モンスター達の人理修復   作:蹴翠 雛兎

8 / 14
さてと、中編です。
今回は、シリアスが多めです。
そして、少し長いです…!
では、第七話/炎上する世界《中》、どうぞ。

追伸!
UA10000超えました!
ありがとう、ありがとうございます!
驚きと感謝でいっぱいです!
これを記念に、予定していたとあるアンケートを近々、早め取ろうかと思います!
ご期待ください!


第七話/炎上する世界《中》

––––真っ赤に映る世界。

 

そこには、まさに"生"と言う存在を燃やそうとする炎の姿があった。

 

–––– 一体、誰がこんなことをしたのだろうか?

 

そんな怒りが沸々と燃え上がってくる。

しかし、それよりも心配な事があった。

それは––––。

 

「…管制室って、マシュは……!?」

 

––––マシュの事だった。

画面を見る限りでは、無事なのか、わからない状況だった。

オルガマリーさんの事もそうである。

二人共大丈夫なのか?

心配でしょうがなかった。

 

「これは––––」

 

ロマ二さんはしばらくの間、呆然としていたが、すぐさま、首を振り、何かを振り払うと、しっかりとした真剣な顔になる。

 

「藤丸 立夏、立花、ノワール。すぐに避難してくれ。ボクとダウィンチは管制室に行く。もうじき隔壁が閉鎖するからね。その前にキミ達だけでも外に出るんだ!」

「いいかい?お願いね!」

 

そう言ってロマ二さん達は出て行く。

残された私達は画面を見続けてた。

 

「ねぇ、ノワール、お兄ちゃん…」

「「……」」

 

立花が心配そうな顔で私達を見つめてくる。

 

分かってる。

今…私にできること。

それは、一つしかない。

 

そして、それは二人も同じ気持ちだったようだ。

 

「分かってる。マシュを助けに行こう!」

「えぇ。私も手伝わせてもらうわ!行きましょう!」

「…っ!…うん!」

 

私達は急いで扉から出る。

 

「二人共、中央管制室への道は!?」

「確かこっちだったはずだ!」

 

私は、急いで立夏達がさした場所へ向かった。

 

「次は––––」

「––––フォウフォウ!」

「あっ!フォウ君!」

「この子は…?」

「このカルデアを自由に散歩する特権生物。フォウだよ」

「でもなんでフォウ君がここに…!?」

「フォウフォーウ!」

「ついて来い、と言っているわね」

「えっ!?フォウの言葉がわかるのか!?」

「一応ね。これでも、人ならざる…っと、とりあえず急ぐわよ!」

「うん!」「分かってる!」

 

フォウ君を追いかけて、私達は走る、走る、走った。

そしているうちにロマ二さんに追いついた。

 

「えっ!?立夏、立花、ノワール!?なんでキミ達が…!方向が逆だ、第二ゲートは向こうだよ!?」

「そんなこと、分かってますよ!」

「じゃあなんで!?まさか、ボク達に付いてくるつもりなのか!?そりゃあ人手があった方が助かるけど……ああもう…!」

 

ロマ二さんは、そういうと髪をムシャムシャとかく。

 

「言い争っている時間が惜しい!隔壁が閉鎖する前に戻ってくるんだぞ!」

 

「「はい!」」「分かっているわ!」

 

私達はそう頷くと、ロマ二さん達に共に管制室に向かう。

 

そうして、中央管制室に近づくにつれ、空気が暑くなっていく。

けれど、あの灼熱地獄と言っても同然の火山や砂漠を経験した私に取って、こんな暑さは些細なことだった。

それに、暑いからってこの歩みを止められる事なんてできない。

マシュやオルガマリーさんが怪我してまだ、管制室にいる可能があるのだ。

それなら、歩みを進めた方がいい。

 

一つ、意思を決めたら。

この心が、魂が止まるまで。

動き続ける。

 

それが私自身が決めていることだから。

 

