今、俺は副会長とスタジアムと呼ばれる戦闘練習場で決闘の準備をしている。
「どうしてこうなった」
と、考えてみればすぐにわかることだった。
(あー、あいつは
あの生徒会長を追って転校してくるようなやつだ。それほどまでに好きなんだろう。
「あと10分で開始する。精々、そのゴミみたいな武器の手入れでもしとくんだな」
「…心配してくれてんの?」
「脳外科紹介するぞ…」
あれ?ツンデレってやつじゃなかったのか?などと考えていると二人の悪友が駆け寄ってきた。
「お前ら、無事だったのか?」
「お前が勝てばなー」
「ま、あり得んじゃろうが…」
「ひでぇ…」
そんなことよりと『くろくろ』こと
「(今回の契約は校長が一枚噛んでるらしいんだー)」
「(はぁ?)」
「(よくはわからんけどー、フクカイチョーの方もマジっぽいからー、気をつけろよー)」
「意味がわからん」
「一つ聞いていいかのう」
「何だ?」
「会長押し倒した感想は?」
「…お前死ねよ」
かくして時間は過ぎて行った。
「安心しろ、ゴミ屑。痛みも感じんだろう」
「安心しろ、ドアホ。すっげー痛いやつぶち込んでやるよ」
「ふん。果たして『
ビーというブザーの音と共に戦いが始まる。
「なんでお前がB級止りなのかわからねぇよ」
「はははははは!さっきまでの威勢はどうした!?」
開始直後に打った
(近接戦闘はまずいな。でも、弾丸もダメージを与えられない。まるで物に意思があるみたいに動いてやが…)
その時、俺は気づいた。
「そうか、なるほどな。お前の能力は見切った」
「ああ、そうだ。お前が思っているもので100点満点だろう」
こいつの能力はおそらく『限られた領域内の物体を完全に制御する能力』だろう。人体に直接それをしないのは、俺がほんの少しだけながら魔力の防壁を張っているからだろう。そして、武器を持っていないのは空気があれば十分ってところか。
「タネがわかったところでお前にできることなどないだろう!この僕に命乞いでもしてみろよ!あははははは!」
「さぁて、それはどうだろうな?」
「何!?」
「お前程度の領域系術式使いは腐るほどいるし、
「そんな高度な技をG級が使えるはずがない!」
「悪いが裏通りの不良どもはこれがデフォルトだ」
「死ねえええええぇぇぇ!」
肉迫して殴ってくる手を受け流し、簡易術式の出ている左手の式に適当な文字を入れる。すると、技は発動せずに
「うわああああああああああぁぁ!」
「らあ!」
肘を思いっきり顎にぶつけることで脳震盪を起こさせ気絶させる。
「敵の無力化に成功。俺の勝ちだな」
B級にG級の問題児が勝利した瞬間であった。
プルルプルルプル
「はい?」
「
「なんだ?愛の告白か?」
「仕事だ。ある男を始末して欲しい」
「…わかった」
こっから始まりみたなもんです。
次回は放課後のお話です。
見るものが無ければどうぞ。