灼眼のシャナ 『無何有鏡』編   作:八鍵 嘯

3 / 7
次回は長くなるかも。
あ、誤字・脱字があったら教えて下さい。
あと、感想もお願いします。


悠二、久しぶりに『星黎殿』に入る

 『星黎殿(せいれいでん)』。

 かつてフレイムヘイズ養成機関となっていた『天道宮(てんどうきゅう)』と対をなす移動要塞だ。

 ここは、『無何有鏡(ザナドゥ)』の誕生前、[仮装舞踏会(バル・マスケ)]の本拠地だった。

 現在[仮装舞踏会(バル・マスケ)]は一時散会している。

 だからと言って、誰も居ない訳ではない。

 参謀である“逆理(ぎゃくり)裁者(さいしゃ)”ベルペオルは殆ど常にここに居るし、他のメンバーも少なからずここへ立ち寄ることがある。

 悠二は今日、1人でここへ来ていた。

 “螺旋(らせん)風琴(ふうきん)”リャナンシーがどうやら話があるあるようなのだ。

「はぁー……、『秘匿の聖室(クリュプタ)』を使っていないとは聞いてたけど、こんな所に置いといてるとは……」

 悠二は驚いていた。

 何と『星黎殿』は東京湾に浮かんでいた。

「こんだけ目立つのに、何でニュースにならないんだろう……?」

 そんな疑問を抱きつつ、悠二は『星黎殿』に入った。

 

 透き通った闇色の床に、銀色の雫が作り出す両脇の列柱。壁も天井も見えないここは、『星黎殿』の移動簡略化装置『銀沙回廊(ぎんさかいろう)』。

「『銀沙回廊』を通るのも久しぶりだな……」

「久しぶりって……、まだ1年半も経ってないじゃないか」

「まだ1年半って言われても……何せ僕はまだ17年しか生きてないんだ。何世紀も生きてる君達とは時間の感覚が違うんだよ」

「姫もそうなのか?」

「うーん……シャナは例外、かな?」

 そんな会話を交わしながら悠二とリベザルは『銀沙回廊』を歩く。

 『星黎殿』に着いた悠二を外を出迎えたのは“驀地震(ばくちしん)”リベザルだった。

 実はこの2人、特に理由はないが、月に1度は会っている。

「そういや[マカベアの兄弟]の奴らは殆どなくなったな」

「うん。これで少しはバイトに専念出来るよ」

「金なら[仮面舞踏会(うち)]がどうにかしたっていいんだぜ。それに外界宿(アウトロー)だってあるだろ?」

「……いや、そこを他人任せにするのは違うと思うんだ」

「ふん。…‥ほら、着いたぜ」

 目の前で銀色の雫が舞い、巨大な扉を形成する。

 そこに見えたのは『祀竈閣(しそうかく)』。『星黎殿』の司令室である。

 そして、そこで待っていたのは、

「久しいな、坂井悠二」

「久しぶりだね」

 世界最高の自在師“螺旋(らせん)風琴(ふうきん)”リャナンシーと、[仮面舞踏会(バル・マスケ)]の参謀“逆理(ぎゃくり)裁者(さいしゃ)”ベルペオルだった。




『小説家になろう』でオリジナル小説書いてます。
作者名は同じなので宜しければそちらもどうぞ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。