【とある魔術の禁書目録】朝起きたら人生勝ち組エリートコースだった俺が通りますよ   作:白滝

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第七章 男子高校生にとって幼馴染でもなく同じ学校の子でもなく同じ塾・クラブに通ってる訳でもない女の子と知り合う確率はまさに天文学的数値 All_Star!!

 制服のワイシャツをズタズタに切り裂かれ、けっこー血だらけで死にそう。

「う、うぅ……」

 貧血なう。

 眩暈がして視界がくらくらする。ってか、マジで病院連れてって下さいお願いします!!

「……ったく、私が和清君の知らないところで必死に戦って仕事を片付けてきたっていうのに、当の本人は知らない女を垂らし込みやがって……」

 などと、幼馴染(紙袋とバニスーツを装備。つまり戦闘モード)がぶつくさ呟いているが、なんの事かさっぱり分からん。

 そんな自称幼馴染(変態殺人鬼)に首ねっこを掴まれて地面を引きずられている訳だが、なんかもう出血がひどすぎて身体に全く力が入らないのだった。

 こいつの凶器『改造高水圧ポンプ』で、チェーンソーのような水の刃で攻撃されたのだ。生きてる方が不思議なくらいだよっっ!!ツッコミで済むレベルじゃねーから!!殺す気かっっ!!

 道行く人達がこいつの変態な格好を見て、さらに、こいつに引きずられる俺の血塗れな姿を見て、一目散に逃げて行くのだった。

(ち、違うんだァぁぁああああああああああ!!『無能力者武装組織(スキルアウト)』の抗争とかじゃないんで逃げないで下さァーい!!お願いだから病院もしくは警備員(アンチスキル)に通報してくれえええええええ!!)

 全く抵抗できない。道行く人々も、危なそうな奴らに首を突っ込みたくないと言わんばかりに避けていく。助けは来ない。

 全体的に慈悲がない!!

 なので俺は、

「た、たひえて……」

「は、はひっ!?」

 俺とこいつの後ろをてくてくついて来るこの女の子に助けてを求めたのだった。

「た、たたた助けるって、え、えっと、その、あ、わた、私が、その、い、池村さんをですか!?」

 めちゃくちゃテンパってるこの子は、女子トイレで俺と鉢合わせた子である。

 あの、超チョロい子である。

「そうだ、肝心な事を忘れてた!!そこの女ァ、私の和清君に向かって色仕掛けたぁいい度胸してるじゃあないですかァ!!名乗れェい!!」

「あ、え!?え、え、えー!?あの、えっと、い、誘波(いざなみ)っていいます!!ごめんなさい!!」

 うそーん!!謝っちゃうの!?

 それはなんかもう、律儀っていうのかなんつーか、もうそれ臆病だよっっ!!

「え、えと、い、池村さんは学園都市の統括理事会さんなんですよね?じ、じゃあ、こんな事したら大変な事になっちゃいますよぅ……や、やめましょうよぅ……」

「ハッ、私はその護衛役のボディガードなんですよ!!SPは例外じゃァ!!ってか、そのオドオド姿勢がなんか男に媚び売ってて非常にムカツクんですけど!!」

「え!?ち、違いまひゅ!!」

 また噛んだよ、可愛いなこの子。

「また噛んだなァ、可愛いなお前チクショー!!」

 なんかバニーガールな変質者のこいつと同じ感性してる自分に悲しくなっちゃったけど、そんな事をいちいち後悔してる余裕は俺にはないのだ。

 こいつはこのまま俺を今晩のクラス会(すき焼き)に連れて行くつもりらしいが、俺は一旦、病院行かないと死んじゃいます!!

 この護衛、俺に危害しか加えてませんけどォ!!クビだよ、クビ!!

 後先考えないこいつのノリに付き合ってたら死んでしまう!!

「い、いざあみちゃん、けーはいほって」

「?」

 こくりと誘波ちゃんに首を傾げられてしまった。可愛い。

 じゃなくて、

「け、けーはいを、ほって」

 ケータイを取って!!って上手く喋れない!!

