銀河機攻隊マジェスティックプリンス 悪魔を操縦する者 作:ザルバ
いやー、長かった。
無茶ぶりで合わせた作品ですし観覧車も少ないし、正直人気ないかなーって思ってます。
まあ私に文才が無いってのも事実なんですけれども。
マジェプリは二機があってもいいって思うんですよね。最終回があんな感じでしたから。
と言うわけで最終話をどうぞ。
「スターローズをぶつける!」
「そうだ。」
シモン司令の突然の指令に驚くアマネ。
「それは・・・・・」
「アマネ大佐、作戦指示を。」
自分を犠牲にしてでも人類を活かすというシモン司令の意思を尊重し、アマネは指示を出す。
「全艦スターローズの直衛に入れ。」
ゴディニオンのスズカゼ艦長も驚いていた。
「まさか!シモン司令!」
「ゴディニオンも指示に従え。」
「っ・・・・・・・」
「早くしろ。」
「・・・・・・・・はい。」
スズカゼ艦長も指示に従い護衛に入る。
テオーリアとダニールの機体がスターローズの前に出る。
「頼むわよ、お姫様。」
アマネは二人に期待を寄せた。
ウルガルとの戦闘によりまた一環撃ち落とされる中、補給を受けたラビッツはスターローズの行動に驚く。
「まさか、スターローズをゲートにぶつける気か?」
「そんなことすればシモン司令も・・・・・・・」
スルガとケイは驚き、アサギは声を上げる。
「艦長!」
「ゲートを破壊することが本作戦の目的だ。我々はそのためにここまで来た。」
「他に方法は無いんですか?」
「シモン司令は今できる最善の方法を選択した。」
「今できる、最善の・・・・・・」
アサギは理解は舌が納得は出来なかった。
「なたも全力でスターローズを守るように。ぶつける前に破壊されては司令が決意した意味が無いわ。」
「・・・・・・・・了解。」
ラビッツの面々はスターローズの前に立ち全力をもって護衛する。
ウルガル軍もそれに気づき全力で阻止にかかる中、ジアート機とバルバトスルプスは激しい動きをしながら戦闘を繰り広げていた。
・・・・・・・・・・・闘え・・・・・・・・・・・闘え
イズルに語り掛けるようにささやく声。
(呼んでいる。本能が!)
・・・・・・・・・・・闘え・・・・・・・・・・・闘え・・・・・・・・・・・闘え!
(俺の中の野生を・・・・・・・・本能を!)
・・・・・・・・・・・闘え・・・・・・・・・・・闘え・・・・・・・・・・・闘え
・・・・・・・・・・・闘え
イズルの意識がバルバトスルプスに呑み込まれようとしていた。
荒々しく背手てくるジアート機に対しバルバトスルプスは本能の赴くままに反応し闘う。
激しく剣を振り、蹴りを喰らわしてくるジアート機の攻撃を受けつつも腕部200mm砲で牽制し一気にブースターを吹かして大型ブレードを振るうバルバトスルプス。
紙一重の攻防が繰り広げられていた。
「はぁああああああああああああ!」
動き回りながらも周りに群がってくる敵はすべて斬られ、撃ち落とされていた。
ジアートも邪魔するものは誰であおると排除していた。
激しい銃撃戦が繰り広げられ、一機、また一機と撃ち落とされていく中、ラビッツは生き残っていた。
「全艦密集隊形!スターローズを何としても守り抜け!」
ゴディニオンでジュリアーノとダニールが戦況報告を行っていた。
「敵戦65%、アッシュに集中。35%、スターローズに接近中。」
「Ⅾ正源からE正源尾の敵接近中。」
「スルガ、EE―8方向攻撃!アサギ、次DD―7!タマキEA―5方面に突っ込んで!」
ローズ3はパープル2の指示に従い突っ込むと全ミサイルを撃つ。
「ああ、また弾切れ。」
「もう撃ち尽くしたのか、バカ。」
「すぐに入れてやるぞ、バカ。」
「バカ。」
「むー!」
バカと言われてタマキは口をとがらせる。
一方砲撃を行っているゴールド4では使っていた荷電粒子砲が過剰に熱せられ壊れてしまった。
「荷電粒子砲が!兄貴たち、重レーザー用意してくれ!」
