マイナー能力者が往く異世界記   作:じろー

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第52話

――――万能文化猫娘より夏目温々(ヌクヌク)、金属推進装置――――

 

 

 

 

 

 陽光を背にメイシェンの手に2つの筒のようなものが現れる。

 それを見て、一同が口を引き攣らせた。

 

「やっぱり……それかぁ……」

 

「気持ちはわかるが突入にはこれ以上ない物だ、贅沢は言うな」

 

 げんなりとしているシャーニッドを諌めるニーナも口元は引き攣っていた。

 突入の為に京が考案した新たな能力、その1つである。

 その力は訓練していた第17小隊のメンバーはその身で思い知っている。

 

「……?」

 

 ただ1人メイシェンだけがその様子を首をかしげて不思議そうに見ていた。

 やがて、2つの都市は接近と同時にぶつかり合い、2つの都市が1つになる。

 そして、接触点にはカリアンとそれと相対するマイアス側の生徒会長がいた。

 

「いい戦いができることを願っているよ」

 

「ああ、勿論だ。しかし、勝つのは私達だよ」

 

 2人は軽口を言い合いながら戦闘協定書にサインしていく、2人の薄ら笑いは不敵、といったものだった。

 これが他の都市との違い。

 血が流れ、死者が出ることも当たり前な戦争とは違い、非殺傷を前提とした競技に近いもの、それが武芸大会だ。

 そして、ルールの確認や宣誓が終わると互いに離れていく。

 攻撃開始時間は12時ジャストだ。

 あと数十分程度、それだけで戦いが始まる。

 

「17小隊につないでくれるかな」

 

 作戦本部に着くとすぐさまカリアンは第17小隊メンバーに繋ぐ。

 

「聞こえるかね?」

 

「大丈夫です」

 

「京君の話だと彼らは一時汚染獣と戦闘していたのだそうだね?」

 

『あぁ、間違いない』

 

「そうか、見たところ士気が高い。気を引き締めて掛かるように」

 

「了解」

 

 マイアスでの修羅場の経験はあちらの生徒達によっては良い意味で影響を与えているのだろう。

 修羅場をくぐってきた。それだけで意識の差がある。

 だがそれならばこちらも負けてはいない。

 

「そろそろだ」

 

 あと数分、それが始まりの合図が鳴り響く。

 都市外延部には先遣部隊が立ち並び、既に警戒し合っている。

 数は互いに見える数だけで約200、残りは都市内に配備されているのだろう。

 心臓の音が直接脳に聞こえる。

 まだか、まだか、と張り裂けてしまいそうだ。

 そして、それに応えるように

 

 警報が鳴り響いた。

 

「一斉射撃! ってー!」

 

 ヴァンゼの号令とともに都市に配備された射撃班や取り付けられた自動銃器などからこれでもかと弾幕が張られる。

 対するマイアスも行動は同じ、互いに弾幕を張り合い、進入させまいとしている。

 そして互いに付け入る隙を作りだそうとしているのだ。

 

「第2陣! 間髪入れずに弾幕を張れ!」

 

 空を彩る小さな光は消えることなく、だが着々とその光がなくなっていた。

 あれだけの弾幕を張り続ければ当たりはするのだ。

 そして、互いの戦力が100を割ろうとした時、ヴァンゼは動く。

 

『突入の指示、来ました。10秒後です』

 

 フェリの抑揚の無い声がメイシェン達に伝わった。

 メイシェンは手に持つ2つの筒を腰に装着する。

 

「掴まってください」

 

 ニーナがメイシェンの首に手を回し、シャーニッドとダルシェナがメイシェンの両腕に組み付く。

 そしてメイシェンはぐっと膝を屈め、跳躍の状態になった。

 

「第2、第4、第11部隊、突撃ぃぃいいい!!!」

 

『今です!』

 

 ツェルニの大隊が近接装備でマイアスに突撃をを仕掛ける。

 それと同時にメイシェンも跳躍、乱戦のどさくさにまぎれて潜入を開始した。

 

「はぁっ!」

 

 メイシェン達は宙を舞う。

 そして、同時にメイシェンの腰に取り付けられた筒が展開した。

 そこから黄色い光が漏れ、メイシェン達を一気に加速させる。

 それはもう跳ぶというより、飛んでいた。

 

「い゛ぃぃ…!」

 

