私の行く道は?   作:まもる

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 サラトガさんとバトルになります。


気付いたら・・・・・

 

 私は気付いたら、知らない白い壁と天井だった。

 

 「えっ?ここ何処?」

 

 「あの、目覚めたんですね!」

 

 セーラー服を着た少女が話しかけて来る。

 

 「擬装からして大和さんですよね?」

 

 まただ。

 

 いつも、敵味方から大和や高千穂姉妹と間違われた。だから、内心で叫んでいた。

 

 私は全長が低いし、煙突が二本あるでしょ!

 

 「違うわ。私は戦艦富士よ」

 

 「えっ?富士?」

 

 どうやら、彼女は私を知らないらしい。

 

 「あなたは?」

 

 「あっ、失礼しました!吹雪です!一先ず、目覚めたので提督と話しませんか?私の記憶には富士さんの名前がなかったので・・・・・」

 

 私はベッドから起き上がり、提督のいる執務室に案内されて執務室に入る。

 

 「失礼します。彼女を連れてきました」

 

 「入れ」

 

 提督と呼ばれる男性の脇に立つ女性には見覚えが在った。あの髪、あの瞳は紛れもなく彼女だ。あの時、彼女は私達を艦橋から見下したまま大破して反撃出来ない状態なのに(※1)戦う力も失い船乗りの義務を捨てて砲撃して来た光景を私は思い出して噴き上がる怒りと彼女への恨みが感情に渦巻いていた。

 

 ※1あの時、生き残りの士官や水兵には降伏する様に厳命されていたが、結局は酷い放射能汚染により死亡しているが富士自身も原爆により重傷で把握していない。

 

 だけど、第三機動艦隊のメンバーで艦魂として意識が覚醒したのは私と妹ワシントン、フッドだけだったが・・・・・・

 

 だから、提督の存在を無視して彼女にカマを掛ける。

 

 「久しぶりね。アイオワ」

 

 「あなたの事、知らないわよ?」

 

 私の挨拶に首を傾げる彼女に更に渦巻く私の怒り。私の全身から溢れる禍々しい空気が執務室を支配する。吹雪は既に恐怖感から壁の隅っこに逃げて怯えている。

 

 「おい、君!」

 

 提督が私と彼女との一触即発状態の空気に慌てて止めに入るが知ったことではない。

 

 「あら、忘れたとは言わせないわよ?お前は1945年6月にウルシー泊地に何をした?」

 

 「ウルシー泊地?ウルシー珊礁ではなくて?」

 

 「惚けるなら、言ってやるわよ!1945年6月にウルシー泊地に原子爆弾を投下したのよ?しかも、夜間に!」

 

 「ちょっと、原爆は広島と長崎だけよ!」

 

 「何だと!?ウルシーだけでは飽き足らずに広島や長崎にも落としたの?この残虐非道がぁぁぁ!」

 

 私は激情のままアイオワの首を掴んだまま壁に叩き付け、ノースカロライナの時からの愛用しているレイピアを抜きアイオワの顔に剣先を向ける。アイオワは顔を真っ青にしながら提督に助けを求める。

 

 「ガッハァ!?・・・・・ヒィィィィ!?・・・・・・・・てっ、提督!ヘッ、ヘルプミー!?」

 

 「きっ、君!落ち着いて聞いてくれ、君の名前を聞きたい」

 

 「名前を言う前に、こいつの始末が先よ!」

 

 更に、剣先を彼女の顔に近づける。いや、剣先はアイオワの頬に軽く刺さり血を流している。

 

 「ヒッィ!?・・・・・ひっぐぅ・・・・テェェイィィィトォォォクゥゥゥ!うぇぇぇぇん」

 

 彼女は提督と叫びながら泣き出してしまった。そして、何故か私の太股辺りが生温かいものを感じて下を見ると彼女は死への恐怖感から失禁していた。

 

 .「頼むからアイオワを放してくれ。お願いします」

 

 提督も私に土下座して頼んでいたのだ。

 

 「興ざめね・・・・・私は富士型戦艦一番艦の富士よ」

 

 私はレイピアを鞘に納めてからアイオワを放して名乗った。

 

 解放されたアイオワはその場にへたり込んだまま泣き続けていた。かなりの恐怖だったのか、へたり込んだ時にも失禁したらしく、私と長門を沈めた戦艦アイオワと同一人物と思わせるような感じは微塵も感じなかった。

 

 「戦艦富士?やはり、聞いた事がない戦艦だな。それと何故、擬装が大和と一緒なんだ?」

 

 聞いた事がない?

