√シルバー【完結】   作:ノイラーテム

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後日談
ネクスト・ジェネレーション


●たった一つの冴えたやり方?

『それでは会議を始めます。まずは、かねてからの提案通り四葉家の問題について』

 四葉はこれから独り勝ちし始める。

 それを抑え込もうとする九島や七草が奔走するのは仕方の無いことだ。

 

 緊急で起こされた師族会議にて、舌を用いる戦いが繰り広げられようとしていた。

 

『提案します。現時点での四葉家は十師族に相応しくないと思います』

『異議あり!』

 しかし老師の思惑を越えて事態は急変する。

 四葉家を掣肘して一時的に権勢から遠ざけたいとは思っていたが、まさか排除を提案する家があろうとは思いもしなかったのだ。

『迫りくる外患を明らかにし、排除したのは四葉家なんですよ? それを十師族の地位から遠ざけるのは、やり過ぎを通り越して問題です!』

『そうは言うがね。やり過ぎというなら戦略級魔法を国内で使用した揚句、横暴極まりない手段で首魁を追い詰めて行ったそうじゃないか』

 心情的に四葉の側にある六塚・温子の舌鉾。

 それを迎え討つのは老師でもなければ、七草・弘一でもなかった。

 

 そして事態を難しくさせて居ることがもう一つある。

 

顧傑(グー・ジ-)とやらの名前や居場所まで判って居たのだろう?  その排除に際して、他の家の協力を拒んだ挙句に……』

 不思議な事に日本を狙っていたらしい……。

 もっといえば四葉家を狙っていたという顧傑という男は、既に排除されていることだった。

『当主である真夜殿が行方不明。相討ちになったというのは自己責任ではないか』

『そうだそうだ! 初めから協力し合って居れば世論は荒れ無かったし、我々の結束も乱れなどしなかった!』

 そして当主である四葉・真夜が居ないということが拍車を掛けた。

 考える頭の無い者はここぞとばかりに排斥に掛り、そうでない者は真相の究明を優先としていた。そもそも本人が生きて居たら、どうする気なのだろう?

 

『結果としてそうなったのは認めます。しかし、顧傑という魔法師は大漢の残党です。四葉家を直接狙って来たのも、それを迎撃するのも当然のことでしょう』

『だからと言って援軍を断る必要もあるまい。大前提として大漢の時もやり過ぎなのだ!』

 以前からの不満があった事に加え……。

 何処かの家が十師族から陥落せねば、入り込めない家があるというのも事態を大きくした一因だろう。九島が外される事が仮決定している事を踏まえれば、二枠空くかもしれないのだ。彼らにとって千歳一隅のチャンスとも言えた。

『発言、よろしいでしょうか? 提案があるのですが』

『なんでしょうか、七宝殿?』

 事の収束を図ったのは意外な人物。

 次の十師族として筆頭候補に挙がっている七宝家の当主である拓巳だった。彼の一言が会議の方向性を形造ることになる。

 

『重要な問題は四葉家の行動よりも、現時点での能力に欠けているという疑念ではありませんか? 疑念が本当かを確認する方が先決かと』

『そ、それは確かに……』

 それは実に正論であった。

 追い詰めようとした側は自分達の意見に近いと過信して、弁護しようとした側は『彼を推挙した人物』の顔を立てて黙ることにした。

『次の師族会議。または緊急を要する会議までに、何らかの成果が出なければ止む無し。出せるなら問題無いと見なすというのはいかがでしょう』

『七宝殿がそうおっしゃるのでは……』

 十師族候補として推薦されている中で、筆頭である彼が待とうと言うのでは他の家が言い出せるわけがない。

 何よりも実力が無いから追い出すと言ったのは、提案者の方である。十分な実力があるならば理由が無くなってしまうし、無いならば本当に追い出せて清々するまでだ。

 

 そして何より、実は四葉・真夜が生きていた……。

 そんな事態に成った場合に、言い訳とする為に認めざるを得なかったのである。

 