 凄まじいレベルのGが掛かり、思わず苦い声がシャーニッドから漏れた。

 金属推進器、それはその名の通り、プロペラ付のエンジンだ。

 だがそれは一般の推進器とは違い。ジェット機並みの出力を片手サイズに小型化した超高性能推進器である。

 そしてそれを取り付けられたメイシェン達は1つのミサイルとなってマイアスに向かう。

 

「っと」

 

「きゃっ!」

 

 ある程度まで近づくと推進器の出力を止め、各々がメイシェンから手を離し敵都市外延部に降り立った。

 皆が手馴れたもののように着地していく中、メイシェンだけが尻餅を着き小さな悲鳴をあげる。

 

「あ゛ぁ~、やっぱりありゃぁきついぜ」

 

 軽くストレッチしながらシャーニッドが近づき、メイシェンに手を差し伸べた。

 一瞬に近い時間であってもジェット機にしがみつくような真似はあまりしたくない。

 メイシェン自身は京の固すぎる防御力によって守られているからこそできる芸当なのだ。

 

「あまり長居していると敵の目に留まりかねない。行くぞ」

 

「はい!」

 

 ニーナが促し、都市に向かって進んでいく。

 

『安全なルートに誘導します。そのまま進んでください』

 

 そしてここからがフェリの本領発揮だ。

 この場にはいなくてもフェリの念威はツェルニとマイアスを含んで全てを手中に収めるほどに広がり、彼女の目に届かない場所は無いといっても過言ではない。

 

『この先100mに敵の一団がいます、西に迂回してください』

 

「了解だ」

 

 フェリ・ロス、ツェルニで彼女に匹敵する念威操者は他にいない。戦闘ではあまり力になることはできないが実力だけならレイフォン並みに希少な存在だ。

 相手の都市内部をくまなく把握しながら、敵の念威操者の念威を妨害し察知されないようにしている。

 問題は彼女のやる気があまりないということ、今くらいいつも本気を出してくれればとニーナは苦笑した。

 そして、問題という問題も発生せず、フラッグまで残りの距離が3分の2となる。

 

『む、そろそろ敵が密集してきています。このまま突破するしかないかもしれません』

 

 近づけば近づく程、マイアス側の警戒は強くなり、隙など作らない程にその警戒網は計り知れなくなる。

 死人が出ないにしろこれは都市の命を掛けた戦いでもある。皆必死なことには変わらない。

 

「問題ない。ここまで何も無く来れただけで十分だ」

 

 そう言いつつ走る足は止めない。

 そして4人の陣形が少し変わった。

 メイシェン、ダルシェナ、ニーナ、シャーニッドの順で一直線に並ぶ、突貫の陣形だ。

 先には未だにこちらに気づいていない敵の一団、できるだけ手薄なところを突き、そのまま突破する算段だ。

 

「よっしゃ、いけぇっ!」

 

 シャーニッドが立ち止まり、ライフルの錬金鋼を取り出すと彼女達の近くにいる障害を瞬時に沈黙させるため、トリガーを引いた。

 

「っ!?」

 

 銃声は計5回、その全てが敵に着弾し、全て撃滅した。

 この銃声に気づくものも入るだろうが目視されて仲間を呼ばれるより余程マシ、そしてメイシェン達を敵の至近距離まで送ることを達成させた。

 そしてようやく敵も気づく、だがもうこちらのは十分過ぎる距離に達している。

 

「敵だ! 撃て!」

 

 メイシェン達に弾丸が殺到した。

 それをメイシェンは手をクロスさせ、その全てを防御する。

 メイシェンは盾役であり、攻撃の要でもある。

 そして、銃弾を跳ね除け、敵の一団と第17小隊は肉薄する。

 

「はぁっ!」

 

「ふっ…!」

 

 同時にメイシェンの背後から2人の影が飛び出した。

 ダルシェナとニーナである。

 彼女達の持つ突撃槍と鉄鞭は瞬く間に残りの敵の生徒達を沈黙させた。

 

――――――――プリンセスヘッドロック

 

 そして、メイシェンが敵の一団の隊長と思わしき男を昏倒させていると残りの残党も片付けたのか、3人が駆け寄る。

 

「これでこちらの存在がバレた。囲まれる前に先に進もう」

 

「あぁ、このままじゃ袋叩きだ」

 

 敵の一団を片付けたことにより、何者かが侵入しているということはもう敵にバレタだろう。

 フェリが念威を妨害していることで情報の伝達は悪いのだけが幸い。

 あとは囲まれる前にフラッグに辿り着くだけだ。

 その最短経路で突貫するしかない。

 

