「どうしましょう、道に迷ってしまった…」
学園長から貰った地図でエヴァンジェリンの家に行こうとしたはずが迷ってしまった。アカギは、かなりの方向音痴なのだ
「困ってしまいました…此処は、何処なんでしょう?ネコさん此処が何処だか、分かりますか?」
ネコは、にゃーと言ってアカギに、近づいた。アカギは、ネコの頭を撫でながら、辺りを見渡して、自分が何処にいるかを確認する。今は、公園みたいな所にいるようだ
「そうだ!人にきいてみ…駄目だ、僕、知らない人と上手く喋れないんだった…どうしましょう」
今までは、ネカネかネギどちらかが一緒に居たから道に迷わなかった。だが、今は、どちらともいない。アカギはどうしましょうと悩んでいたら
「どうしましたか?」
誰かが話し掛けてきたので声がする方へ向くと、一人の少女がいた。
「あ、あの…その」
道を聞こうとしてるだけなのにその言葉が緊張して出ない。道を聞くだけなのに…アカギは、どうしたらいいか悩んでいた。少女は、首を傾げたてアカギを見た
「迷子ですか?」
「は、はい」
「何処に行こうとしていたんですか?」
「こ、此処に…」
と言って学園長がくれた地図を渡した。それを少女は、見て確認する。
「此処に御用ですか?」
「はい、会わないと行けない人が居るんです…」
「…分かりました。マスターの元へご案内します」
少女は歩き出した。アカギは、その後について行った
「ま、マスターって、だ誰ですか?」
「私のマスター、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル様です。そして私は、麻帆良学園女子中等部2-A出席番号10番絡繰茶々丸です。」
「あ、どうも、今日から、麻帆良に来ました、アカギ・スプリングフィールドです。」
2人は、自己紹介をした。まさか、自分が探していた人の術者らしい人にあうとは、アカギは思ってもみなかった。そして2人は、目的地に向かいながら話をしていた
「それで、アカギ様は、マスターに何の御用ですか?」
「アカギ様じゃ無くて、アカギとお呼びください。それで御用とは、父様の変わりに、エヴァンジェリンさんの呪い解きにまいりました」
その言葉を聞いた茶々丸は、驚いていた。そんな話をしていたら、目的地に着いていた
「此処に…」
「…どうぞ」
アカギは家の中に案内された。「マスターをお呼びしますので少しお待ちください」と言って2階に上がって行った。ソファーに座り待っていると
「私に、用があるのはぼーやか?」
上から、一人の少女が茶々丸と一緒に降りてきた
「は、はい。ははは初めまして、ああアカギ・スプリングフィールドと言います。エヴァンジェリンさんでしょうか?」
緊張しながら、自己紹介し、本人かどうか聞いた
「あぁ、それで、ネギ先生の弟が、何のようで、私に会いに来た」
すると、アカギは、足を曲げ、手を床に付け、頭も床につけて
「す、すみませんでした!!」
アカギの行動にエヴァは、ポカーンとしていた。茶々丸も少し驚いていた。アカギは話続けた
「僕の父様が呪いを掛けたせいで、ご迷惑をおかけしました!本当は、父様が来る予定らしいのですが、来れないとゆうことで僕が変わりに来て、呪いの解呪に来ました」
エヴァは何故アカギが謝っているのかが分かった。だがそれより
「おいぼーや!あいつは今でも生きているのか!」
少しの沈黙のあとにアカギが口を開いた
「…それは、分かりません。6年前に会ったぐらいなので、生きてるかは、分かりません。その時に、エヴァさんの呪いを解く様に言われたぐらいなので…」
その言葉を聞いたエヴァは、窓を見た
「…そうか。それでぼーやが呪いを、解くと言ったが、本当に出来るのか?」
とナギの話から呪いの話になった。アカギは、「少し確認しますので、少々お待ちください」と言って、エヴァの呪いが解けるかどうか確認し始めた
「…流石父様。これは、僕には、キツイですね。では、別の方法を」
「別の方法とは?」
「…エヴァンジェリンさん、僕の血を飲んでください」
まさか自分の血を差し出すとは思わなかったエヴァは、アカギの行動に驚いていた
「…良いのかぼーや、もしかしたら吸い殺してしまうかも知れんぞ」
「…覚悟の上です」
「冗談だ、自分の身は大切にしろ、ぼーや」
と言ってぼーやの頭を撫でた。アカギは、頭を撫でられて頬を赤く染めながら、目をつぶって嬉しそうにしていた。茶々丸は、珍しく人に優しくしているエヴァの姿を記録していた
「エヴァンジェリンさん、今僕の血吸えますか?」
「あぁ、大丈夫だ…だが、良いのか?」
「大丈夫です」
まさか吸血鬼に自ら血を差し出すものにいた事をエヴァは驚いていた
「多分…毎日僕の血を吸えば、1ヶ月ぐらいで自由に思います」
「それだと、ぼーやが…」
「エヴァンジェリンさんの呪いが解けるなら…」
アカギは、エヴァの為に自分の身を捧げようとしていた。エヴァは、少し違和感を感じる