「フォウフォーウ!!!」

「着いたぞ!とりあえず扉を開ける!」

 

そういうと、ロマ二さんが全力で扉に手を掛けるものの、開かなかった。

 

「ッ!ダメだ!押しても引いても開かない…!中から何かが…!」

「なら、私がするわ!扉は壊してもいいかしら!?」

「あぁ!大丈夫だ!」

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらわね!」

 

私はそう言うと、力を溜めながら腕を竜化させて後ろに下がると、そこからダッシュして、そのまま、勢いで思い切り扉を殴り、開閉を邪魔していたであろう瓦礫と共にぶっ飛ばした。

 

「よし…!とりあえず、これで入れるわ…!」

 

そうして、燃え盛る炎の中、私達は管制室の中を歩きまわる。

 

「……見た感じ生存者はいない。無事なのはカルデアスだけだ。ここが爆発の基点だろう。これは事故じゃない。人為的な破壊工作だ」

 

そう言って、ロマ二さんは管制室を見渡す。

 

『動力部の停止を確認。発電量が不足しています。予備電源への切り替えに異常があります。職員は手動で切り替えてください。お願いします。障壁閉鎖まであと40秒です。中央区間に残っている職員は至急速やかに––––』

 

「…ボク達は地下の発電所に行く。カルデアの火を止める訳にはいかない。ノワール、立夏、立花。キミ達は急いで来た道を戻るんだ。まだギリギリで間に合う。いいな、絶対寄り道はするんじゃないぞ!外に出て、外部からの救助を待つんだ!」

「ロマニ、行こう!」

 

そういうと、二人は私たちから去っていった。

 

「………」

「お兄ちゃん…」

 

『システム、レイシフト最終段階に移行します。座標は西暦2004年1月30日、日本の冬木。ラプラスによる転移保護、成立。特異点への因子追加枠、確保。アンサモンプログラム、セット。マスターは最終調整に入ってください』

 

どこからか、アナウンスが流れて来る。

 

「…二人共、ギリギリまで生存者を、マシュを探そう……!」

「わかったわ…!」

「うん…!」

 

そうして、人を探そうとした時だった。

 

「…!マシュ…!」

「……………、あ…」

 

私達が瓦礫に埋もれ、大量の血を流しているマシュを見つけたのは。

 

「……マシュ!しっかり…!今助けるから…!」

「………いい、です……助かりません、から。それより、早く、逃げな––––」

「逃げないわよ。私は絶対に…!」

「ノワール、さん…!なんで…!」

 

マシュさんが言い終わる前に、きっぱり言った私の言葉に、なぜ!?、と問いかける。

 

その気持ちはなんとなくわかる。

私も、私達も似たようなことをしたから。

でもね、マシュ、いえ、マシュ・キリエライト。

 

「私は、もう懲り懲りなのよ。家族が目の前で死ぬのは、あの一回だけで。もう懲り懲り…。だから、見捨てられないし、それに、見捨てる気もない」

「ノワール、さん……?」

「それに、私は元々、そんな冷たい柄じゃないし、元よりあなたとかを助ける為にここにいるの。だから、悪いけど、ここから逃げ出さない、何があったとしても、絶対に」

「…ノワールさん……」

「…マシュ、ノワールの言う通りだよ。私もお兄ちゃんも、同じ。助ける為にここにいる。だから…」

「お前を助けるまでは逃げ出さないからな」

 

そう言って、私達は宣言する。

 

この世界に、マシュが消える運命があるならば。

その運命をなんとしてでも、遠ざけ、無くし、消し飛ばしてやる。

 

少なくとも、私はそんな気持ちだった––––。

 




はい、どうでしょうか?
今回で終わらそうとしたのに、終わらなかったな。
次回はなんとなく、今回と同じように長くなりそうな気が…。

まぁ、それは置いといて…。
次回、四人+1匹がコンバートするぜ!(違
次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。