「雲の上からの偵察?」
「あぁ。俺達の拠点を何度か見下ろしては通りすぎていく。あれも多分ガンダムタイプだ」
昭弘はアークエンジェルから降りてきたパイロット達と話す。
「迎撃できないんだ。俺やラフタ、アジーさんでも」
「……僕が調査しよう」
ハサウェイはクスィーで出撃の出撃することに。
しかし僅か数分で戻ってきた。
「……あの機体は後々で、任せてほしい」
「敵を確認したのか?」
「あれは、クスィーと同型機。ペーネロペーだ」
その頃に鉄華団のアークエンジェルへの退避が始り、部隊の準備も整った。
「何から何まですみません」
映像越しで深々と頭を下げるオルガに恐縮するラミアス艦長。
「気になさらないで下さい。それにまだこれからでしょう?」
「そうっすね……確かにこれから。蒔苗の爺さんとお嬢さんを護りながらの突入ですが……」
オルガはモビルワーカーから通信で。
「市街地の中に入れば陸路や狭い道を使える俺達に分があります。後はいかにして敵の包囲を抜けるか」
「MS隊に陽動を頼んでいます。万が一市街地での戦闘になった場合は、バルバトスとクロムクロを主力に対処します」
アークエンジェルは離陸し、街の外を旋回し始める。
予定のポイントでモビルワーカー隊を降ろし、正面にギャラルホルンの大部隊を捕捉した。
二ヶ所同時に奇襲をしかけ、地球軍やその一部隊であるギャラルホルンの戦力を分散させ、その隙をついて蒔苗氏とクーデリアを議事会に向かわせる算段だ。
東から鉄華団とクロムクロ、GAUS。
西からはフリーダム、デスティニー、ジャスティス、アカツキ、クスィー。
アークエンジェルの防衛にムラサメ隊と予備戦力のヴァルヴレイヴ隊とファフナー隊が待機していた。
先に仕掛けたのは鉄華団。
東側に展開していたギャラルホルンのMS隊を易々と撃退してから、モビルワーカー隊が進めるように進路を確保した。
先行してバルバトスとグシオンリベイクがMSを倒していき、他と離れ始めた。
「なんか妙に呆気ないな……」
「上だ!」
降下してきたのは大型の機体が三機。
量産型ダイミダラーが二機。
そして’グレイズ・アイン‘と呼ばれる初見の機体。
「アジーさん!」
瞬く間にアジーの機体がグレイズ・アインに破壊され、通信途絶。
「嘘でしょ……返事してよアジー!」
続いてラフタ、シノがグレイズ・アインに攻撃するも、手も足も出せずに無力化されてしまうも
「普通の敵じゃない!剣之介、由希奈さん。最大限の警戒を!」
「心得た!」
クロムクロがGAUSの援護を受けながらグレイズ・アインに突撃する。
《やりました……やりましたよクランクニ尉!ついにあなたの機体を取り戻しました!》
流星号を投げ飛ばし、クロムクロに当てる。
《あぁ……ここに来ていたのか、クーデリア・藍那・バーンスタイン。罪深き魔女め!》
流星号から通信を盗み、グレイズ・アインはクロムクロに興味を見せず市街に脚を向けた。
「な、何なのだ。あの異様な」
「剣之介、後ろ!」
量産型ダイミダラーが殴りかかってくる。
「ソフィー殿!昭弘の援護を頼む!こやつは俺が」
「了解!」
クロムクロが量産型ダイミダラーと対峙し、グシオンリベイクとGAUSがもう一機の量産型ダイミダラーとギャラルホルンの機体を相手にする。
「剣之介、手伝う?」
バルバトスが脚を止める。
しかし、バルバトスの前にも。
「会いたかったぞ鉄華団の白き悪魔!」
「あんた……ガリガリだっけ?チョコの隣の」
「ガエリオ・ボードウィンだ!」
彼は飛び去っていったグレイズ・アインを見送りながら。
「すまないアイン……あのような形で」
ガンダムキマリスが槍をバルバトスに向け、前に出る。
その頃の西側。MS隊は国防軍を無力化。しかしこちらも妙に戦力が少なかったのが不可解だった。