最近の小学生が大学生時代の俺よりもしっかりしている件について   作:全裸羊ローブ

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続いた。


最近の小学生が今の俺よりも空気を読める件について

「魔法使いを卒業したい」

そう言った瞬間に二方向から冷たい目線を浴びせられた。

 

「魔法使いってアンタ……」

「いやそれはないよね……」

 

勿論浴びせられたのはバニングスと月村な訳である。高町は「へぇー」って感じで見てた。

そこで「ほぇー」って言わないのがまだまだ修行が足りないところだな。そんな事では魔法少女にはなれないぞ!

とまぁくだらない事を考えているが、無論俺は魔法なんて使える訳がない。

むしろ空気を凍らすという意味でのエターナルブリザード的なのは使えはするが……

 

「実際問題そうなんだから仕方なくね?そもそも魔法って英語でマジックとも言う訳だし、マジックって手品っていう意味じゃん?だから否定されてもねぇ……」

 

完全に屁理屈である。

 

日本において魔法という発言を出す時は凄い不思議だなという意味や不可能だと思われる事が出来た時に「魔法みたい」という発言するのが一般的だ。

 

逆にマジックっというと手品であったり油性ペンの事であったり、野球の優勝までの勝利数だったりまさに色々ある訳だからこっちの方は融通が聴く。マジシャンになりたいというのと魔法使いになりたいというのでどっちが痛いかは一目瞭然だしね。

 

「まぁアンタが言いたくないなら深追いはしないわよ……確かに言ってる事に納得した部分も多少はあるし」

 

ですしおすしって感じですかね?

説教みたいな話をしてこんなにあっさり受け入られったけな?小学3年生の時の俺って……いやないな。むしろ反抗しかしてなかった記憶がある。そして母親に殴られた記憶しかない。

今じゃ教師や親が子供を殴るとかいうのは悪という風潮だけど昔は悪いことをしたならそれ相応の罰を与えられて当然だったからなぁ……

 

例えばの話、門限が20時の中学生が日を跨いで朝帰りしてきたとしよう。

それは怒られて当然な訳だ。心配を掛けているし何か事故に巻き込まれたとか思って親は気が気じゃないのだから。

 

「アンタって只の馬鹿だと思ってたけど面白いわね」

 

そりゃどうも。でも小学生男子って俺の時はこんな感じだったしなぁ……

日直の時とかの「お父さん、お母さんに感謝して手を合わせましょう。頂きます」とか友達で「お父さん、お母さんは怒ってばかりで感謝したくないけど手を合わせましょう。頂きます」とか帰り道にふざけて言ってる様なアホな事ばかりしてたしな。

何かこういうアホな事をしているのも昔を思い出して楽しいからなぁ……

 

「まぁ良いや、とりあえず酷い事も言ったかもしれないけどさお前ら友達……っていうか親友なんだろ?ならお節介かもしれんけど仲良くしろよ?別に喧嘩するなと言わんし、寧ろした方が良いけどな」

 

「え?何で喧嘩した方が良いの?」

 

高町が不思議そうに言ってきた。まぁ親とか先生の立場なら喧嘩なんかしない方が良いと言うに決まってるし、その方が無難だしな。

でも無難が正しい訳じゃない。

 

「喧嘩って言うのはお互いに譲れない部分があるからする訳なのは分かるかな?」

 

「まぁ確かにそうね……」

 

「うんまぁね……」

 

なんかバニングスと月村がお互いを見てるけど何かあったのか?

まぁ別に良いか、その辺を詮索する気なんざ全くないし蒸し返すのも良くないだろうし。

 

「先生とか親がよく言う譲り合いとかも勿論大事なんだけど、だからと言って仲良くなる為には譲りっぱなしだと自分の意見が通らなくなるんだよ。例えば自分の物を他人に取られて気分が良い奴とかいる訳ないだろう?」

 

「ぐっ……あんたまさか知ってて言ってる?」

「まぁまぁアリサちゃん高松君の話を最後まで聞こう?」

 

なんじゃ?この感じだとおんなじ様な事をしたのか?

