銀河機攻隊マジェスティックプリンス 悪魔を操縦する者 作:ザルバ
テレビ版は後残すところ4話ですのでご期待ください。今年中には完結させますので。
作戦開始30分前、チームラビッツはブリーフィングルームでスズカゼ艦長から説明を受けていた。
「チームドーベルマンが持ち帰った情報を分析すると、この箇所がゲートのエネルギー動力箇所だと推測された。ここを破壊することが今回の作戦の最終目的だ。破壊すれば、ゲートは自ら崩壊していく。チームラビッツの任務はウルガルに探知されるようゲートに接近、そして全地球艦隊の攻撃目標となるターゲットマーカーをこの制御システムに打ち込むことである。
ゲートに突入するフォワードはブルー1、ローズ3、ブラック6。ミッドフィルダーとしてパープル2、ゴールド4が支援。ターゲットマーカー各機に搭載する。最終的に誰が打ち込もうとかまわない。命中させればチームラビッツの任務は完了となる。」
その説明を受けアンジュが不安になる。
「責任重大ですね。私たちが失敗すれば、地球は終わりなのですから。」
「マーカーを打ち込んだら敵艦隊が出てくるでしょうね。」
ケイの予想にスズカゼは「おそらくな。」と答えた。
「地球艦隊も直ちに交戦に入るから全速力でゲート周辺から離脱したまえ。なお、知っての通りバルバトス5は出撃できない。」
その答えにイズルは不満な顔をする。
「リーダーはアサギだ。」
「わかりました。」
そして作戦が開始され、各ピット艦からアッシュが出撃する。
各機が最大出力でゲートに向かうとモニターにゲートを捉えた。
しかしその時であった。ゲートの向こう側からウルガル艦隊が出現した。
各ウルガル艦隊が攻撃を始めるとアサギたちは回避行動をとり始める。
「団長、俺たちも行くべきだよな!」
「ああ!二番隊、三番隊はアイツらの援護に回れ!四番隊は後方支援組の警護。ゴールド4の射撃の邪魔になるなよ!」
『了解!』
オルガの指示で鉄華団も動き出す。
「あっちもこっちもウルガルだらけ!」
ローズ3は混戦状況の中シールドを展開しウルガル兵を弾き飛ばしていく。
「ブラック6はどうだ?」
「こっちはノリノリだぜ!」
スイッチが入ったブラック6はフルバースト出て機を撃ち落としていく。
「何としてもゲートに辿り着くんだ!」
「なんとかってどうやって!」
状況に焦るタマキ。そこへ流星隊が到着する。
「おらぁ!」
流星号がアサルトナイフを振るい敵艦に傷を入れるとすかさずレールガンを打ち込む。
敵艦は大きく爆発する。
「道は俺たちが作ってやる!お前たちは行け!流星隊、先陣斬るぞ!」
「「了解!!」」
流星隊が前に出てチームラビッツの前に立ちはだかる敵を次々と倒していく。
「筋肉隊、後方から援護射撃だ!当てるなよ!」
グシオンリベイクフルシティが四つのロングレンジライフルを手に援護射撃を行う。
ゴールド4の援護射撃も加わり地球艦隊が到着するとともに前進し、攻撃態勢に入る。
ブルー1とローズ3が先行する中、敵艦隊から小型のウルガル機が出現しブルー1が囮になろうとするがそれを後ろから黄色い隊長のウルガル機が接近する。
「アイツは!パトリックさんを傷つけた時の!」
タマキの闘争本能に火が付いた。
ブルー1は黄色いウルガル機の正体に上手く誘い込まれ上手いように誘われる。
黄色いウルガル機は爆煙を張りブルー1を足止めすると後ろから斬りかかろうとする。
「うぁあああああああああ!」
そこへローズ3がミサイルを発射し、黄色いウルガル機を攻撃する。
黄色いウルガル機とスピードで張り合うローズ3。
タマキの活躍もあり黄色いウルガル機の艦隊は陣形に乱れが生じる。
アマネはそれを見逃さず陣形が乱れた個所に攻撃を集中、さらに各国経済研が開発した機体を出撃させる。
戦場は激しさを増し、激しい打ち合いとなっていた。敵味方入り混じりながらもなおも戦う。ブルー1は残り1/4にまで来ていた。
そんな中ゴディニオンの艦首に食堂で働く詩音がサイ入れのおむすびを持ってくる。
「差し入れでーす。」
「あ、食堂の。」
「シオンも残っていたのかよ。」
アンナがシオンのいたことに驚く。
「何分、人手不足ですからね。出来ることはできる人がやらないと。」
「いや、差し入れって言われても・・・・・・」
困るジュリアーノに対しイズルが言う。
「今の内に腹に入れた方がいいよ。こっからまともに食う暇なんてないでしょ。」
「イズルの言うとおりだ。私にはカロリー低めのを頼む。」
「梅星、粕漬、納豆とヘルシーメニューですよ。」
「ああ、納豆はちょっと・・・・・」
艦長の苦手な意外なものを知って二人も食べることにする。
「いただこうかな。」
「フォアグラ入りは無いか。」
