Not A Hero   作:聖奈

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今回、主人公めちゃくちゃクズだしDQNなので注意。これからも、クズなシーンとか結構あります


五話 新たな時代

紅白騎士事件が終わり、しばらく経ち千雪を取り巻く環境が変わった。最初は篠ノ之家の引っ越しから始まり、その次は高杉大河と篠ノ之束の失踪、最後に千冬がIS操縦者と日本代表になったことだ。

 

次に変わったのは世の中だった。ISの事が話題になったがISは女性しか動かせないという事が発覚し、男性達は意気消沈した。それがきっかけで今や世の中は女尊男卑の時代となった。

 

千雪はいじめられたり周囲から距離を取られることはなくなった。しかし、クラスの女子達は全く逆の行動をとった…。そう、チヤホヤし始めたのだ。原因はISの第一回世界大会「モンド・グロッソ」で千冬が優勝者となり、その血縁者である事と、なによりの原因は女尊男卑の時代になる前後と三年生になってからの行動だった。

元から男尊女卑の風潮が多少あった時代…学校では千雪が「意地の悪い男子を執拗にぶちのめす」といった行動や女尊男卑の時代になってからの「女子の身体を触るだけで能無しなんで喝を入れてやった教師は二度と学校に来なくなった」という千雪の行動による出来事がきっかけで女子達の目には『女の強者』に映り、女は男より上と解釈して好き勝手するようになった。

 

「って、わけで今あたしの学校はそんな感じだ」

 

「…なんつーか、すごい事になってんな。お前の学校」

 

千雪の話を打った少年の名は五反田弾。彼の実家は五反田食堂という食堂で昔から千冬がよく友達に会いに行く時に一緒に連れてってもらっておりその時に年も近い事もあり、仲良くなった親友である。しかし、家や学校が遠いので滅多には会えない。

 

「まあな。この前は男子達に威張るばかりで能無しなんで気合いを入れてやった女教師が二度と来なくなった」

 

「ちょっと、ヤンチャしすぎじゃあない?」

 

と、千雪に言った少女の名は鳳鈴音。弾と同じクラスで同じ学校の生徒だ。転校初日に中国人だという理由でいじめられてたところを弾に助けてもらったのがきっかけで弾と友人になり、五反田家に遊びに来てた千雪とも知り合い友人となる。千雪にとってはやたらお姉ちゃんぶってくる仲の良い友人である。

 

「…あたしの事はいい。それよりもういじめられてねぇか?」

 

「大丈夫よ。あんた達から喧嘩の仕方も教わったし、最近はまったくないわ」

「そうかい。っと、そろそろバースト圏内だぞ」

 

「はっ!?ちょ、うわあぁっ!!」

 

話に夢中になってる内に弾のマリオはお星様になった。

 

\遅すぎだぜぇ?wwwww/

 

「ぐぬぬぬっ…!忌々しいハリネズミめぇっ!」

 

「卵男乙」

 

鈴の鋭い指摘が弾を襲う。

 

「さて、そろそろ飯食って帰る。昼だしな」

 

「そうか。食ってけよ、サービスするからさ」

 

「おう」

 

こうして、千雪はいつものように五反田食堂では鉄板メニューである業火野菜炒めを頼んで普通に食べて会計を済ませた。ちなみに、千雪にとっては弾の祖父である厳の作る料理は下手なレストランより何百倍美味いとのこと。

「ごちそうさま」

 

「嬢ちゃん、また来いよ」

 

「ん」

 

店から出る時に厳が声を掛けてくれたので頷いて手を上げてから店を出た。

 

「織斑さんっ」

 

五反田食堂を出てから、しばらく歩いてると女子が一人駆け寄ってきた。

 

「内里か。なんだよ」

 

茶色い髪をショートカットにしヘアピンをしてる千雪に駆け寄ってきた少女の名は、内里歩美。クラスメイトで女尊男卑思想を持つ学級委員だ。

 

「何なんですか!?あの人!男のくせに織斑さんになれなれしくないですか!?私文句言ってきます!」

 

凄い剣幕でキレ散らかす歩美はそのまま千雪に背を向けて五反田食堂に向かおうとした時だったーー

 

「内里」

 

それを呼び止める千雪の声は酷く冷たいものだった。

 

「どうしたの?織斑さん?あっ、織斑さん…どうしてそんな怖い顔…!せっかくの可愛い顔なのに…。あの人許せないっ!織斑さんをこんなに怒らせるなんて!もう怒ったある事ない事言ってーー」

 

何故、千雪が怒っているのか分からない歩美は自分の事を棚に上げて弾に怒りを向けていた。

 

「お前だよ」

 

「が、っ…げふ…ぅ…ッ…!?」

 

千雪の膝蹴りが歩美の腹部に突き刺さり歩美の身体は少しだけ宙に浮き、その後膝を付いてお腹を押さえてうずくまり苦悶の声を上げ必死に吐き気を堪える。

 

「お前らが男より女が偉いし強いってえばろうが、好きにすりゃいいさ。だがな、あの人達に何かしてみろ。怪我するだけじゃすまねぇぞ」

 

「ぉえっ…ひっ…ぅ…い゛ッ…!」

 

千雪はうずくまる歩美の髪を掴んで持ち上げる。クラスで一番背が低い奴が二番目に高い奴を片手で持ち上げてるという奇妙な光景だった。

 

「わ、分かりましたから…殴らないでっ…」

 

泣きそうになりながら吐き気が収まりかけていてしっかり言葉を紡いで懇願した。

 

「ふぅ」

 

「はぁ…はぁ…」

 

千雪が手を放すと歩美はよろよろと立ち上がった。

 

「…帰る」

 

「えっ」

 

千雪は歩美の手を引き歩き始める。

 

「だから、帰るんだって」

 

「はいっ!」

 

千雪が少し目を逸らして言うと一緒に帰れるのが嬉しいのか歩美は笑顔になりそのまま一緒に歩く。

 

こうして二人はそれぞれ途中で別れて、家に帰った。

 




Q:理不尽な暴力は振るわないんじゃなかったの?

A:理不尽かどうかは千雪基準なのでどうとも言えません。

Q:一夏出さないのはなんで?

A:【理由1】一夏を出して甘ちゃんみたいな行動したり千雪が敵とかに拷問とかする時に止めたりしたり千雪との実力差で守る発言…etc これが理由で一夏が読者からヘイト集めて叩かれたくないから

【理由2】千雪と一夏の性格考慮した上で書くと千雪が惚れるから。妹が兄貴に恋愛感情抱くのはドン引きする方も居るかもしれないので…。
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