【とある魔術の禁書目録】朝起きたら人生勝ち組エリートコースだった俺が通りますよ   作:白滝

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序章 俺の俺による俺のための時代 Good_Luck!!

 いつものようにピピピピピっと俺を不快に目覚めさせる携帯電話のアラームが聞こえた。

「むー……うにゃうにゃ………」

 片目を半開きにしたまま携帯電話の電源を切る。

 オーケー。

 いつも通りだ。

 このまま二度寝して学校に遅刻しそうになり、幼馴染のあいつが俺を叩き起こしに来るのまでテンプレだ。

 日常だな。ビバ☆普通!平凡って最高!!

 そんな訳で、俺、池村(いけむら)和清(かずきよ)はいつも通りの―――――

 

 ガチャリと。

 後頭部に何か突きつけられた。

 

 む?と訳も分からず上体を起こすと、両手両足に手錠をかけられ、口に拳銃の銃口を突っ込まれた。

 いつの間にか我が家に侵入していた白衣の女性(巨乳)が、凍るような目つきで俺を睨んでいた。

 え?何コレ?どういう状況?

 ってか、この白衣の女の人って誰?

「もが、おふぁへ、ああいおへ」

「喋らないで下さい。殺しますよ」

 警備員(アンチスキル)に通報ォォォォぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーー!!

 これアレだ、ドッキリとかじゃないパターンだ!

 選択肢を間違えたらデッドエンド直行の理不尽ルート!!!

 絶対絶命ッッ!!?とガクガク震える俺を他所に、部屋に黒服の男が五、六人ぐらいやってきた。そのまま、俺のベッドを囲むようにして全員が拳銃を構える。

 全体的に慈悲がないッッ!!??詰んでるよ、この状況!!

「死にたくなかったら、今から渡す書類にアナタの指で肉判を押させて下さい」

 コクコクと顎を必死に動かす。

 ストッキングを履いた女性にハイヒールで踏まれているというシチュエーションに、いつも俺なら興奮し――――

 

 ――――じゃ、ねーよ!!

 他に着目すべき点があった。

 『肉判』?なんで?殺されずに済むの?

 周囲の黒服達が、朱肉と書類を取り出した。

 訳も分からず黒服に身を預けるしかない俺の指に黒服の一人が朱肉をつけ、取り出した書類の印鑑欄に指を押し付けられた。

 チラっと目に入った書類の文面は――――

 

 

~~~~~統括理事会役員の臨時退職における緊急時運営マニュアル(改訂第三版)~~~~~

 

 (設置)

 第一条 現役員の突発的な死亡により町政の運営を維持するため、学園都市条例第二〇八条の規定に基づき、臨時役員を置く。

 

 (職務)

 第二条 臨時役員は、次の事項を懸案し、意見を具申する。

 (1) 重要施策に関すること。

 (2) 施策の効果に関すること。

 (3) その他役員が必要と認める事項

 

 (選任)

 第三条 臨時役員は、前任の役員の親類であり、一八歳以上の男性もしくは一六歳以上の女性である者とする。

 (任期)

 第四条 臨時役員の任期は、後任の役員が任命されまでの不定期間とする。

 (庶務)

 第五条 臨時役員に関する庶務は、当役員の推薦によって任命される。

 (補則)

 第六条 この規則に定めるもののほか、役員に関し必要な事項は、統括理事長が定める。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 ………………は?

 小難しくてよく分からんけど、でも、馬鹿な俺でも分かってしまう事実が一つ。

 見間違いとしか思えないような現実。

 それは――――

 

「今日からアナタは、学園都市統括理事会の役員になってもらいます」

 

 学園都市統括理事会。

 学園都市の司法・立法・行政・軍事・外交などの運営を司る最高機関。

 超能力を研究し、学生を開発する科学の街『学園都市』を統べる一二人。

 『学園都市』ってのは、開発以外の科学技術もぶっ飛んでて、最先端の技術を実験的に実用化・運用しているため、外の社会よりも数十年分ぐらい文明が進んでいる一大教育・研究機関。

 冗談なんかではなく、世界を動かす力を持つこの『学園都市』の、最高の地位にして最高の権力者達。

 一流大学で博士課程を卒業したって就職困難。エリート中のエリートコースを爆走するガリ勉眼鏡君ですら届かない高み。

 統括理事会は日本の政府どころか他国の政策にも圧力をかける事ができる程、その影響力は計り知れない。

 VIPなんて程度で納まる訳がねぇ、超エリートのザ・富豪。年収どころか週収でサラリーマン一生分の金を稼ぎかねない、選ばれた者だけがなれる勝ち組集団。

 

 

 その一人に、俺が………??????

 

 

 

 こうして、平凡だったはずの俺の、訪れるはずのなかった青春の幕が上がるのだった。

 

 

 

 

 




一応はオチは考えてあります(前半はハーレム物、後半はシリアス物)。
ですが、下らない発想から浮かんだ単発ネタなので、需要がなければ失踪すると思います。

期待せずお待ち下さい。
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