「残念だったなトリックだよ。(*´∀`)♪」
(遅くなって申し訳ないです。m(__)m)
「な、なんなのよこいつらは!?」
ツィーネたちを取り囲む無数のDG軍団。
あるものは空からやって来て、あるものは地面の中から這い出てくる。
デスアーミーやガンダムヘッドの他にもデスアーミー達がかき集めてきた量産機などの機体などがいた。
この内の一機であるヴァルシオンはツィーネの乗る機体カオス・カペルに向かって攻撃を仕掛け、手に持つ巨大な剣を振りかざす。
「ち、図体がでかい割には素早い!」
一方で周りにいるデスアーミーたちはツィーネの周りにいるコルニクスなどを虱潰しに殲滅していた。
もちろんデスアーミーたちはデビルガンダムの改造により過剰戦力と言っていいほどの強さをもっているため、倒すことは容易ではないためコルニクスまるで歯が立たず次々と潰されていた。
「ち、やっぱり偵察機じゃまともに戦闘をこなせないか。」
ツィーネはコルニクスが次々と倒されていくのを見て思わず舌打ちをするが、そんな状況でもお構いなしかのようにヴァルシオンはツィーネに狙いを定めており、今すぐにでも切り掛かって来る雰囲気を醸し出していた。
そしてそれほどの時も立たずにヴァルシオンは動き出してツィーネに向かって飛び出し、再び攻撃を仕掛ける。
「けど、偵察機でも時間稼ぎぐらいにはなるわよね。」
ツィーネはヴァルシオンの猛攻の中、コルニクスの一部をヴァルシオンに向けたことによりヴァルシオンの注意がそれ、その一瞬の隙をツィーネは突き、脇目も振らずにヴァルシオンの横を通り過ぎて一直線に本来の目的であるセツコの元に飛んでいく。
「あの機体セツコが狙いか!
なら、ここは通させはしない!」
ツィーネの動きを見ていたハイネは、猛スピードでセツコの元に向かっていくのに気がつき機体を動かしてツィーネの前に立ちふさがる。
「雑魚はどいていな!」
「悪いけれどそれは聞けない相談だね!」
「なら、落ちろ!」
機体の性能差によるものなのか、ツィーネハイネのグフを回り込みカオス・カペルの両腕からは青い炎のファントム・ラッシュをハイネのグフに向かって発射した。
「その程度の攻撃で!」
そしてカオス・カペルの攻撃をハイネはグフの操縦桿を目一杯に振り切ってツィーネの放った攻撃を避ける。
「避けられた!?」
「ザクとは違うんだよ!ザクとはぁ!!」
ハイネは反撃を仕掛けるためコックピットのスロットルを踏み、グフをカオス・カペルに向けて接近し、腕に装備されているスレイヤーウィップを鞭のように打撃を与えようとする。
「ちょこまかと!」
「ふむ、どうやら動きは悪くないようだな小娘よ?」
ハイネと戦っている最中、背後に新たな機体がいたことにツィーネは気が付いた。
「新手!?いつの間に背後に!?」
そこにはセツコの師匠である東方不敗の乗る機体クーロンガンダムがいた。
「お主の目的はセツコのようだが、生憎と儂はあの娘を守ってやらねばならんのでな。」
「ふん、悪いけどこちらの邪魔しないでくれるかしら、それにおじいさんは帰って椅子に座って楽にしていた方が身のためよ?」
「ふむ、では儂がただの老いぼれかどうかはその身を持ってして見せてみよ!