 

 確か、原爆も長崎と広島だけと言っていた。

 

 まさか・・・・・

 

 提督とアイオワの話に食い違いを感じたのだ。

 

 「その前に私の過去を話していいか?話に対して食い違いを感じる」

 

 「済まないが聞かせてくれ」

 

 私は自分が歩んだ歴史の全てを話して、提督からはこちらの歴史を聞いた。提督に話している間に泣きじゃくるアイオワは吹雪に介助されて隣の部屋でシャワーを浴びて着替えている。そして、提督と話してアイオワは私に一言言う。

 

 「ユーはノースカロライナだったのね」

 

 「ふん、お前にノースカロライナと呼ばれる筋合いはないわ。富士よ」

 

 「ノースカロライナはノースカロライナね」

 

 「アイオワ、あんたのどって腹にSHSを叩き込んで上げようか?それとも、改九一式徹甲弾を水中弾道で撃ち込もうか?どっちが良いかな?結局、沈めるには変わらないけど?」

 

 「二人ともやめなさい」

 

 「「すみません」」

 

 「富士、君の歴史はこちらの世界とは全く違う歴史だ。今は憎しみ合うより、深海棲艦が蔓延る世界をなんとかしたい。だから、私達に協力してほしい」

 

 再び、日本海軍の戦艦として戦えるなら本望だ。

 

 「わかりました。協力します」

 

 「ありがとう富士。私はウルシー鎮守府の提督をしている中野敏昭大佐だ。よろしく頼む」

 

 執務室を出るとアイオワが何故か私を案内すると言って来たが断り吹雪にお願いした。まだ、アイオワの事が整理が着かないからだ。先に案内してもらった場所は工廠だった。

 

 「富士さん、提督さんから先に工廠へ案内する様に言われましたので案内しますね」

 

 「うん、お願いね」

 

 「富士さんに一つだけ聞きたいですが大丈夫ですか?」

 

 「何だ?」

 

 「秘書艦のアイオワさんがノースカロライナだと言っていたんですが?」

 

 「私は初戦で姉妹共々鹵穫されて、改装して改名したからよ」

 

 「どうやって鹵穫されたですか?」

 

 「そうね。あの時は見事な落下傘での降下作戦だったわね。1時間もしない内に降伏する程だったわ」

 

 「私が船だった時より凄いですね・・・・・」

 

 「そうね、陸軍の戦い方が大陸思考から島々を取る戦い方に転換したからね・・・・・・・」

 

 私はアイオワとどうやって付き合って行くかを思いながら工廠へと向かったのだ。

 

 

 

 

 執務室に二人が取り残され、私と提督で自分が失禁で濡らした床を掃除していた。

 

 「アイオワ、お前は本当に良いのか?」

 

 提督が聞いて来る意味も判る。

 

 私は吹雪ちゃんと彼女に嘘を付いた。

 

 私も彼女の記憶と同様にあの世界の1945年6月の記憶はある。

 

 それにしても・・・・・・

 

 「提督!恐かったよ!」

 

 私は提督に抱き着き胸の中で泣き叫ぶ。

 

 「あぁ、あれには俺も驚いたわ。アイオワがマジで刺されんじゃねぇって思ったし、お前が彼女を砂浜から連れて来た時の血相を変えたお前の顔にも驚いたけどな」

 

 確かに、私が倒れていた彼女を砂浜から連れて来たのは私だ。

 

 「でも、私は目覚めた彼女に刺されても文句は言えないと思っていたわ」

 

 「判っている。だが、それがアイオワの贖罪だとしても、妻であるアイオワの罪は俺も半分は背負うさ」

 

 「ありがとう・・・・敏昭・・・・・」

 

 私は敏昭の指を絡めて軽くキスをしたのだった。

 

 

 今でも覚えている。

 

