終末の景色と追悼の愛   作:『あなた』

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4.虫の知らせ

 僕――フェイク・ノア・ハルジオンは自分が嫌いだ。

 自分の外見が、性格が、そして腕が。

 外見と性格はどうして嫌いなのか明確な理由はない。ぼんやりとしていて、口に出そうとしてもふわふわと綿毛のように頭の中から飛んで行ってしまう。

 けれど腕は違う。あまりに明らかで目を背けたくなる理由がある。同年代の妖精が<獣>と戦う中、剣を碌に持てないこの腕のせいで自分が傍観者としていることしかできないからだ。

 幼い頃、映像硝石で見た映画の主人公は剣を巧みに操り、ヒロインに襲い掛かる暴漢を華麗に倒していた。

 憧れた。口は悪いが人情深く、多くの人から頼られて、美しい女性と恋をする。ありきたりな話、だけどそのありきたりを憧憬の的にしていた。

 その映画にはこんなセリフがある。

『男はいつでも、愛する人を守る義務がある』

 

 守られる側の僕、守る側の姉たち。

 立場を反転することは叶わなくとも、いつかは背を並べたい。聖剣を携え、共に〈獣〉と戦いたい。

 

 渇望し続けた夢は、すぐそこまで来ている。

 

 

 

■□■□■□

 

 

 

 現代の医学において不治とされていた僕の腕の病の正体は、正常に魔力を発散できないことによる魔力中毒であった。ヴィレム二位呪器技官曰く、人間族が滅亡する以前、魔力中毒の治療法は確立されていたらしい。否、正確には治療と呼ぶほど御恐れたものではなかった。筋肉を固めている原因の魔力を、凝りをほぐすようにマッサージする。ただそれだけのことで、魔力中毒は治るという。

 現代の医学は、人間族のものと比べると遥かに劣る。人体の構造を研究し、専門としていたものは<獣>によって亡き者にされた。継承者など当然いるはずがない。研究の成果をまとめた書籍はそのほとんどが今も浮遊大陸群の下に広がる砂漠の地下で眠っている――とのことだ。

 

 僕はその話を聞き、一つの疑念を脳裏に浮かべていた。

 

 どうして、二位技官は魔力中毒の存在、そしてその施術法を認知していたのだろうか。

 人間族は五百年前に絶滅した。彼らの失われた知識を持っているというのは奇妙な話だ。

 

 僕は腕の病が治ることへの喜びと共に、二位技官に対して淡い不信感を抱いていた。

 浮遊大陸群では古代の遺物と、知識を渇望している。<獣>に対して有効とされている聖剣も人間族の遺物だ。失われた古代の知識を持つならば二位技官などという閑職、ましてや妖精倉庫の管理人に配置されるはずがない。

 

 二位技官が妖精倉庫に来た翌日、僕はヴィレムの行動を監視することにした。ナイグラートとは旧知の間柄らしいが、それだけで信用に値する人物と判断することはできない。

 

「おはよう、フェイク」

 

 漆喰の壁の廊下を歩いていると、聞き慣れない低い声が背後から聞こえた。振り返ると、頭一つ以上大きな青年が笑顔で僕を見下げていた。黒を基調にした厳かな軍服は、相変わらず彼の温和な顔つきに似合っていない。

 

「おはようございます、二位技官」

 

 ぎこちない笑顔で対応する。どうも作り笑顔は昔から苦手である。ただ顔の表情筋をそれらしく動かせばいいだけなのだが、どうしても目元と口の動きが不自然になってしまう。

 

「あー……昨日の晩にも言ったが、畏まらなくていいぞ」

「いえ、私は軍に属する者として上官への敬意は必要だと考えていますので」

 

 二位技官は目線を右下にやり、暫く考える素振りを見せてから意地悪そうに微笑む。

 

「上官命令だ。これから俺に畏まることを不敬とする」

 

 僕の目前のでかぶつは一体何を言っているのだろうか。敬意を払うことを不敬とする? 軍人になったばかりだとしても、あまりにも非常識すぎる。

 

「それは流石に……」

上官命令だ(・・・・)勿論聞いてくれるよな、フェイク・ノア・ハルジオン君?」

「‥‥分かりました」

「分かった、だろ?」

「‥‥分かったよ、ヴィレム」

「よし! それでいい」

 

 ヴィレムはフェイクの頭に手を置くと、荒っぽく撫で始める。

 

「子供の癖に変に畏まりやがって」

「‥‥子供扱いはやめてくれないかな?」

「お前は俺から見たらまだまだ子どもだ。せめて俺の背丈を抜いてから、子供じゃないって言うんだな」

 

 ははは、と豪快に笑うヴィレム。

 距離感が掴めない。どうしてこの男はこれほどまでにフレンドリーなんだ。

 