「「「兄貴キター!」」」
「よし!大至急戻れ!」
「待ってるぞ!」
再びゴディニオンにはレイカに報告が入っていた。
「ブルー1、肘関節に過負荷!」
「機体じゃなくて本人たちよ。力抜かせて!」
「了解。」
「パープル2、処理限界を超えました。」
「いらない情報を軽減して、ぶんしゃんしょり!っ//////////////////////////」
レイカは嚙んでしまったことに顔を赤くする。
「今なんて言った?」
「分散処理。」
「おやっさん酔っぱらってないよね?」
「いや、しゃべりっぱなしだから。」
パープル2のピットクルーがそんなやり取りをしているとレイカはスズカゼ艦長に言う。
「終わったら死ぬほど飲むから奢ってよ!」
「樽ごと飲んでもいいわよ。」
そのころバルバトスルプスはジアート機と戦闘を続けていた。
「獲物、あの獲物を倒すんだ!」
《っ!?》
ジアートはその瞬間恐怖を覚えた。
《恐怖?この私が?》
流れるように回転しながらも攻撃をしてくるバルバトスルプス。
《なるほど、面白い!》
そのことにジアートは更に交戦意欲が沸く。
(バルバトスと一つになったように動ける・・・・・・・・・・・いや、動かされているのは俺か。こいつを殺すために・・・・・・・!違う!戦っているのは俺だ!)
戦え!戦え!戦え!
本能のままに戦うイズル。そんなイズルにスズカゼ艦長は声を掛ける。
「バルアトス5、もう戦いを止めなさい!バルバトス5?これ以上の戦闘はあなたが持たない!」
スズカゼ艦長の声もイズルには届いていなかった。
「バルバトス5!応答しなさい!バルバトス5!」
その声はケイにも届いていた。
「(イズル、どうしたの?)タマキ、スルガ、戦線復帰を急いで。緊急支援砲撃を要請。」
その時アサギから通信が入る。
「ケイ、イズルを連れ帰ってくれ。」
「え?」
「このままじゃスターローズがゲートに直撃しても戦い続けるぞ、あいつ。それに、このままだと・・・・・・」
死ぬかもしれない、そんなことは言わずとも気づくケイ。
「行ってくれ。」
アサギは頼んだ。泣けないように、頼んだ。
「なんだかお兄ちゃんね、アサギ。」
「まあな。スルガ、ケイを援護してやってくれ。」
「わかった!確実に当てるのには待つのが必要だけど、待つだけでは獲物に当たらない・・・・か。真理だな!」
格言を口にして真理と気付くスルガ。
「あたしは?あたしは?」
「タマキはスターローズの支援を頼む!」
「おほほーい!」
「みんな、ここはお願いね!」
ケイはそう言うとイズルの下へパープル2を移動させる。
「お嬢行け!」
「ばっちり落としてくるのよ!」
「いや、堕とすのは敵でしょ。」
激しい戦闘が繰り広げられる中、徐々にスターローズはゲートに接近していた。
「バルバトス5!バルバトス5!聞こえないの、イズル!」
(呼んでる・・・・・)
戦え!
「(俺は・・・・・・)戦う!」
「イズル!」
ケイの言葉ですらイズルには届かなかった。
「戻ってきて!戦わなくていいの!生きて戻って!みんな待ってるから!貴方が生きて帰ってくるの待ってるから!」
「黙れ!」
「聞いてよ!」
「うるさい!」
「そんなのイズルじゃない!自分がいるべき居場所を求めているんでしょ!だったら私が、私たちがその居場所になるから戻ってきて!」
「おい、ちゃんと聞けよ!ケイが一生懸命説得してるんだぞ!喋るの苦手なのに!」
「バカアホアンンポンタン!オタンチ!」
「イズルのクセに、顔きりっとしすぎなんだよ!」
しかしイズルには全く変化がなかった。
激しく戦闘を繰り広げ、銃撃をする。左の弾薬が切れそれを捨てるが、全く戦いの手を緩めない。
「すみません、貸してください!」
ゴディニオンにいたアトラがインカムを取ると口元に当て叫ぶ。
「いい加減にしてよイズル!いつだってそうだよ!無茶して、ケガして、死にかけて・・・・・・・・・・私や計算がどれだけ心配してると思ってるの!
