マイナー能力者が往く異世界記   作:じろー

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原作を知っている方は分かると思いますが話の進行速度が亀の歩みです。
トントン拍子で進めているつもりではあるのですが…
レギオス編は今までの倍程長くなってしまいます…ご了承ください。


第39話

「反応が遅い!!」

 

「あいたっ」

 

 現在、メイシェンとニーナは特別訓練ということで練習に励んでいた。

 ニーナの一方的な猛攻を一身に受けるという形で

 メイシェンも負けじと近寄ろうとするがニーナ上手く捌いていく。

 

「お前の身体能力は確かに高い。だが動きが単調な上に注意力散漫だ。手の内を読まれればこのように対処は可能だ」

 

「は、はいっ」

 

『おぉ…流石…』

 

 メイシェンが迫ろうとすればニーナの持つ2つの鉄鞭を振るい近寄らせない。

 そして旋剄を使い常にメイシェンの視界外から攻撃するようにしていた。

 京も戦闘経験があるとはいえそれは能力にものを言わせたゴリ押し、メイシェンに助言できるほど戦闘技術というものはない。

 そういう意味ではニーナは隊長として先輩として絶好の先生役だった。

 

「目の前の敵から注意を逸らすな!そして周りにも注意を向けろ!」

 

 メイシェンの手を知り尽くしているニーナは常に先手を打ち、裏をかき、翻弄していく。

 次回学内対抗試合が行われればまず間違いなくやられるであろう事をニーナは実績し、経験させていた。

 

「猪突猛進に突っ込むな!時には相手に合わせて機を狙え!」

 

「はいっ!」

 

 常に指摘をしながらニーナとメイシェンは戦っていく。

 優勢に立ちながらもニーナの額にはかなりの汗が浮かんでいた。

 それも当然といえば当然、相手は無尽蔵の体力を持つ猪だ。恐ろしいスピードで常に突っ込んでくる。

 さながら暴れ牛と闘牛士の関係だ。

 

「関節技が王者の技なのは構わないが懐に入るだけではなく打撃もすることだ」

 

「それは忘れてください…」

 

 メイシェンの戦法はいたって簡単、超高速で迫り、懐に入って関節技を決める。それだけだ。

 メイシェンの弱点は多い、経験が無い為に相手の出方が分からない。攻撃が単調であるために出方が分かれば捌かれ易い。先の戦いも初見だったから通用したという面も大きい。

 これらの弱点を化け物染みた身体能力でカバーしているのが現状だった。京の予想通りではあるしこのままでも十分に強いがニーナはそれを許さない。

 

「はぁっ!」

 

「わっ」

 

 衝剄を放ちメイシェンの動きを一瞬止め、再び離脱する。

 

「動きを止めるな!剄技は常にくることを想定しろ!」

 

 ニーナが背後に回りこみ鉄鞭を振るう。

 

「きゃっ!?」

 

 ダメージは少ないが勢いは殺せず吹き飛ばされる。

 

『大丈夫?』

 

「うん、平気」

 

 よろよろと立ち上がり再び対峙、特攻を掛ける。

 その時にはもうニーナがメイシェンの懐に入っていた。

 

「ふっ」

 

 肘を叩き込み、よろめいたところに回し蹴りを決める。

 

「相手が同じ格闘タイプだった場合も考えろ、懐はお前だけが有利に立てるものでもない」

 

 的確に指摘していく、その姿は女でも惚れ惚れしそうなほど堂々としたものだった。

 そして再開。

 今はメイシェンに少しでも経験を積ませる事が重要だ。

 メイシェンの衰えを見せない攻撃、段々と動きが慣れたようなものになっていく。

 メイシェンの差し出される手をニーナが的確に弾く。

 その時だった。

 弾いた拍子にニーナがよろける。

 

『今だ!』

 

「…!」

 

 それを見逃さずにメイシェンはニーナの側面へと回る。

 そしてニーナの腕に掴みかかろうとしたところで

 

「わぁっ!?」

 

 衝撃で吹き飛ばされた。

 見ればそこには落ちている鉄鞭が1つ、だがそこにニーナはいない。

 

