私の行く道は?   作:まもる

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レ級襲撃!

 

 ビスマルク達を連れ、アッズ泊地を出て一週間でマラッカ海峡を突破する。そして、予定日通りにブルネイ泊地にて食糧、医薬品、弾薬、燃料、日用品をコンテナいっぱいに補給する。そして、龍鳳の格納庫は食糧、医薬品、日用品を満載し、フッドの最下部である第三格納庫にはドラム缶に満載した燃料や弾薬、鉄鋼、ボーキサイトを満載して航行していた。第三格納庫の艦載機はグラーフへ移動となりそちらで運用している。

 

 そして、マラッカ海峡を突破する際には潜水艦のせ文字もなっかたのだ。

 

 確かにマラッカ海峡を突破する三日間で合計でカ級とはいえ述べ20隻近くを血祭りに上げて撃沈しているのだから深海棲艦の潜水艦にしたら被害が甚大だろう。

 

 さらに、シンガポールへは寄港せず、ブルネイ泊地へ直接向かうのは潮の流れに乗り向かう方が燃料の消費を押さえるのが目的だったがマリアナ方面に低気圧が発達している為、逃げ込む意味が強く出ていた。

 

 

 補給後は、ブルネイから北上してスールー海へ入りながらも対潜警戒と対空警戒は続いて居た。

 

 

 

 スールー海へ入り二日目、もうすぐセレベス海へ入る為に島々が見える頃合いだった。

 

 「フッドに瑞鶴、悪いけど定期偵察を出してくれるかしら?」

 

 「ノースカロライナ、判ったわ」

 

 「富士さん、了解!」

 

 フッドはボーガンで矢を射出すると瑞星が飛び立っていく。そして、瑞鶴もに倣うように弓を引き瑞星を出して行った。

 

 「何事もなければ良いわね・・・・」

 

 「ノースカロライナ、それはフラグよ?」

 

 「えっ?マジ?」

 

 それから、30分ぐらい経つだろうか?

 

 瑞鶴が出した偵察機の反応が無い事に気付いたのだ。

 

 「えっ?私の瑞星二番機が消えた?」

 

 「ノースカロライナ!やっぱり、フラグじゃないのよ!」

 

 「フッド、半泣きするのは構わないけど、それより、偵察機が消えた位置は判る?」

 

 「うん、私の担当方面の北々東800海里ってとこかな?」

 

 「瑞鶴、近いわね・・・・・ルンガにも近いわね・・・・・・ねぇ、瑞鶴?」

 

 「はい?」

 

 「一番機と三番機を二番機のルートに行かせられる?」

 

 「大丈夫よ。帰りは各機体のルートが重なる様にしてるから」

 

 「なら、お願い」

 

 「うん、任せて!」

 

 「フッド、対空戦闘用意よ。烈風、紫電改Ⅱを何時でも出せる様にして」

 

 「富士、私は?」

 

 「グラーフはフッドの後方について!出来るなら、戦闘機を出せる様に!」

 

 グラーフに対空戦闘用意を下命する中、私のレーダーに70ほどの反応を感じたのだ。

 

 通常の艦隊ならオーバーキル出来る航空戦力だろう。しかし、こちらには烈風や紫電改Ⅱがあるから迎撃には困らないが、対空戦闘に不安がある。

 

 まともな対空戦闘が出来るのは私とフッドだけだ。そして、VT信管の対空用砲弾を搭載して使えるのは私達だけだった。しかし、幸いビスマルク、ウォースパイト、プリンツには三式弾を積ませていたが改三式弾ではないから不安も残る。

 

 「嘘!?送り狼ですって!?フッド、グラーフ迎撃機を緊急発艦!発艦急いで!」

 

 「ノースカロライナ、まさか・・・・」

 

 「富士さん、嘘だよね?」

 

 「そのまさかよ!」

 

 フッド、瑞鶴、グラーフから緊急発艦する烈風は高度3000を取り上空を警護を始める。そして、接触まで10分を切ると紫電改Ⅱが発艦する。

 

  私を先頭に進み、中心にはダイヤモンド体形で防空体制でフッドを先頭に両サイドに瑞鶴、グラーフが進み、フッドの後方には龍鳳が着いている。そして、ビスマルクとウォースパイトは空母を挟む様に展開。プリンツと夕立、時雨は龍鳳を囲む様に展開していた。そして、Z1とZ3も私の穴を埋める様に輪陣形を組んだのだった。

