題名は未定 作:俺だよ俺
皇国軍無双の挟撃戦が終わってからタクトとレスター、増援艦隊参謀長ラークと増援艦隊の司令官の4人で話し合いの場が持たれていた。
「まさか、本当にラーク、君が来るとは思わなかったよ。」
『俺もお前の一言が原因でルフト先生から引っ張り出されるとは思わなかったぜ。』
「しかし、敵も侮れないな。今回はお前たちが来たからよかったようなものの、あと少しでも遅れていたら・・・・。」
『ま、それも計算済みだったんだろう?我らが軍師様はな。』
「まぁね。」
「おいおい、ラーク。あまり、タクトを調子に乗せるな。後でオレが苦労するんだぞ?」
「「『ハハハハハ!』」」
「どうしたのアルモ?指令たちの方ばっかり見て?」
「なんかいいなぁ~、男同士の友情っていうの。なんかカッコイイ」
「そうねぇ。」
ココとアルモはタクト、レスター、ラークの3人を見てそんな話をしていた。
ちなみに増援艦隊の司令官はタクト達3人が学友であると言う事でこう言った流れになることはある程度予想していた為、ただ黙って陰に徹していた。
「だけど、あれだけの無人艦を、どうやって手に入れたんだろうな。謎のメッセージのことといい、やはり、まだ俺達の知らない何かがあるのかもしれないな。」
『確かに敵の数が多すぎだ。皇国情報局の見立てと違い過ぎる。』
「今回の件でオレもメッセージのことを信じる気になって来た。」
「それに、あの声どっかで・・・・・・・ん、通信だ。誰からだろう?」
「タクトさん、よろしいですか?」
『動物の飼育係が割り込んで・・・・!?失礼しました。』
ラーク横にいた別の参謀がクロミエの割り込み通信を非難しようとしたが、エルシオールの特殊性をある程度理解しているラークはそれを手で制した。
『悪い続けてくれ。』
「どうしたんだい、クロミエ?」
「宇宙クジラが、ひときわ強い思念波を感じたそうなんです。例の声です。それも、かなり切実な様子だと言っていました。」
『じゃあ、言っている内容が増えたか変わったかしているのか?』
「いえ、そこまでは・・・。ですが、思念に含まれる感情の波に変化があったのは間違いないようです。」
「クロミエ、方向や距離はわかるかい?」
「はい、距離まではわからないようですが、方向は・・・・・。艦隊の進行方向の右斜め前からだそうです。」
「右斜め前・・・・・・・2時の方向か!」
「ココ、2次の方向って、もしかして・・・・・。」
急な問いかけではあったがココはきちんと対応して見せた。
「はい、レナ星系のある方向です。」
『敵が引き上げていった方向か・・・』
「やっぱり・・・・・・クロミエ、ありがとう。また宇宙クジラが何か感じ取ったら、すぐに教えてくれ。」
「わかりました。では、失礼します。」
クロミエからの通信が切れ、彼ら(ほぼ3人)は改めて向き直る。
「・・・・・・やっぱり、これは何かあるな。」
「ああ、そう思って間違いなさそうだ。」
『これはやっかいそうだな。』
『はい』
タクト達が少し沈んでいるとエンジェル隊のみんなが帰還を報告にブリッジに入ってくる。
「失礼します。エンジェル隊、ただいま帰還いたしました。」
「やあ、ちとせ。みんなも一緒か。」
「今日は絶好調だったわ!まぁ、これが本当の実力ってやつよね!」
「ああ、ランファのおかげで、楽に戦えたよ。」
『そういえば、フランボワーズ中尉。アンカークローは2つしかついてないのに何で3隻同時に倒せたんだ?』
「あ、それはですね~。敵をつかんだ反動を利用して~ 」
会議は中断して雑談モードに入る。
「タクトさんの指揮のおかげで、安心して戦えましたわ。ありがとうございます。」
「おだてないでくれよ。ミントこそ、大活躍だったじゃないか。」
「お疲れさん、タクト。やっぱ、あんたの指揮はやりやすいよ。」
「ありがとう。オレの方こそ、フォルテのおかげで助かったよ。」
「・・・・・お役に立てましたか・・・・・?」
「ああ、もちろん。ヴァニラのおかげで、助かったよ。」
「エンジェル隊の皆さんの前で、これだけの戦果をあげられるなんて。自分でも信じられません!」
「ちとせも、もう立派なエンジェル隊員だな。よくやってくれた。」
「タクトさん。あたし、今回も絶好調です!」