 眩暈でマジでくらくらする。寒気がする。足が痺れてきた……

「あ、あ、分かりました!!こうですね!!」

 そう言って、誘波ちゃんは自分のケータイを取り出して、カメラアプリを機動し、レンズを血塗れの俺に向けた。

 そして一言、

 

 

「はい、チーズ」

 

 

「ちっがァァぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああううう!!」

 思わず叫んでしまった。

 『ケータイで撮って』ではなく、『ケータイを取って』です!!

 あ、あかん!?

 叫んだせいで頭痛がガンガンと響いてきた。やべぇ……

 俺の大声にビクリと縮こまってしまった誘波ちゃんが、ぶるぶるとリスみたいに震えながら半ベソかく。

 一方で、漫画とかじゃあ癒し系ポジであるはずの俺の幼馴染は、まるで俺を斬頭台に向かう死刑囚みたいなノリで引きずっていく。

 なんだこいつ、絶対にヒロインになれねぇだろこいつ。この馬鹿!!暴力変態ストーカー!!

 っつか、いくらなんでもおかしすぎるだろ!?

 カエルとニワトリを交配させたらなんか女の子が産まれちゃいましたってぐらい脳ミソ空っぽなこいつだけど、血塗れの俺の命の心配ぐらいはいつもはしてくれるはず!!

「木原さんが褒めてくれた……ふふ……クラス会は必須イベント、クラス会は必須イベント……ふふ……」

 なにやら気味の悪い呟きをしながら、完全に目の前が見えていない変なギアが入ってしまっていた。不良共相手に大暴れしてる時の、ヒーロー気取りの偽善者ぶったこいつの悪い癖である。

 こうなったらこいつはもう止まらねーぞ、やべぇ……

 と、そこで、

『ちょっと!!何してるの、アナタ!!』

 ズガン!!と。

 まるで頭蓋骨をこじ開けて脳内で紙鉄砲を鳴らしたような怒声が頭の中で爆発した。

 頭痛が一層ひどくなり、マジでくらくらと視界がぐらつき、

 

 

 気が付けば、俺は意識を失っていたのだった。

 

 

 

 

 なにか焦げたような、甘い息が鼻をくすぐった。

 パンの臭いだ。直感でそう思った。

 眠気が醒める。

 むくりと身を起こして、瞼をゆっくりと開いた。

「痛ッッ!?」

 左腕が痛みを発した。よく見ると、点滴が打ってる。

 でも、あれ?

 周りを見渡しても、ここは六畳一間くらいの畳の部屋だ。病院ではない。

 どこだここ?と疑問に思った時、目の前の障子がちょうど開いた。

「い、池村君、大丈夫!!」

「委員長!?」

 そう、俺のクラスの委員長であり、風紀委員(ジャッジメント)である四葉ちゃんだった。

「あれ?じゃあ、ここは委員長の家?」

「ううん、違うよ。ここは、池村君と一緒にいた誘波さんって女の子の家……というか、下宿先かな。はいこれ。その子が『食べて元気出して』だってさ」

 そう言って、委員長が手にしたトレイには、色とりどりのパンが乗せられていた。

「え、ここってパン屋なの?」

「らしいよ。誘波さんって、学校の寮じゃなくてこのパン屋で修業してる家出少女らしいのよ」

 言いながら、委員長が手にしたクロワッサンを手で半分に千切り自分の口へ、もう半分を俺に渡してきた。

「はい」

「あ、ありがと……」

 何気なく手を伸ばしてパンを手に取ったら、指と指が触れ合い、その瞬間に委員長がぱっと手を引っ込めた。

 うっ……き、気まずい……

 そりゃ、昼間には色々あったからな。

 パンを口に無造作に放り込みながら―――――あんま美味しくねーな―――――別の話題を必死に探す。

 

 あ、そうだ。

 

「委員長が、死にかけだった俺をあの暴走変態女から救ってくれたって訳?」

「え?あぁ、うん、そうだよ。私は校区の巡回中だったんだけど、あの子がまた不良と喧嘩してるのかと思ってたら、まさか池村君が血を流してて……一体、何があったの?」

「うっ……」

 ぼ、墓穴を掘ったァ!?