「まさか貴女まであそこで言を控えるとは思いもしませんでした」

「正論でしたからね。それに貴方を推挙したのが真夜さんだと知って居ましたから。そう考えれば採算があると思うのも当然では?」

 七宝・拓巳と六塚・温子は顔を見合わせて苦笑した。

 この喜劇を演出したのは四葉・真夜。二人はそう確信して居たのである。

 

●まやさまの居ない日々

 一連の騒動を聞いて、俺は苦笑せざるを得なかった。

 老師や七草の掣肘を切り抜け、むしろ俺達が団結する方法が無いか探っては居た。

 

(まさか、こんな方法で潜り抜けるとは思いもよらなかった。大胆不敵というかなんというか)

 四葉が一歩前進どころか二歩後退し、そこから不死鳥の様に蘇るのだ。

 いかに老師とて止める訳にもいかない。そして俺たちは必死で四葉の屋台骨を支えなくてはならないだろう。

 

 なんという悪辣で愉快なことをする女だろうか。

 きっと彼女は『守ってくれなかった四葉家』や『体験を知識化した救済策』にすら復讐したかったのだ。そして自分が目を掛けた者だけを愛しており、その行く末以外はどうでも良いのに違いあるまい。

 

「文弥と亜矢子が来てくれるなら、とても頼もしいよ」

「お兄様の……四葉家の為ですから気にしないでください!」

 黒羽家の双子は第一高校への進路を決めた。

 俺たち四葉の結束を高め、その実力を内外に見せなければならないからだ。四校辺りで技術確認するというのも、悪くは無いのだが。

「まあヤミちゃんったら達也さんの事が本当に好きで。……そう言えば光宣さんも来たがっていましたけどね」

「慕ってくれるのは良いが……。光宣まで来たら九校戦の意味が無くなりかねんからな」

 九島邸で回収した周・公僅(チョウ・ゴンジン)の影武者は、老師の孫である光宣だった。

 体質改善という名目で連れ出され、周の一部を植えつけられて居たらしい。パレードの使い方が上手なのも道理である。

 

 それを縁というには微妙だが、周の痕跡を分解し、精神性を確認して居た時期がある。

 その時以来、なにかと話しかけてくれるのだが、おそらくは同世代と話した経験そのものがあまりなかったのだろう。

 

「それで、実質的な新当主様の計画はどんな塩梅ですの?」

「皮肉を言わないでくれ。深雪から託されたのは確かだがな」

 新当主には予定通り深雪が成った。

 あくまで暫定と言う扱いだが、元からの予定でもあり他の家から異議が挟まれることは無かった。

 一条との縁談話も、奴が縁を切ってでも婿養子に成ると口にした影響が大きいだろう。繋がりを重視する権力旺盛な家はともかく、身内主義の四葉にとってそれは好ましいからだ。

「まずは、このまま司波家を四葉の分家として周知し、適当な所で新システムを正式採用する」

 精密性重視の完全思考型CADを用い、複数の特化型CADに仕事を割り振る新システム。

 テスター達の反応は上々で、二科生制度を良い意味で覆せると評判を得ていた。十師族だけでなく魔法師社会全体に十分な評価を与えることが出来るだろう。

 

「その後で段階的に融合炉関連の計画を進めて行く。……周のお陰で次の目途が立ったというのが皮肉だがな」

「回収した資料がお役に立てて幸いですわ」

 ふっと笑う仕草がおふくろに似ている。やはり一族は似るものだろうか?

