マイナー能力者が往く異世界記   作:じろー

42 / 89
※実在する色です。


第40話

「FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜より黒き風、魔銃(まがん) …発動」

 

 

 

 

 

 

 

 京の右腕に黄金のギブスのようなものが現れる。

 この状態は封印状態、京は封印を説く為、紡ぐ。

 

「ソイル……我が力!!」

 

 黄金のギブスに填められた青い水晶が光り輝き、側面からドリルとそれに付属した刃のようなプロペラが展開し、回転を始める。

 廻る廻る廻る。

 渦を巻いて発せられる魔力が螺旋を描き、収束していく。

 そして、黄金のギブスが一瞬眩い光を放つと金色の光の粒子となって分解、再構成を始めた。

 螺旋を描くように黄金の粒子は京の右腕い絡みつき、真の姿に成っていく。

 構成された物は黄金の銃だった。

 3つの銃口、京と連動するように腕に器具が絡みついている。そして特筆すべきは銃の後部に取り付けられた黒い心臓、ドクンドクンと脈動し、銃に力を送っていた。側面のドリルは唸りを上げて回転している。

 それは銃とはとても呼べないものだった。

 異形の黄金銃、"魔銃(まがん)"、京の呼びかけによって真の姿を取り戻す。

 

魔銃(まがん)……解凍……!」

 

 その銃の放つ威圧感にメイシェンとフェリは息を呑む。

 

魔銃(まがん)……」

 

 京の視線の先には異形の汚染獣、老性体一期、相手にとって不足は無い。

 魔銃の装填部が展開した。

 京が左手で汚染獣を指差す。

 

「お前に相応しいソイルは決まった!」

 

 汚染獣と戦うレイフォンをサポートし、尚且つ圧倒できる力を持つものを呼び出す。

 老性体一期に相応しいソイルを、倒すに足るものを。

 京が一つの弾丸を取り出す。

 

「"絆の剣風" ソードビリジアン」

 

 取り出されるは青緑色のソイルが充填された弾丸。

 それは絆を表す色。

 剣を掲げ駆け抜けた戦士達の命の結晶。

 

 京がそれを指で弾くと弾丸は魔銃に吸い込まれるように装填される。

 まずは1つ目。

 更に京はもう1つの弾丸を取り出す。

 

「"不屈の疾風" キングダムブルー」

 

 取り出されるは透き通るような青色のソイルが充填された弾丸。

 それは不屈の意思を表す色。

 統べる王の命の結晶。

 

 それもまた魔銃に吸い込まれるように装填される。

 これで2つ目。

 そして最後に取り出される弾丸は…

 

「そして……"誇りの烈風" ウォーリアプラチナ」

 

 宙を舞うように白銀のソイルが充填された弾丸が姿を現す。

 それは忠節を表す誇りの色。

 忠義を守り通した騎士の命の結晶。

 

 最後の弾丸が魔銃に装填される。

 3色の命の結晶、ソイルが揃った。

 ドクンドクンと心臓の鼓動が早くなる。そしてドリルも唸るように回転していた。

 それを見ている2人は息を呑むように見つめていた。

 銃が老性体一期に向けられる。

 

 絆と、不屈の心と、誇り、3つの風が螺旋を描き交わろうとしていた。

 召喚するは、13人の騎士、円卓の騎士団、一人の騎士王とそれにつき従う12人の臣下達。

 今ここに姿を現す。

 

 その名は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「斬り込め…! 召喚獣! ナイツオブラウンド!!」

 

 

 

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

 

 

 

「はぁぁあ!!」

 

 レイフォンと汚染獣は死闘を繰り広げていた。

 ツェルニに飛び立とうとする汚染獣を鋼糸によって絡め取り、地面に叩き落す。

 

「ガァァァア!」

 

 そしてようやくこちらに気付いたように汚染獣は顔を向ける。

 その目はレイフォンを映していた。障害と認識するように。

 ここにようやくレイフォンと汚染獣は対峙した。

 相手の汚染獣は先ほどまで雄性体五期程だった。それがたった今、脱皮を終え老生体一期に変化していたのだ。

 ツェルニが気付かなかったのもその為、脱皮の為に休眠状態にあった汚染獣に気付けなかった。

 レイフォンは目の前の敵に集中する。

 

「ふっ」

 