なら尚更言っておいた方が良いか。

 

「消しゴム貸すにしても好きな子の名前書いてたりするおまじないがあるから貸したくないのに、消しゴムを貸さないからって怒る奴もいるからな、女子とか特にそういうおまじないとか流行ってるから分かるんじゃね?」

 

小学生から高校生、ていうか大学生までそういう事をしてる奴いた位だからなぁ……

 

「え?そういうのあるの?おまじないとかより自分を磨く方がよっぽど建設的じゃないの?」

 

「男の子を好きになったことないから分かんないかなぁ」

 

「にゃはは……わたしも分かんないかな」

 

マジかよ!?好きな子とかいないの?気になる子とか存在もしないの!?

好きな子のリコーダーとか吹いてみたいとか思ってた事もあった俺が異常なの?

なの?なの?なのーーーー!?

 

あかんコイツ等と話していると小学生時代の俺がいかに変態だったかを再確認してしまう。

もういいや本題に移ろうこれ本当にSAN値ごっそり削られるわ。

 

「分からないなら例えを変えると、自分が大切にしてるぬいぐるみ?いやお前等がそんな女の子らしい物持ってなさそうだな……」

 

「アンタも大概失礼よね」

 

だって俺の知ってる小学生の女の子じゃないもんバニングスとか月村とか特に。

そう思っていると月村のカチューシャが目に入った。あー、これなら分かるかな。

 

「なら月村のカチューシャをバニングスが気になってちょっとみせてって言ったとしよう。月村はコレがとっても気に入ってて誰にも貸したくないし、もしかしたら壊されるかも知れないから貸したくないのに、バニングスはカチューシャ位、別に見せてくれたって良いじゃん!って思うだろ?」

 

「いやアンタ本当知ってるでしょ!?傷口抉られてるから本当に辞めて」

 

「高松君、アリサちゃんも反省してるからね?許してあげて」

 

「高松君、アリサちゃんも本当に反省してるから蒸し返すのは良くないと思うの」

 

「へ?蒸し返すって何の話をしてんの?大体お前等と同じクラスになったのって今年からだから蒸し返すも何もないと思うんだけど?」

 

 

なにこれもしかしてピンポイントで俺の言ってる事したって認識で良い訳?

あー、ならその反応になってもおかしいないか。

 

「あー知らなかったとはいえ蒸し返して悪かったな、普通に例え話をしたかっただけだから許してくれバニングス」

 

こっちに非があるとは全く思わないが謝罪するべきだから人生の先輩としての行動をみせておこう。

今は同い年だけど、同い年の時なら確実に全てにおいて負けてるけどな!

 

「なら何でその配役になるのよ!」

 

「自分の言動を考えてみろ例え話は例えられてもおかしくない人材にしないと意味がないだろうが」

 

「うぐぐぐ……」

 

バニングスが悔しそうに俺を睨み付けてる。

あかん、思ってた事をゲロってしまった。普通の女の子なら泣いてるわ反省、反省。

 

「まぁそれで喧嘩になったとしよう。端から見たらくだらない事で喧嘩してると思われるけど自分達が譲れないから喧嘩した訳だろ?なら別にそれが悪い事では決してない訳だし、バニングスはそれがいけない事だって分かったのも喧嘩したからだろ?なら喧嘩はしても良いんだよ、その代わり意地になるのはダメだからな?

その時は自分の意見だけが正しいって思ってるかも知れないから難しいかもしれんけど頑固になってるってことは間違ってるもしくは良くない事だからな」

 

よくあるからな自分が正しいと思ってても間違ってるって事なんて。特に小学生時代とかならよくある話だからなぁ……

給食の大きいオカズとか休んでた子の分を多目に入れて食べて「ジャンケンしなくちゃいけないでしょ!?なんで勝手に食べるの!」って先生に言われた時は余ってるなら良いじゃんとか思ってたけど、他の友達がそれをやってる時に俺も食べたいのに……せめてジャンケンしろよ!とか思ったからなぁ……

 

「まぁこの他にも親友が心配だから何か困ってる事ないか?って聞いて何もないって言われて、明らかに何かあるって場合があるんだが、こういう時の喧嘩はOKだと個人的には思ってる。だって心配さてる奴が悪いからな、相談したくない事があってもそれがその親友に解決できない事だとしても心配させてる事には変わりないからな。この辺はまぁ大人でも難しいから聞き流してくれても良いけど」

 

何か俺の話を真剣な眼差しで三人共聞いてるんだが……いや別に俺が全部が全部正しい訳じゃないし一部の意見なんだから「ほぇー」ぐらいの感覚で聞いて欲しいんだけど。

 