「分かった! 分かったから手を放して!」

 

 頭を撫でる手が弱まる。その隙にフェイクはするりと抜け出し、ヴィレムから半歩身を引いて身構える。

 

「そんなに警戒するな、もうしねえよ」

「本当に? 本当に、本当に?」

「本当だ」

 

 ならばと肩の力を抜くと、途端に腹の虫が強烈に暴れた。普段なら絶対に鳴らない爆音が辺りに響き渡る。

 顔が赧らんでいくのが実感できた。恥ずかしさから俯き、ヴィレムから顔を背ける。

 

「‥‥そういえば、まだ朝食を食べてなかったもんな」

 

 気を使ったヴィレムの言葉が痛い。

 

「よ、よし! フェイクも食堂に向かう途中だったんだろ? 俺もすごくお腹が減ったんだ、そろそろ向かうことにしよ――

 

 ヴィレムが話していると、彼から見て右手の扉が開いた。

 灰色の髪に、眠たそうなジト目の少女、ネフレンが部屋から姿を見せる。

 

「おはよう……フェイク……と管理人さん?」

「あ、ああ。おはよう」

「おはよう、ネフレン」

 

 ネフレンは興味深そうにヴィレムの顔をじっと見つめる。

 

「どうした? 俺の顔に何かついているか?」

「違う……似てたから」

「似てた?」

「うん……目が同じ……」

 

 困惑の表情を浮かべるヴィレム。ネフレンは独自の世界観を持つ少女だ。僕たちは長い付き合いなので慣れているが、ヴィレムは初対面ということもあってたじろいでいるのだろう。僕に助け舟を出すように目で催促してくる。

 

「ネフレン、ヴィレムが困ってるよ」

「ごめんなさい……そういうつもりではなかった……」

 

 御淑やかにネフレンはヴィレムに頭を下げる。

 

「何もしてないんだから謝るほどのことじゃねえよ。俺はヴィレム・クメシュだ。新しいこの倉庫の管理人としてやって来た。これからよろしくな、ネフレン」

「こちらこそよろしく……ヴィレム」

 

 自然と互いに手を出し合い、握手する二人。何というか、身長差があって若い父とその愛娘みたいになっている。非常に微笑ましい。

 

「フェイク……どうして笑っているの?」

「ネフレンとヴィレムの身長が違い過ぎて、何だか親子みたいだなって思ってさ」

 

 ネフレンはムッとすると、僕の頬に吐息が当たるまで顔を近づけ、頭の上に手を置いてくる。

 顔と顔の距離が近すぎるため、思わず顔を反らす。

 

「‥‥!? 何をしているの?」

 

 僕の問いに反応することなく、ネフレンは僕の頭に置いた手を水平に動かし自分と比べる。手がぶつかった場所はネフレンのでこ。つまりはそういうことである。

 

「私とフェイクじゃ私の方が大きい‥‥私がヴィレムの娘ならフェイクはその弟……小さくて可愛い‥‥」

 

 再度僕の頭に手を置き、撫で始めるネフレン。

 デジャブを感じる。

 

「‥‥ネフレン、言っていいことと悪いことがあると思うんだ。それと、頭の手をどけてくれないかな」

「いや……フェイクも私を馬鹿にしたから……これでお相子」

 

 ぐうの音もでない。

 やり返しの精神容認派として、ネフレンの言っていることに反論することができない。

 

「フェイク……朝食が終わった後に私の部屋に来て」

「‥‥面倒くさいから、丁重に断らしてもらうよ」

「なら、フェイクが凄く大きな音でお腹を鳴らしたって倉庫中に言いふらす……」

 

 五人いる僕の姉の中で、唯一の癒しだったネフレン。

 温厚で常に冷静な大人びたネフレン。

 僕の目前のネフレンは本物なのだろうか。

 

「返事は‥‥?」

「は、はい……」

 

 ヴィレムの方を見やり、助けを乞う。さっき僕が助け舟を出したのだから、当然助けてくれると思いきや、目が合うと露骨に反らされた。

 ネフレンは僕の耳元に口をやり、「今日は一日付き合ってね……」と小声でヴィレムに聞こえないように呟く。吐息の混じった声が脳に直接届く感覚に、背筋に一筋の悪寒が走る。

 愕然とする僕の顔を見て、ネフレンは美味しいスイーツを食べた時のような満足な笑みを浮かべ、何も言わず食堂へと歩いて行く。

 僕は彼女の後ろ姿を目で追う。その背中が大きく見えたのは、きっと気のせいではないのだろう。

 

 

 

□■□■□■□■□■

 

 

 

