僕の恋人は妹です   作:榊 華枝

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活動報告をご覧になった方はご存知だと思いますが、PCが動作不良を起こし
小説を投稿できませんでした。
読者の皆様にご迷惑を掛けた事をお詫び申し上げます。

また今日より小説の投稿を再開しますので、どうぞよろしくお願い致します。


本文
1話目


柔らかな日差しがカーテンの隙間から差し込む朝。

僕は昨日、秦野さんからもらったアドバイス通り寝てるふりをしていた。

 

目が覚めてから20分経ったが未だ妹が起こしにくる気配がない。

 

「このままだと遅刻しちゃうし起きるか...」

ゆっくりと腰を上げ、掛け布団を足元へ押し出す。

そして僕は絶句した...

 

「うぅうん...お兄ちゃん寒いよぉ....」

掛け布団を足元へ押し出すと同時に、掛け布団から出てきた妹のくるみ。

いつの間に布団に侵入したのだろうか?いや、それより何時から添い寝していた?

確かに右半身だけ温かいなぁとは思っていたが、まさか妹が寝ていたとは...

 

「く、くるみさーん...?」

僕は恐る恐る妹のくるみに声を掛ける。世の中には寝起きだとすっごい機嫌悪い人が

いるらしいが、くるみは違うよな?

もしそうだったら昨日みたいに怒鳴られるのだろうか...

 

「ううん?...お兄ちゃん?.........ひにゃっ!!」

 

やっと目を覚ましたくるみ。

くるみはしばらくぼーっとしていたが、意識がはっきりしてきたのか、

短い悲鳴を上げると女の子座りになり枕を抱きかかえる。

...こうして見ると、子供っぽいパジャマを着ているわりに色気があるような。

僕はくるみを下から上へと見定めていく。

黄色のフリルがあしらわれたパジャマに、枕を抱きかかえ頬を赤く染めている妹...

なんだかいけないものを見ている気分になってくる。

 

「お兄ちゃん?...なんで私のベットにいるの?」

ん?僕は辺りを見回すが、どう見てここは僕の部屋だ。つまりこのベットも僕のもの。

くるみのものではない。

 

「いや、ここ僕の部屋だよ?」

えっ?とくるみは小さく声を上げきょろきょろと部屋を見渡す。

そして、

「やばっお兄ちゃんのベットに忍び込んだの忘れてた...」

と小さく呟いた。

あえて僕は聞こえないふりをする事にしたのは言うまでもない。

 

「まあそれは置いといて、遅刻するぞ?」

また昨日みたいに走ってでの登校は嫌なので、くるみを部屋から追い出し

急いで支度をする。

なんとか今日は時間に余裕を持って登校できそうだ。

しかし、くるみは髪のセットなどに時間が掛かるから遅刻ギリギリの可能性がある。

やっぱり女の子は大変なんだなぁなんて事を思いながら昨日走った通学路を

歩いていると、昨日秦野さんにぶつかった曲がり角に着く。

僕は心のどこかで期待していたのか、きょろきょろ辺りを見回す。

が、次の瞬間僕の視界は背後から迫る手によって遮られる事となった。

 

「だ~れだ?」

僕の背後から手を伸ばし、視界を奪い自分が何者かを問いかけてくる誰か。

いや、誰かではない。この声には聞き覚えがある。

 

「秦野さん...ですか?」

当たっているという自信があったが、間違っている時の事を想像してしまい

自信なさげに僕は答えた。

次の瞬間、僕の視界を遮っていた手は無くなった。

僕は自身の背後にいる人物を目視するために、ゆっくり後ろを向く。

 

「ふふっ、正解。やっぱりこういうのって声でわかっちゃうのかな?」

そこには僕に微笑みかける秦野さんの姿があった。

ひとまず合っていた事に一安心。しかし、同時に疑問が頭をよぎる。

どうして僕にこんなイタズラをしたのか?だ。

 

