もおおおおうううし訳ありませえええけんでしたああああ!
実は色々あったのです。
すまない…遅くなってしまい…本当にすまない…。
では、第十一話/竜姫の目覚め、どうぞ!
※2017年11月30日、12話を書くときに、11話の最後が12話からのストーリーのつなぎがおかしくすることに気がつき、リメイクしました。
「––––さてと、久々に行きますか」
誰に向けて言うまでもなく、私はそう呟く。
元々、こう言う対怪物戦闘は、絶対にあの
しかし、今、ここにいるのは、私しかいない。
私とマシュしかいないのだ。
この怪物相手に戦えるのは。
ならば、私があの
「…マシュ、宝具の出し方って、わかるかしら?」
「えっ!?あっ、えっと、イメージすることで、宝具をだすと聞いたことがありますが…」
「なるほどね…」
そう言って、私は目を瞑る。
思い起こすは、あの、紫色の、鎌のような、剣斧。
私の素材で作られたあの剣斧を、かなり細かく、鮮明に思い起こす。
なお、こうしている間に骸骨のモンスターが私に襲いかかってきているものの、私は当然のごとく、避けている。
それは、骸骨から感じ取れる温度のおかげである。
どうやら、先ほどまで炎に熱せられていたせいか、妙に熱を持っているようだ。だから、そのおかげで、現在、目を閉じながらでも、私は避けることができているのだが。
––––これくらいでいいだろう。
––––あとは、ここに落ちて来るのを待つのみだ。
なぜかはわからないが、そう直感した。
自分の武器が落ちて来ると確信にも似た直感がした。
そして、気が付けば、上から何かが落ちてくるのが見えてきた。
「やっと来たか。私の身体の一部…」
事実でも、比喩でもある言葉をそう呟きながら、私は上に片手を伸ばし、落ちてくるそれをうまいこと受け取ると、そのまま、敵に向かって、すぐさま横に薙ぎ払う。
––––やっぱ、手に馴染むわね。
そんなことを思いながら、襲いかかってくる敵を薙ぎ払い、断ち切り、蹴散らしていく。
そうして、数分後、気が付けば、私達は、骸骨のモンスター達を全て倒していた。
「こんなものね…」
正直、もう少し、手応えがあってもいいのに。
そう思ってしまう自分は、いささか、戦闘狂だろうか?
まぁ、そうだとしたら、私のいた世界が異常なだけなんだろけど。
なんせ、下手をすれば、すぐに世界の終わりもありえるような世界なのだ。
その中で、異常な奴になるなと言われて、異常な奴にならい方が難しいくらいなのだ。
噂では、石ころだけでモンスターの部位破壊を達成した少年もいるらしいし。
「マシュ、立夏、立花。怪我は無いかしら?」
そう言って、三人に念のため、怪我とかが無いかを聞く。
「あ、うん。ないけど…」
「はい、大丈夫です」
「俺は平気。ノワールは?」
どうやら、三人共、大丈夫だったようだ。
私はひとまず、安心すると、立夏に「大丈夫よ」と答える。
にしても。
「それはそうと、マシュ、あなた、元からあんなに強かったの?」
私がチラリと戦う様子を見た限りでは、下位のクエスト位ならなんとかあのモンスター達に通用する位の強さ。
しかし、出会った時には、そうとも感じられなかったのだけど…。
そんな私の疑問を答えるかのように、マシュは首を横に振る。
「…いえ、戦闘訓練ではいつも居残りでした。逆上がりも出来ない研究員。それがわたしです」
「そう…」
となると、マシュのあの強さは、後天的、それも、レイシフト後についたものの可能性が高い。
そんな風に色々と考えていると––––。
『ああ、やっと繋がった!もしもし、こちら、カルデア管制室だ、聞こえるかい!?』
そんな声と共に、慌てた様子のロマ二さんの姿が浮かび上がった。
にしても、ロマ二さん、無事だったのね。よかった…。
そんな安堵をすると同時に、マシュが話を始める。
「こちらAチームメンバー、マシュ・キリエライトです。現在、特異点fにシフト完了しました。同伴者は、藤丸立夏、藤丸立花、ノワール・ゴア・マガラの三名です」
「ん…?」「えっ…?」
「二人共、どうかしたの?」
「え…あ、いや、ちょっと、今、私の耳にとある竜の名前が聞こえたんだけど、気のせいだよね!!」
「まさか、英霊になっている、ましてや、人の姿になっているはずないしな!!」
「「はははははは!!」」
「えっと…うん、そっとしといた方が良さそうね…」
「ですね…。少し、そっとしときましょう…」
そう言って頷き合う私たち。
…そこには、ほぼ発狂に近いテンションの
「話を戻します…。レイシフト適応、マスター適応、ともに良好。藤丸立夏、藤丸立花の二人を正式な調査員として、登録してください」
『…やっぱり、藤丸兄妹、ノワールくんの三人もレイシフトに巻き込まれたか……。コフィンなしでよくの
「……なぜかしら。後で、ロマ二さんが秘匿しているであろう、マル秘ファイルを見つけ出して、壊したいのだけれど。なぜなのかしらね…?」
「ノ、ノワールさん、お、落ち着いて!それと、ドクターも、変なことを言わないでください!」
『そんなことを言われても、手塩に手塩をかけて育て『ロマ二は黙って欲しい!』あべしっ!?………』
「…えっと」
……今、ダウィンチさんがロマニさんを殴った時に《ボゴン》と言う鳴ってはいけない、いやむしろ、鳴らそうとしても鳴らない音が出たのだけど。
気の所為、よね…?
