皆さんも花粉症には気を付けましょう|д゚)
「ただいまーっ」
秦野さんと別れた後、僕は秦野さんからもらったクッキーをカバンにしまい、
代わりに家の鍵を取り出した。
いつもなら妹のくるみが先に帰ってきているため鍵は開いたままになっているが、
最近は学校帰りにバイトへ行っているため帰宅は僕の方が早い。
僕は鍵穴に家の鍵を挿すと、鍵を右に回した...
ここで違和感を感じた。
この扉の鍵を開けるときは右回りだっただろうか?
記憶を辿ってみる。僕は昨日鍵を開ける時、どっち左右どちらに回しただろうか?
.....わからない。
人間普段何気なくやっている行動は、あまり印象に残らないからなのか
なかなか思い出せない。
しょうがないので、とりあえずドアノブを回してみる。が、開かない。
つまり僕が家に前に、既に鍵が開いていた事になる。
次の瞬間、嫌な想像をしてしまい背筋がぞっとする。
「...強盗」
自身が想像してしまった嫌な想像を小さく呟く。朝、家の鍵を閉めたのは間違いなく
妹のくるみだろう。
しかし、あのくるみが鍵を閉め忘れるなど想像できない。
つまり僕たち兄妹が学校に行っている間に空き巣に入られた可能性があるという事だ。
やり場のない怒りが湧いてくる。
僕たちは兄妹の二人で暮らしていて、両親は海外だ、
どうしてよりによって僕たちの家が狙われなきゃならないのだろう?
それとも子供しか住んでいないから狙われたのか?
ガチャリッ
僕が怒りに燃えていると、目の前のドアがゆっくり開いた。
そして聞き覚えのある声が僕に向けられた。
「お兄ちゃん?玄関で何してるの?」
くるみだった。くるみは家の中から頭を半分だけ出しこちらを見ている。
まるで変質者を見るような目でこちらを凝視してくるくるみに若干萎縮しかける。
「いや...あの...く、くるみバイトは?」
無いよ。...それがくるみの返答だった。今日はバイト無い日つまり、僕より先に
くるみが帰ってきていたという事だ。
つまり、最初から空き巣など入っておらず、僕より先に帰ってきたくるみが
家の鍵を開けておいてくれたのだ。
「なーんだ...まったくもう....」
思わず口に出てしまった。それは安堵感から来たものだろうと僕は悟った。
「それよりお兄ちゃん、はやくはやくっ!!」
くるみは僕の制服の裾を引っ張り、家の中に入れようとする。
僕がわかったわかったと応対してもその手を止める気はない様子だった。
僕は引っ張られるままにリビングに連れていかれた。
そう、普段とは雰囲気のまったく違うリビングに...
2017年5月27日午前2時14分更新