 朝食後、僕はネフレンの部屋の前にいた。ネフレンの部屋に招待されたことは、過去にニ度ある。

 その二度とも、彼女が小さくなって着れなくなった服を僕に着させて楽しむという、なんとも悪趣味なことに付き合わされた。最近は僕の身長が伸び、ネフレンの背丈に追い付いてきたため、彼女のおさがりが着れなくなっていることを切に願いたい。

 

 僕は心を決め、二度ドアをノックする。暫しの静寂の後、部屋の中から「入って」とか細い声が聞こえた。声の言う通りにドアを開き、部屋の中へと入る。

 

 ネフレンの部屋は少女の部屋というよりも、女性の部屋と形容した方が正確だ。

 木製のテーブルとイス、クローゼットにベッドが部屋にあり、ベッドのシーツとカーテンは藍色で統一されている。小物も寒色系の物が多く、部屋全体の雰囲気が非常に落ち着いている。

 

 ベッドに座り、手を膝の上で揃えて此方を見やるネフレンは、部屋の雰囲気も相まって深層の令嬢のようなオーラを醸し出している。

 

「私の横に座って……」

 

 ネフレンは左手でベットを赤ん坊をあやすように叩きながら、小さいが強い口調で言う。僕は無言でその言葉に従い、彼女の左側に腰を下ろした。

 

「腕……治るんだってね……おめでとう」

「ナイグラートから聞いたの?」

「うん、凄く喜んでた……ヴィレムに感謝しないとね……」

 

 窓から陽光が差し、ネフレンの顔を照らす。その光は相変わらずの無表情である彼女の顔に陰影を付け、得体のしれない感情を含んだものへと変えた。

 

「ネフレン、さっきヴィレムに目が似ているって言ってたよね。それってどういう意味だったの?」

 

 ネフレンはゆっくりと此方を振り向き、目元を僅かに細める。

 

「‥‥何時か分かる。フェイクもヴィレムも同じだから……」

 

 答えになっていない曖昧な返事に、僕はこれ以上追及しても教えてはくれないのだろうと感じた。

 

「そっか......それでネフレン、僕をどうして部屋に呼んだの?」

 

ネフレンは首を傾げ、怪訝そうに僕を見る。

 

「......? 分からないの?」

「出来れば分からないまま、部屋を出たいんだけど......ダメかな?」

 

 深い嘆息。ネフレンの目が普段より幾分かじっとりさを増す。

 

「ダメに決まってる‥‥潔く覚悟をして……」

 

 陽光が途絶え、部屋の中がどんよりと暗くなる。

 僕は降参だと言わんばかりに両手を上げ、そのままベッドに背中から落ちる。皮肉なことに天井のシミは一つも無かった。

 

 

 

□■□■□■□■□■

 

 

 

 僕にはラーントルク・イツリ・ヒストリアという名の姉がいる。彼女は非常に聡明であり、五百年前に絶滅した人間種の語学に僅かではあるが精通している。

 古代の書物を解読したラーントルク曰く、人間種の男子は年齢が二桁に至ると体が大人へと近づくという。

 黄金妖精は人間種のふりをした紛い物だ。この世界に存在する、ただそれだけで僕らは世界に嘘をつき続けている。生まれながらに死んでいて、時を過ごし、死してなお死んでいく。矛盾の中に存在していて、矛盾の中で消えていくそんな存在だ。

 僕たちの成長は人間種の子供と同じだ。個体差はあるにしても、成長期があり少しずつ子供から大人へと姿を変えていく。

 ここで、僕の身長の話をしよう。僕の年齢は十三。ラーントルク曰く、この年齢で同年代の女子に身長が負けているものは人間種では珍しいらしい。彼女が話しているのは、十三の女子の平均に負けているのが珍しいということを注意として添えておく。

 さて、果たしてネフレンは年齢に見合った身長を保持しているのだろうか。答えは否だ。同年代のアイセアに彼女は頭一つの身長差がある。

 つまり、ネフレンは非常に小さい。そして僕とネフレンを比べると、でこ一つ分ネフレンが勝つ。 

 不運なことに、僕は身長が非常に小さいだけではなく中性的で童顔だ。髪型だけでも男らしくしたいのだが、僕のヘアカットを担当しているのはナイグラートであり彼女のセンスに一任するしかなく、現在の僕の髪型は肩より下まで伸びたロングのストレートだ。

 妖精倉庫には必要最低限の金額のみが支給される。故に全員に市販の服を買うことはできない。そのため、ナイグラートが夜なべして僕らの服を編んでくれる。ついでにナイグラートの趣味についても言及しておこう。彼女の趣味は年齢を考えて欲しいほどの少女趣味だ。当然彼女が作る服は趣味が露骨に反映されており、僕が普段着ている服もどう見ても男性用には見えない。白を基調にした裾にはデザインであり、腰には檸檬色のベルトが巻かれてある。下は懇願してズボンにしてもらったのだが、出来上がったものは黒のフリル生地を重ねたショートパンツであり、結局スカートをはくよりかは幾分かだけましという形に落ち着いてしまった。因みに僕はナイグラートが確信犯だということを知っていたりする。

