東方繋華傷   作:albtraum

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自由気ままに好き勝手にやっています。

それでもいいという方は第十七話をお楽しみください。


東方繋華傷 第十七話 生存?

ドォッ!!

 地面に大きくて根っこで繋がりあっている岩石の塊がぶつかり合う。それによって大きな音と衝撃が響き、その衝撃に耐えきることができずに割れてしまった地面から、大量の土砂が空へと舞あげられて周りに降り注ぐ。

「うぐぁっ……!!?」

 とっさに飛びのいたことで私は何とか花の化け物に踏みつぶされずに済んだ。

 だが土砂の一つとして吹っ飛ばされていた私は、砂煙が舞い上がって視界が悪いことこの上ない場所に転がり、倒れ込んでしまった。

 花の化け物が地面に衝突した衝撃はすさまじく、空気を伝わってきた衝撃波だけで私の体は数十メートルは吹き飛ばされていた。

 重力による自由落下と物質の質量が合わさったのしかかりという攻撃は、原始的ではあるが条件さえそろえばすさまじい威力を発揮する。

 飛びのくという判断が一瞬でも遅かったら、今頃は紙よりも薄くすり潰されて遺伝子解析でないと誰だかが判断できないレベルの遺体が生産されていたことだろう。そう考えただけでぞっとし私は、少しだけ冷静になることができた。

「かはっ…!」

 衝撃に当てられただけで全身に打撲するほどのダメージを受け、その痛みに私は地面をのたうち回っていた。

 だが、しばらくすると霊力の作用で痛みがスッと引き、何とか立てる状態になった私は体に負担を掛けないように、地面に手をついてから数十秒も時間をかけてゆっくりとそっと立ち上がる。

「…くそ……」

 何とか放さなかったお祓い棒を握りしめ、周りを見回すが濃い砂煙に花の化け物を視認することができない。

 しかし、奴がこの場にいることは感じ取れ、花の化け物が着地していた場所に空から向かおうとしたとき、何か空気の流れを感じた。正面から砂煙が流れてきてるのが砂煙の動きで分かった。

「…まさか!」

 花の化け物がもう私を察知したのかとお祓い棒を構えるが、いつまでたっても奴は姿を見せない。

「…?」

 少しだけ気を抜いたところで、砂煙がわずかだが横方向に流れる急激な動きを見せた。私は向いていた方向から横方向に視線を動かすと、砂煙をかき分けてきていた花の化け物の腕がすでに目の前に達していた。

「なっ…!?」

 お祓い棒で砕こうとしてももう遅く、私の身長と同じぐらいの大きさがある花の化け物の手でぶん殴られてしまう。

 ゴギッ

 体の奥から嫌な異音が響いたころには、私の体は花の化け物の手から離れて猛スピードで吹っ飛ばされて砂煙が漂っている空間から抜け出し、百メートルほど進んだところで地面に一度ぶつかり、減速したことで宙にまた投げ出されることもなく地面を転がって木に衝突し、ようやく体が静止することができた。

「あぐぁっ…!?」

 今までに食らったことがない衝撃と痛みに体が動かず、悲鳴を上げることしかできない。

 ドロリとわずかに粘性のある汗とは違う体液が右目の眉の上に現れ、汗を伝って流れ落ちていく。

「か……は……っ…!!?」

 体が痙攣し、うまく呼吸をすることができず、立ち上がることすらもままならない私のことなどお構いなしに花の化け物は砂煙の間をゆっくりと歩み寄っていている。

 攻撃を受ける瞬間に花の化け物がやったように、攻撃がきている方向とは逆方向に少しだけ飛びのいたことで衝撃を逃がすことができ、普通なら耐え切れずに死んでしまう衝撃でも死なずに済んだのだ。

 霊力を全身に送って体の回復を最優先にさせようとしていたが、こちらに向かってくる花の化け物を見ていて何か違和感を感じた。

 血を流したことで頭に上っていた血が引いたらしく、頭に完全に血が上っていた時よりも冷静になることができた私は、花の化け物に見える違和感などを読み解く。

 私が弾幕を奴の顔面に撃ちまくったときに顔の一部、詳しく言うならば口を少しだけ破壊したらしく口の中が少しだけ露出したが、問題はその奥の物だ。

 オレンジ色の光がわずかに喉の奥から漏れてきているのが見えたのだ。

「……?」

 ライトや弾幕が発する光のような光量が安定した光ではなく、揺らめいて安定のしていない光で、何の光かはわからなかったが奴の体にある空気のような小さな粒子であれば通り抜けることができるすき間から、黒い煙が水蒸気のように出てきているのが見えた。

「……まさか、炎…?」

 初めは化け物が生成したものかと疑ったがすぐに違うとわかった。奴の体は植物であり、炎などの自分も燃えてしまうようなものを体の中で作り出すのはおかしい。

 それに、魔理沙やパチュリーのような魔法使いでも、自らの体の中で炎などを作り出すバカはいない。

 考えられるのはただ一つ。体内にいる第三者が炎を生み出しているということだ。そして、この状況でそんなことができるのは一人しかいない。

「魔理沙…!?」

 魔理沙が生きているかもしれない。という可能性がわずかに芽生えた。

 




忙しくてパソコンで打っている暇がなくて今回は短めです。申し訳ございません。
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