「とまぁ偉そうに言ったけどこんな感じだわな。親しいからこそ喧嘩して相手の事をよく知れば良いんじゃね?って感じかな。まぁ喧嘩しろって言っても殴り合いしろって事じゃなくてどうしても譲れないなら喧嘩しろって事だから。自分が悪いならそりゃ謝れよバニングス」

 

「だから何で私になるのよ!?」

 

いやバニングスって何か取っつきやすいから……

思わずバニングスから眼を離してしまった。小学生女子に睨まれるのは勘弁なのだ。精神的にキツイんだよね……

 

アレ?なんかイタチっぽいのがケガしてね?

そう思ってそのイタチに駆け寄った。

 

「ありゃコイツ結構なケガしてやがんな……消毒液はランドセルのどこにしまってたっけかな」

 

「アンタ、何で消毒液とか持ってんのよ」

 

「いやまぁ女子力高いから俺って」

 

簡単に言えば小学生男子の友達は直ぐに転ぶし擦り傷が絶えない。

バイ菌とか入るとよくないからまぁその辺は持ってる。コレが前世の記憶持ちのチートである。

そして絆創膏は朝のヒーロータイムとその後番組の女の子が好きそうなヒロイン?の奴だ。

コレがあると絆創膏しても喜びまくるからな。

 

「さてと消毒は完了したけど、動物の治療は流石に専門家じゃないとお手上げだからな……この辺って動物病院あったっけか?」

 

「あ、それならなのは知ってるよ!」

 

「おう、なら悪いんだけど案内してくれるか?まぁ料金的な問題もあるから診てくれるかは分からんけど小学生女子3人もいりゃ診てくれんだろう多分」

 

「アンタってゲスいわね……もしお金が掛かるようなら私が払うわよこのフェレット可哀想だしね」

 

「そうだよ、ワタシもお金そんなに今ないけどお姉ちゃんに言えば出してくれると思うし大丈夫だと思うよ」

 

「そうだよそれに動物さんが病気やケガしてたら診てくれるのが動物病院だから大丈夫だと思うの」

 

いや金とか自分で働いてもないのに出すとか言うなやとか思ってしまったわ。

お金を一円稼ぐのって大変って事は流石に分からないし相手も商売だからなぁ……

 

そんなこんなで病院に行ってなんとか無料で診て貰えた。

良かったねぇ。んじゃまた明日!ってな事になりその日の夜に『僕の声が聞こえませんか?』

って声が聴こえたが『夜は静かにね』って言って寝た。

そして夜中になんか五月蝿いから腹立ってうるさい奴に向かって殴ったらなんか消えた。そんときに高町がコスプレしてる姿が見えた様な気がしたけど気にしなかった。

 

なんかその次の日に高町が訳の分からん事を言ってたけどあんまり覚えてなかったから気にしなかった。

 

それが全ての始まりで俺のホワイト企業に就職及び、魔法使い卒業の夢を叶える事ができなくなるという終わりでもあった。

 

 

 

 

「高松君って小学生の時から大人っぽかったよね」

 

「うん?お前等の方がよっぽどだったぞ?それよりも高町は夢が見つかって良かったな」

 

「まぁあの頃に高松君と会って色々な可能性見つかって良かったと思うの、アリサちゃんとすずかちゃんとも喧嘩したけどちゃんと仲直りできたのはあの時の高松君の言葉があったからと思ってるよ」

 

「まぁ参考になって良かったわ、俺の夢はもう叶わなくなったけどな……」

 

「にゃははは……」

 

まさか魔法使いを卒業しようと宣言した次の日に魔法使いになって、更にそれが就職の特技になるなんて誰が想像できようか……

 

「それにしたってテスタロッサの保護した子供にしても昔のバニングスにしても最近の小学生は今の俺よりもしっかりしてんなぁ……」

 

まぁそんな子供が何故か俺を慕ってくれてんのは多分大人だけど、精神年齢近いからだと思うけど……

そう思ってるいると非常用のサイレンが鳴り響いた。

 

「まぁ小学生が小学生らしい暮らしをする為に大人が頑張りますかぁ」

 

それじゃ大人の責任を果たしますかね。

 

 




後は続いても原作キャラside側の話になります。
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