ソードアートオンライン 〜鋼鉄の記憶〜   作:誠家

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どうも、メルです。
和人達を助けるためにヒカリやアカネと共にSAOにMHCPとしてログインしました。それからというもの3人の胸ポケットにいつも隠れてたまにアドバイス等をしていたのですが…この度、ついに見つかってしまいました。
これからこの私が一体どのように陵辱されていくのか、とても見ものです!
…ていうか今まで見つからなかったのは逆にすごいと思います。あれ?私って天才?

「…変な前書きしてんじゃねえよ」


第23話 災厄の始まり

妖精(らしきもの)を見つけた俺はとりあえず安置部屋へと移動して話をすることにした。

「で、なんなんだよお前。…見たところモンスターじゃないな。そもそも俺は妖精なんてテイムしたことないし」

「ちょっと、何よテイムって。私をあんな下等なプログラムと一緒にしないでもらいたいわね。」

妖精は座り込んだ俺の前をふよふよと飛びながら頬を膨らませてそんなことを言ってくる。

「私はトップダウン型AIなのよ?あんな命令にだけ従うお人形さんとは違うのよ。」

「どっちでも良いけど、なんなんだよお前。俺AIなんて作ったことないし仲良くなった覚えもねえぞ。」

妖精はよくぞ聞いてくれましたとばかりに胸を反らす。

「まずは名前からね。私の名前はメル。産まれてからまだそんなに経ってないけど知識は潤沢よ。作ったのはあんたのお兄さん…和人。ああ、今はキリトっていう名前なんだっけ。」

その言葉に俺は目を見開く。

「兄貴が作ったのか?お前を?」

「正確には元となるソフトに数字を打ち込み続けただけなんだけどね。ソフトは知らない人から送られてきたとか言ってたわ」

「…ウィルスだったらどうするつもりだったんだよ。」

俺は少しだけため息をつく。

「私はAIだし、人間の作るものは大好きよ。ただ、このゲームは間違ってる。1人の欲望のために一万もの人々の命を幽閉してはいけないのよ。」

そんなことをメルは話す。その言葉だけで俺は大体の流れは理解した。

「つまりお前は、俺たちの解放を手伝うためにこの世界にやってきたと。そういうわけなんだな?」

「あら、理解が早いじゃない。褒めてあげるわ。」

そんなことを言いながら小さい手で俺の頭…というか髪を撫でてくる。妙にムカつく。

「ちなみに、第一層のボス戦の時アドバイスしてあげたの私だからね。あの時の声がなかったらあんた死んでたかもね。感謝なさい。」

「…そうなんだとしたら感謝するけど、お前もうちょっと言い方ってもんを考えろよ。」

「黙りなさい。あんたにどうこう言われる筋合いはないわ。」

こいつの性格はどうなってんだ。話はちゃんとしてくれるくせになんか反論したら逆ギレするときた。

俺は瞬時に判断した。こいつは《めんどくさい》奴だと。

「ほら、話したんだからさっさと攻略を開始しなさいよ。休んでる暇なんてあるの?」

「…お前にどうこう言われる筋合いはねえよ。」

俺はぼそりと呟いた。

 

「キャンプ?」

攻略から帰ってきた俺は、すぐに宿に帰った。その5分後にまたユウキとランが尋ねてきたのだ。今はベッドの上に座って話をしている。

「そう。新年を迎える祝いに三十層あたりでキャンプするんだよ。モンスターのわかない場所でね。」

「誰から教えてもらったんだよ、そんなとこ。」

俺の質問に今度はランが答える。

「顔馴染みのギルドの子です。新年に何かしたいんだけどないかなって相談したらキャンプを勧めてくれたんです」

「ふぅん…なら安心かな。」

俺は少しだけ顎をさする。

「それで、なんでわざわざ俺のとこに来たんだよ。」

「…」

その質問に2人はしばらく黙り込むと、アイコンタクトをしてから頷き合って、ユウキが俺の方を向く。

「ねえ、カズマ。今日のキャンプに来てみたら?」

「…」

俺はその言葉に少しだけ眉を動かすが特に大きいリアクションはしない。なぜなら予想していたからだ、こいつらの提案を。キャンプを開催するということを伝えに来るためだけにこいつらが俺の家に来る必要はない。フレンド・メッセージで事足りるからだ。

しかし、こいつらは俺の元に来た。恐らく直接頼めば受けてくるれと思ったのだろう。しかし…

「遠慮しとくよ。そんなギルドのイベントに俺みたいな部外者が厄介になるわけにはいかない。」

俺は少しだけ笑うとユウキに目を向ける。

「それにさ、お前んとこの…ジュン、だっけか?あいつ俺のこと嫌ってるんだよ。わざわざあいつを不機嫌にするようなことはしたくないんでな。」

「で、でも…ジュンに話を通せば…!」

俺はその言葉に無言でかぶりを振る。

「それだともっとダメだ。誰にも吐露しなくてもあいつの中で必ず不快感は生まれる。他のメンバーもその可能性は否定できない。楽しいイベントを、俺のためだけに嫌なイベントにしたくないんだよ。」

俺の言葉にユウキはさらに言葉を並べようとするが、ランが肩に手を置くことで遮られた。

「わかりました、カズマさん。それでは私たちはこれからキャンプ場所に向かわなければなりませんので。お土産は何かいりますか?」

「んー、なんか食料アイテムでいいよ。ランクは気にしなくていいから。」

その言葉にランはにっこりと微笑んだ。

「わかりました。それじゃあ、楽しんできますね。ほら、ユウキ行くわよ。」

「…うん。」

ユウキはふてくされているかのように頬を膨らませている。俺はその光景を見て内心ため息をつきながらもユウキの背中に声をかける。

「キャンプから帰ってきたら買い物にでも付き合ってやるからそれでチャラにしようぜ。」

その声にユウキは少しだけ驚いた顔でこちらを見ると満面の笑みを浮かべた。

「うん!」

こいつのこういう時の顔は、本当に綺麗で可愛らしいと思う。

『いつまでも、こんな日々が続くといいな…』

俺はそんなことを考えた。外では美しい日の光が辺りをオレンジ色に染め上げていた。

 

しかし、この日を境に3人の運命の歯車はさらに狂いだす。それはいい方向にか、それとも悪い方向にか…

そんなことは、まだ誰にもわからない。




ちょっといつもより短かったかな?まあ、いいか。それじゃあ、感想と評価お願いね。v(^_^v)♪
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