 原爆を投下して二週間が過ぎた頃、偵察命令により見た光景。

 

 ウルシー珊礁内に残る日本艦隊の墓標とも言えるような艦艇の残骸と大破して着低した空母や戦艦達・・・・

 

 その中でも、刀を杖に立っているような彼女達がいた。

 

 見て、私は思った。

 

 彼女達、二人にはまだ闘志があると。

 

 まだ、諦めてないと・・・・・

 

 まだ、私は負けてない。戦えるんだと訴えているような錯覚になる。そして、艦長は砲撃用意の号令と共に彼女と長門に照準を合わしていた。

 

 そして、私は心配して艦橋の上から見ていたら彼女と目が合った。

 

 艦長も彼女の艦魂での姿を見て、恐怖し慌てる様に命令を下した。

 

 砲撃せよと・・・・・・

 

 一斉に放たれた砲弾は吸い込まれて行くかの様に命中する。

 

 まるで、これから亡くなる彼女達へ餞別を贈るかのように・・・・・・

 

 そして、水柱が消える頃に彼女達の姿は消えていた。

 

 それからは、グワム島を奪還して飛行場を建設したが、日本海軍のダメージが余りにも深刻だったらしく出撃していない。上層部は戦略爆撃機をグワム島に進出させた。

 

 それからは、グワム島を母港に日本海軍から守る作戦になる。

 

 来たる八月六日にグワム島の飛行場から飛びだったB-29がお腹に原子爆弾を抱えて東京に向けて飛び立つ。しかし、東京上空12000mから原子爆弾を投下したが神様の気まぐれによる強力な偏西風にパラシュートごと流されて千葉県沖に原爆が落下した。

 

 その光と過々しいきのこ雲は皇居から見えたらしい。

 

 天皇陛下の正断により、日本とは条件付きだったが降伏したのだ。

 

 

 戦後の日本との付き合いは長かった。

 

 その付き合いは私が退役になっても、まさかハワイでの日米合同訓練で横須賀海軍基地の戦艦金剛の娘に会うとも思ってもいなかった。その後は湾岸戦争で再び現役に戻されて、沖から日本との合同艦隊で艦砲射撃中にイラク軍の大量の弾道ミサイルを浴びて、私は轟沈したのだ。

 

 そして、私も彼女の様に艦娘として目覚めた。

 

 敏昭が建造した形で・・・・・・・

 

 

 

 今でもウルシー鎮守府に所属する艦娘は私の他に空母のサラトガに後は駆逐艦の吹雪、雷、電、響、浦風、長波、磯風、夕立、時雨、村雨に軽巡の夕張と工作艦の明石に給糧艦の伊良湖がいる。

 

 駆逐艦の吹雪は練度不足から出撃はないが、他はサラトガに守られながら資材集めをしてもらっている。明石には彼女の擬装の修理を行っているが彼女がいない為に難航している。

 

 

 私はあの頃を思い出しながらふと思ってしまった。

 

 彼女は工廠に吹雪と向かっている。

 

 そして、遠征に出ているメンバーには・・・・・・・

 

 「ねぇ敏昭?絶対に彼女が来たことをサラが知ったらマズイよね?」

 

 「確かにマズイな・・・・・サラは確か浦風達を護衛して遠征に出てたな・・・・・」

 

 「マズイじゃないわよ!サラも私も彼女と同じ記憶があるのよ!今、彼女とサラが出会ったらサラが彼女をボコボコにするわ!」

 

 「えっ!?」

 

 「敏昭、聞きなさい!サラは第三機動艦隊に恨みがあるのよ。確か、南太平洋空海戦と南太平洋海戦の夜戦でサラやサウス・ダコタ達を撃沈したのは彼女なのよ!」

 

 「マズイじゃないだろう!下手すれば、艦娘同士の殺し合いになるぞ!」

 

 私と敏昭は掃除をそっち退けで工廠へと走って向かったのだ。

 

 

 

 

 執務室で二人が騒いでいる頃と同じくして工廠に着いた二人。

 

 「明石さん、来ましたよ!」

 

 吹雪が明石を呼んでいる。

 

 「あれ?返事がないですね?」

 