 

        ビスマルク

       

    Z1    瑞鶴    夕立 

 富士   フッド   グラーフ  プリンツ

    Z3    龍鳳    時雨

        

       ウォースパイト

 

 

 私もレーダーを射撃用レーダーと連動させて主砲を向ける。

 

 「ノースカロライナより赤穂一番隊が敵機と接触したわよ!赤穂一番隊はかなり不利よ!赤穂二番隊!一番隊を援護!山城一番隊、武蔵二番隊は艦爆を迎撃!」

 

 「グラーフ!烈風隊は?」

 

 「済まない!私の練度が低く過ぎて雷撃隊には突破されたわ!」

 

 「判ったわ。各艦、改三式弾並びに三式弾を装填!三式弾は改三式弾と連動爆発出来るように接触信管にして!」

 

 「ビスマルク、装填完了!」

 

 「プリンツ行けるよ!」

 

 「撃てぇぇ!」

 

 私、ビスマルク、プリンツから改三式弾と三式弾が斉射される。

 

 砲弾は雷撃隊の頭上で改三式弾のVT信管が反応して爆発して、三式弾も破片に接触する形で連動して爆発したのだ。爆発に晒された雷撃機はただ、海面に叩き付けられるだけだった。

 

 そして、敵の艦載機は弾幕が一番濃い私を最優先として標的に殺到する。

 

 「弾幕射撃開始!」

 

 私の号令と共に擬装にある、秋月型の長10cm連装砲や40ミリ連装機銃や25ミリ三連装機銃が一斉に活火山の様に火を噴き始める。

 

 「敵機、直上!」

 

 偵察妖精が叫ぶのは迎撃機から切り抜けた艦爆が直上から急降下爆撃の体勢だった。

 

 「転舵一杯!取り舵!」

 

 激しい水柱を余所に命中は無い。

 

 それでも、迎撃機から逃れた艦爆は空母よりも対空射撃で航空機を叩き落とす私へと集中する。

 

 「もう一度、取り舵一杯!」

 

 再び、爆弾を回避する。

 

 そして、爆弾は未来予測して面舵側に投下するが

 

 「馬鹿め!今度は面舵でも切ると思っていたわね!取り舵よ!」

 

 南太平洋空海戦の時のように雷爆撃を回避する。

 

 これにはあの本を書いて配布してくれた松田千秋中将には感謝したいと思う。

 

 私達への空爆が終わる頃には敵機は撤退していた。

 

 「皆!被害状況知らせ!」

 

 「こちら、フッド。被害無し。しかし、戦闘機が三機が未帰還」

 

 「瑞鶴。被害無しよ。烈風が四機未帰還」

 

 「グラーフ。被害無し。烈風が二機未帰還」

 

 「龍鳳、被害は軽微ですが機銃掃射で高角砲が一基が使用不可です」

 

 「ビスマルクよ。損傷軽微。でも、左舷に爆弾を一発食らったわ」

 

 「ウォースパイト、被害無し」

 

 「Z1、Z3共に被害ありません」

 

 「夕立、被害無いぽい」

 

 「時雨です。被害無しです」

 

 「こちら、プリンツ。爆弾を二発受けて小破です。でも、戦闘は可能です」

 

 「プリンツ、無理はしないでね。フッド、攻撃隊を出せるかしら?」

 

 「再攻撃の可能性が捨てきれないわね。でも、烈風と爆装済みの流星改は直ぐにでも行けるわ」

 

 「判ったわ。なら、沈める必要はないわ!空母艦載機なら飛行甲板を叩くだけよ!一回の攻撃のみいくわ」

 

 「「「了解!」」」

 

 「薄暮攻撃になるわよ!攻撃隊、発艦始め!」

 

 私の号令と共に攻撃隊がフッドと瑞鶴から発艦する。護衛の烈風は25機、80番を抱き爆装した流星改の35機の計60機が敵機を追うように向かって行ったのだ。

 

 

 

 

 同じ頃、セレベス海海域で攻撃隊を出していたのはやはりレ級だった。

 

 彼女もカ級からの情報でこの海域を駆け抜ける艦娘に非常に興味を持っていた。

 

 理由はある。

 

 約一ヶ月前に姫である港湾淒姫が一度の爆撃で中破され、そのあとに他の艦娘によって撃破されたからだった。

 