 いずれにせよ九島で回収した周の資料が面白かったのは確かなので、礼は何度言っても良いものだ。

 

「では私達が学校に慣れた頃に新融合炉の実験。師族会議前に恒星炉の計画発表ですか?」

「いや、先に実用化を試したいモノがある。もっとも新年度を迎えて、幹比古たちと会ってからの話になるだろうな」

 ソレこそが周の資料から導き出されたアイデアだった。

 新融合炉もその発展形である恒星炉も前から計画していたが、その前に保険となる物を造っておきたい。世間の評判はともかくとして、色々な応用が効くだろう。

「……夏のコンペに合わせることに成るかな?」

「あら。では新一条さんには災難ですわね。せっかく親友の為に犠牲になったのに。いえ、ラブラブでしたっけ」

 一条の婿入り宣言に合わせて、カーディナルジョージが一条家の婿としてピックアップされた。

 援助していたのは一条家なので、妥当と言えるだろう。

 

 もっとも相手が小学生……新中学生とあっては色々と陰で言われているのも確かではある。

 一条のお陰で深雪の株も上がって居ることだし、いずれ協力出来る事があれば協力するのも悪くはあるまい。

 

●温故知新

 新年度が始まって俺は幹比古や五十里先輩と再開した。

 学校行事に参加しない訳にはいかないし、老師の介入が無くなったのも大きいだろう。

 

「そういえば新一年生の間では、フォア・シスターズってのが有名らしいね。生徒会に誘うんだろ?」

「……どっちを数に入れたのかは知らんが、啄磨が来年苦労するだろうな」

「はは……」

 文弥と水波のどちらが四人組に入って居るかは別にして、次期生徒会は強力な布陣になるだろう。

 一年筆頭は七宝だったので、例年の法則によればあいつが会長。残りのメンバーが生徒会と風紀・部活連を構成する筈だ。

「で、達也の用事って? 五十里先輩はともかくボクまでって事は、古式魔法が関わって来るんだろうけど」

「その資料の後の方に載せているが、八卦炉を現代技術で再現しようと思ってな」

 説明を始めた瞬間に、幹比古は驚くほどの勢いで資料を読み始めた。

 一緒に渡した風紀の引き継ぎ資料に対して面倒そうな顔をしていたのに、今では書類の上から下まで何度も確認するほどだ。

 

「相変わらず無茶を言うね。八卦炉だなんて古文書でもなかなかお目に掛らないよ」

「まだ企画段階だがな。……昨年度の事件を引き越した片割れが持って居たんだ」

 八卦炉というのは古代中国にあったという伝説の炉心だ。

 低出力であれば無限にエネルギーを産出するが、高出力ならば宝貝……様々なレリックをも生産したという。

「眉唾じゃないの?」

「俺も信じて居る訳じゃない。正確にはその設計思想の元に、古式魔法・現代魔法・精霊制御・刻印・魔法陣・儀式詠唱……全てを利用したエネルギー供給システムを造る」

「なるほどね。古式魔法の中には現代では置き去りにしてしまった技術も多いもの。僕も捨てるには惜しいと思う」

 周の資料があるとはいえ、その有効性を全て信じた訳でもない。

 ここで重要なのはあくまで、現代科学や現代魔法以外のアプローチを組み入れるということだ。両者の中間である刻印技術を持つ五十里先輩には、納得いきやすいと思う。

 

「そういうことならボクも協力できると思うけど……そんなもの一体、何に使うつもりなのさ」

「俺が考えている融合炉を造る為の補助だ。炉心を動かすエネルギーの安定供給を目的として、制御その他の『雛型』を造っておきたい」

 科学では出来ない事に魔法を使うとはいえ、どうしても技術的なシステムは必要だ。

 動かすエネルギーや、コンピューターの制御そのものも既存の技術を使う。魔法的な予備動力やバックアップがあれば安定するし、何かあってもリカバリーが効くだろう。

「現代型八卦炉そのものが融合炉を造る為の練習であり、保険でもある」

「だから雛型なのか。確かにいきなり核融合炉を目指すよりも、安定したエネルギーを造るだけの炉心から始める方がみんなも取り組み易いかもね」

 八卦炉の思想自体は単純だ。

 内外の遮断を完全に行い、その中で力が増し易い環境を整えるというモノ。その結果が低出力の安定供給であり、一時的な高出力になるという訳だ。

 