 

 

「やっぱりフェイクにはワンピースが似合う……」

 

 満足げに頷くネフレン。

 案の定というか何というか、ネフレンの小さくなって着れなくなった服を僕は余裕で着ることができた。髪は黒のリボンでサイドで結び、ツインテール。薄いピンクを基調にした、裾が膝下まであるワンピースを着て、首からはアメジストが埋め込まれたネックレスを付けている。

 鏡に映った姿は人形のような愛らしさを放っており、思わず息を飲むような美少女だった。鼓動が少しばかり早くなる。

 

「‥‥」

「‥‥感想は?」

「早く脱ぎたい……」

 

 羞恥心で顔が赤くなる。ズボンを履いていないため、下からの空気に股がスースーして気持ちが悪い。

 

「まんざらでもなさそう…」

「そろそろお昼ご飯の時間だから、今日はこれくらいで済ますっていうのはダメかな?」

「ダメ」

 

 ネフレンは強く言い切る。

 普段の御淑やかさなど何処へ行ったものか、一歩引いて皆を見守るネフレンはここにはいないようだ。

 

「じゃあもう一着着てから、食堂に行こう……」

 

 そう言って、ネフレンは開いたままのクローゼットに顔をうずめ、物色し始める。

  

 ドアを二度ノックする音が聞こえた。

 

「俺だ。昼ご飯ができたから呼びに来たぞ」

 

 ドアの向こう側にいるのは、どうやら裏切り者の二位技官様らしい。

 

「ん……分かった」

「ネフレン、部屋を開けてもらってもいいか? ベッドのシーツの交換もついでに済ませたい」

 

 倉庫の家事は管理人には業務外のことである。先日来たばかりにしてはやけに馴染んでいるし、彼は一体何をしたいのだろうか。

 

「私は今忙しいから、勝手に入ってもらって構わない‥‥シーツはフェイクから受け取って……」

「いや、あのネフレン。今の僕の恰好は流石にヴィレムに見られたくないんだけど……」

「ヴィレム、入ってきて」

 

 僕の意見はお構いなしらしい。

 

「あー、なんか揉めてるらしいが、一旦部屋に入るぞ」

 

 ドアが開く。片手に綺麗な藍色のシーツを持った、ヴィレムが部屋に入ってくる。

 ヴィレムは僕の姿を一瞥すると、驚いたように目を開く。

 

「‥‥あんまり見ないでください」

「悪い、ええと‥‥よく似合ってるなその服」

 

 

 心が砕ける音がした。一日中に一度のみならず、二度まで気を使われるとは。穴があったら、入るだけでなくそのまま埋葬してほしい。

 気まずい雰囲気が流れる。とりあえずヴィレムに出て行ってもらうのがいい、と火照りで鈍くなった脳を動かし行動に移す。シーツを外してヴィレムに渡し、替えのシーツを受け取りベッドメイクをする。

 

「フェイク……服が決まった」

 

 これまたナイグラートの趣味が一面に出ている可愛らしいジャンパースカートを手に持ち、ネフレンはにこりと微笑む。

 

「これで最後だからね……」

 

 ヴィレムは部屋を出るタイミングを逃したのか。何も言わないまま部屋の隅でぎこちない笑顔を浮かべている。しかし、フェイクがワンピースを肩先から脱ぎ始めるとヴィレムは困惑した顔を見せ、フェイクに背を向けた。

 

「ヴィレム、何してるの?」

「フェイクには羞恥心がないのかもしれないが、親しくない男性にあまり肌を見せるものじゃないぞ」

「‥‥? どういうい――

 

 その瞬間全てを察した。そういえばナイグラートが僕を息子と紹介したとき、ヴィレムは先と同じような顔をしていた。

 

「お前は女の子(・・・)なんだから、もう少し男性に対して危機感を持った方がいい」

 

 ため息交じりに、説教を垂れ流すヴィレム。

 ネフレンは声を殺してクスクスと笑っている。

 僕は本当にこの恩人が大嫌いだと実感した。

 

 

 

□■□■□■□■□■

 

 

 

 後日談とでも言えばいいのだろうか。後日といよりも、その日談なのだが。

 機嫌を悪くして一言も話さない僕にヴィレムは謝罪を繰り返し、畢竟何でも一つ言うことを聞いてもらうということで和平条約を結ぶことにした。

 昼食後はまたしてもネフレンの着せ替え人形となり、その日を終えた。

 お腹の虫が暴れたことで一日を潰すことになってしまったが、自分の責任なので怒りのやり場がないのが辛いところである。やはり虫のしらせは不幸を知らせるものなのだろう。

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