 汚染獣に絡ませた鋼糸を使い、引き寄せるようにしてその反動で宙を舞って汚染獣に迫る。

 見計らったように巨大な腕がレイフォンに向かって振るわれた。

 だがそれをまるで知っているかのように器用に数多の鋼糸を操って軌道を変え回避する。

 そして汚染獣の真上に到達する。

 瞬間、レイフォンは鋼糸を錬金鋼の状態に戻す。

 カチリと他の錬金鋼と繋げる。

 レイフォンが持つ武装は新たな武装、複合錬金鋼(アダマンダイト)と呼ばれるものだった。

 数ある錬金鋼の種類の長所を残し合体させた武器、問題は普通の人間なら扱える錬金鋼の種類は1つが精々ということ、使いこなせるものがいない以上、無用の長物と化すところだがレイフォンは違った。

 そのまま落下し錬金鋼を大剣の形に変える。

 そしてそのまま振り落とした。

 

「ガァァァアアアアアア!?」

 

 切り裂いたのは汚染獣の巨大な羽。

 バランスを崩すように崩れ落ちる。

 それを見ながらレイフォンはまずは一つの目標を達したことを確認した。

 まずは飛ばさせないこと、相手は脱皮したばかり、エネルギーを変化に全て使い切り、再生に回せるほど力は残っていなかった。もうツェルニには追いつけまい。例えレイフォンがここで死んだとしても他に被害が出ることはない。

 手に持つ錬金鋼を握り締める。

 

「あぁ…やっぱり」

 

 相手が怒りをぶつける様に敵意をぶつけてくる。

 凄まじいプレッシャーだ。

 だがそれを感じながらもレイフォンは心の片隅で違うことを考えていた。

 

「キールの言う通りだった、かな」

 

 自分には武芸しかない。

 レイフォンは目の前の汚染獣を前にして充足感を感じていた。

 体に剄が巡る。体を活性化させ、軽く、しかし力強く、戦いの為の体に成っていく。

 7年間、故郷で暮らした友の言葉を思い返す。

 

『ま、別のこと探してもいいんじゃねーか? 無駄だと思うけどよ、脳筋だし』

 

 故郷の孤児院の為に金を稼ぐため違法の賭け試合に手を出し、それが発覚、故郷を追い出され、気分を変えてみろとツェルニに送られた。

 修練は常にしている、武芸のやる気をなくしてはいない。孤児院の皆も違法試合をしても温かく迎え、送り出してくれた、あのことに後悔は少なからずありはするものの間違ったことだとは思っていない。

 そして心機一転と思いきやカリアンに捕まり武芸科に転入、半ば無理矢理に近かった為あまり力を出さずにいたが小隊のメンバーに触れ、力になろうと思っていた。

 

「来い…お前が死ぬまで相手してやる」

 

 汚染獣のプレッシャーにも負けないほどの気迫を見せ、レイフォンは動き出した。

 死ぬ気など微塵も無い。

 自分は武芸者、武芸者としてやるべき道を見つける。

 対する汚染獣も地面を這って蛇のようにレイフォンに迫る。

 

「…!」

 

 目にも留まらぬスピードで汚染獣の突進を回避する。

 ここは外界、一撃でも食らえば大気に流れる汚染物質に晒され体が死滅する。

 相手は固い鱗と巨大な体、一体何度切れば死ぬだろうか

 理不尽なことだとレイフォンは薄く笑んだ。

 回避すると同時に再び鋼糸に変化させた錬金鋼を巻き付かせ汚染獣の背に移動する。

 そのまま背に上り頭を目指す。

 

「ふんっ!」

 

 大剣に変化させた錬金鋼を汚染獣の頭に振り下ろした。

 ガキンと火花が散り、弾かれる。

 薄く、一筋の切れ目ができた以外にはなんのダメージも無い。

 

「ちっ」

 

 思った以上に固い。

 あまりの巨大さの為に急所を狙うなどというものは不可能だ。ならば残すところは頭、頭を潰せば汚染獣といえど死ぬ。

 弾かれたレイフォンに汚染獣が食いつかんと大きな口を開いた。

 それを縫い付けるように鋼糸に変形させ無理矢理閉じさせる。

 そして再度、剣に変化させた錬金鋼を汚染獣に叩き付けた。

 

「ァァァア!!」

 

 メキリと音がする。

 それは汚染獣の額と錬金鋼2つからだった。

 どちらも罅が入っている。

 大剣の状態を解除し、刀へと変える。

 その瞬間、汚染獣は切れ掛かった羽を激しく羽ばたかせ高く跳躍、振り落とそうとする行動そのものだった。

 地面に落とされる。

 難なく着地し、レイフォンは見上げた。

 汚染獣も長時間は飛べず、墜落するように落下している。

 仕切り直し、いくらでも相手になろうとレイフォンは構えた。

 

