ほんとに申し訳ありませんm(._.)m
なかなか気分が乗らず、連載を続けるって大変ですね。
「うわーー。これが今の呉の街かぁ。」
「凄いのです。凄いのです。」
「五月雨ちゃんも電ちゃんも落ち着きなよ。」
「街、ktkr!ヤフーー!!」
「ちょっと漣?そういう奇行は止めてくれない?貴方だけならともかく私たちまで同じだと見られるのは迷惑だわ。」
「なんだとーー!叢雲だって顔が楽しげに笑ってんじゃん!!」
「あら、私は別につまらないなんて言ってないもの。」
「アハハ。みんな、こういった街で遊ぶのは初めてだもんね。仕方ないよ。」
私たちは6人で呉の街に遊びに来ている。司令官がほとんど休みなく迎撃等に出ていた私たちにたまには一日しっかり休めと街に出る許可をくれた。もちろん、もしもの時にはすぐに対応するのは当然だけどね。あと、私たちに何かあっては困るということで仕方ないことだけど少し離れたところで警護という名目の監視もついている。
とりあえず、今は雑貨店で小物をみんなで見て回っている。私自身こんな時間は長らくなかったからなんだか少し新鮮な感じだ。
「はわわわ。かわいいノートを発見したのです(^o^)」
そう言ってノートを片手に電が駆け寄ってくる。
「わ、ほんとだ。かわいいね。」
「ですよね?」
何処か見覚えがある電の手に持っているノートを改めて見てみると前回の世界で五月雨が日記を書くのに使っていたノートだった。前回も最初の休日の時に見つけて日記を書くために買ってたんだっけ。
「これで日記なんかを書いたら面白そうだね。」
「日記!良いですね日記。決めたのです。電、これで日記を書くのです!」
そのまま嬉しそうにしながらレジに電が向かっていく。
あ、あれ?五月雨が反応せずに電のほうが反応した?
「五月雨は良いの?」
「ん?えっと、あのノートのこと?それだったら特に気にしなくて良いよ?」
「そ、そう?」
なんだか食い付きが弱いなぁ?こんなところも前回と違うってことなの?
長い時間雑貨店にいたみたいで出たときにはお昼時になっていた。そのため、お昼にしようということでよさげなお店を探している途中でカメラ店の前を通った時に五月雨が声をあげた。
「わ?これってカメラだよね?たくさんある。」
「ん?ほんとだね。ここはカメラの専門店みたいだね。」
「かわいいのからかっこいいのまでたくさんある☆」
「そだね。ここのやつで写真を撮ったら色々な私たちの想い出を残せそうだよね。」
「想い出を・・・残す・・・・私、カメラ買う!」
「五月雨?」
「カメラを使って私たちの想い出をたくさん残したい!!」
「おーー。良いんじゃないですか?そういうのも(^_^)」
「だよね漣ちゃん。」
そう言ってそのお店に漣と五月雨が入っていく。
「五月雨・・・」
「どうかしましたか?吹雪姉さん。」
白雪に声をかけられて我にかえる。そのまま黙っているわけにはいかないのですぐに返事を返す。
「いや、何でもないよ。五月雨のテンションに驚いただけ。」
「・・・・そう・・・ですか?」
皆に心配されるわけにはいかないもんね。心配するのは私の役目なんだから・・・
近くの喫茶店に入ってご飯にしたあとデザートにそれぞれ好きなアイスを注文した。
「叢雲ちゃん・・・」
「・・・・・・♪」
「なんというかこれでもかってくらいに顔がにやけてるね。」
誰が見てもわかるくらいには叢雲の顔がにやけている。前回も甘味好きだったけどここまで顔がにやけているのはあまりなかったかもしれない。
「叢雲は甘味に弱いっと。」
「ベ、別に弱くなんかないわよ!」
「はい。叢雲ちゃん、あーーん。」
叢雲が真っ赤な顔で否定したところで白雪が自分のアイスをスプーンで近づける。
「あーーん。んーー(о´∀`о)・・・・ハッ!?」
「叢雲お姉ちゃん・・・・」
さすが叢雲と言うべきなのか。白雪の声とアイスに反応してすぐさま口を開けていた。で、その顔はやはりもの凄くにやけている。今さら取り繕っても遅いだろう。
「別に私が甘味好きでも良いでしょうが!?って言うか、白雪はなに私をはめてくれてんのよ!?」
「えーー?私はただアイスがのってるスプーンを叢雲ちゃんに出してあげただけだよ?」
そう言うわりには白雪は顔をニヤニヤさせてる。あれは絶対にわざとだ。叢雲に対してはなぜだかS気があるよねあの子。
「くっ、そのニヤニヤ顔がむかつくわ。」
「食べ終わったらまた回りをみんなで見て回ろうか?」
「賛成です「なのです」」「了解よ。」「ほいさ」
「ふう、みんなが楽しそうで良かった。」
今はデパートでまた服やら雑貨を見ている。私はそばのベンチで休んでるんだけどね。
「吹雪ちゃん、お疲れ?」
「五月雨か・・・そんなことないよ。私も楽しんでるよ。」
「・・・ならいいんだけど。」
五月雨がそう言って私のとなりに腰を下ろす。一人で休んでいる私を気にしてくれたのかな?