 まさか、女子トイレに入って女の子とアドレス交換しながら股間のヒーローをわいせつ物陳列ったーなんて言える訳がない。委員長に軽蔑されるのも一興だけど、そんな事をしたらもう俺は、混晶さん(脳内結婚しました)と鞠亜ちゃん(脳内奴隷にしました)としか愛を分かち合えないじゃないか!!そんな人生寂し過ぎる!!

 なんとか話題を変えないと!!

「あ、この点滴とかの備品、風紀委員(ジャッジメント)の腕章と同じマークだ!委員長が用意してくれたんだね!ありがとう!!」

「何があったの?」

「あ、そろそろクラス会の時間なんじゃない?主役の俺が遅れたらみんな困るよね。行こうよ」

「何があったの?」

「あ、また眩暈がしてきた」

『何があったの?』

(脳内に直接……だとッッ!?)

 ……さ、さすがは念話能力(テレパス)使いだぜ。

 いかん、怪しまれている!?

 四葉ちゃん流奥義『真っ直ぐで純粋な上目遣いでこっちの目をじっと見つめてくる』攻撃だッッ!?め、目が逸らせんッッ!?

 アカン、耐えられない!!もう駄目だ!?

 

 

 と、思った矢先だった。

 

 ケータイのバイブレーションがポケットから響いた。

 慌ててケータイを取り出すと、通知先の名前は混晶さん(時の女神)だった!!

 

「あ、はい、もしもし混晶さん?ナイスタイミーングッッ!!救世主だよ混晶さん!!あとでお礼に混晶さんにマッサージします!!なんでも言って下さい!!」

「えっ!?あぁ、ありがとうございます。……えぇと、あの馬鹿SPが護衛の癖にまたもやヘマをやらかして池村様に怪我をさせてしまったとお聞きしまして」

「あぁ、大丈夫大丈夫。風紀委員(ジャッジメント)の知り合いに助けてもらって、今は割と元気だから。心配させちゃってすいません」

「いやいや、池村様が謝る事ではありません。むしろ、私達部下の意識の低さが招いた不祥事です。誠に申し訳ありませんでした」

「いや、いいっていいって!!」

 ……これ、俺が女子トイレで色々とやらかしたって絶対にバレる訳にいかなくなったなぁ。

「それより、今晩はクラスの奴らと飯を食う約束をしちゃってさ、帰りは遅くなるかもしれません」

「は、はぁ……あまり遅くならないよう、お気を付け下さい。なんなら、あの変態以外にも護衛を何人かつけま―――――」

「いいっていいって!!大丈夫っす!!あいつも反省してるだろうし、大丈夫ですよ!」

 ……多分。

 いや、してない可能性もあるにはあるけど、まぁ、大丈夫でしょ。

 そう信じたい。

 ってか、あれ?今あいつは何やってんだろ?警備員(アンチスキル)に掴まって牢屋にでもいるんかな?

 まぁ、どうでもいいんだけども。

「では、食事が終わりましたら私の携帯に電話して下さい。お迎えに上がります」

「はーい、ありがとうございまーす」

 そう言って俺は通話を切った。

「今の人、誰?」

 委員長がそう訊ねてくる。

 ……あれ?

 なんか今度は、視線の纏う雰囲気が違うぞ?あれれ?

「なんか女の人っぽい声が聞こえたんだけど。池村君の知り合いの人なの?」

「あぁ、うん。俺と一緒に住んでる秘書の人だよ」

「い、一緒っっ!??!???」

 委員長が頭にキンキン響くような甲高い声を上げた。

 そこまで驚く事か?

 俺ってもう学園都市の統括理事会なんだし、護衛や秘書を雇ってるのくらい予測できないのかな?

