OVER LORD 死の境界にて   作:雪之間 芽吹

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初めまして、雪之間です。

色々伝えたいことがありますが、とりあえず一言。


設定難しい(泣)





ですが、キャラの魅力を引き出せるように頑張ります。


プロローグ

スレイン法国。

その国の内部にある六大神殿。その一角を担う水神殿にある神都最大聖域の1つ。

「ティナゥ・アル・リアネス」。

 

常に神聖で荘厳、そして静寂であるはずの空間は、狂気に満ちたものへと変わっていた。

 

 

 

「あぁぁあぁああ!!いやぁ!!だれか!だれか!!だれ゙があ゙ぁ゙!!!」

 

もはや理性などを感じさせない、つんざくような少女の悲鳴が響き渡る。

その声の主は、両目が潰されており、何も身に纏わずにその幼い肢体を自ら引っ掻き、捻らせ、冷たい大理石の床の上で藻掻き苦しんでいた。

苦しみで身を捩らせるたびに、少女が吐き出す唾液、至る所から滴る鮮血などが白い床を塗り替えていく。

 

しかし、周りにいる神官服の者たちは、何も言わず、手も差し伸べない。

唯々、無機質な表情で少女を見つめる。

 

 

 

 

かつて彼女は、法国に六人いる巫女姫のうち、水の巫女姫を司るもの だ っ た。

 

 

巫女姫とは、大神殿にて大儀式を用いて各地の監視を存在である。

巫女姫はその役割を果たすために、法国最秘宝である「叡者の額冠」を装備しているのだが、

これの装備者は自我を失い、高位魔法の発動を可能にするアイテムに変貌してしまう。

つい先ほど、この技術を用いて発動させた第8位階魔法、「プレイナーアイ/次元の目」でナザリック大地下墳墓を占ったのだが、何も映ることは無かった。

そればかりか、ナザリックの防御機構による反撃を受け、少なくない被害がもたらされたのである。

その結果、魔法の発動者である水の巫女姫は再起不能、次の巫女姫に代替わりさせる事になった。

 

しかし、これには問題がある。

叡者の額冠を剥奪された巫女姫は、発狂するのだ。

では、発狂した巫女姫はどのように扱われるのか。

それは、神の御許へと送られる、という名目で 処分 されるのだ。

 

 

今が、まさにその時だ。

 

先ほどまで苦しみ、悶えていた少女は気力が果てたのか、床の上でぐったりとし、肩で荒い呼吸を繰り返すだけになっていた。

艶やかに輝いていた金色の長髪は、大部分が血で汚れ、かつての面影がまったく見えないほどに傷んでしまっている。

 

そんな状態の少女の元へ、一人の神官服の男が静かに歩いてくる。

一歩、また一歩と死が迫ってくる。

 

意識が朦朧とし、有るはずの無い瞳でぼんやりと虚空を見つめる少女は思った。

塵ほどに残った思考力で考えた。

 

もっと、世界を見たかった。今は無き瞳で。

 

もっと、温かな熱を感じたかった。今は動かない手のひらで。

 

もっと、人と繋がりたかった。今は壊れている心で。

 

 

 

 

ずっと、信仰を捧げ続けた人生だった。

 

 

 

少し、ほんの少しでもいいから・・・

 

 

 

ちりちりと焼けるように痛む手を、見えない憧憬へ伸ばした。

 

とうとう、男が目と鼻の先まで来た。

 

 

あぁ・・・神よ・・・

 

 

両手で持たれた、流麗な装飾が施された短剣が振り上げられる。

 

 

私は・・・

 

 

振り落とされる銀の刃が迫る

 

 

 

 

 

わたしは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敬虔なる信徒よ、ゆめ忘れるな・・・汝は人なり。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一閃の刃が冷たい風を切り裂いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「晩鐘は汝の名を指し示しておらず、かつ未だ天命にあらず・・・我が小さき契約者よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、少女は運命に出会う

 




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