それにあんなに激しく私たちを滅茶苦茶にして//////////////////////////」
ケイの発言に大人の面々は疑問符を浮かべた。
「っ!私もケイさんも、きっと生まれてくる赤ちゃんにはお父さんがいて欲しいって思ってるから!」
その言葉に一同沈黙し、驚きの声を上げる。
「あ、あああああ、アトラさん!今そんな話しなくても!」
「ちょっと待て!なんか雰囲気変わったかって思ったけどお前ら!」
「え?え?なに?どういうこと!」
「イズル!お前【大人】になったのか!」
一方ピット艦では・・・・・・
「いずぴょんもう大人になっちゃったわけ!」
「ていうか一度に二人って・・・・・」
「大丈夫 愛があるから 大丈夫」
「今詠みますか。」
「お嬢やるー!」
「これで後は式ね!」
「ていうイカ一度に二人って大丈夫なのかしら?」
「どっちか愛人扱い?」
「正式じゃなくても私たちで認めましょう。」
そしてイズルはと言うと・・・・・・
「・・・・・・・・・・流石にそれには賛成かな。でも今言うこと?」
「イズル・・・・・・」
ケイはいつものイズルに戻ったことが嬉しかった。
「もう取り込まれるなよ。」
「人間はな、本能より煩悩だ。・・・・・・・・・・て、この言葉今じゃないか。」
バルバトスの暴走が止まる。
「一旦戻る。」
そう言ってバルバトスは戦線を離脱しようとするがジアートが邪魔をする。
《そうはさせぬ!》
ジアートがバルバトスルプスに攻撃を仕掛ける。バルバトスルプスは大大型ブレードで攻撃を受け、流すが押されて行っていた。
「イズル!」
バルバトスルプスは急上昇して離脱しようとする。
《どこまでも追うぞ!》
ジアートはバルバトスルプスを追いかける。そして追い詰めていくジアート。
「やめて・・・・・・・・もうやめて!」
パープル2が二人に割って入ってくる。二機が離れるとジアート機はパープル2の機体に傷をつける。
「あぁああああああああああ!」
「っ!」
その瞬間、バルバトスルプスは一気に加速しジアートの片腕を掴む。
「なに・・・・・・しての!」
《っ!?》
これまでにないほどの恐怖をジアートは感じ取った。
「なにしてのって・・・・・・・聞いてんだよ!俺のケイに何してんだよ!」
バルバトスルプスはジアート機を投げると右腕部20mm砲を全弾打ち込んだ。
「やっとわかった。俺たちの居場所は、俺たち自身が一人一人見つけるんだ。誰かの側にいて、愛し合って、一緒に過ごして・・・・・・・・・・簡単なことだったんだね、オルガ。」
「ああ、そうだなイズル。」
通信を聞いていたオルガはそう呟く。
「だから俺は・・・・・・・・・・俺は生きる!」
その瞬間、バルバトスルプスの筋が赤く光り、目も赤く光り出した。
《素晴らしい!私もお前に応えよう!》
ジアートの機体が変化する。
ジアートは剣を鞭のように動かしバルバトスルプスに攻撃するがバルバトスは赤いエネルギーを大型ブレードの刀身に纏わせ切り刻む。
激しくぶつかり合い、ゲートを壊しながら二人は戦闘を繰り広げる。
そしてスターローズはゲートの目前まで接近していた。
しかしそんな状況でも二人は戦うことを止めない。
「あぁああああああああああああ!」
バルバトスルプスを操縦するイズルは大型ブレードを振るう。機体が悲鳴を上げようとも、走行が削れようともその手を緩めない。
ジアートの機体も同じであった。
そしてスターローズは態勢を変え、ゲート手突撃する準備に入る。
そこへ赤いウルガル機が接近してくる。
「やって出番だぜ!」
「つっても、俺らも応急修理やら敵を倒してたけどな!」
左腕とバックパックの右サブアームが壊れたグシオンリベイクフルシティが120mmロングレンジライフルを放ち、流星号が残った右のレールガンで迎撃する。
「これでも喰らいやがれ!」
雷電号が後ろから急速接近しゼロ距離からの銃弾を浴びせる。赤いウルガル機は片腕を失い、宙を舞う。