・・・そして、そこな男よ、確かにハイネと言ったか。お主は下がっておれ。」
「いえ、自分も手伝います。」
「・・・いいだろう。しかし、相手は生易しい相手ではないぞ。」
「了解!」
東方不敗とハイネは互いに肩を並べてツィーネに向かって睨みあう。
「二体一ね、そこらの奴ならまだしも、確かに厳しいかも。でも、残念でした。」
「なんだと?」
「こっちが何も考えずに突っ込んでいる訳じゃないってことよ。」
ツィーネがにやりと笑うとカオス・カペルの羽が光輝き、手には槍のようなものが現れ、東方不敗たちに向かって投擲する。
「ふん、その程度の攻撃で儂を止められると思ったか!」
カオス・カペルの放った槍、ナイトメア・ストライクは東方不敗に向かうなか、東方不敗は避けることもせずクーロンクロスをナイトメア・ストライクに向けて伸ばし槍の先っぽに絡みつける。
「でりゃあああ!」
そして、東方不敗はクーロンクロスに巻き付けたナトメア・ストライクをツィーネに向けて投げ返す。
「嘘でしょ!?」
目の前でおきた出来事にツィーネは驚きを隠せないが、自分が放ったナイトメア・ストライクこちらに迫り来ており、カオス・カペルを咄嗟に動かし損傷は免れた。
「一体どうなっているの!?」
カオス・カペルの高威力のエネルギーによって形成されたナイトメア・ストライク。
それをたかが布状のビームクロスでこちらに投げ返してきた。
それがどれ程の異常なことか想像がつくだろうか。
否、そもそ東方不敗たちガンダムファイターの常識がこちらにとって常識はずれなため仕方がないとも言える。
だが、そんなガンダムファイターのことなど一切知らないツィーネにとって先程の光景に戸惑いが生じたが、すぐ様意識を戻して東方不敗たちを見据える。
しかし、そこには先程のまでいたであろう東方不敗の姿はどこにもなかった。
「いない?一体どこに?」
「どこを見ておる!儂はこっちだ!」
東方不敗はツィーネの不意をついて後ろに回り込んでおり、クーロンクロスをカオス・カペルに向かって伸ばす。
「くぅっ!?」
クーロンクロスはカオス・カペルにあたりカオス・カペルは機体のバランスを崩し落下する。
「いまだ!クーロンフィンガァァァ!」
好機と思わんばかりに東方不敗はクーロンガンダムの右手を輝かせてツィーネに向かって輝く右手を向けた。
機体の距離は徐々に縮まりあと少しで右手が触れそうなときツィーネはもう一つ隠していた策を放つ。
「掛かったわね!」
「なにぃ!?」
そこにはいつのまに現れたのか東方不敗とハイネの周りには多数のコルニクスが取り囲んでいた。
待ち伏せでもましてやステルスで隠れていたわけでもない。
まるで突然そこに現れたかのようであった。
現に東方不敗ほどの男がそれに気がつかないはずかない。
「これだけの数、一体いつの間に!」
「ふむ、どう言う仕掛けかわからぬが。どうやら儂らはあやつに誘われたと言うことじゃな。」
そして、多数のコルニクスは袋の鼠である東方不敗たちに攻撃を仕掛け、その間にツィーネはその場を離れる。
「さっきの攻撃は思わず冷や汗をかいたわ。
まあ、結果的にこちらの誘いに乗ってくれたようだけれど。」
「ええい、小癪な!」
「だから、あんた達の相手はそいつらで我慢してね。」
「なっ、待て!」
しかし、ツィーネはハイネの制止を無視して、戦闘を中断し再びセツコの元へと飛び立つ。
しかし、ハイネはそれを許さぬかのように追いかけるが先程の戦闘で機体にダメージを負っている上にコルニクスによる妨害もあるため追い付くことができず、ツィーネとの差は開く一方であった。
そして、ツィーネのカオス・カペルはセツコまで後少しというところにまで迫っていた。
「さあ、絶望と悲しみに溺れろ!
それがお前の役目だ。」
「く、来る!」
ツィーネはセツコに向かって強力なとどめの一撃を浴びせようとした瞬間、
突然カオス・カペルのレーダーが上空にいる機体をキャッチする。
「上っ!?」
ツィーネは上を見上げるとそこには太陽を背景にこちらに近づいてくる黒い機体があった。
「究極ぅ!」
「ゲシュペンストキィィィック!」
突然現れた黒い影はツィーネの乗る機体へ一直線に向かって蹴りによるカオス・カペルへと攻撃を喰らわせることに成功する。
「くっ!?」
突然現れた機体の攻撃は見事ツィーネの乗るカオス・カペルの胴体に命中したためカオス・カペルを大きく吹き飛ばした。
機体は体勢を崩し地面に倒れようとした瞬間、カオス・カペルの頭上にはヴァルシオンが追い詰めるかのごとくディバイン・アームを振り上げていた。
「こいつっ!」
ツィーネは咄嗟の判断で倒れる機体を無理に起き上がらせようとせずそのまま倒れそうな状態で無理やりブースターを噴かして地面を擦れ擦れの状態で飛び、危機一髪でヴァルシオンのディバイン・アームを避けた。