「ミルフィー、お疲れさま。ずっと君のことを見ていたよ。」
エンジェル隊のみんなとタクトの会話を聞いてラークは一言。
『タクト、お前スゲーな。(ほとんどハーレムじゃないか!?)』
「あ・・・あははは。」
エンジェル隊の面々がスクリーンの方向を向くと彼女達が驚いてラークじゃない方の画面の人物に話しかける。
「って!?ウォルコット中佐じゃないか!なんでこんなところに!?」
『いやはや、予備役になる前日にルフト将軍に呼び出されましてね。まさか、こんな形で皆さんと再会する形になるとは・・・・。世の中わかりませんな~。』
「中佐、いたの!?ひさしぶり~!元気してた?」
「あー、ウォルコット中佐だー!やっほー!」
『ランファさんにミルフィーユさん、相変わらずお元気そうで何よりです。』
「いたんですの?気が付きませんでしたわ。ウォルコット中佐、お久しぶりでございますわ。」
「・・・・中佐、お久しぶりです・・・・」
『ミントさんも相変わらずそうですな。ヴァニラさんは・・・・・少し変わりましたかな?しかし、ここまで気が付いてもらえなかったのは少々悲しいような気もしますね。それと私、この度、准将に出世しました。』
懐かしい顔を見てワイワイしだすエンジェル隊のメンバー達。仲間に入れないちとせは少し寂しそうだ。そんな彼女を見てラークが思い出したように口を開く。
『お、そうだったそうだった。烏丸少尉にも会わせたい人たちがいたんだ。』
「え?私にですか?」
『ああ、そうだ。コアントロー少佐、航宙戦技教導団に繋げてくれ。』
『はい。』
ラークは先ほどの参謀に通信を繋げるように指示する。
『ちとせ!久しぶり!あたしツインスター隊の隊長になったんだよ!』
『烏丸少尉お久しぶりです。』『よぉ!ちとせのねーちゃん!』
「わかば!それにマリブくんにココモくんも!」
ちとせの表情がパァっと明るくなる。
「ねぇねぇ ちとせ、あの子たちは誰なの?」
ミルフィーの質問にちとせが答える。心なしか嬉しそうだ。
「彼女は山櫻わかば少尉、わたしの親友でセンパールの同級生です。」
『センパール士官学校卒、ツインスター隊隊長山櫻わかば少尉です!エンジェル隊の皆さん!どうかよろしくお願いいたします!』
「そして、あの2人はわたしがエンジェル隊に所属する前の部隊のメンバーのココモ・ペイロー曹長とマリブ・ペイロー曹長です。」
『皆さん、よろしくお願いします。』『みんな、仲良くしてくれよな!』
ちとせの方もだいぶにぎやかになって来た。
「・・・・・・オレ達の関係者勢ぞろいか。ルフト先生も手の込んだことしたもんだな。タクト」
「そうだね。でもこれだけ賑やかならエンジェル隊のみんなのテンションはうなぎのぼりだね。」
『違いないな。流石はルフト先生だ。』
「これより、クロノドライブに入ります。」
ココの報告と共にクロノドライブに入り緑色の光がスクリーンに映る。その周囲には皇国軍の艦も見える。
「よし、これでしばらくは、敵襲の心配はないな。レスター、このクロノドライブが終わったらルフト将軍に連絡を取るように準備しておいてくれ。例のメッセージのことを、報告しないとな。できれば、白き月でも分析してもらおう。それに今回のことのお礼も言わないと。」
「そうだな。送信すべきデータは揃えておく。しかし、ルフト将軍も相当な人事をねじ込んだもんだ。しばらくは頭が上がらないな。」
「まったく、その通りだね。それじゃあ、ツインスター隊の面々をラークの艦に移乗させてから、増援艦隊の旗艦をエルシオールに接舷させるから、その後は各自旧交や親交を深めよう。」
しばらくの間はエルシオールは大変賑やかになりそうだ。
不穏分子の反乱鎮圧や宇宙海賊の討伐で名を馳せ「白き超新星の狼」の異名を持つエオニア動乱以前の英雄ウォルコット・O・ヒューイ准将。タクトとレスターの学友で士官学校を次席で卒業した秀才参謀長ラーク・メンソール中佐。エンジェル隊に次ぐ実力を持つツインスター隊、そのツインスター隊を従える航宙戦技教導団も皇国の優秀な戦闘機乗り達を抱える精鋭だ。増援艦隊の各艦長たちもルフトの第1方面軍とペールエールの第2方面軍から選抜された優秀な艦長たちだったりする。タクト自身もエオニア動乱後から英雄と呼ばれる存在である。
