モンスター達の人理修復   作:蹴翠 雛兎

11 / 14
––––皆さん、大変遅くなり…
もおおおおうううし訳ありませえええけんでしたああああ!
実は色々あったのです。
すまない…遅くなってしまい…本当にすまない…。

では、第十一話/竜姫の目覚め、どうぞ!


※2017年11月30日、12話を書くときに、11話の最後が12話からのストーリーのつなぎがおかしくすることに気がつき、リメイクしました。


第十一話/竜姫の目覚め (リメイク)

「––––さてと、久々に行きますか」

 

誰に向けて言うまでもなく、私はそう呟く。

元々、こう言う対怪物戦闘は、絶対にあの狩人(ハンター)達がするものなのだが…。

しかし、今、ここにいるのは、私しかいない。

私とマシュしかいないのだ。

この怪物相手に戦えるのは。

 

ならば、私があの狩人(ハンター)達に変わって、怪物を狩るのみだ。

 

「…マシュ、宝具の出し方って、わかるかしら?」

「えっ!?あっ、えっと、イメージすることで、宝具をだすと聞いたことがありますが…」

「なるほどね…」

 

そう言って、私は目を瞑る。

思い起こすは、あの、紫色の、鎌のような、剣斧。

私の素材で作られたあの剣斧を、かなり細かく、鮮明に思い起こす。

 

なお、こうしている間に骸骨のモンスターが私に襲いかかってきているものの、私は当然のごとく、避けている。

それは、骸骨から感じ取れる温度のおかげである。

どうやら、先ほどまで炎に熱せられていたせいか、妙に熱を持っているようだ。だから、そのおかげで、現在、目を閉じながらでも、私は避けることができているのだが。

 

––––これくらいでいいだろう。

––––あとは、ここに落ちて来るのを待つのみだ。

 

なぜかはわからないが、そう直感した。

自分の武器が落ちて来ると確信にも似た直感がした。

 

そして、気が付けば、上から何かが落ちてくるのが見えてきた。

 

「やっと来たか。私の身体の一部…」

 

事実でも、比喩でもある言葉をそう呟きながら、私は上に片手を伸ばし、落ちてくるそれをうまいこと受け取ると、そのまま、敵に向かって、すぐさま横に薙ぎ払う。

 

––––やっぱ、手に馴染むわね。

 

そんなことを思いながら、襲いかかってくる敵を薙ぎ払い、断ち切り、蹴散らしていく。

そうして、数分後、気が付けば、私達は、骸骨のモンスター達を全て倒していた。

 

「こんなものね…」

 

正直、もう少し、手応えがあってもいいのに。

 

そう思ってしまう自分は、いささか、戦闘狂だろうか?

まぁ、そうだとしたら、私のいた世界が異常なだけなんだろけど。

なんせ、下手をすれば、すぐに世界の終わりもありえるような世界なのだ。

その中で、異常な奴になるなと言われて、異常な奴にならい方が難しいくらいなのだ。

噂では、石ころだけでモンスターの部位破壊を達成した少年もいるらしいし。

 

閑話休題(それはともかく)

 

「マシュ、立夏、立花。怪我は無いかしら?」

 

そう言って、三人に念のため、怪我とかが無いかを聞く。

 

「あ、うん。ないけど…」

「はい、大丈夫です」

「俺は平気。ノワールは?」

 

どうやら、三人共、大丈夫だったようだ。

私はひとまず、安心すると、立夏に「大丈夫よ」と答える。

にしても。

 

「それはそうと、マシュ、あなた、元からあんなに強かったの?」

 

私がチラリと戦う様子を見た限りでは、下位のクエスト位ならなんとかあのモンスター達に通用する位の強さ。

しかし、出会った時には、そうとも感じられなかったのだけど…。

 

そんな私の疑問を答えるかのように、マシュは首を横に振る。

 

「…いえ、戦闘訓練ではいつも居残りでした。逆上がりも出来ない研究員。それがわたしです」

「そう…」

 

となると、マシュのあの強さは、後天的、それも、レイシフト後についたものの可能性が高い。

そんな風に色々と考えていると––––。

 

『ああ、やっと繋がった!もしもし、こちら、カルデア管制室だ、聞こえるかい!?』

 

そんな声と共に、慌てた様子のロマ二さんの姿が浮かび上がった。

にしても、ロマ二さん、無事だったのね。よかった…。

そんな安堵をすると同時に、マシュが話を始める。

 

「こちらAチームメンバー、マシュ・キリエライトです。現在、特異点fにシフト完了しました。同伴者は、藤丸立夏、藤丸立花、ノワール・ゴア・マガラの三名です」

「ん…?」「えっ…?」

「二人共、どうかしたの?」

「え…あ、いや、ちょっと、今、私の耳にとある竜の名前が聞こえたんだけど、気のせいだよね!!」

「まさか、英霊になっている、ましてや、人の姿になっているはずないしな!!」

「「はははははは!!」」

「えっと…うん、そっとしといた方が良さそうね…」

「ですね…。少し、そっとしときましょう…」

 

そう言って頷き合う私たち。

…そこには、ほぼ発狂に近いテンションの二人のマスター(藤丸兄妹)を、完全に白い目で見るサーヴァント達(私とマシュ)の姿があった。

 

