Not A Hero 作:聖奈
先の話なのでわけわからん部分もありますがそこは目を瞑っていただけたら…。
ちなみに、この話では初期ブロットの設定で書いてるので居ないキャラが数人居ます。
本編で居なくなったり普通に出てくるキャラとか居るかもしれませんがご了承ください。
さて、今回は物語とは関係の話をしましょう。これは私達にとって今より先の未来の話…
「皆、集まったし準備も出来たわね?」
7月7日の夜…IS学園の食堂にて一つの席に皆で集まり鈴ちゃんが進行役で私と箒ちゃん以外に問う。
「お姉さんは出来てるわよ」
「わたくしもです」
「私もだ」
「クーも」
「…無論」
「出来てる」
早い順に、刀奈、セシリアさん、ラウラさん、クーちん、ベルさん、和葉さんだった。
「それじゃあ、誕生日おめでとう!千雪、箒!」
「「「おめでとう」」」
鈴ちゃんの一言に続いて、皆が私達を祝ってくれた。何を隠そう、今日は私と箒ちゃんの誕生日なのだ。
「皆、ありがとう」
「ありがとうございます」
箒ちゃんと私がお礼を言う。
「さて、それじゃあ…まずはプレゼントよ。あたしからはこれよ」
「これは、すりーでーえすか…」
「ですね…。ワタシは買おうかは迷ってたんですけど…」
鈴ちゃんからは3DESだった。
「明日からポケモンゲットよ☆」
「それは一体…」
箒ちゃん困惑してる…
「あんたら、持ってなかったじゃあないの。特に箒、これあげるから私とも遊んでよ?」
「そういうことか。ああ、ありがとう。ガチパ組んでボコるがな」
「ありがとうございます」
鈴ちゃんからのプレゼントが終わり、次は…
「次はわたくしの番ですわね。はい、どうぞ」
「バッグか」
「バッグですね」
セシリアさんからはバッグだった。
「ありがとうございます」
「ありがとう」
そして、セシリアさんのプレゼントを受け取り次は…
「その、私は…何もない。だが、ここにある料理は沢山私が作ったものだ」
「確かに美味しそうですね。別に気にしなくてもいいですよ」
「ああ。何もプレゼントが欲しいわけでもないしな」
「だが、来年の今日までにお前達の事をもっと知りいい物を用意しよう」
なるほど、ラウラさんらしいなぁ。
次は…
「私よ。はい」
ベルさんからだった。ベルさんがくれたのはさっきの3DESのポケモンのカセットだった。
「本体だけじゃあ、遊べないでしょう?でもプレゼントは一人ずつ…というわけでこれにしたわ」
「「ありがとうございます」」
そういうとこマジベルさん。
そして、次は…
「お姉さんからはこれよ」
刀奈からは高そうなハンカチだった。
「良さそうな、ハンカチっすね。ありがとうございます」
「いいんですか…?こんな…」
「いいのよ。あなた達、よく動くでしょ?汗でも拭ったり応急処置でもしなさいな」
いや、もったいなくて無理だよ。
「それに、二人共…よく無茶するでしょ?織斑ちゃんは特に…。二人共少しでも長く生きるのよ?」
刀奈は一瞬暗い顔をしたがすぐに明るいいつもの顔に戻った。やっぱ気にしてんのね…まぁ、家族のことだしなぁ。
「ありがとうございます」
「大切にしますね」
そして、次は…
「今度はクーの番。はい…」
クーちんがくれたのは熊のぬいぐるみだった。
「ありがとさん。きっちり部屋に飾っとくよ」
「ありがとう」
私はクーちんの頭をそっと撫でてあげる。
「んふふ…♪」
嬉しそうで何よりだ。
そして、最後は…
「最後はあたしだな。ほらよ」
和葉さんがくれたのは…安産のお守りだった。
「ありがとうございます。でも…何故、安産?」
「さっき、更識がお前等に言った通りお前等はよく無茶をしやがる…。だが、それで怪我すんのは別にいい。ちゃんと治してやる。だがよ、大人になる前にくたばんじゃねえぞ?せめてガキ産めるくらいまでは生きろッてこった」
「和葉さん…。承った」
これは承るしかないでしょ。
「お前もあいつが変な事するかもしれねぇが…負けんなよ?」
「はい…。ありがとうございます」
箒ちゃんは笑ってお礼を言った。
そして、それから…私達は沢山飲んで食べて喋って盛り上がった。
その後、お開きとなり…私は帰りの支度をして廊下を歩いていると…
「おめでとう、盛り上がったか?」
姉ちゃんだった…姉ちゃんはパーティに参加してなかったなぁ。
「姉ちゃんも参加すればよかったのに」
「私が居たら、皆怖がるし気軽に楽しめないだろう?」
「確かに」
姉ちゃんはある程度その辺とか分かってて気を遣う事多い。まぁ、朝にプレゼントと誕生日おめでとうはもらってたし。
「ねぇ」
「何だ?」
「私って…お袋にとって必要だったんでしょうか?」
誕生日になると私はいつも不安になる。本当は私は望まれて産まれた命だったのだろうか?と。私が物心つく前に実のお母さんは私を姉ちゃんの家族に預けてどこかに行ってしまったらしい。なんとなく、デキてなりゆきで産んだんじゃないかと疑ってしまう。
「…お前が必要だったのは多分、間違いない」
「なんでそう思うんですか?」
「おまえが産まれた日の事は今でも覚えている。お前の実の父・雅樹さんが生きていた頃、その時お前を抱えて美咲さんは嬉しそうに笑っていた。必要なかったなら嬉しそうになんかしないさ」
姉ちゃんは懐かしむように話してくれた。どうやら、心配は必要なかったようだ。
「そうですか…。安心しました、ありがとうございます」
「お前が安心したならなによりだ。さぁ、今日はもう遅い。送っていこう」
こうして、私は姉ちゃんに送ってもらい帰宅した。
いい誕生日だったなぁ。
さて、皆さんの言いたい事は分かります。
「5話さっさと投稿しろや」
でしょ?頑張ります