「走れ!」

 

 そして、フラッグに向かって突き進む。

 既に後方防衛部隊が控えているか、既に範囲内に入っている。

 ちらほらとこちらを追う生徒も見えてきた。

 

「じゃ、俺はこれで」

 

 シュタと片手を上げ、シャーニッドが消える。

 殺剄によって極限まで気配を消し、死角から彼女達のサポートに徹する。そう、いつものことだ。

 

『! 小隊ほどの数が2つ、西と東の両方向から迫っています』

 

「挟撃か」

 

「どうする、応戦するか?」

 

「いや、数では全くの不利だ。そのまま行く、だが挟撃はさせない」

 

 3人は互いに頷くと更に加速、メイシェンの足の周囲に刺青の様な文様が漂い強化される。後方の2人は疾剄によって速度を上げた。

 挟撃される前に走り抜ける。

 

『上です!』

 

 ギリギリで間に合わなかったのか、数にして3人の敵が上空から武器を構えていた。

 

「ちっ!」

 

 間に合わなかったか、そう舌打ちしようとして敵の3人の体制が崩れる。

 鳴った銃声は3つ、それはどれも接近しようとした敵を狙撃したのだ。

 早くけよ、と言っているような気がした。

 足を止めるわけには行かない、挟撃を間逃れたとはいえ後方から追われるということには変わりは無いのだ。

 もう既に都市の中程まで近づいている。

 あと半分だ。その距離がとても長いもののように感じられた。

 敵の猛攻はここからでもある。

 そして、メイシェンの目の前、その先にそれはもうあった。

 

「っ! 避けてください!」

 

 メイシェンの叫びと同時、メイシェンに集中砲火が走った。

 メイシェンが見つけたものは3門の防衛兵器、麻痺弾をガトリングの要領で射出する兵器だった。

 こんな攻撃でメイシェンを倒すことはできない。

 だがその集中的に発射される弾はメイシェンの足を一時的に止めてしまう。

 拙い、そう思ったとき、集中砲火が止んだ。

 ニーナとダルシェナがメイシェンの叫びとともに散開し、防衛兵器を止めていたのだ。

 だが相手からすればそれだけの時間でも十分であった。

 すぐそこまでメイシェンに敵の部隊が迫っている。

 

『メイ! 後ろだ!』

 

 京の叫びとともにメイシェンは後ろ向きに跳ぶ、それと同時に腰に取り付けられた金属推進器が火を噴いた。

 そしてメイシェンの目の前には多数の敵がすぐそこにいる。

 手馴れたようにメイシェンは印を結ぶ。

 

「天・上・天・下・唯・我・独・尊・三・界・皆・苦・吾・当・心・此」

 

「喝っっっ!!!」

 

「六道超越捕縛衝ぉ!!」

 

 メイシェンの目から多数のレーザーのようなものが発射される。

 それに触れてしまった敵は絡めとられるように捕縛され、地面に転がった。

 

『よくやった』

 

「うんっ!」

 

 ファインプレーだ。

 咄嗟にここまで動けるようになったかと京は少し感心した。

 そして、目に付く厄介な敵は粗方行動不能にした。

 ニーナたちと合流し、更に進む。

 

「む……?」

 

 違和感を感じた。

 周囲には敵の気配はする。だが少人数だ。

 自分達はもう3分の2以上の進入を果たし、フラッグの立てられた生徒会塔も見えた。

 そう、敵が密集し、いつ襲ってきてもおかしくない範囲なのに敵が少なすぎる。

 

「敵が少なすぎる。どういうことだ?」

 

 それは目の前に見えてきたものが教えてくれた。

 

「そうきたか……」

 

 そこにはフラッグを立つ塔の目に大隊が待ち構えていた。

 最終防衛ラインといったところか、そこに中程までの戦力を集中した。そういうことだろう。

 

「どうする?」

 

 ダルシェナがニーナに問いかける。

 一瞬ニーナは思案し、すぐに答えを出した。

 

「蹴散らす…しかないだろう。あれに小細工は無理だ」

 

 こちらは3人、サポートに後方から1人が控えている。

 向かい合うは見ただけで50人以上とわかる防衛陣、練れる策があまりない。

 そして、この人数であれだけの数を倒すというのは無理な話だ。

 

「隙を作る。それに乗じてフラッグを破壊する」

 

「できるのか?」

 

「やるんだ」

 