「名前に炉ってあるから炉心と言っちゃってるけど、循環型発電装置の方が良いと思うよ」

「そうですね。水力発電ならば水を高い位置に持ち上げれば良い。そしてソレ事態は現代技術でも昼間の太陽発電で行って居ますから」

 水力を例にとれば、移動魔法でも他の魔法でも良い。

 その補助となる触媒や刻印・魔法陣を整え、魔法師が負担にならない様に精霊が一部を補えば良い。指定した状況になると発動する様に予め命じておけば、詳細はともかく単純作業は減っていくだろう。

「奇しくもエネルギーの循環システムが、古代の思想と同じになっちゃった感じだよね」

「だとするとボクが呼び出す精霊はコンピューターのプログラム……それとも予備人員かなあ。難しいとは思うけど面白いと思う」

 五十里先輩と幹比古が苦笑しながら顔を見合わせる。

 二人にとっては慣れ親しんだ自分の技術であり、だからこそ自身もあるし、発展形で何が出来るか想像しているのだろう。

 

「狙ってるのは現代と古式の融合による新しい見地になる。それを磨くことにより新しい技術を手にし、いつか『特定の誰か』でなくとも良いシステムに辿りつくこと」

「確かに今、融合炉の実験をやろうとしたら、全校でも数名って事になりかねないからね」

 現時点で融合炉用の魔法を組むと、どうしても要求水準が高くなる。

 だが二科生に限らず一部の能力ならば満たせる魔法師は多いのだ。常に集中力が保ち難い魔法師でも精霊が代行出来たり、逆に出力が足りない魔法師に魔法陣で補助することができれば変わってくる。

「でも達也。精霊を評価してくれるのは嬉しいけれど、式の乗っ取りは定番だから……」

「電波的・霊子的に遮蔽された空間でスタンドアロンを確立し、外部からの干渉を避けるのは大前提になるだろうな」

 せっかく制御システムを造っても、ハッキングされたのでは意味が無いどころか有害だ。

 少なくとも多層分けした上で、本丸の中には干渉できない様にしておく必要があるだろう。

「まあ最初は試すだけ試して良いんじゃないかな?」

「そうですね。最悪、八卦炉は技術検証機で構いません。本命は融合炉ですし」

 古式魔法や刻印・魔法陣を試し、その成果で融合炉用の魔法が楽になれば良い。

 八卦炉はあくまでキッカケ造りでしかなかった。アイデアに固執しても仕方無いし、無いならば無いで深雪や文弥達に頼めば良いだけだ。

 

 そこまで話し込んだところで、ドアが軽くノックされた。

 概ね計画は伝え終わったこともあり、中に入って来るのを待つ。

 

「司波。少しいいか?」

「構いません。服部会頭」

 新年度が始まったばかりなのに意外……とは思わなかった。

 部活連を統括する服部会頭には、現段階でも遅過ぎるくらいの懸念材料がある筈だ。

「九校戦の話ですか?」

「ああ。今年も大胆なルール変更があるんじゃないかと思ってな」

 去年は低スペックCAD戦が導入されたが、地味ながらも好評を博して居た。

 今年は新システムの導入もあり、大幅な変更が予想されている。会頭としては対処は早ければ早いほど良いのだろう。

 

「当然あり得ると思います。CADの持ち込み制限を、本戦と低スペックCAD戦のどちらに掛けるかが微妙ですが」

「全力を出した試合が見たいなら、本戦ではやらないだろう。とはいえ低スペック戦を更に制限してもな……」

「そこまで制限しちゃうと格闘技みたいになりますよね」

 去年の四校は低スペックを連鎖型させて起動して居た。

 こちらも最低スペックを特化させることでギリギリの調整して戦ったが、かなり地味な戦いになったのは否めない。その結果が合わさって新システムに繋がったのだが……。

「可能性としてはスティーブル・チェースやロアー&ガンナーに切り替えて来るかもしれません」

「そうなって欲しい物だ」

 うちは去年の校内予選でスティーブル・チェースなど最近行われてない競技を行った経験がある。戦闘色の強い競技だから三校にも有利だが、訓練時間やメンバー調整を行った経験は大きいだろう。