「注意力散漫だといったろう」

 

「ふぎゃっ!!」

 

 ゴンと音をたて鉄鞭がメイシェンの脳天に叩き込まれた。

 頭を抱え振り返ると鉄鞭を両手に構えたニーナが振り下ろした状態で止まっていた。

 ニーナはよろけ、隙ができたしまったことをすぐさま察知し片方の鉄鞭を放棄、素早くなった片腕でメイシェンに向け衝剄を放ち、窮地を脱していた。

 

「先の動きは少し良かったぞ」

 

「ありがとうございます…」

 

 少し涙目で頭を抱えメイシェンが礼を言う。

 

「大丈夫か?」

 

「はい…、ちょっと痛いくらいです…」

 

「本気で振るったのだがな…」

 

 ニーナの本気の攻撃でさえも痛いくらいだ。京が最も重点的に考えているもののため並大抵のことでは傷つかない。それは勝つ事ができなくとも負けないということ、最低でも一人は自分に縛り付ける事ができる。

 なんだかんだで3時間近く戦っていた。

 

「これで練習は終わりにする、解散して良し!」

 

 ニーナが号令を掛ける。

 それを聞いたメンバー達はぞろぞろと帰っていく。

 メイシェンも片付け、着替えて帰ろうとするが

 

「…隊長?」

 

 ニーナが装備を着たまままだ修練場にいた。

 

「メイシェンか、どうした?」

 

「…えと、隊長はまだ帰らないのかな、と」

 

 おずおずと切り出す。

 3時間もぶっ通しで戦って疲れているだろう、どこと無くふらふらしているようにも見える。

 もしかしたら最後の隙も疲れから来ているものだったかもしれない。

 

「私はまだ練習してから帰る、お前ももう疲れただろう、ゆっくり休め」

 

 そう言って踵を返しニーナはメイシェンから立ち去っていく。

 それを心配そうにメイシェンは見つめていた。

 その時、ニーナがよろける。

 

「隊長…!」

 

 走り寄り様子を窺う。

 

「大丈夫だ。すこし眩暈がしただけ…」

 

「隊長も休んでください」

 

「いや、私はまだ…」

 

「隊長も休んでください!!」

 

 がしりと両肩を掴み、正面から見上げるようにニーナの顔を見上げる。

 京を装備していないメイシェンではただの非力な少女だが肩を掴む両手は何か凄みのようなものがあった。

 

「ぅっ…」

 

 メイシェンの真剣な目に見据えられ、無理をしていると多少自覚していたニーナがたじろぐ。

 そのまま畳み掛けるようにメイシェンは切り出す。

 

「そうです。ご飯ご一緒しましょう」

 

「いや…」

 

「まだ知らないことも多いので夕食の席で教えてもらえると嬉しいです」

 

 メイシェンがそう言って微笑む。

 どうにも断られる感じではなかった。

 

『これは隊長の負けかな』

 

 メイシェンの地味に押しが強いところは京も知るところだ。それを微笑ましそうに見つめていた。

 何かと気に掛けてくれているニーナにメイシェンも少なからず慕っていた。

 あとは時間の問題だった。

 

「隊長…?」

 

 上目遣いでお願いする。男なら墜ちていることは間違いない。

 

「…わかった」

 

 そしてついにニーナが折れる。

 満足そうにメイシェンは微笑んだ。

 ニーナに帰りの支度をさせ、共に帰っていく。

 

「ところでどこに行くんだ?私の手持ちはそんなに…」

 

 寂しそうな懐を見つめニーナが問いかけた。

 だが問題は無い、メイシェンの家事スキルは伊達ではない。

 

「私が…ご馳走します」

 

 いつもの少し気の弱そうな感じに戻っていたメイシェンはおずおずと進言した。

 それを聞いたニーナは目を丸くすると少し微笑んで答えた。

 

「あぁ…ご馳走になろう」

 

 普段より少し多めに食材を買って帰宅する。

 アパートに着き、ニーナに席に座っているように言い料理に取り掛かる。

 

「~♪」

 