「話を戻します…。レイシフト適応、マスター適応、ともに良好。藤丸立夏、藤丸立花の二人を正式な調査員として、登録してください」

『…やっぱり、藤丸兄妹、ノワールくんの三人もレイシフトに巻き込まれたか……。コフィンなしでよくの意味消失(いみしょうしつ)に耐えてくれた。それは素直に嬉しい。それと、ノワール、マシュ…君達が無事なのも嬉しいんだけど、その格好はどういうコトなんだい!?特にマシュ!君の服装はハレンチ過ぎる!僕はそんな子に育てた覚えないぞ!?』

「……なぜかしら。後で、ロマ二さんが秘匿しているであろう、マル秘ファイルを見つけ出して、壊したいのだけれど。なぜなのかしらね…?」

「ノ、ノワールさん、お、落ち着いて!それと、ドクターも、変なことを言わないでください!」

『そんなことを言われても、手塩に手塩をかけて育て『ロマ二は黙って欲しい!』あべしっ!?………』

「…えっと」

 

……今、ダウィンチさんがロマニさんを殴った時に《ボゴン》と言う鳴ってはいけない、いやむしろ、鳴らそうとしても鳴らない音が出たのだけど。

気の所為、よね…?

と言うよりは、気の所為、であって欲しいわね…。

 

『すまないね、うちのロマ二が暴走してしまったせいで迷惑をかけた。見苦しいところを見せてしまったね。あとでこのバカ(ロマニ)をきっちりお仕置きと説教をしとくから…』

 

そう言うダウィンチさんの背後に何故か、修羅や鬼、果てにはあの祖龍を見た気がした。

 

『…それで、話を戻すけど、マシュ、ノワール、君たちのその姿は一体どうしたんだい?』

「…これは変身したのです。カルデアの制服では先輩達を守れなかったので」

『変身…?変身って、なに言っているんだマシュ?頭でも打ったのか?それともやっぱり、さっきので……』

『ちょっと待て!?ロマニ、君は、さっき私が完全にノックアウトした筈なのだが何故!?』

『…ふふふ、僕は何度でも蘇る!そう!何度で「––––ロマニさん、いい加減にしなさい。さもないと、ロマニさん、貴方を…天国に連れてく(狩り取る)から」ッ!…ふ、ふふざけてすみませんでしたあぁぁ!!』

 

私の良心(殺意)のこもった優しい言葉(怒りの脅迫)に対して、ロマニさんは土下座をすぐさまにする。

うん、それでよろしい。

 

「それで話を戻しますけど、わたしの状態をチェックしてください。それで状況は理解していただけると思います」

『君の身体状況を?』

 

そういって、訝しながらロマ二さんが手元で何かを操作すると…。

 

『お…おお、おおおおぉぉ!?身体能力、魔力回路、全てが向上している!これじゃ、人間というより––––』

「はい、サーヴァントそのものです。経緯は覚えていませんが、わたしはサーヴァントと融合した事で一命を取り留めたようです。今回、特異点Fの調査・解決のため、カルデアでは事前にサーヴァントが用意されていました。そのサーヴァントも先ほどの爆破でマスターを失い、消滅する運命にあった。ですがその直前、彼はわたしに契約をもちかけてきました。『英霊としての能力と宝具を譲り渡す代わりに、この特異点の原因を排除してほしい』と」

『…英霊と人間の融合……デミ・サーヴァント。カルデア六つ目の実験だね。そうか、ようやく成功したんだね。それで、マシュ、君の中に英霊の意識はあるのかな?』

 

そう言って、考えるようにしながら聞くダウィンチさんに対し、少し暗い顔でマシュは答える。

 

「……いえ、彼はわたしに戦闘能力を託して消滅しました。最後まで真名を告げずに…。ですので、わたしは自分がどの英霊なのか、自分が手にしたこの武器がどのような宝具なのか、現時点ではまるでわかりません」

『……そうなのか。だがまあ、不幸中の幸いだな。召喚したサーヴァントが協力的とは限らないからね。けど、マシュがサーヴァントになったのなら話は早い。むしろ、全面的に信頼できる。それよりもだ…』

 

ロマニさんはそう言うと私の方を見て、頭を抱えながら言い始めた。

 

『ノワール、君のその姿、その武器は一体…?』

 

ロマニさんが疑問に思うのは仕方のないことだろう。

 

 

なんせこの武器、この姿は––––。

 

「―――きゃあああああぁぁぁ!?」

 

「今の声は!?」

「どう聞いても女性の声です!急ぎましょう、立夏先輩、立花先輩、ノワールさん!」

「うん、わかってる!」

「っ!ロマニさん、すまないけど、またで話すわ!」

『あ、ああ!わかった!こちらももう通信がそろそろ切れそうだ!また後で––––!』

「えぇ!また後で!三人とも行くわよ!」

「あぁ!」「うん!」「はいっ!」

 

そう三人が返事すると、そのまま、私達は悲鳴のあった元へと向かって行った––––。

 




さてと、前編が終わり、次は後編!…なのですが。
もしかしたら、少し投稿するまで、一、二ヶ月掛かるかもしれません。
それまで、待っていただけると嬉しいです。
それでは次回をお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。