…最後、変になってしまったなぁ。俺からすればだけど。
では、第十三話/燃える町(後編)。どうぞ!
「––––以上です。わたしたちはレイシフトに巻き込まれ、ここ冬木に転移してしまいました。他に転移したマスター適性者はいません。所長がこちらで合流できた唯一の人間です」
「そう・・・・」
そう頷くと、オルガマリー所長は目を閉じると考えこみはじめる。
「・・・でも、所長が無事でよかったです。これで希望ができました。所長がいらっしゃるのなら、他に転移が成功している適性者も・・・・」
「……いないわよ。それはここまでで確認しているわ」
静かに、はっきりとそう告げるオルガマリー所長。その目にはどこか悲しそうな目をしていた。
「・・・認めたくはないけど、どうしてわたしとあなたたちが冬木にシフトしたのかわかったわ」
「生き残った理由に説明がつくのですか?」
「消去法…いえ、共通項ね。わたしやマシュ、立花や立夏、ノワールも、全員
「なるほど……さすがです、所長」
「…はぁ、こうして落ち着けば、頼りになるんだけどなぁ……」
「…ほんとにね。所長、わたわたパニクると、ドジとかをよくふむからね……」
「…そこの二人。何か言ったかしら?」
「「いいや(いいえ)、何も?」」
「…はぁ……まぁ、いいでしょう。状況は理解しました。それで…ノワール。少し聞きたいんだけれど、あなたの契約状態ってどうなってるのかしら?一応、状況としては、立夏がマスターなわけだけど…」
壁に寄りかからながら、そう言うオルガマリー所長。
えっと…これは、なんて言っていいのだろうか…?
おそらく、契約とは違う…むしろ、
でも、ちょっと
とりあえず、説明…しなきゃね。
「えっと、なんていえばいいのかしら…。わかりやすく言うと、私はいま、
「えっ!?どう言う事ですか!?」
「…あぁ、そういうことね。…ノワールは
「「えっ…」」
「ちょっと、待ってください!それはっ…!」
オルガマリー所長の言葉に驚く立夏達。
しかし、不思議と、自然と、私はその言葉に納得していた。
「…ノワール。貴女、その様子だと、理由にでも思い当たることでもあるのかしら?」
「ええ…私の元が元だから…なんとなくはね…?」
おそらく、私がこうなった原因は––––。
「…まぁ、多分、彼女よね……」
もともと、私は英雄でもなんでもない存在。
なのにこうしてここにいる。しかも人の姿で。
そんなことができるのは、最も神に近いあの龍達だけであり、その中で私達と繋がりがあるとすれば…。
「…まぁ、とりあえず、これからどうするか話しましょうか?」
そう言うと、私はとりあえず頭の中から彼女の存在を消し、これからどうするかを考え始めた––––。
次回、召喚!
誰が召喚されるかは…ヒントだけ。
一人は、弓兵。モンハンにいそう。アニメのFate/シリーズのどれかに出た。
もう一人は、人の言葉は喋れない、奥さんがいた。タマモとある意味同じ。
…これ、わかる人いるのかな?