---FLAY-AWAY.FLAY-AWAY.信じる限り。TRY-AGAIN.TRY-AGAIN.明日を愛せるさ---
何処からともなく現れた真紅の可変戦闘機バルキリー。
VF31改ネオファイヤーバルキリー。
フォールドクオーツを内蔵して自在に長距離フォールド航行が可能になり、サウンドブースターとスピーカーポッドを標準装備。さらにはサウンドバスターキャノンという特殊な装備もある最新型。
乗り手は熱気バサラ。
マクロス7船団のファイヤーボンバー所属の放浪者。
「もう充分じゃねえか?木原」
曲を歌いきり、グレートゼオライマーの近くまで移動する。
「バサラか。笑いにきたのか?」
「……別れの挨拶だ……」
「似合わん事をするな。俺はもう引っ込む。もう一人に任せるが……美久に一曲聞かせてやってほしい」
「俺は歌いたいときに歌う。まぁ考えてやってもいいけどな。」
ナデシコの面々は二人のやり取りを聞きながらも警戒を緩めない。
木原マサキは意識を失い、グレートゼオライマーも完全に沈黙した。
「こいつの事を頼みたい」
バサラはガンバスターに対して通信を入れる。
「意識が戻ったらこいつはもう、お前らの仲間だ。協力させるのは勝手だが、利用するってのは気に入らねぇ」
「わかりました。彼はエルトリウムに連れていき、しかるべき対処を行います……それで、あなたは?」
「……そうだな。あんたらと行くか。俺は歌えればそれでいい」
ガンバスターからナデシコに通信が入り、そのままバサラは乗艦する事になった。
グレートゼオライマーをガンバスターが担いで宇宙へ向かったのを確認すると、ナデシコは鉄華団を追った。
「思った以上に損害は大きいですが……得たものはかなり大きいです」
ナデシコの作戦室で集まるユリカと総士、エルエルフ、キラ。
「グレートゼオライマーと熱気バサラ。今後の戦いを有利に運べるカードを揃えた」
「その代わり界塚小隊が壊滅的ダメージを受け、ヴァルヴレイヴ二号機はエラーを起こし、メドゥーサは暫く使えない」
エルエルフはエラーについて嘘の報告をする。
遅れて入ってくるのはハサウェイとアキト。
さらに騎士ユニコーンも。
「ご協力感謝します。ハサウェイ・ノアさん」
「……罪ほろぼしのつもりで参加させてもらいました。あなた方を海上で攻撃した時の事ですが、あれはラクス・クラインからの裏ルートの偽情報によるものだった。」
「……ラクスがエフィドルグに洗脳されていたのは艦長から聞いている。アセイラム姫の件もそうだ。解決方法はある」
既に月での襲撃については地上部隊にも話してあった。
「すみませんでした。今後は力になると約束します」
ハサウェイの謝罪を受け入れ、ユリカはアキトに対して。
「それで、二人はどういう知りあいなの?」
「俺が地球に戻った時に一時的に行動をともにしていたのさ。俺とハサウェイ。それにマクギリス・ファリド」
「確かギャラルホルンの准将。そんな人が協力を……というか、ハサウェイさん……。’お家の事‘はいいのですか?」
「………もう関係ありませんから……」
一瞬静まり返るが、再び口を開いたのはエルエルフだった。
「騎士ユニコーン。お前に来てもらったのは他でもない。先程のはなんだ?戦略兵器が複数回使用可能とは聞いてなかったぞ」
「ドラグーンが特別なだけだ。それに、わたしもあの展開は予想していなかった」
「……騎士ユニコーン」
ハサウェイが近付く。
「何か?」
「俺とマクギリス・ファリドの仲間に君達と同じ種族の者がいる。太陽騎士ゴッドという猛者だ」
「そうか……」
「だが彼の合流予定はまだ無いし既に単独で戦い続けている」
「そうだろうな……」
総士が口を挟む。
「その太陽騎士とやらは他と違うのか?」
「召喚については同じだが……奴は召喚を必要としていない。普段の力でも生身、素手でMSやフェストゥム、エフィドルグくらいなら殴って倒せる……グレートゼオライマーが相手でも最前線にいただろうな」
「単機でも充分やれるというわけか」
話を切り替えるエルエルフ。
「まだ案件はあるぞ。……キラ・ヤマト」
「あぁ……三日月の件だね」
「本来なら作戦室ではなく反省室がいいのだろうが、反省するつもりは無いのだろう?」
味方である鉄華団の戦力に、直接手をかけようとした。
「これからまた鉄華団と行動を共にするんだ。あのようなトラブルはやめてもらい」
「……僕も彼も、自分のやり方を変えるつもりはない……だから、解決策を探すよ」