 吹雪と一緒に奥へ入ると、私の擬装を弄り集中して直している二人がいた。

 

 「明石さん!」

 

 「ひゃう!?あら、吹雪ちゃん来たのね。富士さんを連れて来たのかな?」

 

 「はじめまして、富士型戦艦の富士です」

 

 「工作艦の明石よ。で、今隣で作業しているのが」

 

 「あっ、ゴメンゴメン作業に夢中になっていたわ。私は軽巡洋艦の夕張よ」

 

 「ところで、夕張さんと明石さんが弄っているのは私の擬装ですか?」

 

 「そうね。どんな戦い方をしたらこうなるのかも不思議だわ」

 

 「確かに、あの時は一度気絶して目覚めたら、魚見たいな黒い奴や戦艦らしき黒い奴らに囲まれていたから自分の擬装を装着して防衛の為に戦ったわ。そうしたら、弾薬も尽きたからレイピアでひたすらに串刺しにして全部倒して移動したら、ここ浜辺で気絶したのよ・・・」

 

 「「えっ!?」」

 

 一斉に驚く夕張さんと吹雪さん。

 

 夕張さんは何かの本を持って来て見せる。

 

 「富士さん、まさか・・・・・こんな奴?」

 

 これが、深海棲艦だったのね。

 

 「そうだね。戦艦ル級が一に重巡チ級が二、軽巡ホ級が四、駆逐イ級が八かな」

 

 「「絶対、私じゃ無理!」」

 

 そして、明石さんは在ることを話した。

 

 「だから、アイオワが血相を変えて富士さんを担ぎ込んで来たのね・・・・」

 

 「えっ?アイオワがなんて?」

 

 「重傷だったあなたを担いでここに連れて来たのはアイオワさんよ」

 

 「なっ、なんて事をしてしまったの・・・・・・・」

 

 私はアイオワに悪い事をしてしまった。

 

 私は過去に囚われて危うくアイオワを殺してしまう所だったのだ。

 

 そんな時だった。

 

 「富士いえ、ノースカロライナ!何故、あなたがいるのよ!」

 

 「「「「えっ?」」」」

 

 振り向くと、明らかに空母の艦娘がいたのだ。あの特徴的な煙突と飛行甲板にはSARAの文字がある。

 

 まさか・・・・・・・

 

 「サラトガなの?」

 

 「覚えていたのね。この裏切り者!ここで、始末してあげるわ!」

 

 サラトガは激情のままにライフルを構えると全弾を撃ち尽くすと目の前に現れたのは、大量の艦載機だった。サラトガはカートリッジを取り替え、全弾を撃ちまくり床には太股に在ったマガジンが散乱していた。

 

 「サラトガ、この数マジなの?」

 

 「はぁ、はぁ・・・・行きなさい!」

 

 「聞くまでも無かった!?」

 

 私は夕張さんと明石さんが直していた私の擬装を奪い、身につけるとダッシュで海に逃げた。

 

 途中、浦風や磯風が私を見ていたが、サラトガの全艦載機を見て

 

 「「えっ?マジで・・・・」」

 

 踵を返して、逃げ出していた。

 

 海へ逃げると、サラトガも艦載機というマガジンを補充して乱射しており、私へ向かう艦載機は述べで軽く百機を超えていたのだ。

 

 「ノースカロライナ!海の藻屑にして上げるわよ!」

 

 正直、サラトガを傷付けたくはない。

 

 なら、やるなら対空戦闘で艦載機を迎撃するしかない。

 

 「ノースカロライナ・・・・ノースカロライナ」

 

 耳元で囁く小さな小人がいた。

 

 その小人は足にサンダルを履き、加え煙草をしていた。

 

 「あなたは艦長?」

 

 「艦長妖精だ。武装は主砲以外は全て使える」

 

 「ありがとう。なら、対空戦闘配備よ!」

 

 艦長妖精は叫び、対空戦闘配備へと変わっていく。

 

 「ノースカロライナ、回避は任せろ。俺が指示をだす」

 

 まるで信衛に見えたのだ。

 

 「判った。回避指示は任せるわ」

 

 「敵機襲来!弾幕射撃を開始!」

 