「逃がすかよ!」
グシオンリベイクフルシティは弾切れになったロングレンジライフルを投げ捨て、最後の武装であるシザース可変型アーマーを展開し、赤いウルガル機を挟む。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおお!」
昭弘は雄叫びを上げ、グシオンリベイクフルシティは赤いウルガル機を真っ二つに斬る。
「喰らいやがれ、このゴミムシが!」
ブラック6のフルバーストが赤いウルガル機に炸裂し赤いウルガル機は爆散する。
そしてウルガル艦隊は退却を始める。
そしてスターローズはゲートに直撃し、とてつもない爆発が起きる。
「「イズル―――――――――――――!!」」
ケイとアトラの叫びがこだまする。
ゲートが自己崩壊を始める中、その宙域を損傷したバルバトスルプスは浮遊していた。
左足欠損、左腕部装甲損耗率75%、右手小指及び薬指損壊、右肩アーマー大破、右客部スラスター損傷、腰部スラスター左右共に損傷、ランドセルブースターサブアーム起動不可能、メインスラスター損傷、大型ブレードに複数のヒビ。
《待っていたぞ!この瞬間を!》
頭から血を流しているジアートがイズルに襲い掛かる。
「しつこいんだよ!」
イズルはバルバトスルプスを起動させ大型ブレードを振るい応戦しようとするが大型ブレードは攻撃を受けるたびにヒビが深く入って行く。
「だったら!」
バルバトスルプスの右足のスラスターを不可視ジアート機の腹部に蹴りを入れると大型ブレードを逆手に持ち替え振り上げる。ジアート機の片腕は切り落とされたがその時大型ブレードも折れてしまった。
《もらったぞ!》
ジアート機の手刀がバルバトスルプスの左胸部冷却装置に突き刺さる。
「ぐっ!」
コックピットではイズルの左側が爆発する。
(どうする・・・・・・武器は・・・・・・あっ!)
その時イズルはあの言葉を思い出した。
―――それとヤマギからの伝言だ。バルバトスの腰の方のブースターにそれぞれ一本ずつブレードを入れてるってよ。
バルバトスはジアート機の腕を左手で離さないようにしっかり掴むと麦子支部のスラスターから一本ブレードを取り出しジアート機のコックピットに突き刺した。
《っ!?・・・・・・・・・・私たちはまだまだ先に行けるぞ・・・・・・》
「なに言ってるかわからないけど、あんたはここで死んで、俺は生きる。だたそれだけだ。」
ジアート機が爆発するとともにゲートも自己崩壊を起こし、大爆発を起こした。
静寂に包まれる戦場。その時レーダーに反応があった。
「ゲート方向に熱源を確認!テオーリア機とダニール機です!」
テオーリア機の手には小さなコンテナのようなものがあった。
「すみません、脱出に手間取ってしまいました。」
テオーリア機の手にはシモン司令が乗っているコンテナがあった。
安堵を突く一同。しかし大事な人物がまだ戻ってきていないことに気づく。
「バルバトス5・・・・・・イズルは?」
「こちらのモニターには反応無いわ。」
「ジュリアーノ!ジークフリート!広域センサー、最大出力で探して!」
スズカゼ艦長が指示を飛ばす。
「了解!」
「広域センサー、最大出力!」
そしてそのことはラビッツの面々も気づいていた。
「イズル・・・・・・・イズル!」
ラビッツの面々もセンサーの感度を最大にして探す。
「イズル!」
「返事しろよ!」
「イズルさん!」
「おい、何やってんだイズル!」
ピットクルーの面々も心配し見守る。
その時吉報が送られた。
「AE-23宙域に反応があります!」
「バルバトス5確認。座標送ります!」
その座標には四肢欠損、頭部装甲半壊状態のバルバトスルプスが映し出されていた。
『イズル!』
みんな喜び、喜ぶもの、涙を流すもの、安堵を突くものと反応は様々であったが、みんな生きていることを喜んでいた。
(オルガ、見つけたよ。俺の、帰るべき場所。)