 

 

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

 

 

 

『隊長』

 

「フェリか」

 

 レイフォンが一人汚染獣と戦っているとハーレイに白状させ、いても経ってもいられず装備を着込みランドローラーでシャーニッドと共に外へと飛び出す。

 それから少し経った後フェリから連絡が入ったのだった。

 

「今更止めても遅いぞ、私達はレイフォンを援護する」

 

『足手纏いになってもですか?』

 

 ニーナ達が知らない3期以上の汚染獣、しかも老性体。それに対して初見で何ができるというのか、そう言っている。

 それに対してニーナはハッキリと答えた。

 

「誰がそんなことを決めた、なにかできる事があるならそれを成すだけだ」

 

 勇気と無謀は紙一重、果たしてニーナの決断はどちらだったのか

 フェリは小さく溜息を吐くと告げる。

 

『別に止める気はありません。ならやっていただきたい事があります』

 

「ふむ…」

 

 フェリの言葉にニーナは耳を傾けた。

 

 

 

‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡

 

 

 

 かれこれ戦闘から丸一日が経とうとしていた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 荒く息を吐きながら、目の前の汚染獣を見やる。

 汚染獣は全身ボロボロの状態だった。片目を潰し、体のあちこちを切り裂いた。

 それでも尚、汚染獣は衰えを見せることなくレイフォンに向かって攻撃を繰り出す。

 途中からフェリの応答が取れなくなっていた。

 だがそう気にしてもいられない。

 

『フォンフォン』

 

 そこにフェリの声が念威によって聞こえてきた。

 目の前の敵に集中しながらも言葉を返す。

 

「どうしたましたか? 先ぱ…フェリ」

 

 2人の時は名前で呼び合うと約束したばかりだった。

 

『…まぁいいです。良い情報と悪い情報、どちらから聞きたいですか?』

 

 本当ならお喋りをしているような状況ではないのが常時張り詰めているわけにもいかない。フェリなりの心遣いなのだろう。

 レイフォンは一瞬思案して答える。

 

「悪い方からで」

 

 気分的な問題だ。

 上げた後落ちても悲しいだけだ。

 

『隊長達がこちらに向かっています。すぐそこまで』

 

「い゛っ…」

 

 苦い悲鳴を上げながら絶句する。

 死にに行くようなものだ。早く追い返さなければと思う。

 

「何してるんですか先輩!早く退避させて下さい!!」

 

 活剄によって強化された眼を向ければそこには黒いバイク、ランドローラーに乗ったニーナとシャーニッド。

 

『もう遅いです』

 

 レイフォンが動くのと汚染獣が動くのは同時だった。

 汚染獣もニーナ達の存在を察知し、食らおうと襲い掛かろうとしていた。

 

「させないっ!」

 

―――重ね閃断

 

 超速の二度の閃断、まるで一度しか振るっていないよう見えるほどに

 無理矢理に放ったため、バキリと刀が砕ける。

 まだ罅が入った大剣がある、問題ない。

 凄まじい衝撃に止まる汚染獣を余所にレイフォンはニーナ達の乗っているランドローラーに飛び乗った。

 

「隊長! 早く離れてください!!」

 

「どうしたレイフォン、私達は作戦行動中だ」

 

 少しだけ意地の悪い顔をしてレイフォンに向ける。

 それは黙って行ってしまったレイフォンのあてつけに近かった。

 

「お前だけに苦労を掛けさせるか、お前は我が隊のメンバーなのだからな」

 

 足手纏いなのは百も承知、だがいてもたってもいられなかった。

 だがら今自分達がやれることに全力を尽くすまで

 

「私達は…、皆で強くなる」

 

 ニーナの新たな決意を語る。

 それを聞いてシャーニッドは面白いものを見たように笑った。

 

「堅物ニーナが殊勝なこと言ってるぜ? なぁレイフォン、ここは隊長の心意気に一つ乗ってみてもいいんじゃねーか?」

 

「ですが…」

 

 それでもとレイフォンは言い淀む。

 そこに最後の一押しが入った。

 

『では、良い情報です』

 

 3人に聞こえるようにフェリの言葉が響く。

 

『ある人がサポートに入りました。今からあと三分後隙を作り出すそうです。指定の場所におびき寄せてください』

 

