今回は、シリアスが多めです。
そして、少し長いです…!
では、第七話/炎上する世界《中》、どうぞ。
追伸!
UA10000超えました!
ありがとう、ありがとうございます!
驚きと感謝でいっぱいです!
これを記念に、予定していたとあるアンケートを近々、早め取ろうかと思います!
ご期待ください!
––––真っ赤に映る世界。
そこには、まさに"生"と言う存在を燃やそうとする炎の姿があった。
–––– 一体、誰がこんなことをしたのだろうか?
そんな怒りが沸々と燃え上がってくる。
しかし、それよりも心配な事があった。
それは––––。
「…管制室って、マシュは……!?」
––––マシュの事だった。
画面を見る限りでは、無事なのか、わからない状況だった。
オルガマリーさんの事もそうである。
二人共大丈夫なのか?
心配でしょうがなかった。
「これは––––」
ロマ二さんはしばらくの間、呆然としていたが、すぐさま、首を振り、何かを振り払うと、しっかりとした真剣な顔になる。
「藤丸 立夏、立花、ノワール。すぐに避難してくれ。ボクとダウィンチは管制室に行く。もうじき隔壁が閉鎖するからね。その前にキミ達だけでも外に出るんだ!」
「いいかい?お願いね!」
そう言ってロマ二さん達は出て行く。
残された私達は画面を見続けてた。
「ねぇ、ノワール、お兄ちゃん…」
「「……」」
立花が心配そうな顔で私達を見つめてくる。
分かってる。
今…私にできること。
それは、一つしかない。
そして、それは二人も同じ気持ちだったようだ。
「分かってる。マシュを助けに行こう!」
「えぇ。私も手伝わせてもらうわ!行きましょう!」
「…っ!…うん!」
私達は急いで扉から出る。
「二人共、中央管制室への道は!?」
「確かこっちだったはずだ!」
私は、急いで立夏達がさした場所へ向かった。
「次は––––」
「––––フォウフォウ!」
「あっ!フォウ君!」
「この子は…?」
「このカルデアを自由に散歩する特権生物。フォウだよ」
「でもなんでフォウ君がここに…!?」
「フォウフォーウ!」
「ついて来い、と言っているわね」
「えっ!?フォウの言葉がわかるのか!?」
「一応ね。これでも、人ならざる…っと、とりあえず急ぐわよ!」
「うん!」「分かってる!」
フォウ君を追いかけて、私達は走る、走る、走った。
そしているうちにロマ二さんに追いついた。
「えっ!?立夏、立花、ノワール!?なんでキミ達が…!方向が逆だ、第二ゲートは向こうだよ!?」
「そんなこと、分かってますよ!」
「じゃあなんで!?まさか、ボク達に付いてくるつもりなのか!?そりゃあ人手があった方が助かるけど……ああもう…!」
ロマ二さんは、そういうと髪をムシャムシャとかく。
「言い争っている時間が惜しい!隔壁が閉鎖する前に戻ってくるんだぞ!」
「「はい!」」「分かっているわ!」
私達はそう頷くと、ロマ二さん達に共に管制室に向かう。
そうして、中央管制室に近づくにつれ、空気が暑くなっていく。
けれど、あの灼熱地獄と言っても同然の火山や砂漠を経験した私に取って、こんな暑さは些細なことだった。
それに、暑いからってこの歩みを止められる事なんてできない。
マシュやオルガマリーさんが怪我してまだ、管制室にいる可能があるのだ。
それなら、歩みを進めた方がいい。
一つ、意思を決めたら。
この心が、魂が止まるまで。
動き続ける。
それが私自身が決めていることだから。
「フォウフォーウ!!!」
「着いたぞ!とりあえず扉を開ける!」
そういうと、ロマ二さんが全力で扉に手を掛けるものの、開かなかった。
「ッ!ダメだ!押しても引いても開かない…!中から何かが…!」
「なら、私がするわ!扉は壊してもいいかしら!?」
「あぁ!大丈夫だ!」
「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらわね!」
私はそう言うと、力を溜めながら腕を竜化させて後ろに下がると、そこからダッシュして、そのまま、勢いで思い切り扉を殴り、開閉を邪魔していたであろう瓦礫と共にぶっ飛ばした。
「よし…!とりあえず、これで入れるわ…!」
そうして、燃え盛る炎の中、私達は管制室の中を歩きまわる。
「……見た感じ生存者はいない。無事なのはカルデアスだけだ。ここが爆発の基点だろう。これは事故じゃない。人為的な破壊工作だ」
そう言って、ロマ二さんは管制室を見渡す。
『動力部の停止を確認。発電量が不足しています。予備電源への切り替えに異常があります。職員は手動で切り替えてください。お願いします。障壁閉鎖まであと40秒です。中央区間に残っている職員は至急速やかに––––』
「…ボク達は地下の発電所に行く。カルデアの火を止める訳にはいかない。ノワール、立夏、立花。キミ達は急いで来た道を戻るんだ。まだギリギリで間に合う。いいな、絶対寄り道はするんじゃないぞ!外に出て、外部からの救助を待つんだ!」
「ロマニ、行こう!」
そういうと、二人は私たちから去っていった。
「………」
「お兄ちゃん…」
『システム、レイシフト最終段階に移行します。座標は西暦2004年1月30日、日本の冬木。ラプラスによる転移保護、成立。特異点への因子追加枠、確保。アンサモンプログラム、セット。マスターは最終調整に入ってください』
どこからか、アナウンスが流れて来る。
「…二人共、ギリギリまで生存者を、マシュを探そう……!」
「わかったわ…!」
「うん…!」
そうして、人を探そうとした時だった。
「…!マシュ…!」
「……………、あ…」
私達が瓦礫に埋もれ、大量の血を流しているマシュを見つけたのは。
「……マシュ!しっかり…!今助けるから…!」
「………いい、です……助かりません、から。それより、早く、逃げな––––」
「逃げないわよ。私は絶対に…!」
「ノワール、さん…!なんで…!」
マシュさんが言い終わる前に、きっぱり言った私の言葉に、なぜ!?、と問いかける。
その気持ちはなんとなくわかる。
私も、私達も似たようなことをしたから。
でもね、マシュ、いえ、マシュ・キリエライト。
「私は、もう懲り懲りなのよ。家族が目の前で死ぬのは、あの一回だけで。もう懲り懲り…。だから、見捨てられないし、それに、見捨てる気もない」
「ノワール、さん……?」
「それに、私は元々、そんな冷たい柄じゃないし、元よりあなたとかを助ける為にここにいるの。だから、悪いけど、ここから逃げ出さない、何があったとしても、絶対に」
「…ノワールさん……」
「…マシュ、ノワールの言う通りだよ。私もお兄ちゃんも、同じ。助ける為にここにいる。だから…」
「お前を助けるまでは逃げ出さないからな」
そう言って、私達は宣言する。
この世界に、マシュが消える運命があるならば。
その運命をなんとしてでも、遠ざけ、無くし、消し飛ばしてやる。
少なくとも、私はそんな気持ちだった––––。
はい、どうでしょうか?
今回で終わらそうとしたのに、終わらなかったな。
次回はなんとなく、今回と同じように長くなりそうな気が…。
まぁ、それは置いといて…。
次回、四人+1匹がコンバートするぜ!(違
次回もお楽しみに!