「…ぼーや、私には、ぼーやが死にたがってる様に見えるんだが…」
アカギの目を見ると見覚えがある。何かに疲れ切って、生きるのが辛いといった目をしているのだ。アカギはエヴァと目が会った瞬間
「…生きるのに疲れたんです…英雄の息子だからいい魔法使いになると勝手に決めつけられ、大人からは期待の眼差し、同期からは、嫉妬や恨み、尊敬の眼差しをされ、期待に応えられないと、英雄の息子なのに情けないと言われ…」
「…」
アカギは、涙を流しながらエヴァに話していた。エヴァは、それを黙って聞いていた
「…もう疲れたんです。皆の期待に答えるのが…どうせ僕は、生きてても意味が無い。誰も必要としてない!だから僕なんか…」
から僕なんか…」
アカギは、エヴァに、頭を抱き着かれていた。そして、頭を撫でられていた
「…もういいんだぼーや。その歳で辛かったんだろう…もう大丈夫だ、そんな事しなくて…」
その言葉がスイッチになったのか、アカギは、エヴァの胸で泣いていた。エヴァは、アカギが泣き終わるまで頭を撫で続けた。暫くしてアカギは、落ち着いてエヴァに謝った
「すみません…みっともない所を」
「気にするな。お前のせいでない。それと、ぼーや血は、たまに飲ませて貰うぐらいでいい」
「でも…」
「それでだ、ぼーや、血の変わりに私の術者にならないか。これならぼーやも納得いくだろう?」
エヴァの提案にアカギは少し考え、頷いた
「私が言うのは何だけど、本当に良いのか?これでもわたしは、『闇の福音』だぞ」
「エヴァンジェリンさん達とだったら楽しくて良いとおもったから…」
「…まぁいいか。ようこそアカギ…悪の道へ。私のことは、エヴァと呼べ」
「よろしくお願いします。エヴァさん、それに絡繰さんも」
「私のことは、茶々丸とお呼びください」
とさっきまでの雰囲気が変わっていい感じになった
「ではアカギ、少し血を貰うぞ」
「はい」
と言って、エヴァがアカギに近づき、首の所を噛んで血を吸ったするとエヴァの魔力が少し戻つてきた感じがした
「ぷはっ。少しだけ戻ったか…それに、お前の血は、なかなか美味しいな。病み付きにやりそうだ」
「それは良かったです」
首のところを擦りながらアカギが立とうとしたら、少し立ちくらみがした。それを茶々丸が受け止めた
「血を抜いたばかりだから安静にしてろ」
「はい…茶々丸さんありがとうございます」
「いえ」
茶々丸はアカギをソファーに座らせた。血を抜かれたばかりなので、顔色は悪い
「今ぼーやは何処に止まっているんだ?」
エヴァは、今アカギが泊まってる場所を聞いた
「学園長からまだ泊まる場所決まってないから、今日はホテルに泊まるように言われました」
「ん?まだ決まってないのか。なら、ここに泊めてやる」
「え…良いんですか?」
「お前はもう私の術者だ。茶々丸、アカギを部屋まで運んでやれ」
「分かりました」
茶々丸は、アカギを持ち上げた。世間で言う‘お姫様抱っこ’で
「…あの///」
「どうかしましたか?」
「いえ…なんでもありません…///」
「?」
流石に運んで貰ってるのに何かを言うのは、失礼と思い我慢した。それを茶々丸は、首を傾げて見ていた。エヴァはそれを見て笑っていた
「プッ…どうしたアカギ?顔が赤いぞ」
エヴァがアカギを茶化した
「…グスン」
泣きそうになったアカギにエヴァは、「すまない!だから泣き止んでくれ!」と慌てて、茶々丸は、泣くアカギに「…よしよし」と頭を撫でていた。暫くまた泣いた
「…アレで泣くな。それでも男だろ」
「すみません…」
「そう言えば、ぼーやの修行は何だ?先生か?」
アカギの修行内容が気になったのかエヴァは、アカギに聞いた
「此処で生徒をやるようです」
「そうか。何処だ?多分男子中等部だろうが…」
「…いえ、女子中等部2-Aだそうです」
「なんかの聞き間違えなのか。今、女子中等部と聞こえた。それに2-Aと言わなかったか」
「…残念ながら、本当です」
エヴァは、頭を抱えた。何故男を女子中等部に入れるのか、頭でも可笑しくなったかジジィ…もう少し優しくしとくべきだったかとエヴァは思っていた
「本当に何を考えてるのか…」
「まぁ、学園長は、何か考えての事だと思うので…」
「まぁ、アカギが良いのならいいが…ん、もうこんな時間か。私は、寝る」
と2階に上がるエヴァに
「エヴァさん」
「ん?なんだ」
「おやすみなさいませ」
「…あぁ、おやすみアカギ」
と言って2階に上がった。アカギは、茶々丸の隣の部屋に運んでもらってた。暫く茶々丸と話していたが寝てしまった
オマケ
茶々丸は、自分の部屋にいた
「マスターがあんなに嬉しそうなのは、初めてです」
今日、アカギと話しているエヴァの姿は、楽しそうにみえた。茶々丸もアカギと話しをしていて少し胸の所が暑くなっていた
「…アカギ・スプリングフィールド…」
茶々丸は、彼の名前を呟いていた。何故か彼、アカギのことが気になってしまっているからだ…