ファイアーエムブレム Echoes ~たった一人の竜騎士~   作:ユキユキさん

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葵柳さん、名前#任意の文字列さん、エコーズクリア記念さん、感想ありがとうございます!

ボチボチ更新、とりあえず思い付く限り!


第3話 ~見とけよ?

ーユキー

 

アルム達が墓地の方へ走っていったのを確認した俺は、

 

「・・・マイセンさん、アルム達は墓地へと行った!」

 

そう、マイセンさんに叫んだ。マイセンさんはそれを聞いて頷く、後はコイツら・・・、

 

「ちぃっ、ガキ共は逃げたか!・・・まぁいい、お前達二人を殺してからゆっくりと探してくれる!」

 

・・・俺とマイセンさんを殺す?・・・なかなかに面白い冗談だ。数の有利に勝ちを確信しているようだが、子供に対しての態度を見るに個の力はそうでもないと見る。所謂威張り散らすだけの無能騎士、・・・相手にもならないが当初の作戦通りにやる。・・・こうなってしまった以上は、アルム達には戦いというものを、現実を知ってもらわなくてはな。

 

俺とマイセンさんは、襲いくる騎士達を捌きながら墓地へと誘導する。そして墓地の中へと入った時、何処かに隠れているであろうアルム達へと叫ぶ。

 

「・・・いいか、お前ら!今から俺とマイセンさんは戦い、アイツらを撃退する!・・・特にアルムとセリカ、お前達には色々と教えてきた。・・・深くは言わない、だが!その目に焼き付けろ、守る為とはいえ・・・これが戦いだ!そして、・・・今から見せる姿こそが俺なのだと!!」

 

俺はそう叫ぶと、

 

ピィィィィィィィィィッ!!

 

指笛を鳴らす。それを合図に上空から竜が舞い降りてくる、俺の相棒である黒竜イドゥンが。俺は颯爽とイドゥンに騎乗し、

 

「・・・・・・俺の大切な者達を傷付けようとするならば、容赦はせんぞ貴様ら!自分達の愚かさをその身に刻み込んでくれる!」

 

「ピュィィィィィィィィィッ!!」

 

俺の叫びとイドゥンの嘶きが辺りに響く。そして俺はイドゥンと共に空を舞い、騎士達へと襲い掛かった。やらせはしないんだよ、クソッタレ共め・・・!

 

────────────

 

ーセリカー

 

私の居る場所がバレてしまった、・・・どうしよう。それにエフィ達も危険な目に、これは私のせいではないと思うけどそれでも・・・。ただ分かっていることは、・・・もうここには居られないってことだけ。私が生きていることが知られてしまったからには、いずれ・・・私の命を奪う為に軍がラムの村へと・・・。そんなことになったら、村の人達が、アルム達が、そしてユキさんが・・・!みんなみんな、殺されてしまう!目の前が真っ白になってしまうのを何とか堪えて、私は・・・アルム達と逃げる。アルムが殺されかけた時にユキさんとおじい様が助けてくれて、その時に・・・、

 

「・・・お前ら、この先の墓地まで走れ。・・・死にたくないのなら、・・・・・・走れ!!」

 

ユキさんがそう叫んだから、私は・・・何とか堪えて走っている。

 

 

 

 

 

・・・息を切らせながらも、みんな無事に墓地へと辿り着いた。でもまだ、安心は出来ない。ユキさんとおじい様が戦ってくれているのだろうけど、多対二で・・・相手の方が数で勝っているのだから。でも、二人が負けるとは思わない。二人はとても強いから、あんな人達になんか・・・負ける筈がない。

 

今の私達に出来ることは一つだけ、二人の足手まといにならないようにすること。さっきはアルムのお陰で逃れることが出来たけど、次に捕まったら・・・最悪の事態になるであろうと予想がつく。私は自分達の為、ユキさんとおじい様の為に、

 

