ソードアートオンライン 〜鋼鉄の記憶〜   作:誠家

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あー、そろそろ他の分も書かなきゃなー。でもアイディアは浮かんでるんだけどなー。


第11話 ボス攻略戦

ザク、ザク、ザク。

 

多くのプレイヤーが地面を踏みしめる音が俺の仮想の鼓膜を刺激する。俺、カズマ、シュンヤ、そしてアスナの4人はボス攻略レイドの一番後ろを歩いていた。なぜ前ではなく後ろに並んでいるかというと、理由はいろいろあるがやはり一番は昨日の会議の一幕だ。

 

そう、カズマとキバオウのあれだ。あの一幕の後、俺たちのパーティーは何やら目の敵にされているような気がする。まあ、当然といえば当然だが。

 

ちなみに、カズマはちゃんとパーティーメンバーに謝っていた

 

「だから、スイッチっていうのは…」

「そんで、POTっていうのは…」

 

後ろではカズマとシュンヤがアスナにパーティープレイの基礎を教えている。あんなにも素晴らしい剣技を持っているのに初心者とは信じられない。

 

「おい、あんた。」

 

俺は突然前から声をかけられ少し飛び上がる。俺はすぐに前を向き、返事をする。

 

「は、はい…!」

 

声をかけてきたプレイヤーを見て、俺は目を見開く。

 

身長は、俺よりもかなり上。おそらく200ほどはあるだろう。全身は程よく鍛え上げられ、黒い肌をしており、スキンヘッドがよく似合っている。いかにもパワータイプという感じのプレイヤーだった。

俺の反応を見て、スキンヘッドのプレイヤーはニヤリと笑う。

 

「そんなに緊張しなくていいさ。別にあんたを説教しようっていうわけじゃないんだ。もっと楽に行こうぜ。それと、タメ口でいいからな。」

「お、おう。」

 

俺はためらいがちにそう返事をする。

正直ここまで身長差があれば敬語になるのは仕方ないと思う。スキンヘッドの彼は少しだけ笑いを深くすると俺の肩に手を置く。

 

「俺はエギルだ。見ての通りの斧使いだ。よろしく」

「よ、よろしく」

 

俺はおそるおそる手を握る。手と手が合わさるとたくましい手が俺の手を掴んでくる。

 

「あんたのパーティーメンバー、すげぇ根性だったな。まさか名乗り出るとは思わなかったぜ。」

「あははは…」

 

俺は目をそらしながら苦笑する。

あの一幕は俺にとっても、そしてパーティーメンバーのシュンヤやアスナからしても予想外の展開だっただろう。まあ、全員目立ちたくないやつばかり(多分)なので文句があるやつはいないだろうが。

 

「あんたは、ベータテスターのことをどう思ってるんだ?」

 

手を離してからそう質問するとエギルは少し間を置いてから、またたくましい笑みを浮かべて答えた。

 

「別に恨んだりなんかはしてないさ。俺だってベータテスターに助けられたことはあるんだ。恩はあっても悪意はない。ただ…」

 

エギルは前列…キバオウのいる場所へと視線を移す。

 

「あいつの言うことも、間違いではないと俺は思う。実際、元ベータテスターがあの場に残ってたらかなりの人数は死なずに済んだだろうからな」

「…だよな」

 

エギルの言葉に俺は胸が痛むのを感じた。そう、俺たちが、我欲で動かずニュービーたちと協力していたら、今とは違う状況になっていたと俺は考えていた。もしかしたら第二層…いや、それ以上を突破していたかもしれない。

うつむいた俺を見てエギルは少しだけ声を出して笑う。

 

「ハハハッ。まあ、でもあんたの仲間の…カズマ、だったっけか?あいつの言葉でその気持ちはかなり減ったけどな。」

「そうか…」

 

どうやら、カズマのあの行動は少しのプレイヤーの気持ちを変えるということに関して、意味のあるものだったようだ。

エギルはまた俺の肩に手を置くと、最後に一言。

 

「ま、お互いにボス戦頑張ろうぜ。ええっと…あんた、名前は?」

「キリト」

「そうか…頑張ろうぜ、キリト」

「…ああ。」

 

俺の返事を聞くとエギルはすぐに前を向いた。

少しゆっくり歩いていたので前の部隊とかなり離れていたのでエギルは走って追いかけた。俺たちも部隊に追いつくべきなのだろうが、なぜか走る気にはならなかった。

 

「少しは考え方を変えてくれた人がいたんですね。」

 

俺はいつの間にか俺の横まで来ていたシュンヤの方に向く。少し茶の混じった黒色の髪はクマを連想させる。

俺は後ろを見ながら呟く。

 

「そうだな。まだ少しだけ…だけどな。」

 

俺の後ろを歩くカズマは淡々と歩を進めている。しかし、俺はあいつのある一点に少し違和感を感じた。視線が全く変わらないのだ。変わらず、ただ一点を見つめている。

そして、カズマは服装も変わっていた昨日は普通のコートだったのだが、今日は防具屋で買ったのかフード付きコートを装備している。しかも、フードをかなり深く被っているのだ。まるで誰かから見つかるのを、恐れるかのように…。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「みんな、俺から言えることは、たった一つだ。」

 

あれから30分ほど経ち、ようやくボス部屋に到着した。少しモンスターとエンカウントしたが前列が速やかに片付けていたので、大した被害はなかった。

そして現在位置はボス部屋前。扉の前で剣を突き立てたディアベルは握りこぶしを胸の前で作って攻略レイド全員に叫ぶ。

 

 

「勝とうぜ!」

 

 

直後、「オオッ」という勇ましい返事が回廊を震わせた。

 

そして、ディアベルの手によって扉は少しずつ開けられていく。ゆっくり、ゆっくりと。スローモーションのように。

扉が開けきり、ディアベルが中に入った瞬間、ボス部屋の周りで手前から炎が灯っていく。炎は青白く、何やら部屋に不吉なものを感じさせる。

 

部屋の奥まで炎が灯ると、見えた。

 

この層のボスが。

 

倒すべき、俺たちの敵が。

 

全員の間に、緊張が走る。その緊張を振り払うかのようにディアベルは盾をかざし、剣先をコボルドたちに向けると叫んだ。

 

「全員…突撃ー‼︎」

「オ、オオオオオオ‼︎」

 

扉から、雪崩のようにプレイヤー達が侵入し、雄叫びが部屋の壁に反射する。

侵入者を察知し、ボスの目が異様に赤く光り、雄叫びをあげた。取り巻きたちも動き始める。

それからわずか2秒後、先行していた取り巻きのハンマーとキバオウの剣が激突し、甲高い衝撃音と火花を散らした。

 

それが、第一層ボス攻略の、開戦の狼煙となった。

 




やっとボス攻略の開始だよーん。次の話…ディアベルが…⁉︎そこまで行くかな?わかんない!神のみぞ知るってね☆じゃあねー(^O^)/アデュー♡
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