 手馴れたように支度をしていく。

 京はピンクローターの中でお留守番だ。

 するとメイシェンの隣にニーナがいた。

 

「…私も手伝おう」

 

 何故か手を胸に握り締めそう言っていた。

 

「えと…じゃぁ皮むきを…」

 

「了解した」

 

 その気迫に負けとりあえずとジャガイモの皮むきをお願いする。

 2人揃って料理を再開。

 

「むっ」

 

 再開…しようとした途端にニーナから声が上がった。

 ジャガイモを持つ指から血が流れていた。

 メイシェンが止めに入る。

 まず包丁の持ち方がおかしかった、そして剥かれたジャガイモは歪な形をして小さくなっていた。

 

「…隊長」

 

「? どうした?」

 

 呆れを通り越した何かを感じつつメイシェンはニーナに問いかける。

 ニーナは指を切ったにも関わらず平然とした様子で次の哀れなジャガイモに手を伸ばそうとしていた。

 これだから丈夫な武芸者はと溜息をつく。

 

「料理したことあります?」

 

「あまりないな」

 

 あまりではないだろう、全く無いの間違いだ。

 メイシェンはそれを聞き溜息を吐く。

 

「教えますから…まずは持ち方から…」

 

 そうして何故かご馳走しようとしていたのに料理教室と化してしまっていた。

 

「そんな豪快に切っちゃダメです!もっと優しく…」

 

「わ、わかった」

 

 そして先の練習と立場が逆になっていた。

 戦闘では割と器用に動くくせに細かなことは苦手な様子だ。

 そうして時間が掛かりながらも着々と料理が出来上がっていた。

 

「やっと、できました…」

 

「すまない…」

 

 メイシェンが疲れたように言う。

 その隣には縮こまったようなニーナがいた。

 予想以上にニーナの家事スキルは壊滅的で一体今まで何をやっていたのかと突っ込みたくなったが修練ばかりだったのかと同時に納得した。

 そして出来上がった料理を食べていく。

 

「美味しいな…」

 

 感嘆とした様子で口に運びながらニーナが口ずさむ。

 何か危機感を感じていた様子だったが好評ならば何よりだ。

 

「隊長は…」

 

 そこにメイシェンが今まで気にしていたことを言おうとする。

 

「無理していませんか?」

 

 違うとはニーナは即答できなかった。

 先ほどのやり取りで見通されている。

 

「私は隊長だ。私が…」

 

 ニーナ以外の小隊メンバーは士気が低い、各々に理由があるのだろう。だがその理由は誰も知らないもので、ニーナはそれが分かっていて自分が強くなることでそれを補おうとしていた。

 ひたすらに修練を積み、夜には学費と生活費を稼ぐために深夜のアルバイトをしていた。それはとても辛いものだろう。

 

「強くならなければならない」

 

 その言葉には言い表す事ができない、万感の思いが詰まっていた。

 それをメイシェンは黙って聞いていた。こちら側の、戦う側、守る側になったばかりのメイシェンには分からない気持ちがそこにはあるのだろう。それにどうこう言うほどメイシェンは知らない事が多すぎた。

 だから一言、自分から遅れそうな言葉を

 

「私も頑張りますから」

 

 そう言ってメイシェンは笑う。

 

「一緒に頑張りましょう?」

 

 何も一人で気負うことはないとメイシェンはそう言った。

 京を纏ったとき、メイシェンは決めて、言ったのだ。もう誰かの後ろに隠れることはしないと、誰かの為にこの力を使うのだ。

 それを聞いてニーナはポカンと口を開けたまま一瞬固まる。

 

「それも、そうだな…」

 

 フッと笑ってそれきり会話は無くなった。

 だが居心地が悪いものではなく、自然と心地よい静けさだった。

 

「そういえば」

 

 ニーナが忘れていたと切り出した。

 

「色々と教えるのだったな…、色々と教えられてしまったが」

 

 寛ぎながら食後のコーヒーを片手に言った。

 

「今からでも遅くはないか、準備はいいか?」

 

「はい!」

 