「みんな、疲れているだろうとは思うけど・・・隠れましょう!私達じゃあ、どうにも出来ないから・・・!」

 

そう、みんなに提案した。私の提案にアルムも、

 

「セリカの言う通りだ、悔しいけど・・・僕達は足手まとい。邪魔にならないようにするんだ!」

 

そう言って賛成してくれる。みんなも死にたくはないから、ブンブンと大きく頷いて隠れる為に散る。散る姿を確認した私も、大急ぎで近くにあった墓石の陰に隠れる。息を潜めて少し経つと、遠くから馬の蹄の音が・・・。その音を聞きながら、ユキさんとおじい様の無事を祈る。信じているけど、そうでもしないと私が、・・・堪えられないから。

 

私が祈っていると、遂に墓地へと戦いの場が移ったらしい。激しい音が辺りに響き、自然と身体が強張る。そんな中、ユキさんの叫びが耳に届く。

 

「・・・いいか、お前ら!今から俺とマイセンさんは戦い、アイツらを撃退する!・・・特にアルムとセリカ、お前達には色々と教えてきた。・・・深くは言わない、だが!その目に焼き付けろ、守る為とはいえ・・・これが戦いだ!そして、・・・今から見せる姿こそが俺なのだと!」

 

そして笛の音が響くと、大きく羽ばたく音が・・・。ペガサスとは違うその音の主を求め、空を見上げると・・・黒い竜が舞い降りてきた。

 

「・・・・・・っ!・・・竜!?」

 

私は驚いた、物語や伝説でしか聞いたことがない竜が、今・・・目の前に現れたのだから。私は隠れていたことを忘れ、身を乗り出して竜を見詰める。黒い竜・・・、威圧感があるけれど何処か優しい、そして何より美しいと思う。そんな竜が舞い降りた場にはユキさんが、・・・ユキさんが黒い竜に乗り、

 

「・・・・・・俺の大切な者達を傷付けようとするならば、容赦はせんぞ貴様ら!自分達の愚かさをその身に刻み込んでくれる!」

 

「ピュィィィィィィィィィッ!!」

 

ユキさんの叫びと竜の嘶き、空に舞う竜の姿に畏怖を覚え、それと同時に憧れを感じた。そんな竜と共にあるユキさんの姿、私は胸が高まった。その雄々しき姿に夢で見た騎士を重ね、・・・ただ熱く見詰めるだけ。

 

 

 

 

 

・・・戦いは圧倒的だった、私達に襲い掛かってきた騎士達は成す術もなく蹴散らされる。それは当然のことと言える、伝説の存在と思われていた竜が相手なのだから。馬は暴れ、騎士達も腰が引けて士気が下がっている。そんな彼らを一方的に蹴散らすユキさん、竜を巧みに操り致命傷を避けて戦う。並みの腕前ではないことが分かる、・・・凄い。

 

そんなユキさんに対し、おじい様も負けてはいない。同じように馬を巧みに操り見事な槍さばきで相手を薙ぎ払う。流石は王国一と称されるおじい様、相手の騎士との格の違いが分かる戦いぶりだ。

 

二人の戦う姿を見て、先程のユキさんの言葉を思い出す。私とアルムに見ろ・・・と、その目に焼き付けろと。・・・深くは言わないとも言っていた、そこにどんな気持ちが籠められているのだろうか?今の私にはよく分からないし、戦いは嫌い・・・ってことだけ。でも、ユキさんもおじい様も私達を守る為に戦っている。・・・守る為の戦い、・・・私にも分かる日が来るのだろうか?