「ちっ、これ以上は面倒だね。
ここは退くしかない!」
ツィーネはヴァルシオンと突然現れた機体により不利と感じ、さらには東方不敗たちを取り囲んでいたコルニクスはもうほぼやられており、ツィーネはここは退くことを選択し、すぐさま戦場を離脱する。
「い、一体何が?」
『セツコ!』
セツコが突然の状況で驚く中、そらから突然現れた黒い機体とは別に一機のウィンダムがセツコの機体に近づいてきた。
「えっ?」
セツコは驚きで目を見開いた。
突然現れたから驚いたのもあるが、むしろそんなことよりも目の前に現れた機体と人物に驚きを隠せなかった。
そこにはかつてセツコ達とともに戦った機体、ゲシュペンストと死んだはずであるトビーが乗るウィンダムが同時に現れたのだから。
「隆司・・・さん、それに・・・トビー?」
セツコは頭の理解が追い付かないのかゲシュペンストとウィンダムの両方に視線がいったり来たりとさせていた。
『よう、待たせたな。』
『・・・。』
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~セツコ視点~
私はついさっきまでもう駄目だと思い、思わず目を瞑り死を覚悟した。
しかし、それは一機の機体よって死は免れた。
目の前に現れたその機体は黒く、独特なデザインをしている機体。
見間違えるはずもない。
短い間ではあったがかつて共に戦った機体、隆司さんのゲシュペンストが目の前にいた。
私は夢でも見ているのだろうか。
そんな風に私は思わぬ展開に唖然としており、目の前にいる機体を眺めた。
『セツコ!』
私が唖然外しているなか、さらに一機の機体がこちらに接近してきた。
近づいてくる機体は地球連合軍の機体のウィンダムがこちらへと接近して通信でこちらへと呼び掛けていた。
そう、とても聞き覚えのある声で・・・。
「トビー?」
『よう、待たせたな。』
そこには共に同じ部隊で過ごしこの世界で共に過ごしてきた仲間であるトビーがいた。
これは夢なのだろうかと。
共に過ごしてきたのに 隆司さんがいなくなり、デンゼル大尉もいなくなり、そしてトビーも・・・。
『大丈夫かセツコ?』
私が皆がいなくなったときのことを思い出してしまい暗い気分になっていたときトビーは明るい声で語りかけてくれた。
「本当にトビーなの?」
『おいおい、冗談がキツいぜセツコ。
俺は紛れもなくお前の知っているトビーだぞ。』
冗談っぽく明るい口調で喋るそれは紛れもないトビーの喋りかただった。
『久しぶりですね
トビーも隆司さんと久しぶりに会ったのだろうか隆司さんに言葉を交わす。
『・・・・。』
『隆司さん?』
『ああ、いや、なんでもないよ。
ちょっと気になったことがあって。
まるで始めてあったような気がするから。』
『そうですか・・・。』
しかし、トビーはそれからは言葉を発することはなかった。
そのかわりにトビーの乗るウィンダムは隆司さんの乗るゲシュペンストに向かってビームサーベルを抜いて振り下ろした。
『くっ!』
ギリギリの所でゲシュペンストはビームサーベルを避けて攻撃をかわしてウィンダムから距離をとる。
「待ってトビー!
その機体に隆司さんが乗っているのよ!」
『セツコ騙されるな!
こいつは隆司さんの皮を被った偽物だ!』
『くそっ、そっちがその気ならこっちだって。』
距離を取ったゲシュペンストは武器をとり、ウィンダムに向かって今度はゲシュペンストが攻撃を仕掛ける。
トビーは攻撃を避け、反撃を仕掛け、また隆司も同じようにトビーの攻撃を避けて反撃をし、次第に二人の戦いは苛烈になってゆく。
セツコは戦う二人を止めようとするが二人は武器を収めることはなく、激しい戦いを繰り広げており止められる隙がなかった。
「トビー!、隆司さん!
お願いです、二人ともやめてください!」
私は二人が戦う姿を泣き叫びながら止めるように呼び掛ける。
『隆司さんの真似をして何が目的だ!』
『目的もなにもお前の正体は分かっているんだ!アサキム・ドーウィン』
『俺がアサキムだって?
バカ言うんじゃねえ。
そういうお前がアサキムじゃないのか!
俺たちを騙そうたってそうはいかねぇぜ!』
『無駄口を・・・!』
二人の機体は激しい動きを繰り出して、一進一退の攻防を繰り返していた。
「どうして・・・。」
そんな二人の戦いを眺めている私はどっちを止めればいいのかわからず、咄嗟になにも考えもなしに二人の間に入ろうとするがそれを制して止めるものがいた。
「待たぬかセツコよ!」
「先生!二人を、二人を止めないと!」
「お主がいったところでどうにもならぬ。
ここは儂に任せるがよい!」
そういって先生はガンダムを操り二人のもとへと駆け抜ける。
『あの機体は!?