 私の擬装から火山が爆発したかのように弾幕が形成される。そして、砲弾に仕込まれているVT信管が敵機に反応して炸裂する。本来なら主砲も連動して行うが主砲が使えない今は仕方がない。

 

 「敵機、直上!面舵!」

 

 艦長妖精が耳元で叫び、私はそれに倣い回避行動する。

 

 サラトガからの艦爆隊が落とした爆弾は海を空しく叩くだけだった。

 

 それでも、敵機は減らない。

 

 寧ろ、増えている。

 

 「艦長!主砲は使えないの?」

 

 「使えないわけじゃないが一基しか使えない!それでも、ターレットリングが壊れているから旋回は無理!」

 

 ならば、主砲が使える方向に向かえばいい。

 

 あの時、松田千秋中将の回避論を読んでいたから何とかなる。

 

 「誘導弾幕に切り替えるわよ!敵機を正面に逃げるように弾幕射撃を開始!主砲、一番に改三式弾を装填!」

 

 改三式弾とは三式弾にタイマー式信管ではなくVT信管を取り付けた新しい砲弾で、これのおかげで第二次珊瑚海戦の防空戦はかなり有利になったらしい。

 

 敵機は弾幕から避ける様に正面へ回っていく。

 

 「装填完了!射撃準備よし!」

 

 艦長妖精から準備完了と言われ、主砲を放つ。

 

 「主砲、撃て!」

 

 砲弾は弾幕射撃から逃れた正面に来た敵機の群れのど真ん中で炸裂。砲弾の破片により翼やプロペラをむしり取り敵機は墜落していく。

 

 「あっ、私の艦載機が!?」

 

 サラトガもショックだったのだろう。

 

 改三式弾の数回の射撃で半数を落とされたのと弾幕射撃や艦長妖精の的確な回避指示で被弾すらしていない。

 

 「あんな、ボロボロなノースカロライナに良いようにされるなんて!」

 

 「やられたくないわよ!アイオワに謝らないといけないから!」

 

 「だったら、いか加減に沈みなさいよ!」

 

 「嫌よ!」

 

 「だったら、どうしたら良かったのよ!私はあの日、アジア艦隊に合流するはずだった。だけど、知らされたのはアジア艦隊が壊滅した報告だった。悲しかったわ。最新鋭のノースカロライナ達を護衛する任務に着くはずだったのに・・・・・・そして、あなたは再び現れたのよ!私の敵となって!だから、沈め!妖精さんごめんなさい!ノースカロライナに突っ込みなさい!」

 

 サラトガはとんでもない事をして来たのだ。

 

 「艦爆が水面をギリギリで!?」

 

 まさか・・・・・

 

 「サラ!あんた、まさか妖精に特攻させる気!」

 

 「そうよ!1トン爆弾なら擬装が中破しているあなたなら一撃で沈められるわ!

 

 機銃も両用砲も角度が足りなくて二機の艦爆を叩けない。

 

 「マズイ!?」

 

 そんな時だった。

 

 私と敵機の間に水柱が立ち、敵機は水柱に突っ込み自爆したのだ。

 

 「邪魔するのは誰よ!」

 

 凄い剣幕で撃った方を睨むサラ。

 

 「サラ、やめなさい!提督命令よ!」

 

 艤装を装着したアイオワだった。

 

 「あの立ち姿は・・・・・・」

 

 あの時のアイオワだった。

 

 アイオワの主砲は私とサラに向いており、どう見ても避けるのは不可能だと艦長妖精は手を挙げて降参のポーズを取る。

 

 「富士、見事な対空戦闘だったわ。あれが、ミスター千秋アミドラルの回避術と黛アミドラルの弾幕射撃術よね?」

 

 「ええ、そうよ。でも、先に言って置きたいわ。二回も助けてくれてありがとう・・・・」

 

 私は顔が熱くなるのを感じて、そっぽを向いてしまった。

 

 「ノースカロライナはかなりの照れ屋さんね♪」

 

 「私は富士だぁぁ!」

 

 「サラも帰るわよ。提督がかなりお怒りよ。二人共覚悟は?」

 

 「「・・・・・・」」

 

 結局、私は正座をさせられて仲良くサラと提督からお説教を受けたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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