前振りは無しです。
頑張って読んでください。
北岡Side
「!?」
いきなりでっかい声が聞こえてきた。
「えっ、誰お前!?」
「とりあえず、死んどけよおおおおおぉぉぉ!」
「ちょっ、えええええぇぇ!?」
壁を吹き飛ばす一撃をバックステップで何とか逃れる。が、非常にまずいことに大男を逃がしてしまった。
(やばいやばいやばい!いろいろとやばいんだけど!)
とりあえず、この化け物から逃げるためにと考え、全力でこの時間帯に人がいない場所に走って行く。走っている間にリロードは済ませていた。
坂上Side
救急車に少女を預け、坂上は走り始めていた。さっきまで自分たちがいた場所へと。しかし、不幸なことにさっきまで友が足止めしていた大男とばったり遭遇してしまった。
「「!?」」
そこで、坂上という少年はある結論にたどり着く。
友に何かあったのだと。
「てぇめええええええぇぇぇ!」
大男に対する恐怖は無かった。ただ、こいつだけは殴っておきたかった。
飯島Side
「待ちやがれ!」
「待つわけねぇだろ!」
だいぶんな距離を走って来たが、クソみたいに相手の速度が速い。
(こいつ、何の術式を使ってやがるんだ?)
北欧神話系統の術式を使っていたのは覚えているが、今回の全力疾走では使っていないように見える。すると、少年が不意に止まった。
「この辺でいいか…」
「?」
そこは鉄橋だった。見渡す限り人の姿は見えない。
「ほぉ、俺様に追われつつよくこんな人のいねぇとこまできたな」
「まあな。お前だって関係ない一般人を巻き込みたくはないだろ?」
そんなことを言いながら、片手でチョーカーを完全に外す。
「お前なら本気出しても大丈夫そうだな」
「はんっ、そりゃあこっちのセリフだぜ。最強の前にひれ伏しな」
そう言いながら、飯島が枷として使っている腕時計を外す。
「まあ、一発死んどけよ」
天辺vs最底辺の戦いが始まる。
坂上Side
坂上という少年は実質的にはG級だ。しかし、右腕には触れたオカルトのものを全て消し去ってしまうという、対能力者用能力のようなものが備わっていた。これは普通の検査や試験では判別できないのだ。
「はああああぁぁぁ!」
巨大な炎の斬撃が飛んで来るが、たった一発右手で殴るだけでガラス細工のように砕けてしまう。
「何故だ!?お前のそれは何なんだ!?」
「さあな!でも、お前をぶん殴るには効果的な力だと思うぜ!」
だが、相手は大男だ。普通に肉弾戦であっても一発一発の重みやスピードが違う。
(どんなに強い相手でも、弱点は絶対にある!)
突き出してくる左手を頭を下げることでよけ、肘関節に思いっきり左アッパーを加える。
「ぐっ!?」
ガードの全く無くなった左半身にダメージを与えるべく、頬に右フックを叩き込み、さらに殴ろうとするが、
「調子に乗るなあああぁぁ!」
「ぐぅっ!?」
右脇腹に衝撃がはしる。右フックで崩れた体制のまま、ミドルキックをいれてきたのだ。二人とも地面にぶっ倒れる。が、すぐに立ち上がり体制を構えなおす。
「いくぞおおおおぉぉぉ!」
「死ねえええええぇぇぇぇ!」
また、2人の拳が交錯する。
北岡Side
北岡という少年は実質的にはG級だ。しかし、それは『能力使用ができない程の強力な枷』であるチョーカーをつけているからだ。何故そんなことをしているかというと、彼の能力が『自分の空想を領域内で現実にする能力』と『完全に空間を識別及び制御しきる能力』という二つの能力を持っていたからだ。そして、彼が開発した『嘘と本当と空想の境界を歪ませる術式』の三つを使い、彼のみの最強の領域魔術を生み出した。研究者はそれを『庭』と呼び、いつしか『空想庭園』と呼ばれるようになった。そう、あまりにも強力すぎる魔術だった。
「本気を出すんだ。絶対に死ぬんじゃねぇぞ」
「はぁ?死ぬんじゃねぇぞはてめえだぜ?」
「まあ、いいさ。『空想庭園展開・北欧神話を空想と断定・庭園内に北欧神話を適応・雷鎚ミョルニルを我が手に』ってところか」
その瞬間、いつの間にか北岡の手に鎚が握られていた。
「!?」
「さて、死ぬほど楽しいパーチーの始まりだぜ」
個人的に北欧神話が神話としてはポピュラーです。
北岡には見ての通り神話を空想として庭園内に取り込む能力があります。
次回は一応、戦いが集結する予定です。
気になってもならなくても読んであげてください。