聖戦士ダンバイン・リの国の聖戦士様伝説   作:試行錯誤

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ダンバインを見てないとかなり分からないかな?
そこら辺は流れで楽しんでくださいませ。


隣のドレイク

 

 

 リの国の騎士団は飛竜に乗る。

 人の体では力、速度で勝てない強獣に対抗するためである。

 10代の半ば辺りから、飛竜に乗り、操竜技術を学ぶのだ。

 生物相手でもあり、一朝一夕でできる物ではなく、それなりに時をかけねばまともには飛べない。

 ましてや、剣や槍、弓矢に爆薬。ライフル等を扱うにはやはり習熟が必要なのだ。

 

 はずなのだが。

 

 シュンジ・イザワは飛竜に乗って10秒で飛びまくって、強獣を狩りまくっていた。

 歩行型も、鳥獣型も次から次へと狩りまくっていた。

 

 ライフルを撃てば眉間を撃ち抜き、飛竜を操れば刃物のように鋭く動く。

 剣も槍も扱い、細い腕に似合わずとんでもない剛力で、強獣の首を切り飛ばしまくっていた。

 リの国の騎士たちは引き気味で称賛してくれていた。

 

 

 

「一宿一飯の恩義ぃ!」

 

 シュンジは、すっかり言うことを聞くようになった飛竜に急降下をさせる。

 目標は鳥獣型の強獣。

 すれ違いざまの剣の一撃だ。バカみたいに分厚い首をぶっ飛ばして即死させる。鳥さんは墜落していった。

 シュンジは焼き鳥が可能だろうかと思い浮かんだ。

 やたら身体に力がみなぎる。オーラ力という物だろう。

 

 シュンジはゴート王に連れられて町の一つ、その近くにある強獣の溜まり場に来ていた。

 定期的に減らしてやらないと、すぐ増える場所らしいので間引きに来たのだ。

 

 ムリはしないでいいと言われたが、そこそこは役に立つところを見せようと思っていた。

 シュンジがライフルと剣で暴れ始めて1分で鳥獣たちは逃げ出した。

 谷状になっている下の地面は、大量の鳥獣の死体と血で地獄絵図のようだった。

 

 リの国の騎士たちは苦笑いを浮かべた。

 仕事がほとんどない。いや、強獣の死体から肉や毛皮、骨等を取り出して加工品にする仕事が大量にできた。

 

 ゴート王は引いていた。

 

 

「……すいません、ゴート王。頑張ったんですけど、結構逃げられちゃいました」

 

「いや、十分ですよ、聖戦士どの。もう十分ですから……今日はこれで帰りましょうか、しばらくはこの辺りは問題ないでしょう。ええだいぶ長い間は」

 

 むう、異世界というやつだから、せっかく役に立つところを見せようと思ったのに……解雇されたら困るじゃん。

 飛竜に乗っての戦いが初めてだったから、ちょっと手間取ったなあ。

 この子はこの子でいいんだけど。

 

「あのゲドとか言うのがあれば、もう少しお役に立てると思うんですけど?」

 

「あれは隣の国の地方領主、ドレイクと申す者からの借り物でしたからな」

 

 借り物ですか、それはしょうがないですね。

 リの国では作れないのかな? 作らないのかな?

 聞いてみますか。

 

「我が国にはオーラバトラーを作れるような技術者がおりませんからな、最初は時間をかけての模倣になるでしょう。それも自由にできるオーラマシンが手元にあればの話……作るかどうかすら決めかねている所です」

 

 強すぎる力は災いを呼ぶとか、そういう話ですか、しょうがないですね。でも隣国がヤバそうなら何かあった時に備えておくのは悪い事じゃないと思うんだけど? お金とか出して買えないのかな?

 まあ、俺が口出す事じゃないか。居候だしね。

 

 でもせっかくだからやっぱり乗りたいよなあ、人型ロボット……。給金とか貰って、個人で買えないのかな?

 

 

 

 

「ドレイク・ルフトさんからの招待状ですか?」

 

 城でのんびりしてるある日、王様からそんな話を聞かされた。 

 何でも色々話したい事があるらしい。

 

「是非一度来て欲しい……そんな内容でしてな」

 

「はあ……何故、俺にもそれを?」

 

「聖戦士殿もよければ一緒にと書いておりましてな……中々耳の早い事ですな」

 

 ゴート王は考え込んでいる。そりゃそうだ。地方領主が、他国の王様に会って話をしたい? 身元不明の居候も一緒にどうぞ? ……よからぬ匂いがするぞ。

 

「断るのはありなんでしょうか?」

 

「地方領主とは言え、力のある者ですからな。なるべくなら関係はよくしておきたいのですよ」

 

 そーいうことですか、参ったね。

 いや、待てよ? 向こうはどうなんだ? わざわざこんなもん送ってくるならあっちも敵対はしたくないって事じゃないのか? 何やら悪企みをやらかすにしてもこちらを味方にしておきたいって事か?

 考えこんでるとゴート王は気を使ってくれた。

 

「聖戦士殿がお嫌でしたら」

 

「いえ、行きましょう、私も行ってみたいです」

 

 ゴート王、人が良すぎです。おかげさまで異世界で生きていられます。ありがたいです。

 何を言われるか分かりませんが行ってみますか。

 オーラバトラーの1機2機買えるかもしれないし。居候なんでお役に立たないといけないので。

 

 

 

 やって来ました。アの国の地方領主、ドレイク・ルフトさんの領地です。

 あの国じゃないよ。アの国だよ。ア、っていう国なんだってさ。

 結構豊かそうな領地だ。でも税金高い、税金高いってそこらから聞こえてくるな。まるで日本だ。世知辛い。

 

 

 結論から言うとドレイクさんはホンとに挨拶だけだった。

 仲良くしよーねーってレベルの話だけだった。

 ただし、俺の感想から言わせてもらうと。

 

 

 このオッサン何かやらかすね。

 

 

 うん、この人何かやらかすわ。そーいう顔してるわ。

 

 地上からショット・ウェポンとか言う奴が来て、オーラマシン開発しちゃったんで、役に立つって名目で現在絶賛増強中だってさ。

 

 兵器開発と増産だぞ。

 地方領主が勝手にやっていい事じゃねーだろ。

 自分の国の王様には誤魔化してんのか? ヤバイなおい。チクってやろうか。危険なハゲが居ますよって。

 

 オーラマシン作ってる機械の館とかいう所見せてもらったけど、田舎みたいな風景の中に、田舎風とは言え工場があるんだよね。

 世の中が中世みたいな感じでここだけ産業革命になりつつある感じ?

 

 オーラ力とかいう不思議な力で動く分、燃料とかの制約がなくてさらに凄い感じでヤバイ。

 このオッサンヤバイわ。

 

 どうしようか、ゴート王に忠告しようか。

 でも危険な相手なら敵も増えるだろうな、味方になっておいてオーラマシン建造のノウハウを手に入れておくのも悪くないよなあ。

 

 ……俺が考える事じゃないか。知ーらない!

 

 ゲドくれないかな? って思ったけど。ダメだった。

 流出はまださせないか、やるねードレイク・ルフト。

 

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