戦いの幕が切って落とされた。
グレートゼオライマーの背後から、いきなりボゾンジャンプで現れたアキトのブラックサレナ高機動ユニット装備型。
「ハッ!後ろからの奇襲か!だがな!」
ディストーションアタックだけではグレートゼオライマーのバリアは破れない。
「バリアくらい予測済みだ」
今度は正面からのフリーダム、ハイマットフルバースト。同時にクロムクロが斬りかかる。
「なめてもらっては困る。伊達に冥王を名乗っているわけではない!」
クロムクロの胴体を鷲づかみにして上空に投げ捨てる。
片手を上げた態勢なった瞬間にハーシェルからの狙撃が間接部を狙って放たれ直撃する。
「やはり攻撃の瞬間にバリアは消える」
「ディオスクリアと同じというわけか!」
タルシス改の背後にスレイプニール改が立つ。
伊奈帆一人では解析処理に負荷が大きすぎるゼオライマーの情報量に対抗し、タルシス改の未来予知を補正に加えたのだ。
さらにタルシス改にはディオスクリアの能力を引き継いだ次元バリアがある。盾としてとしても役に立つ。
「界塚……」
「お前の相談事はこの戦いに勝ったらにする。だから集中しろ」
「あぁ!」
二人がかりで演算した情報をナデシコに送り続け、オモイカネを通して指揮を送る人物へと繋がる。
「反撃はさせてもらおう……山の轟きを知るがいい!」
「地震とミサイルが来る。退避しつつ迎撃」
伊奈帆の指示でグレートゼオライマーが放つ核ミサイルを発射直後にフリーダムとデスティニーが狙い打つ。
自らの攻撃でダメージを受けたものの、まだまだ地に足をつけるには程遠い。
「だが、動きを止めることは出来た」
「相転移砲!発射ぁ!」
ユリカの号令でナデシコの主砲が射たれる。
「あまり調子にのるなよ!デッド・ロン・フーン!」
グレートゼオライマーが出した暴風によって艦主の向きをずらされて相転移砲の着弾地点が大幅に狂う。
ユリカは怯まず、すかさず指示を出す。
「グラビティブラスト、チャージ開始!」
「チャージなどさせるものか!」
エネルギー波を当て、主砲を潰す。
だがやはり攻撃の瞬間にハーシェルの狙撃が再び直撃。
韻子の集中力を伊奈帆があてにしたのだ。
「ファフナー隊出撃。デスティニーを加えたクロスドックを仕掛けて下さい」
「了解!」
ザイン、ニヒト、ジーベン、デスティニーが連係攻撃で再び動き止め、さらにはGAUSとエステバリス隊による集中砲火が行われた。
「騎士ユニコーン」
「心得た!」
騎士ユニコーンは真のビーストモードに覚醒、黄緑色の発光現象を鎧から発する。
「やるぞ聖竜騎士ゼロ……コーール!!」