「ほら、どうしたの固まっちゃって?早く行こ?遅刻しちゃうよ」

秦野さんは施行に没頭する僕の昨日同様に引っ張って歩き出す。

秦野さんは何故、僕にこんなイタズラをしたのか?その答えを本人に問う勇気がない

僕は「秦野さんの気まぐれ」と結論づけたのだった。

 

しばらく二人ならんで歩き続け、もう少しで学校というところで

秦野さんが口を開いた。

 

「そういえば、今朝は大丈夫だった?妹さん」

一瞬なんの事かわからなかったが、昨日相談したことを思い出し返答する。

 

「あっはい。大丈夫でしたよ。ただ.....」

特に問題はなかった昨日みたいに怒鳴られる事もなかったわけだし。

ただ...僕は今朝見たパジャマ姿のくるみを思い出し

顔が熱くなっていくのを感じていた。

 

「おやおやおや?顔が赤いけど、何かあったのかな?」

秦野さんはさらに顔を近づけて「お姉さんに教えて欲しいなぁ」と色っぽく囁く。

タメだ。童貞の僕には朝から刺激が強すぎる...

パジャマ姿のくるみに、色っぽい声を出す秦野さん...

なんなんだ今日は?僕は夢でも見ているのだろうか?

 

「兄さん?何やってるの?」

ふと後ろかくるみの声が聞こえたので、振り返ると髪をセットし制服に着替えた

妹のくるみが立っていた。

 

「兄さん、いちゃつくのも良いけど...

 こんな所でいちゃついてると目をつけられるよ?」

妹の言葉を聞き、辺りを見回す。そして直ぐに登校中の男子生徒と目が合う。

冷静になればすぐにわかることだった。

学校の近くで、学校のアイドル的存在の秦野さんと一緒にいるだけでも

噂が立ちそうなものなのに、秦野さんが顔を僕に近づけ頬を赤く染めている光景など

見られたら間違いなく...いや、その先は言うまい。

 

くるみに指摘されたからなのか、秦野さんもいつもの雰囲気に戻り三人一緒に登校する

事になった。

教室に着くと昨日同様、というより昨日より皆なの目線が僕と秦野さんに向けられた

事は言うまでもない。

結局、授業が始まってからも皆なの好奇の目線は僕たちに向けられたままで授業どころ

ではなかった。

 

「お前すっかり人気者だな」

昼休み。くるみが作ってくれたお弁当を親友の恭介と向き合いながら食べていた。

結局、僕と秦野さんの結論は同じで、下手に弁解するより無視し続ければ皆なそのうち

飽きて他の話題に行くだろうというものだった。

 

ガラガラガラッ

 

突然、教室のドアが勢い良く開いた。

しかし皆なの視線は教室のドアではなく僕に注がれていた。

一部から「また妹を怒らしたのか、こいつ」みたいな目線を送られているのは

気のせいだと思いたい。

 

「恭にぃーっ!!」

しかし、教室のドアを開けた少女が発した言葉により、一瞬にしてクラスメイトたちの

視線は親友の恭介の方へ移される。

一方、恭介は驚愕の表情を浮かべて固まっている。

 

「おまっ何で此処に?それにその呼び方は学校ではやめろって言ってるだろ」

固まっていた恭介は、ㇵッと我に返ると、教室のドアを勢い良く開けた少女を

問い詰める。

 

「だって恭にぃ、今日の朝むぎゅってしてくれなかった...」

その言葉にクラスメイトたちの好奇の意識は間違いなく、僕と秦野さんから恭介へ

移されたのだった...

 

 




ふぅ...やっぱり物語を書くのは楽しいですw
因みに教室のドアを勢いよく開けた少女ですが、察している方もいると
思いますが「恭介の妹です。

名前は決まっていませんが、普段は恭介の事を「にぃに」と呼んでいます。
あっもしこの妹さんの名前思いついたって人いたら感想などで教えてください。
しっくり来れば採用しますw
※恭介の妹なので、苗字は「北野」です。
 詳しくは登場人物一覧参照
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