fate/grand order 花の魔術師の義弟 作:all
私がマーリンの義弟として転生されたのは、なにか意味があったのだろうか?転生してすぐにそんなことを考えた。歴史を変えることだろうか。そう思った私は全力で知恵を巡らせ、戦った。
それでも、結末は変わらない、変えれない。歴史の修正力というやつだろうか。私がどれ程頑張っても変えれなかったということは、私が転生した理由はもっと他にあったのではないのか?
その考えは間違っていなかったのかもしれない。英雄の座に迎えられ、何度かの召喚では、その考えに確証はなかったけれど、今回の召喚、人理修復を目指す機関からの召喚が、私が転生した最大の理由ではないだろうか?
まあ、そんなことを延々と考えていても意味はない。
今はただ、あの少し無愛想なマスターと共に頑張るとしよう。
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「そういえば、キャスターのステータスまだ見てなかった」
私がキャスターを召喚した翌日、キャスターの部屋で雑談をしていると、私がまだ彼のステータスを確認していなかったことを思い出した。
「ん?そうだったね。確認するかい?私のステータス」
「うん。えっと…
筋力B
耐久B
敏捷C
魔力EX
幸運C
宝具B+
クラススキル
陣地作成C
道具作成D
保有スキル
カリスマB
滅悪魔術EX
造形魔術EX
宝具
滅悪奥義・氷魔零ノ夜霧
ランクB
対軍宝具
絶対氷結
ランクB
対人宝具
…これってすごいのかな?」
素朴な疑問だった。私も魔術に精通しているわけではない。だからこのステータスがどれ程のものなのかわからなかった。
「どうなんだろうね?私にもよく分からないけど、今までの召喚の記録では、なかなか使える駒だとは思うよ」
「へえ…そういうのって覚えてるの?」
「いや、記録としてだけさ。どうも主観的には見れないよね、ああいうのは」
「自分のことなのに?」
「ああ、でも…今回の召喚は記録としてではなく、心に、記憶にとどめておきたいものだね」
「立花のセイバーのこと?」
私は少し口を尖らせて言った。二人が旧知の仲で、キャスターがセイバーの事が好きで、セイバーも満更でもない。そんなことはわかっている。ただ、なんというか、独占欲的な何かが働くのだ。
「まあ、合っているけど、そう不機嫌にならないでくれ、マイマスター」
「でもキャスターはセイバーのこと好きでしょ?」
「なっ!?誰がそんなこと!?」
顔を真っ赤にしてキャスターが言う。
…嫉妬するなあ。
「見たら分かるよ。それで、どうなの?」
私がそういうとキャスターは仕切り直そうとしたのか、一度咳払いをして話始めた。
「うん、そうだね。私はアルトリアのことが好きだ。生前はこの気持ちを伝えられずに死んじゃったからね。またあえて嬉しかったよ。でも、アルトリアはこの気持ちに答えてくれるかはわからないしね…」
「いや、多分行ける気がするけど…」
「そうかな?でも、その話をアルトリアにするのは消滅するときか、人理修復を成し遂げた時にするよ。
振られたときは振られたときさ。また次の恋でも見つけるよ」
この言葉で、何処かホッとした自分がいた気がした。
これならまだ間に合うかもしれない。そう思ってしまった。
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翌日、私達は次の特異点に向かうためにレイシフト
「レイシフト?次の特異点にいくと言うことかい?」
「ああ、そうだよ。今回は立花とマシュ以外ははじめてのレイシフトだね」
「そうだね。といっても、私たちもマトモなレイシフトはこれがはじめてだね」
「そうですね。私はあのときの記憶もあまりありませんし」
「死にかけてたんでしょ?生きててよかったね」
そんな会話をしている間にレイシフトの準備はどんどん進んでいく。もう出発直前と言うときに、キャスターがセイバーの隣を離れて私の隣に立った。
「いよいよだな。マスター」
「そうだね」
私の反応は、少し無愛想過ぎたかもしれない。いや、いつものことなんだけど。
やっぱり、初の人理修復なので緊張しているのだろう。
「そう緊張しないことだよマスター。何があっても君を危険にさらしはしないさ」
私の心情に気付いたキャスターが気遣うように言う。
安っぽい台詞な気もするけど、キャスターが言ったのだと思うと安心できる。
そしてレイシフトが終了して私達が送られてきた場所は辺りいったい視界に入るところすべてが草原の場所だった。