 もうそれしか残っていない。

 敵の対応は思った以上に早かった。

 

「メイシェン、フラッグの破壊、お前に任した」

 

「ぇっ?」

 

「お前が一番勝算が高い、頼んだぞ」

 

「……わかりました」

 

 この3人の中で誰が一番強い、そう言われればニーナはメイシェンと答える。

 口惜しい気もするがこの1ヶ月でメイシェンは強くなった。だからこそ任せられる。

 そして、もう大隊は目の前だ。

 

「「はぁぁぁぁぁあ!!!」」

 

――――雷迅

 

――――旋剄

 

 メイシェンの背後からまた飛び出すように、そして己の必殺の技を繰り出す。

 ニーナが片方の鉄鞭を後方の地面に叩きつけ、その衝撃によって加速、超絶的な速度で突進し更に剄を極限まで流し困れた振るうもう一方の鉄鞭が空気と摩擦し、雷光を発する。

 衝剄活剄混合変化、雷迅、ニーナの必殺の技である。

 ダルシェナも旋剄によって突撃槍の突進を掛ける。通常の旋剄ではない、脚部と突撃槍に全ての剄は掛けている。そして手に持つ突撃槍は白金錬金鋼(プラチナダイト)、他の錬金鋼より脆い代わりに剄の伝導力と保有力、放射力は最高だ。突き出される槍からは凄まじい剄の衝撃波が発せられている。

 その攻撃で、10数名が吹き飛んだ。

 メイシェンも彼女達のあとに続く。

 

「囲め!」

 

 隊長の号令か、敵の隊はメイシェン達を取り囲むように包囲する。

 見上げればそこにはフラッグがある。もう少し、もう少しなのだ。

 メイシェンは腰に手をやる。

 ニーナ達に目を向ければそこでは大立ち回りを演じる姿が見えた。

 

「はぁっ!」

 

 だが多勢に無勢、次第に隙を突かれダメージを与えられていく。

 衝撃によろけたニーナに一斉に敵が飛び掛った。

 

「隊長!」

 

 メイシェンはフォローしようと近づこうとするがそれは敵が許さない。

 目の前には1人の大男、右手に盾を左手に槍を持っていた。

 

「邪魔を、しないで!」

 

 メイシェンが拳を振るう。

 しかし、それは大男の盾に阻まれ、罅を入れただけでそれは止まった。

 

「メイシェン! 私に構うな!」

 

――――金剛剄

 

 しゃがみながら鉄鞭を頭上にクロスさせ、全ての攻撃を受け止めているニーナの姿があった。

 同時に衝剄によって吹き飛ばす。

 メイシェンは少しホッとして、目の前の敵に目を向けた。

 攻撃を受け止めた男はやったと口が釣り上がっている。

 

 何を言っているのか、まだメイシェンの攻撃は続いているというのに

 

 キィィとエンジン音が当たりに鳴り響く、それは重く力を貯めるようで、その音はメイシェンの腕から発せられていた。

 メイシェンの手首には金属推進器の1つが取り付けられてた。

 それは窮極にまで貯められたエネルギーを一気に放出する。

 

「やぁぁぁああ!!」

 

 爆発音と共に大男が宙を舞う。盾は粉々に砕け散っていた。

 金属推進器の真骨頂は移動ではない。直線というベクトルに対してその推進力は随一、特定の部位につければそれは威力の大幅な底上げにもなり、使い方次第で如何様にもできる汎用性の高いものなのだ。

 そして宙を舞う大男に一瞬周囲の注意が逸れた。

 それをニーナとダルシェナは見逃さなかった。

 

「これでっ!」

 

 衝剄をあたりにばら撒く、それによってちょうどメイシェン達の周囲が円を描くように空いた。

 

「メイシェン、これに乗って跳べ!」

 

 ニーナが鉄鞭を構え、それに乗るように言っていた。

 このまま一直線にメイシェンをフラッグまで飛ばさせるつもりだ。

 すぐさま、メイシェンは鉄鞭の上に着地する。

 それと同時にニーナは己の残りの剄を全てつぎ込み、活剄によって己の筋力を最大まで高めさせた。

 しかし、それを敵が黙って見ている訳が無い。

 そして

 

「私がいるっ!」

 

 ダルシェナも黙ってはいない。

 突き出す突撃槍によって敵が吹き飛ぶ、しかし連戦に次ぐ連戦により脆い白金錬金鋼の槍は砕けてしまった。

 そしてまだこの一撃で敵はやられていない。

 だがダルシェナは笑みを崩すことなく、手首を捻った。

 カチリ、そんな小気味良い音が聞こえて、颯爽とダルシェナが動き出す。

 