タクト率いるこの艦隊は皇国の最精鋭艦隊だったりするのだ。
エルシオール艦内ティーラウンジ
「しかし、これだけの人数が集まるとすごいにぎやかだな。ほとんど、お祭りみたいだ。」
エンジェル隊やツインスター隊の面々+αがミルフィーの作った特大ケーキを囲んで楽しそうにお茶している。
「それにしてもビックリしたわよ、ミルフィー。」
「え?なにが?」
「「え?なにが?」じゃないわよ!アンタのエンジェル隊への復帰!」
「タクトさんとミルフィーさんがエルシオールにいらっしゃるなんて、予想を裏切られる展開ですわ。」
「ほんと、アンタたちって目が離せないわ。」
「・・・・ミルフィーさん、タクトさん、お帰りなさい。」
「ただいま、みんな。」
「えへへ・・・ただいま。それと・・・・これからもよろしくお願いしますね。」
「しっかし、タクトさんよォ!こんなかわいい子といい仲になって羨ましいねかぎりだぜ!俺はてっきりレスターの方が先に彼女ができると思ってたんだがなー。」
「あはは、ラーク羨ましいか?羨ましいだろ?ミルフィーはとっても魅力的なんだぞ。」
「っくそー、こいつめ!こいつめ!」
「やーめーろーよー。」
じゃれあうタクトとラーク。
「マイヤーズ大佐のところにミルフィーユさんが、なんだか娘が巣立っていったようで寂しいですな。」
「あら、中佐?娘だなんて・・・でしたらまだ私たちと言う可愛い娘たちが残っていますわよ?・・・・・ところでタクトさん?ひとつ、お聞きしたいことがあるんですけど・・・・・よろしいですか?」
「ああ、なんでも聞いてくれ。」
「ミルフィーさんとのファーストキスはいつどこでいたしましたの?」
ミントの質問に思春期の少年であるペイロー兄弟は聞いていないふりをしながらも耳をそばだてている。そんな二人を見てちとせとわかばはくすくすと笑い合って見ていた。
「ブッ」
「きたないねぇ、タクト。鼻から紅茶が出ているよ。」
「ファ、ファーストキスだって!?」
「あっ、それアタシも聞きたかったの!」
「いやはや、若いですな~。」
「ねぇねぇ、ミルフィー、どんなシチュエーションだったの!?」
「ランファ姉ちゃん、一撃目から飛ばしてるなぁ。」
「僕としても今後の参考のためにぜひ。」
「えっ?そ、それは・・・・」
「やっぱりムードが大切よね~!夕日が沈んでいく浜辺?それとも満天の星空の下?」
「いやいや、ランファさん。摩天楼からの綺麗な夜景もありえますよ!」
「「きゃ~」」
勝手に盛り上がるランファとわかばの乙女二人。
「いや、それは・・・・・。」
「なんだい、もったいぶらないで教えてくれよ。今更隠すようなことじゃないだろう?」
「全くだ、シュトーレン大尉の言う通りだぞ!タクト、キリキリ白状するんだ。」
「あの、フォルテ先輩。タクトさんもミルフィー先輩も、お困りの様ですけど・・・・。」
「と、ちとせは言ってるけど。ほんとは興味津々なくせに~、士官学校時代は私の少女漫画結構勝手に読んでたくせに~」
「ちょっ、わかばさん!?やめて~。」
「いいの、いいの!ファーストキスの思い出くらいは、当然の権利だわ!なんせアタシは、ミルフィーの親友だもの!」
「そして、俺はタクトの親友だぜ?親友2人がいいって言ってるんだから何の問題もないぜ!」
「それにタクトさんは「なんでも聞いてくれ」とおっしゃいましたわ。質問が許可されている以上、聞くのは当然じゃありませんこと?」
「そうですよ。烏丸少尉、野暮なことは言わないでください。」
「そうそう、野暮なことはいうなよぉ」
「うぅ・・・ふたりとも・・・ひどい」
「ご、ごめん!ちとせ姉ちゃん!」
「そ、そんなに悲しそうにしないでください。」
「ふふ、いいですよ。許してあげます。」
「ウソ泣きかよ~ずるいぜぇ」「ぶーぶー」
エンジェル隊では後輩キャラが板についたちとせだが、ペイロー兄弟に対してお姉さんオーラを出している、今の姿はなかなかに新鮮だ。だが、そんなことを考える余裕は今のタクトにはない。
「さて、タクト。言わないなんて野暮なことはなしだよ。」
「多勢に無勢、しくじった・・・・」
「若いうちはいろんな経験をしておくべきですぞ。マイヤーズ大佐」