 そして、カ級からの情報で彼女達の位置も既に判っていたし、先程から偵察機が飛んで来た理由が距離が近いと判断したのだ。 

 

 だが、彼女にも計算外な事があった。

 

 普通の艦娘の編成ならば60機の航空隊による攻撃で大破又は中破しているはずだったが実際は半数以上が撃墜された事だ。

 

 流石にこれにはレ級としてのプライドが許さない。

 

 「流石ニ、帰ッテ来ナイナ?」

 

 自分の速力なら、夜には会敵出来るだろう。

 

 ならばと思い、夜戦を仕掛ける為にレ級は北西へ進路を進めたのだが攻撃機が帰って来たのだ。

 

 しかし、自分の攻撃隊は既に半数以上が撃墜されているが航空機が数よりも多かったのだ。

 

 発艦した数と帰って来た数が合わないのだ。

 

 おかしい?

 

 「マサカ!?」

 

 気付いた時には遅かった。

 

 帰還する艦載機の為に飛行甲板には艦載機が出ていない。そして、仕返しと言わないばかりに着艦しようとする自分の艦載機が敵機に機銃掃射を受けて、そのまま飛行甲板に激突したり、撃墜され操縦不能になったのか自分の偽装に突っ込んで来る始末だった。 

 

 「アッ!?」

 

 戦闘機に気を取られている内に上空からキラリと光る物が見えた。

 

 「急降下爆撃機カ!?」

 

 横一列に並び80番を抱いた流星改が必殺の急降下爆撃をしてきたのだ。

 

 だが、レ級は油断していた。

 

 艦娘の急降下爆撃機など精々500kg爆弾が良いところだろうと鼻を括っていたのだ。

 

 そう、自分の飛行甲板や主砲は余裕で500kg爆弾なら耐えられるだけの装甲を持っていた。

 

 しかし、800kg爆弾なら話は別だろう。

 

 ズッガァァァァァァン

 

 流星改が落とした爆弾が主砲の装甲を貫き、主砲塔内部で爆発したのだ。

 

 「グッ、グワァァァァァァ!?何ダ?マサカ・・・・・800kg爆弾カ!?」

 

 直撃を受けて漸く理解したのだ。

 

 あの艦娘達の航空攻撃の破壊力は並の破壊力ではないと・・・・・ 

 

 更に流星改達は次々と急降下爆撃で爆撃していく。

 

 穴だらけになる飛行甲板に逆に内部で爆発してめくり上がる装甲板。

 

 ズタズタになる自分の偽装・・・・・

 

 だが、破壊されたのは上部の主砲や格納庫に飛行甲板だけだ。

 

 機関やタービンはまだ生きている。

 

 これだけでは沈まない。

 

 だが、次に来た横から来る衝撃に何故だと思った。

 

 「グッハァ!?」

 

 横を振り向くと海面をスレスレに飛ぶ6機の流星改。

 

 そして、爆弾を跳躍させる様に投下して行く。

 

 まさか、狙いは・・・・・

 

 日本の艦娘にそんな芸当が出来る連中は居ないはずだった。

 

 自分は誰を相手にしていたか理解した。

 

 「アッ・・・・・ウルシーノ連中カ!?」

 

 あそこにはアメリカ空母であるサラトガがいる・・・・・・ならば、反跳爆撃は納得出来た。

 

 気付いた時には既に遅く、反跳爆撃で海面を跳躍して来た爆弾が水面下の装甲を爆発しながら食い破り大量の海水が機関室等になだれ込む。レ級の未来はそこで決まっていた。

 

 右足が沈み始め、沈むのは時間の問題だった。

 

 「ケッ・・・・奴ラノ顔ヲ拝ム事ナク、俺様ハ沈ムノカ・・・・・・・・」

 

 レ級は右舷から沈み、横転して沈んで行ったのだった。

 

 

 

 レ級が沈没後にだが、水面が光り輝き着物姿の一人の艦娘が立っていた。

 

 そして、ノースカロライナやフッド達が来る頃には元気良く挨拶していた。

 

 「富士さん!浅間さん!やっと、会えました!雲龍型第四番艦の笠置です!」

 

 「「えっ、笠置なの!?」」

 

 ノースカロライナとフッドが驚き驚愕しているのを尻目に首を傾げるメンバーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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