「そ、それって、同じ部屋に、一緒に生活してるって事!??ご飯とか、せ、洗濯物とか!??」

「うん。統括理事会の役員用のセキュリティが充実したマンションに引っ越したんだよ。まぁ、同じ部屋とは言っても、広すぎて一緒にいる気はしないんだけどね」

「……あぁ、そう。なんだ、よかった。安心し―――――――」

「どっちかって言うと、メイドと一緒に住んでるって感じちゃうくらいだよ」

「め、めめめメイド……ッッ!???」

 委員長が顔を真っ赤にして叫んだ。

 いや、だからそのぐらい雇うって。なんでそこまで驚くのさ。

『そ、それって、池村君の身の回りの世話もしたりする、のかな?さ、さすがにしない……よね?あ、あははは、漫画の読み過ぎだなぁ、私って。ははは……』

「なんで能力使って頭に直接話しかけてくるの?普通に言えば?別に聞かれてまずいような話じゃなくね?」

「う、うるさいっっ!!」

「もがぼっ」

 パンを口に突っ込まれたァ!?い、息が!?

 

 

 あ、でもこのパンって、今委員長が食べかけて手に握ってたやつだよな!??

 

 

 

 

 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!

 

 

 

「ぬふーっっ!ぬふーーーっっ!!」

「なんか鼻息がすごい荒くなってて気持ち悪いよ、池村君」

「ぬ、んんんんんぅんっっ、ぷはっ…………ご馳走様でした。大変美味しかったです」

「なんだか池村君から犯罪の臭いがするよ。私の風紀委員(ジャッジメント)としての勘が、重大な何かを見落としているって告げてくるよ……」

「さぁさぁ、そんな事よりもうクラス会のために出発しようよ。俺はもう元気だって!」

「その、『HPを回復しました』みたいな爽やかな笑顔は一体……まぁ、いいけど。じゃあ、誘波さんにお礼でも言って行きますか」

 そう言って、俺と委員長は立ち上がり、俺の寝ていた布団を畳んで、階下に降りていった。

「あ、起きたんですね!?お、おはようございます!!」

「今は夕方だよ、誘波ちゃん」

「ハッ……え、えっと、じゃあ……あれ?ゆ、夕方って『こんばんは』でいいんでしたっけ?……というか、私の名前っっ!?」

「ああ、委員長から聞いたんだ。泊めてくれてありがとうね」

「い、いえいえ!!が、学園都市の統括理事会の偉い人なんですよね!!と、当然であります!!」

「え?あぁ、まぁ、うん」

 実質、俺は何もしてないんだけども。まぁ、ここは天狗の鼻を伸ばしときますか。

「頭脳明晰で学業優秀、運動神経抜群で才気溢るるこの池村和清だからね。ありがとうと礼を告げておこう!えっへん!!」

「頭は鈍感で鈍いし、勉強は赤点ギリギリ、運動音痴で五〇メートル走は九・八秒くらいじゃなかったっけ、池村君って?」

「委員長ォ!!そこは空気を読んで下さぁい!!」

 容赦ないよ!!えげつないよォ!!

 女の子の格付け評価って、ぴゅあぴゅあなオトコノコの純真な心をズタボロにするんだぞーっっ!!やめてくれよーっっ!!

「ははは、でも、池村さんがすごい人だって事には変わりないじゃないですか。私なんて、トロくて要領悪くて、駄目駄目で……パン屋で修業してるけど、師匠が亡くなってからはてんでお客さんも来なくなっちゃったし……」

「そ、そんな事ないんじゃないかな?」

 と、一応はフォローはしとなきゃまずい雰囲気になっちゃった。

 確かに、お客さんは全然やって来ないし、その上、さっき食ったパンもぶっちゃけ美味しくなかったし。なんかすげーパサパサしてた。

 でも、それを言ったら、この子は泣いちゃいそうだなぁ。

 ってか、既に勝手に一人で自己嫌悪モードに突入して、目をうるうるさせながら泣きそうになってるし。可愛い。

「じ、じゃあ、こうしよう!俺の財力を使って、この店を建て直してやるよ!」

「…………へ?」

「外国から有名なパン職人を連れて来て、ここに雇わせるよ!そうして、誘波ちゃんはその職人から色々と技術を学べばいいじゃん!宣伝や広告も俺がやってやる!!」

「ほ、本当ですか!?……いや、でも、さすがにそれは申し訳ないというか、無条件で恩恵ばっかあって、わ、私一人じゃ恩を返し切れない、っていうか、あの、えと……」

「別にいいよ、そんなの。ってか、恩の話をするなら、それこそ俺をここに泊めて休ませてくれた礼をしなくちゃいけないじゃん!ほら、これは俺からの恩返しだと思ってさ!」

「え、えっと、その…………本当にいいんでしょうか?」

「大丈夫大丈夫!俺に不可能なんてないのだーっっ!!」

 まぁ、俺は何もしないんだけどね。作業は全部部下に丸投げしちゃうし。混晶さん(天才)にお願いすれば、全部やってくれるんじゃね?