と言うよりは、気の所為、であって欲しいわね…。
『すまないね、うちのロマ二が暴走してしまったせいで迷惑をかけた。見苦しいところを見せてしまったね。あとで
そう言うダウィンチさんの背後に何故か、修羅や鬼、果てにはあの祖龍を見た気がした。
『…それで、話を戻すけど、マシュ、ノワール、君たちのその姿は一体どうしたんだい?』
「…これは変身したのです。カルデアの制服では先輩達を守れなかったので」
『変身…?変身って、なに言っているんだマシュ?頭でも打ったのか?それともやっぱり、さっきので……』
『ちょっと待て!?ロマニ、君は、さっき私が完全にノックアウトした筈なのだが何故!?』
『…ふふふ、僕は何度でも蘇る!そう!何度で「––––ロマニさん、いい加減にしなさい。さもないと、ロマニさん、貴方を…
私の
うん、それでよろしい。
「それで話を戻しますけど、わたしの状態をチェックしてください。それで状況は理解していただけると思います」
『君の身体状況を?』
そういって、訝しながらロマ二さんが手元で何かを操作すると…。
『お…おお、おおおおぉぉ!?身体能力、魔力回路、全てが向上している!これじゃ、人間というより––––』
「はい、サーヴァントそのものです。経緯は覚えていませんが、わたしはサーヴァントと融合した事で一命を取り留めたようです。今回、特異点Fの調査・解決のため、カルデアでは事前にサーヴァントが用意されていました。そのサーヴァントも先ほどの爆破でマスターを失い、消滅する運命にあった。ですがその直前、彼はわたしに契約をもちかけてきました。『英霊としての能力と宝具を譲り渡す代わりに、この特異点の原因を排除してほしい』と」
『…英霊と人間の融合……デミ・サーヴァント。カルデア六つ目の実験だね。そうか、ようやく成功したんだね。それで、マシュ、君の中に英霊の意識はあるのかな?』
そう言って、考えるようにしながら聞くダウィンチさんに対し、少し暗い顔でマシュは答える。
「……いえ、彼はわたしに戦闘能力を託して消滅しました。最後まで真名を告げずに…。ですので、わたしは自分がどの英霊なのか、自分が手にしたこの武器がどのような宝具なのか、現時点ではまるでわかりません」
『……そうなのか。だがまあ、不幸中の幸いだな。召喚したサーヴァントが協力的とは限らないからね。けど、マシュがサーヴァントになったのなら話は早い。むしろ、全面的に信頼できる。それよりもだ…』
ロマニさんはそう言うと私の方を見て、頭を抱えながら言い始めた。
『ノワール、君のその姿、その武器は一体…?』
ロマニさんが疑問に思うのは仕方のないことだろう。
なんせこの武器、この姿は––––。
「―――きゃあああああぁぁぁ!?」
「今の声は!?」
「どう聞いても女性の声です!急ぎましょう、立夏先輩、立花先輩、ノワールさん!」
「うん、わかってる!」
「っ!ロマニさん、すまないけど、またで話すわ!」
『あ、ああ!わかった!こちらももう通信がそろそろ切れそうだ!また後で––––!』
「えぇ!また後で!三人とも行くわよ!」
「あぁ!」「うん!」「はいっ!」
そう三人が返事すると、そのまま、私達は悲鳴のあった元へと向かって行った––––。
さてと、前編が終わり、次は後編!…なのですが。
もしかしたら、少し投稿するまで、一、二ヶ月掛かるかもしれません。
それまで、待っていただけると嬉しいです。
それでは次回をお楽しみに!