 

「そうなった場合、メンバーの選定はこちらでやる。CAD関連を頼めるか?」

「構いません。ただ魔工技師科の全体に一声かけていただければ幸いです」

 おそらくは自分がメインで関わるだろうし、実績を上げるにも悪くは無い。

 だが筋としては新しく造られた魔工技師科全体で計画し、作業を割り振るべきだろう。

「それは当然だな。ノーマルも低スペックもそれぞれ調整適性を見ておき、正式発表された人員で割り振る路線で行こう」

「そうですね。去年は色々と急な発表でしたし、習熟を兼ねてその前から募集しておいて損は無いでしょう」

 聞けば低スペックCAD戦も周の提案だったという。

 面倒ばかりを残してくれる物だと思ったが、死んだ後でも厄介を残すものだ。虎と違って皮を戦利品にできないのが残念なところである。

 

 こうして俺たちは賑やかな新年度を迎え、新しい目標に向けて挑む事にしたのである。

 これが新しい時代の始まりだと、なんとなく感じながら……。




 と言う訳で、ラストの後日談となります。
真夜さまが顧傑に特攻を掛けて、一気に問題解決。でも四葉家は十師族落ちのピンチ。
という大嘘をついて原作に無い展開を呼び込む感じです。
もしクロスでない状態でシルバー公表ルートをするとしたら
最初に顧傑討伐して、その影響がブランシュや無頭竜に出た……。というストーリーだったかもしれません。
今回の後日談はそのアイデアを利用し、二年目の話題として導入して居ます。

●フォア・シスターズ
 黒羽の双子・七草の双子が第一高校に進学し、更に深雪の護衛に水波ちゃんがいます。
お好きなメンバーをチョイスして、四姉妹と呼んでください。
泉美ちゃんは「男の子は男の子と、女の子は女の子と恋愛すべきだと思うの」みたいなタイプですが、黒羽の双子とは相性が良さそうですね。

●八卦炉
 燃え易い空間を造り、機材には耐熱魔法を掛け、風を起こし……。
とかいう古式ゆかしい八卦炉ではなく、単純に通常の発電システムへ、魔法と関連技術を入れるモノです。
刻印や精霊で補助し、エネルギーを発生。それを予備システムとして目論みつつ、実のところ関連技術のブレイクスルーを狙う……。
と言う感じの計画に成ります。
実際の所、ピタゴラ・スイッチを魔法でやったら面白いんじゃないかな? と思い立ったことがあったので入れてみました。

●新システム
 完全思考制御型CAD → 様々なタイプ・様々な会社の特化型CAD にリレーする。
魔法式は調整を単純化して、アドバイスを受けながら自分で調整し易くする。
というのを横浜戦の導入時にやりましたが、これが実用化された感じです。
主に特化型の多い二科生に影響を与えて居ますが、一科生も自分で微調整できる様になったおかげで良い影響を受けて居ます。
CADの売れ行きもかなり拡がるので、各社とも好意的に受け止めている模様。なお達也君の儲けは融合炉開発に回るそうです。

●オマケ:まや様
極東の女王(バール)』のフレイムヘイズ。炎の色は夜光(透けるような青黒)。
 達也のおふくろ。というのは中に居る紅世の王バールのことかもしれない。
周さんが顧傑とペアの紅世の王であることを知って居たこと、またオペレーターであると推測を付けていた。
彼らの行動原理である、『自在に操れる小社会を手に入れること』から、事前に待ち構えて顧傑を狙っていたものと思われる。
 体験を知識化された次点で、既に四葉家・十師族すらもどうでも良いモノ、チャンスがあれば復讐する対象としてみなして居る。
生きていると推測されているが、黒幕的に行動すれば十分なので、今後も表社会に出て来る可能性は低い。
もちろん彼女の再登場で場が混乱し、結果的に自分が応援して居る人達の為に成るならば別であるが。

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