 そうして講義が始まる。

 様々な剄技、それに対する対策、戦法など。授業では教わらない戦っているものが教えられる有意義なものだ。

 それを真剣にメイシェンは聞いていく。

 なんだかんだで良い先輩後輩の関係だった。

 

『腹減ったな…』

 

 それを微笑ましそうに眺めながら自分忘れられてないかなと不安に感じつつ空腹の嘆きを漏らす京だった。

 

 

 

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

 

 

 

「レイフォン君があの汚染獣に向かっている」

 

「それを俺に言ってどうするんですか」

 

 それから数日が経った後、京は個人的な用の為、メイシェンから離れカリアンと会合していた。

 そして用件を言う前にカリアンからツェルニが進行している先の汚染獣について教えられる。

 そういえば今日は学内戦があったはずだ。ということは今回は4人で戦うことになるか、もしくは棄権、ということになるだろう。面倒な時と重なったものだ。

 だが今はそれは京と関係のないこと。

 カリアンの言葉を聞いて不機嫌そうに京は返した。

 

「言っておかなければならないと思ってね」

 

「……」

 

 何を考えているのかやはり分からない。

 京の視線に応えてカリアンは口を開いた。

 

「君は隠している事がまだあるだろう?」

 

 京が眉を顰める。

 

「そしてそれは彼女にも言っていない。違うかい?」

 

「だからどうした」

 

 不機嫌そうな視線から一変、不愉快そうに睨みつけながら京が言った。

 それとこれと関係があることなのかと

 

「そうだね、仮説を挙げるなら…」

 

 カリアンの顔が陰る。

 顔に掛けた眼鏡が光を反射し、何を思っているか顔からでは判別できなかった。

 

「君一人の方が、強かったり…だとか」

 

「だったらどうした」

 

 カリアンのその仮説が戯言で適当に述べたことならシラを通すまで、どちらにしろ確証を持つことはできはしないはずなのだから。

 だが京はカリアンの挑発に似た口車に上手く乗せられていることに気付いていなかった。

 

「だとしたら、君に言っておく意味もあるのかと思ってね」

 

「本題だ」

 

 カリアンの言葉を無視して本題に入ろうとする。

 付き合っていられない。自分はそんなどうでもいいことを話しにきたわけではない。

 そして更に京が口を開こうとしたとき

 

『京!いる!?』

 

 メイシェンから連絡が入った。

 本体であるピンクローターに話しかけているのだろう。すぐ傍で話しかけているように感じられる。

 カリアンを一瞥しメイシェンに意識を移す。

 

「どうしたの?」

 

 と問いかけたところ喧騒が聞こえてきた。

 

『あの大馬鹿者が!!!』

 

『ちょっとニーナ!落ち着いて…!」

 

『おいおい、お前が黙ってたのが悪いんだぜ?』

 

『だってさぁ…』

 

 半ば状況を理解する。

 ハーレイはレイフォンの為に対汚染獣用に錬金鋼を開発していた。強力な汚染獣が進行方向にいることは教えられていた。

 それが何故かはわからないがニーナとシャーニッドにバレたのだろう。

 そしてどうしようもなかったとはいえ勝手に一人で行ったことにニーナが怒っている。この先を予想できてしまうのは何故だろうか。

 

「どうかしたのかね?」

 

「…いや」

 

 カリアンはいつもの笑みだ。

 ここまで読んでいたとは思わないがあまりいい状況ではないだろう。

 

「どうやらニーナ達が…」

 

『京!みんな行っちゃったよ!どうしよう!?』

 

 遅かったようだ。

 隠れてその様子を見ていたメイシェンがどうすればいいかと困惑していた。

 話は次にしなければならないようだ。

 

「すぐ行く」

 

 京が執務室を後にする。

 

「話はまた今度だ」

 

「あぁ、待っているよ」

 

 そして消え、ピンクローターの中に戻った。

 

『状況は…?』

 

「みんなもう行っちゃった…」

 

 できれば一緒に行きたかった。そんな雰囲気をしている。

 そこをなんとか踏みとどまっていたところだったのだろう。

 そこに激しい地鳴りが起こった。

 

「きゃっ」

 

『……』

 