「ただの船だった頃からはとても考えられないよね今の状況。」
「まぁ、そうだろうね。なんせ船が人になってるんだもん。」
「あー、それでその・・・」
「?・・・どうかしたの?」
なんだか顔を赤くしてモジモジし始めたけど・・・何かを言いたげな感じかなこれは。
「あ、あの!これから吹雪ちゃんのことお姉ちゃんって呼んだら駄目かな!?」
「え?・・・おねえ・・ちゃん?」
顔を真っ赤にしてそんなことを言ってきた。こちらとしては構わないけれど、どうしたんだろうか?
「あ・・いや、白露型の私が何を言ってるんだって思うかも知れないけど・・・。」
「別にそんなことはないんだけどどうしてまた?」
「その・・・う、羨ましかったの・・・。」
「羨ましい?」
「私以外はみんな特型駆逐艦で姉妹じゃない?あの叢雲ちゃんだってたまに吹雪ちゃんに甘えてるみたいだし・・・白雪ちゃんや電ちゃんは元々素直だから普段からそうだし。漣ちゃんは・・・よくわからないけど・・・(汗」
「アハハ。あれで漣も甘えてくれてるよ(^_^)」
「だ、だからその!!白露型だけど私もって・・
」
本人としてはよほど必死な様子でその表情は真剣そのものだ。
私からすれば気軽にお姉ちゃん呼びしてくれても構わないのだけれど。
「・・・いいよ。白露型は私のあとに作られた駆逐艦だしある意味妹みたいなものでしょ。」
私がそう言った瞬間、五月雨の表情が見てわかるほど明るくなった。って言うか、そこまで?
「ありがとう!吹雪お姉ちゃん!!」
そう言いながら、私に抱きついてくる五月雨。もちろん、私はそれをきちんと抱き締めてあげる。
・・・・前回はこんなこともできなかったんだよな。
五月雨の想いを知ったときはもう沈む寸前で通信で想いを知った。・・・あのとき、もっと私に力があれば。
「お姉ちゃん?大丈夫?」
「!?あぁ、大丈夫。ちょっと考え事をしていただけだから。」
「・・・ならいいんだけど。」
いけないいけない。今日は休みなんだし考えるのはあと。心配させないようにしなきゃ。
そのとき、私たちの頭上に影ができる。なんだろう?と顔をあげるとこちらに電がダイブしてくるところだった。
「ず・る・い・の・でーす!!(>.<)」
「「きゃあ!?」」
いきなりダイブしてきた電を避けられる訳もなく私と五月雨は電のダイブに巻き込まれた。
「いたた。もう!電?」
「ずるいのです。ずるいのです!五月雨ちゃんだけじゃなく末妹の電のこともちゃんとかまうのです。」
電が私の胸に顔を埋めて擦り付けてくる。
うーーん、電ってここまで甘えん坊だっただろうか?
とりあえず、苦笑いしながら電の頭を撫でてやる。
そこに他のみんなも苦笑いしながらやって来る。
「ごめんなさい。五月雨が吹雪に抱きついたところで我慢できなくなったみたいで。」
「もう電ちゃん。二人はなにか話をしていたみたいなんだから邪魔しちゃダメよ?」
「むむむむ(´・ω・`)」
「ハハ。話そのものはひとまず終わってたから大丈夫だけどね。ね?五月雨。」
「まぁ、そうだね吹雪お姉ちゃん。」
「あら?」「へぇー?」「ほーほー?」
「五月雨ちゃんもお姉ちゃん呼びですか?」
みんなの反応に不安になったんだろう。五月雨の表情が暗くなる。
「あ・・やっぱり、駄目・・・・かな?」
「ん?いや、吹雪が良いなら構わないんじゃないかしら?」
「そうですね。お互いにそれで納得してるなら良いと思いますよ?」
「・・・・ありがとう!白雪ちゃん、叢雲ちゃん。」
「・・・・さて、そろそろ良い時間だし私たちの鎮守府に帰ろうか?」
こうして一日しっかりと休日を楽しんで私たちは鎮守府への帰路についていった。
ここは何処ともしれない空間。そこにこの空間の何よりも暗く深い闇の塊が存在している。しかもそれは少しずつ少しずつ広がりを見せ成長しているようにも見える。
エテシテ
闇がほんの一瞬だけ人の形をとる。その闇の覚醒は予想以上に近いのかもしれない。・・・だが、彼女がその事に気づくことはない。
まずは私の拙い作品をお気に入りしてくれた皆さま方、ほんとにありがとうございます。
今回、休日の裏で吹雪の中に溜まっていた世界に対する前回との認識の歪みやずれが本格的に闇として蠢き始めました。吹雪がこれからどうなるのか楽しみに待っていてほしいです。
さて次回ですが、いよいよ日本各地で見つかった艦娘たちが集結します。
拙い文章ですが応援してくれると嬉しいです。