 遥か先には3つの光が螺旋を描いてこちらに迫っていた。

 残り3分、その時間で指定の位置に汚染獣をおびき寄せる。

 

「俺達の仕事だ」

 

 ニヤリとシャーニッドが笑った。

 

「レイフォン、お前はその隙を狙えるように控えていろ」

 

 ニーナがそうレイフォンに命令を下す。

 

「先輩達はどうやって…!」

 

「なに、餌が2つもあるんだ。寄せるにゃ楽なもんよ」

 

 手をヒラヒラと振りながら軽く答える。

 大会の時のような飄々とした態度を崩さず、いつもの調子のシャーニッドだった。

 

「往くぞ!!」

 

 ニーナが号令を掛けると同時にランドローラーは急発進した。

 態々汚染獣の目に付くように走る。

 それに釣られてレイフォンから視線を外し、汚染獣は標的を変更した。

 

「おいでなすった!」

 

 ズルズルと這いようように、だが着実に距離を縮めつつ汚染獣は迫る。

 

「ニーナ! 運転ちょっと変わってくれ」

 

 このままでは指定の位置に寄せる前に追いつかれてしまう。

 目と動作で何をするかニーナは察し運転を代わる。

 シャーニッドは後部席に座ったまま錬金鋼を狙撃銃の形に変えた。

 スコープを覗き込み構える。

 

「今は外す気はしないぜ…?」

 

 不敵に笑いながらシャーニッドは引き金に指を掛ける。

 ドンと迷い無く弾丸が放たれた。

 そして

 

「ガァァアアアア!!」

 

 悲鳴をあげて汚染獣が止まった。

 もう片方の目が赤く染まり、潰れていた。

 

「よし」

 

 成功とニーナに向かって笑いかける。

 いつもの軽薄な印象だがそれが今は頼もしく感じた。

 しかし、その時

 

「ガァァァァァァァ嗚呼アアアア嗚呼!!」

 

 衝撃波を伴った咆哮がニーナ達を襲った。

 

「うおっ!?」

 

「くっ!」

 

 吹き飛ばされ、大地に叩きつけられる。

 大事は無いものの足を失った。

 怒りに震える汚染獣は以前より早く、猛進する。

 

「オイオイ、やべぇな」

 

 シャーニッドは迫る汚染獣を見つめながらそう呟いた。

 そこにザッと地面を踏みしめる音が聞こえる。

 それは汚染獣に立ちはだかるように両手に鉄鞭を持つニーナだった。

 

「私がここで足止めする」

 

「無理すんなよ」

 

 シャーニッドがニーナに並ぶ。

 すぐ目の前まで汚染獣が迫っていた。

 おそらく一瞬で終るだろう。それほどに相手は圧倒的だ。

 

「ま、俺達のできることはここまでかね」

 

 シャーニッドが口を吊り上げ親指で在らぬ方向を指差した。

 ニーナがその方向を見て、笑う。

 汚染獣が食いつかんと口を開く。

 そして3つの閃光が汚染獣に当たったのは同時だった。

 

 3つの光が螺旋を描きながら汚染獣に向かって猛進する。

 ソイル、散っていった数多の世界の住人達の命の結晶。

 それは螺旋運動によって交わり力を発揮する。

 青緑、青、白銀、3つのソイルが交わって

 今ここに極光を発しながら姿を現す。

 

「これは…」

 

「オイオイ、こりゃぁ…」

 

 現れたのは目の前の汚染獣に比肩するほどの全身を鎧に包まれた巨大な騎士だった。

 目の前に現れた想像を絶する光景に2人は絶句する。

 

「Huh…!」

 

 巨大な騎士は腰に刺さった剣を抜き放ち、汚染獣に向かって振り下ろす。

 

「ギィィイイアアア!?」

 

 斜めに裂かれ鮮血を迸りながら汚染獣は悲鳴を上げる。

 だが目は死んではいない。

 汚染獣はお返しとばかりに鋭く尖った尻尾を巨大な騎士に突立てんと振りかざす。

 しかし

 

「ギィ!?」

 

 尻尾が騎士に触れようとした瞬間、光を発し、13の光になって分裂した。

 それは汚染獣を囲むように円を組む。

 光が形を作っていく。

 13人の騎士達。

 

 それは騎士団型召喚獣の真の姿、アーサー王と円卓の騎士、ナイツオブラウンド

 

 汚染獣が怯えを取り払うようにアーサー王に向かって特攻を掛ける。

 だがもう反撃の隙を与えるほどナイツオブラウンドは甘くない。

 