ちっ、どうやらここまでだな。』
『まて!』
しかし、先生の事にいち早く気がついたトビーはいち早く戦闘を中断してこの空域から離脱をし始め、その後を隆司さんもトビーを追って同じように空域から離脱し、もう二人の姿は小さくなっていた。
『トビー・・・。隆司さん・・・。』
私は小さく二人の名を呟きながら、止まらない涙を流し続けた。
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~主人公視点~
「これでいい・・・のかな?」
俺は戦闘を終わらせたあとも目の前にいるセツコたちを眺めながらデビルガンダムのコックピットの中で安堵しつつも、ほんの少しだけため息を吐き出した。
先程までトビーに化けているアサキムと戦っていたゲシュペンストには本当は俺は乗っておらず、デビルガンダムの中で遠隔操作して喋っていたのだ。
最初は普通に出ようかと思ったが今すぐデビルガンダムから出たら不味いと考えてデビルガンダムに出来るか聞いてみたらデビルガンダムがやってくれました。
俺はジョーカーと橘隆司の2つの顔を持っているので一人二役をするならこれが一番なのだ。
いやまあ、本来ならキョウジがクローンみたいなのつくるけど、なんだか嫌な予感しかしないのでやらない。
しかし、結果的にセツコを泣かせてしまうことになってしまった。
トビー中尉の正体がアサキムだということがわかればセツコは泣くことはなかっただろう。
しかし、アサキムは自分の正体を否定してトビー中尉ということを頑として認めようとしなかった。
そのため、勝負に出たこの賭けはアサキムの方が上手だった。
これで恐らく、俺はセツコに嫌われたかもしれないな。
なにせ、相手がアサキムだって言ってもたぶん信じてくれないだろうし・・・。
あそこでゲシュペンストから降りてセツコの前に出れば信じてくれたのだろうが、遠隔操作のためデビルガンダム降りたらバレるだろうし、それはそれで問題が発生する。
その為デビルガンダムに乗ったままゲシュペンストを操作している。
これもDG細胞だからこそできる技術なのだ。
ちなみにヴァルシオンたちはすでに役目を終わらせてくれたのでこの場から離れて待機してもらっている。
帰ったらデビルガンダムの損傷を確認しないと。
こればかりは他の人には見せるわけにはいかないからね。
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~ミネルバ 艦長室~
今回の戦闘の報告を聞く為、数人がミネルバの艦長室に集まっていた。
ジョーカーも呼ぼうとしていたがデビルガンダムの損傷もあるためこの部屋にはいない。
「今回の戦闘で燃料や弾薬などもほとんど残りは少ないですが、幸いにもジョーカーと東方不敗がアークエンジェルと突然現れた勢力の足止めをしてくれたおかげで消費は抑えられましたが・・・。」
「このままの状態ではジブラルタル基地までは持たないと・・・。」
「はい。」
ミネルバの副長アーサーからの報告を聞き艦長のタリアは机の上に肩肘を立て、額に軽く手を当てて小さいため息をついた。
「事態はかなり深刻ね。」
「しかもこの付近に補給を受けられる場所はなく、中立の場所へ行っても待ち伏せされている可能性がある。」
モニターに出されたマップを眺めながらブライトはこのような現状でも物怖じもせずいつもどおり落ち着いた口の利き方呟いた。
だが、ほとんど手詰まりな状態のなか突破口がないかと模索している中、ある人物が進言してきた。
「自分に提案があります。」
進言してきた人物はZEUTHに協力している青年レーベン・ゲネラールだった。
「ここから少し行った所に我々のカイメラ隊の基地があります。
そこで補給を受けてみてはいかがでしょう?」
「君たちの基地か?」
「はい、そこにいけば我々の部隊の創設者エーデル・ベルナル准将がいます。
あの方なら皆さんをかくまってもらえます。」
「エーデル・ベルナル准将・・・。
たしか、新地球連邦軍の権力者の一人だったか?」
「はい、その方で間違いありません。」
「確かに、ほかに選択肢がないのは事実。
共に戦ってくれたレーベン大尉の提案を私は受け入れようと思いますが他の方々は?」
タリアは周りにいる人に目を向けるが誰も反対の意見がなく全員一致で決定し、タリアを含めその提案を承諾するのであった。
こうして艦の進路はカイメラの基地へと向かうことをジョーカーは後に知るのだがそれは時すでに遅しであった。
未来を変えようと奮起するジョーカー、
しかし、同時にこの世界の運命もまたジョーカーによって変えられた未来を修正しつつあった。
お久しぶりです。
相変わらず執筆に時間がかかってしまう作者です(泣)
今回の話はツィーネ無双になっていますがスパロボ基準で考えたら恒例かもしれないですね(笑)
別の勢力も絡ませようかなと思いましたがゲームを再プレイしてみてツィーネが強かったのでじゃあこれでいいかと思いました。
ちなみにヴァルシオンの出番が少ないと思いますが今後も活躍してもらう予定です。