 

────────────

 

ーユキー

 

「な、何なのだぁ・・・っ、貴様は!化け物を従えて・・・一体、何者なんだ!」

 

リーダー格の騎士が喚いていますがどうでもいいですね、俺は事務的にただ蹴散らすのみ。竜に、イドゥンに怯える騎士など相手にはならないからな。ただ一方的に戦うのみ、・・・虐殺じゃー!といきたいところではあるが、撃退すると言ったわけだし手加減せねば。それに色々と教えたわけだが、アルム達は実戦未経験。子供だから当たり前と言えるだろうが、良い機会ではあるからな。空気だけでも感じてもらいたい、リメイク版とはいえ外伝である。二人はいずれ・・・・・・、いや・・・やめよう。今はただ・・・俺の戦いを、マイセンさんの戦いを、アルム達に見せるのみ。見て学べ・・・、お子達よ・・・!

 

 

 

 

 

俺とイドゥンの急襲に、騎士達は・・・、

 

「「「「ひぃぃぃぃぃっ・・・!!」」」」

 

情けない声を上げて逃げ惑う、それを見逃さずに無力化させていくマイセンさんは流石である。俺も負けじと混乱中の騎士達へ突貫、槍で奴らの武器をぶっ飛ばし、その後に奴らを尻尾で薙ぎ払うイドゥン。手加減しているとはいえ竜の一撃、食らった奴らは堪ったものではないだろう。呻き声を上げて倒れていく、・・・巻き込まれた馬達よすまん。悲しいけどこれ、戦いなのよね。そんなわけで、俺は粛々と奴らを無力化させていく。

 

俺とマイセンさんの無双に、リーダー格の騎士が、

 

「な、何をしているのだ!相手はたかが二人、数では我々が勝っているのだぞ!・・・えぇい、逃げるなお前達!それでも栄えある・・・!!」

 

そんな風に部下達を怒鳴るわけだが、みんな・・・聞いていませんね?まぁ・・・そんなに言うのなら、見本という形で自分が前へ出ればいいのに。それもせずに後方からっていうのが小者、戦場を治めることの出来ない無能騎士ってことですな!そんな奴には此方から、・・・迫ってみるのも面白そうだ。

 

そして、逃げ惑う奴らを蹴散らしながら俺は、

 

「そう怒鳴り散らす程の元気があるのなら、お前が相手をしてくれよ。・・・マイセンさんに借りを返すのだろう?それに見合った実力、・・・当然あるのだろう?・・・なぁ、騎士様よぉ!」

 

その言葉と共に、リーダー格の目前まで迫った。俺が自分を標的に定めたと知ったリーダー格は、

 

「わ、私に槍を向けるということは、栄えある国王リマ四世陛下に向けるも同じ!い、今ならば許そう。それどころか、この私が取り成してやる故!悪い話では・・・「そのよく動く口を、・・・閉ざしてやろうか?」・・・ま、待ってくれぇぇぇぇぇっ!!?」

 

イラッときたので、面前に槍先を向けたのは仕方のないことだよね?少しでも馬鹿なことをやったり、言ったりしたら即死亡。無能でもそれぐらいは分かるよね?

 

まぁ一応、

 

「俺の言いたいことは分かるよな?・・・ん?」

 

笑みを浮かべてそう言うと、リーダー格は・・・、

 

「わ、私達の負けでございます!・・・撤退、撤退の許可を!」

 

とか言ってきたので俺は、

 

「・・・まぁいいだろう。・・・無力化した味方を回収してから退くといい、・・・馬鹿なマネはするなよ?」

 

と言い、この場から退くことを許す。リーダー格を含めた騎士達は、倒れている仲間を回収した後、慌ててこの場から退いていった。

 

 

 

 

 

・・・何とも情けないが、見事な退き様である。・・・今の脅威は退けたわけだが、追撃をしなくちゃならんわな。・・・呆気なかったが、アルム達にも戦いの空気というものが分かったであろうと思う。・・・後のことはマイセンさんに任せればいい、俺には俺のやるべきことを・・・ってね。




相棒登場もチョイとだけ。

名前が名前だけに、人型はアリなのか?マムクート的な?

妄想が止まらない!

因みに軽く、アカネイアに出張予定です。
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