「仕込みかっ!?」

 

「遅いっ!」

 

 突撃槍の手持ちから抜き出されたのは細剣だった。

 それによってニーナ達に襲い掛かろうとしていた敵を叩き切る。

 

「いけっ!」

 

「ぁぁぁぁぁああああ!!」

 

 ニーナは腕の筋肉が断裂する音を感じながらも更に剄を練り上げ、それが最高潮に達したとき、それを振りぬいた。

 メイシェンの腰に再度取り付けられた推進器と相まって凄まじいスピードで飛び上がる。

 上空からはフラッグで待機していた敵が降ってくる。

 しかし、それはシャーニッドの狙撃によってその悉くが沈黙した。

 フラッグは目の前、そしてフラッグには数名の敵が死守しようと待機している。

 推進器を止めると、メイシェンはくるりと中を一回転すると逆さまになる。

 

 これが最後の攻撃だ。

 

 

 

 

 

――――アラクニドより響、竈午(カマドウマ)――――

 

 

 

 

 

 余談であるが少し話をしよう。

 皆さんは「可変ライダー」をご存知だろうか? 創作物の更に創作物の中に存在する一つの存在だ。

 「可変ライダー」は改造人間。

 悪の組織「ジョーカー」と戦う昆虫の能力を身に付けた正義のヒーローだ。

 設定では「可変ライダー」の元になった昆虫は「飛蝗(バッタ)」であるとされている。

 しかし、ここで疑問がある。

 「飛蝗(バッタ)」という昆虫はいない。あくまでそれは種族名だ。トノサマバッタ、クルマバッタなど様々な種類が存在している。

 では、「可変ライダー」の元となった正確な昆虫の名はなんであろうか?

 それに1つの答えを導き出し、それに乗っ取って技を極めた一人の男がいた。

 男は言った。

 「可変ライダー」の元となった昆虫の名は

 

竈午(カマドウマ)

 

 であると

 数mを悠々と跳ぶ強靭な脚力、その俊敏さと獰猛さは折紙付きだ。

 そして極めた。

 足技を、唯強靭な脚力をのみ求め続けた。

 そしてそこからくる、必殺技の名は…

 

 

直翅目蹴撃(ライダーキック)!!!」

 

 

 正義の味方の必殺技は全てを粉砕し、勝利する。

 対する敵を蹴散らし、メイシェンの蹴りはフラッグに届く。

 

 バキン。

 

 真っ二つにフラッグが圧し折れる。

 

 終わった。

 マイアスとの激しい戦いは終わる。

 その実感が足に伝わり成し遂げたとわかるとメイシェンは脱力した。

 

『お疲れ様』

 

 その言葉に嬉しさを覚えながら、メイシェンは堕ちていったのだった。

 




vsマイアス、これにて終了です。
幕間として1話入り、そこからは怒涛の中ボス戦まで一気に行こうと思っています。
それではまた次回を乞うご期待ください。

原作名:万能文化猫娘
ジャンル:小説&アニメ
使用者:夏目温々(ヌクヌク)
能力:金属推進装置
超小型高性能エンジン、手の平サイズであるかその出力はジェットエンジンと比べても遜色は無い。
取り付ける部位によって移動や攻撃、緊急回避など応用が利きやすく、汎用性が高い。

と万能文化猫娘でした。
20代はきっと知ってるはず、猫の脳みそが入ったロボット、ニャンボットが織り成すハートフルコメディ。
あったなあと思い出してくれるとそれだけで嬉しいです。

原作名:アラクニド
ジャンル:漫画
使用者:響
能力:竈午(カマドウマ)
正確には暗殺者としての名前。
可変ライダーという正義のヒーローの元になった昆虫は竈午であるとしてその特徴である脚力を鍛えに鍛え上げた足技の境地。
その必殺技、「直翅目蹴撃(ライダーキック)」は強力無比な力を持つ。
そして3つの力を愛と正義の力を折り合わせた真の必殺技は…

とアラクニドでした。
ガチホm、もとい漢の響から出させてもらいました。
虫の暗殺者名と対応した虫の力を持つ変態達が戦い合うお話です。
シリアスなのになんだかシリアスじゃない面白い漫画です。
是非お手にとることがあればどうぞ。
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