 アーサー王を守るように一人の騎士が駆ける。

 白銀の鎧に包まれた騎士、パーシヴァル、手に持つ両手剣を振るい汚染獣を弾き飛ばす。

 汚染獣の頭が弾かれ空を向く、それに合わせるように陽光を背にするのは金の鎧に青いマントを付けた騎士。

 

「HaaAAh!!」

 

 騎士トリスタン、手に持つ両刃剣を回転させながら汚染獣を縦に切り裂く。

 

「ガァァアアアア!」

 

 悲鳴を上げる汚染獣。

 次いで攻撃を仕掛けるのは白い外装を掛けた騎士フローレンス、手に持つ杖を翳し、火炎魔法を相手にぶつける。

 肉が焼けるような音と共に片方の羽を蒸発させた。

 そして魔法によって発生した爆風を抜けて現れる銀と青の鎧の2人の騎士。

 ガラハッド、エクター・ド・マリス、2人の持つ片手剣と長剣はもう片方の羽を滅多切りにして切り落とす。

 地に這う汚染獣、もはや蛇だ。

 続いて現れるは赤い鎧の騎士、ランスロット、身の丈ほどの大剣を振り下ろし尻尾を切り飛ばす。

 

「……!?」

 

 声にならない悲鳴を上げながら汚染獣は悶え苦しむ。

 それに追撃を掛けるのは青いローブの騎士、アグロヴァル、杖を手に氷魔法を放ち汚染獣の体を凍りつかせた。

 そして凍った体に槍を突立てるのは騎士ガウェイン。

 体が砕け汚染獣の口から夥しい血が溢れ出す。

 そしてその時、汚染獣に影が覆いかぶさった。

 見上げればそこには巨大な石の塊、メテオ、それを起こしているのは赤いローブの騎士ユーウェイン。

 降り注ぐ大魔法メテオが汚染獣の半身を潰す。

 

「ギィィィイギ!?」

 

 もはや満身創痍の汚染獣、だがまだ終わりはしない。

 汚染獣を囲むように現れる3人の騎士。

 ケイ、アグラヴェイン、モルドレッド、手に持つ槍、斧、剣が汚染獣の首に突き刺さり、千切り取った。

 宙を舞う汚染獣の首。

 だがそれでも最後の足掻きと残る最後の王に大きな口を開けて襲い掛かった。

 

「……」

 

 白い鎧に赤いマントを靡かせたアーサー王は黄金の剣エクスカリバーを頭上に掲げ

 

「ガッ!?」

 

 一刀両断にした。

 

 

――――――――――――――――アルティメットエンド――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ?」

 

『あれ?』

 

「ん?」

 

「はは…」

 

 目の前にあるのは無残な汚染獣の惨殺死体。

 それを前にしてこの光景を眺めていた4人は首を傾げた。

 

「えと…僕の出番は…」

 

『ないですね』

 

「ない」

 

「ないなぁ」

 

 かくして汚染獣の危機は去ったのだった。

 

 京がフェリに空気読めよと睨まれたのは言うまでもない。




(`・ω▼)9m<お前に相応しいソイルは決まった!
フルボッコの回でした。
今回の能力は物語り上でもそこそこ重要な位置に着く予定なのでこの先でも活躍する予定です。
そして愚痴を一つ、やっと原作2巻が終った(泣) レギオス編終るまでに何話掛かることやら…

原作名:FF:U 〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド
ジャンル:アニメ&小説(続編)
使用者:黒き風
能力:魔銃(まがん)
アンリミテッドと呼ばれる存在になる。
体が木っ端微塵に砕かれようとゼロから再生できる。
アンリミテッドとしての能力、魔銃はソイルと呼ばれる世界を滅ぼされた人々の無念の集合体の詰まった弾丸を螺旋回転を加え発射することで召喚獣を呼び出す事ができる。
ソイルは命の結晶、様々な種類があり、混ぜる色によって多様な召喚獣を呼び出す事ができる。
また召喚獣は超高密度の物質エネルギー体である為、長時間現界することができない。

とFF:Uでした。
厨二の心を鷲掴みにする召喚シーンは必見。
昔は召喚獣見たさに見ている人は多かったのではないでしょうか?
ラストのバハムート召喚までの熱さは異常。
スクエアエニックスがファイナルファンタジーの映画で大々爆発し大赤字になった煽りを受けて打ち切りになってしまった不遇の名作。
どうでもいいんでリメイクか続編さっさとやってくださいお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。