 都市が移動方向を突如変更した。

 つまりツェルニが汚染獣を察知したのだろう。もう遅すぎる。

 

「京…」

 

「わかってる」

 

 実体化しメイシェンを抱いて跳躍する。

 風を利用して駆ける。

 目指すのは都市外延部。

 

「ふぅ」

 

 着地し、外を眺める。

 外は荒野が広がり、茶色い大地が広がっていた。

 そして遥か遠方、京の目でギリギリで見える範囲にそれはいた。

 今までの虫を思わせる風貌の汚染獣とは違う化け物、長い顎と2つの爬虫類のような目、異形のドラゴンのような汚染獣、老性体一期がそこにいた。

 おそらくもう交戦しているのだろう、でなければすぐにでもこちらに向かってきている。

 そして眼下にはそれに向かって走っている黒いバイクが1つ見える。ニーナとシャーニッドだろう。

 それを淡々とした目で京は眺めていた。

 どちらにしろ今自分にできることはない。

 

「今回は…見ていることしか、できない」

 

「そんな…」

 

 メイシェンは悔しそうに歯噛みした。

 呆然と2人で眺める。

 しかし、それを許さないものがそこにいた。

 

「嘘ですね」

 

 振り返るとそこにはよく知る少女、フェリがいた。

 メイシェンがハッと京を見る。

 京はフェリに見つめる。

 

「嘘、とは?」

 

「あなたはアレをどうにかすることができるのではないのですか?」

 

 そこまで聞いて京は眉を顰めた。

 何故そんなことを言うか、先ほどの会話を聞かれて、見られていたのだろう。

 彼女は念威繰者、念威と呼ばれる剄とは異なるエネルギーを用いて広範囲の情報の収集・伝達を行う技術を持つ武芸者とはまた違った力の持ち主だ。

 そして念威を逆に探ることは同じ念威操者以外には不可能に近い。

 果たしてどこまで、そう疑問に感じてしまう。

 

「最初からです」

 

 察したようにフェリが答えた。

 その無表情からはなにも探る事ができない。

 京とカリアンの会話は全て聞かれ、正体もバレているということだろう。

 

「俺には…」

 

 自分にはできない。そう言いかけて止まってしまった。

 本当にどうしようもない。外に出る事が叶わないのだ。出たとしてもリミットは5分ほど、それだけで自分は死んでしまう。

 

「京…」

 

 メイシェンが見つめる。

 少しだけ後ろめたさを感じた。まだ隠している事があることに

 京は思い返す。

 自分の主人は誰かの為に力を使うと決めた。なら自分は? 誰かの為に力を使うべきなのだろうか、いや、そうなのだろう。

 京はそっと目を閉じる。

 そして京はこう応えるしかない。

 

「メイが、そう決めて俺に命令するなら、従おう」

 

「フォンフォ…、レイフォンに手を貸してあげてください」

 

 あとはメイシェン次第だ。

 

「京、手を貸してあげて」

 

「…わかった」

 

 メイシェンの持つピンクローターが薄れ、消えていく。

 そして現れる。本体が

 

「一発だけだ、今の俺にはそれが限界」

 

 現れたのは京の本当の姿。

 右目の3つの複眼、額のもう1つの目、頭から生えた巻き角、胸から覗く9つの勾玉、そして左腕は無かった。

 小さな黒いコートを羽織った京がそこにいた。

 

「…っ」

 

「悪いね、怖くって」

 

「そんなことは…」

 

 現れた京に絶句するフェリをよそに京は準備を始める。

 

「はぁああ」

 

 グシュリと音がして左腕から機械の腕が生えた。

 一発、それが今の京の限界、1分だけ自分はここに現界する。

 そして彼女達の仲間に手を貸すため、最高の一撃をここに放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「                                            …発動」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソイル……我が力!!」

 




ちょっと話が長くなりそうだったのでここで切ることになってしまいました。
戦闘は次回をお待ちください。

そして、今回の能力、メジャーではないはずっ…!かなり昔ですし
少々怪しいですが大好きなものなので大目に見てください。

(`・ω▼)9m
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