ジュリアーノの要望はツッコミ要素満載である。
「あたし粕漬!」
「よし!私が配ってやろう!」
アンナがみんなに配る中、イズルはアトラと一緒にお茶を入れていた。落ち茶はすぐに飲めるようにほどほどにあったかい温度にした。
そんな時ゴールド4から通信が入る。
「こちらゴールド4、火力が足りない!追加武装を!」
「予備の武装は?」
「そこらへの武器を回すよりもこっちの武器を回した方が手っ取り早いわ。ゴールド4「と掻き管制システムをリンクさせる。ゴディニオンの前後を分離、前方を移動モジュールとして使用。こういう時のためのプログラムは組んであるから。」
「わかった。ゴディニオンの全部戦闘モジュールを分離!火器管制をゴールド4にゆだねる!」
ピット艦を離脱させ、ゴディニオンは分離する。
分離したパーツはゴールド4の下へ来る。
「うっは―!これ全部ぶっ放していいのか!」
「パープル2の管制システムとリンクさせれば、こっちの管制システムでリンクさせるよりも効率がいいわ。」
「火器管制同調中。レーダー設定再設定。タマキは敵と交戦中。相手は・・・・・・チームドーベルマンを襲った機体だわ!」
「タマキの奴、それで向きになって追い回してんのか?」
「でも、それが敵の陣営を乱しているわ。敵はあの機体を守ろうとしているみたい。」
「大物でも乗ってるのか?」
スルガの読みは当たっていた。
「タマキは絶対下がらない。うまく連携できれば混乱を拡大出来るわ。」
「よーし、任せろ!」
火器をすべて展開し攻撃を放つ。守ろうとする期待を次々と堕としていく。
「シノ!一旦戻れ!」
「はぁ!なんでだよ!」
「タマキが追っている機体を確実に落とさねぇといけねぇ!だったらお前が打ちたがってたアイツを使う時だ!」
「っ!なるほど!お前ら、少しの間頼むぞ!」
「「了解!」」
流星号は一度イサリビに戻る。
「スズカゼ艦長、あのすばしっこい奴を捉えるようにアイツらに言ってくれ!後はこっちで止めを刺す!」
「了解した。」
アサギがエンドラインに突入した直後、戻って来た黄色いウルガル機が立ちはだかる。
「させるかよ!」
黄色いウルガル機の上からブラック6が攻撃を仕掛ける。黄色いウルガル機は避けるがそこへローズ3が放ったミサイルが直撃する。
「ブルー1、こいつは引き受けた!とっととゲートに向かえ!」
「わかった。」
ブルー1はゲートへと向かう。
「とーりゃー!」
ローズ3がシールドを展開し一気に突っ込んでいく。
しかし力差で負けてしまい、弾き返されてしまう。黄色いウルガル機はきりもみ回転しながらレーザーを放ち、二機に攻撃を放つ。動けなくなった二機を他所に黄色いウルガル機はブルー1を狙う。しかし後ろからゴールド4の大型火器管制による精密射撃が放たれ直撃する。
「命中。移動予測14時方向コンマ2.25。」
ケイの正確な指示でスルガは狙撃を行う。
紙一重の状態でかわす黄色いウルガル機。そこへ爆円の中からミサイルが放たれ、ワイヤーにブラック6を引っかけたローズ3が接近。黄色いウルガル機はミサイルを撃墜するがブラック6の投げたワイヤーに気づかず捕まってしまう。
「待たせたな!そこから動かすなよ!」
イサリビの上からMS状態の流星号の右のロングレンジのレールガンにはダインスレイブ弾頭が装備されていた。
「うそ!ダインスレイブ!」
使用禁止武器であるその武器を目にしたスルガは驚き、興奮する。
「嬢ちゃん、正確な照準を俺にくれ!あいつの、ランディの手向けにこれをお見舞いしてやる!」
「了解。アサギ、アンジュ。そいつを逃がさないで。」
「了解!」
「ああ!」
ブラック6をブルー1の攻撃で動けなくなる黄色いウルガル機。
「誤差修正完了。ここに撃って。」
「了解!喰らえ!スーパーギャラクシーキャノン、発射!」
流星号から放たれたダインスレイブ弾頭が一直線に黄色いウルガル機へ向かい、そして黄色いウルガル機を貫いた。黄色いウルガル機は大きな爆発をする。
「敵は取ったぜ、チャンドラ。」
ブルー1は敵艦隊の間をすり抜けていき、ゲートへと近づいていく。
後ろから今日まで戦ってきた仲間と、そして地球連合がアサギに一途の望みを託し、援護射撃をする。
そして目標射程圏内に到達する。
「いっけーーーーーーーーーーーーーー!」
ブルー1から放たれたマーカーがゲートの動力源に命中、そして起動する。
それはスターローズにいるシモン司令へと伝わる。
「発射!」
シモン司令の指示でストラグルレーザーが発射される。射線軸上にいるウルガル軍を撃墜しながらゲートへと希望の光が放たれた。
しかしゲートの動力源はシールドによって守られた。
その時であった。
ブルー1、ローズ3、ブラック6は敵艦隊に囲まれていた。