「あ、ありがとうございまひゅ!!」

 頭をぶんぶんと振りながら、誘波ちゃんが何度もお辞儀をしてくる。か、可愛い。

「た、助かりました!師匠の残したこのパン屋を、あ、危うく私が潰しちゃうところでした!!この恩は本当に返しても返し切れません!!私にできる事があれば、なんでも言ってください!!」

 

 

 

 

 

 

 

「……………………………………ん?」

 

 

 

 

 

 

「へ?ど、どうかしましたか?」

「ごめん、よく聞こえなかったよ。もう一回言ってもらっていいかな?」

「で、ですから、私で力になれる事なら、なんでも言って下さい、と」

「今、『なんでもします』って言ったよね?」

「え?……え、えーっと、まぁ、できる範囲ならですが。ど、どうしたんですか、急に?なんか息が荒くなってますし、目が血走ってますよ?大丈夫ですか?」

「うんうん、大丈夫大丈夫。おっけー、僕は完璧に至って平常ですよ、うん。『なんでも』、ね。うん、もう忘れないよ。『なんでも』だからね。へへ、へへへへ……」

 妄想が膨らみますね。

 あ、いや、変な意味じゃあないよ、全然。当たり前じゃあないか。僕はまだ男子高校生だぞ。

 ただ、『なんでもします』って言ったから、それについて広すぎる選択肢の中から色々と想像を巡らしてただけじゃあないか。

 健全だよ。

 少なくとも、今この地の文の描写だけで、俺がエロい事を考えているって決めつけるのはあまりに早計すぎてどうかと思いますね、はい。

 そんな風にあからさまに決めつけてかかるなんて、ひどいと思います。早計というかなんというか、もう風評被害のレッテルを貼り付けるようなもんですよ、その断定は。

 俺がエロい事ばっか考えてる変態とか決めつけないで下さいね。名誉棄損ですよ。

 

 

 

 

 

 

 俺はただ誘波ちゃんに裸エプロンで接客して欲しいって考えてただけですよ。

 決めつけないで下さい!!

 

 

 

 

 

 

「……池村君、声に出てるよ」

「えっ、嘘ぉっっ!?ち、違うよ!裸エプロンがエロいとか、そんなの幻想だよ!!健全だよ!!」

「あ、やっぱり考えてたんだ……」

「え?……あ、あああああああああああああああっっ!!委員長ォ!!俺をハメたなぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!」

「うん。でも、まさか本当に考えてるなんてね。ちょっと引いた……」

「あ、あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば……」

 オワタ!!

 今日の昼休みはいい感じだったのに、フラグがへし折れたよォ!!

 畜生ォぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!

 その冷たい視線はやめて下さい四葉ちゃん!!

 ってか、それだけじゃないよ!!隣にいる誘波ちゃんにまで好感度が地の底までマッハに急降下したよっっ!!絶望だよ!!!!!

「誘波ちゃん!ち、違うからね!!これは、その、えっと―――――ほら、俺は学園都市の統括理事会だから!!な!!???」

 

 なんか意味不明な事を言ってしまった。

 対して、誘波ちゃんは、

 

 

「へ、へぇーー……統括理事会さんの考える事って、なんだかよく分かりませんけどすごいんですねぇ。その『はだかえぷろん』とかでこの恩を返せるのなら、私は全然おっけーですよぅ!」

 

 お、おう……

 

 なんだかこの子、チョロすぎてパパは心配です……

 

 

 

 




修理中だったPCが1ヶ月ぶりに返ってきたので、嬉しさのあまりその勢いで書いてしまいました。
失踪せずに、半年に一度の更新だろうがちゃんと完結させると決めましたので、もうしばしお付き合い頂けると幸いです。
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