スーパーロボット大戦Re・disk2   作:jupi

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3話-聖竜の雷

 

 カード召喚によって現れた聖竜騎士ゼロ。

 

「……よう。随分と早い出番じゃないか」

 

「ゼロ……あの時はすまなかった」

 

「気にするな。お前はお前らしい騎士のあり方を貫け。そして」

 

「あぁ。俺達の力、仲間のために奮おうではないか!」

 

 聖竜騎士ゼロは騎士ユニコーンの真横に並立ち、雷龍剣をグレートゼオライマーに向けた。

 

「我が雷龍体系の真髄を見るがいい!」

 

 ゼロによる戦略兵器の呼び出し。

 

「出でよ!聖竜巨神、ドラグーンパレス!」

 

 地鳴りと共に現れたのは、恐らくガンバスターをもはるかに超えるであろう巨体。

 その姿はまるで城、移動要塞にも見える。

 さらにそれは人型に変型し、見るものを圧倒する。

 

「馬鹿め!警戒していないとでも思っていたのか。異世界の放浪者め。」

 

「全機後退準備を。大きいのがくる」

 

 伊奈帆の指示で味方機の移動が始まる。その動きに気をとられた木原マサキ。

 その直後だった。

 

「烈風、ペンギン突きぃっ!」

 

 グレートゼオライマーの真下からリッツの超南極による奇襲。顎に直撃させ、リッツはそのままの勢いで上空に退避した。

 

「今だ!」

 

「くぅっ!させるか!」

 

 

 

 ドラグーンパレスの雷神哮咆が胸部主砲から放たれる。

 まったく同じタイミングでグレートゼオライマーが’烈・メイオウ‘を出す。

 

 

 

 

 周囲の暗雲が全て消し飛び、山々は抉れ、雪が積もっていた大地は真っ赤なクレーターが広がった。

 

「……ゼロ……」

 

「凄まじい相手だった……」

 

 ドラグーンパレスはあちこち崩れかかり、最早戦闘力はない。

 

 視界の隅にはボソンジャンプで逃げおおせたナデシコや味方機の姿。

 

「グレートゼオライマーは」

 

 先程の攻撃で、騎士ユニコーンの目にはグレートゼオライマーが破壊された様子が見えていた。

 しかし。

 

「ここだぞ?」

 

 明るくなった空にグレートゼオライマーが無傷で、騎士ユニコーンとゼロを見下ろしていた。

 

「馬鹿な……!手応えはあった!」

 

 誰もが驚愕しながらも、伊奈帆とスレインは状況を分析しながら次の未来に備えていた。

 

「ある程度損傷が修復される機能はあったようだが、無傷はおかしい。もしやオルテュギアの分身のようなものか?」

 

「いや、機体の数が増えたわけじゃない。僅かに感じ取れるエネルギー量が変化した。これは……」

 

 分析中の二人に、グレートゼオライマーが気付く。

 

「お前たちの小細工がここまでさせていたのか。まぁいい。教えてやろう。この機体に搭載されている’次元連結システム‘で異次元にいる自らを召喚できるのだ」

 

「そんな目茶苦茶な能力」

 

「故に、こんな’ちょっとした応用‘も出きる」

 

 話している間に、伊奈帆とスレインの背後にグレートゼオライマーが立っている。

 まだ上空にも、いるのにも関わらず。

 

「界塚っ!」

 

「間に合わない!ベイルアウトする、君は逃げろ!」

 

 二機のグレートゼオライマーによる’トゥインロード‘、火と水の力を持つ砲撃でスレインと伊奈帆を挟み撃ちにする。

 

 伊奈帆のスレイプニール改が完全に破壊された。脱出装置にアルドノアエンジンを後付けしているせいでバランスが悪く、落下の衝撃は凄まじいものになった。

 ベイルアウトした伊奈帆をタルシス改が拾い上げてから、次元バリアで防御しつつ逃げようとする。

 しかし間に合わず、機体の半分が溶解した。

 追撃がくると思いきや攻撃が止まる。

 再び韻子からの狙撃。

 

「こざかしい……失せろ」

 

 韻子のハーシェルにもエネルギー波を当てて、被弾させる。

 

「他愛ない……なんだ?」

 

 突然ドラグーンパレスが光だし、その場にいた誰もが注目した。

 

「ゼロ……なにを……」

 

「……またな、騎士ユニコーン」

 

 消えかける聖竜騎士ゼロが、最後の力を振り絞る。

 

 カード召喚の使用限界時間。

 

 元々一度しか使えない能力。

 

 しかし、聖竜騎士ゼロは最後の輝きを見せた。

 

「これをくらって無事でいられるか!行くぞ!」

 

 ドラグーンパレスの胸部主砲から、雷が鳴り響く。

 

「雷龍体系奥義、プラズマドラグーン!」

 

 ありえなかった二機目の召喚。

 

「雷龍撃!」

 

 プラズマドラグーンはグレートゼオライマーが回避できない早さと、防御出来ない威力を自らを体に集中させ、特攻した。

 

 

 

 スレイン達の側にいたグレートゼオライマーを一撃で粉砕し、消滅させた。

 

 

「次元連結システムにもダメージだと……まぁいい。時間をかければ直せるレベルだ」

 

 もう一機のゼオライマー内部で鼻で笑う木原マサキ。

 

「中々の余興だったな、小型ガンダム」

 

 未だビーストモードのまま、戦闘態勢を維持している騎士ユニコーン。

 

「……」

 

 その眼の先、遥か上空から現れるのはまたしてもガンダムだった。

 

 ストライクフリーダムとデスティニーの横を音速で抜けていく。

 

 その早さは木原マサキにも反応出来なかった。

 ビームとミサイルの嵐を胸部に直撃させる。

 

 それの乗り手に面識がある唯一無二の人物、テンカワ・アキトが呟く。

 

「来たか……クスィーガンダム。ハサウェイ……」

 

 

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