「ウォルコット中佐まで・・・・」
「で、どうなんだい?ミルフィー?」
「え、ええと・・・・。」
「もう、顔真っ赤にしちゃって!このこの!どーせアンタのことだから、「2人だけの大切な思い出だからないしょ。」とか言ったりしちゃうつもりでしょ?もう、ロマンチストなんだからぁ!」
「大切な、思い出・・・・・。」
「・・・・あのさ、逆に聞きたいんだけど。」
「なんですの?」
「やっぱりふつうは・・・・キスって、するものなのかな?」
「・・・・・はい?」
「するものなのかって・・・・・どういうこと?」
「タクト・・・・お前・・・・」
「いけませんなぁ、これはいけませんな。健全な男子の言葉とは思えませんぞぉ」
「それはそれで不健全な気がしますわ。ウォルコット中佐・・・・」
「すみません・・・・」
ウォルコットはさすがに言い過ぎなのでミントに軽く窘められたが、ウォルコットの言っていることも間違いではない。
「あの、キスってしないと変ですか?」
「ちょっと待ってくれ。まさかあんたたち・・・・。」
「俺たち、キスなんて考えたことないよ。」
「なんですってぇ~~~~!ちょっと、それってどういうこと!?」
「タクト、お前は修行僧か仙人なのか。」
「驚きましたわね・・・・・。」
「あ、あぁ。こいつは予想外の展開だよ。」
「衝撃の事実・・・・。」
驚愕の視線がタクトとミルフィーに注がれる。
「タクト!まさかアンタ、ミルフィーのことは本気じゃないっていうんじゃないでしょうね!?」
「そうだとしたら、同じ女として、ちょっと許せないわね。」
「それはあんまりだとおもうぞ。タクトのにーちゃん。」
「ぼくもそう思います。」
「タクトさん・・・・」
「そ、そんなわけないだろう!俺は宇宙一ミルフィーが好きなんだ。」
「あたしも、タクトさんのこと・・・・・宇宙で一番大好きです。」
「え、そう?ならいいいんだけど・・・・・。」
「愛の形は人それぞれということですかな?当人たちがそれでよいと言っているのですから部外者が口をはさむことではないのでしょう。」
「ですが、好き合っているのにキスをしないなんて、ずいぶんと個性的なカップルなんですのね。」
「・・・・不可思議カップル・・・・」
「きっとそれも、ひとつの愛の形なのですね。さっそく日記に書き留めておかなくては。」
「ま、あんたたちがそれでいいいなら、いいさ。人の恋路に口を挟むほど野暮じゃないしね。」
「ちょっと、タクト!顔貸しなさいよ!」
「な、なんだよ、ランファ!?うわっ!引っ張るなって!」
「あ、タクトさん!」
急にランファに通路へ連れていかれるタクト。
「いい!?ミルフィーを悲しませたり、寂しがらせたりしちゃ、ダメだからね。」
「もし、そんなことがあったら、「秘奥義・一文字流星乱れ撃ちキック」を、お見舞いしてあげるわ!」
「わ、わかってるさ。・・・・・俺は絶対にミルフィーを悲しませたり、寂しがらせたりしない。約束する。」
「本当に本当?」
「本当に本当だ。」
「・・・・・いいわ、信じてあげる。」
「あの子の支えは、アンタにしかできないの。だから、これからも・・・・ミルフィーのこと、よろしくね。」
「・・・・・・ランファは優しいんだな。ミルフィーの為に、そこまで真剣に怒ったり、お願いできたりするんだから。」
「しょ、しょうがないでしょ!?ほ、ほら、あの子ってボケ~っとして利から、アタシがしっかりしてないとダメなのよ!」
「ミルフィーも、ランファみたいな親友を持って幸せだよな。」
「タクト・・・・・」
「俺からも、お願いするよ。ミルフィーと、いつまでもいい友達でいてくれ。」
「頼まれなくったって、アタシとあの子は、ず~っと親友よ!」
「ランファ~、タクトさ~ん!いつまで話してるんですかぁ?」
ミルフィーの呼び声が2人の耳に入る。
「戻りましょ、タクト!」
「ああ。」
お茶委の席に戻ると、ラークにも
「あんないい子を悲しませちゃダメだ。お前なら大丈夫だろうがな。」
って言われた。そんな誤
オリキャラ、アニメキャラ結構出してしまった回です。出し過ぎた、誰が誰だかわからなくなる・・・。自分自身かき分けきれないので彼らの大半はチョイ役や準レギュ未満です。