スーパーロボット大戦Re・disk2   作:jupi

27 / 34
10話-裏切りを拒む者

「カルタはお前に恋い焦がれていたんだぞ!マクギリス!」

 

「……」

 

「答えろマクギリス!俺やカルタを利用し……まさかアルミリアも」

 

「安心したまえ。彼女の幸せはわたしが保証しよう」

 

「う、うわぁぁっ!マクギリスゥ!!」

 

 マクギリスのグリムゲルデが、ガエリオのキマリスの装甲を貫き、沈黙させた。

 

「すまないね、ハサウェイくん。このような戦いを見せてしまって」

 

「……あなたは、こんな事をして悔いはないのですか?」

 

 ハサウェイは、マクギリスの声のトーンが落ちているのを気にしながら訊ねた。

 

「……もとよりこれが目的さ。わたしは地球軍の、ギャラルホルンの改革を進めるために戦っているのだから。今さらだが改めて、君も賛同してくれるだろうか?」

 

「あなたのやり方は好きではない。だけど、目的の為ならそれを否定するつもりはない。」

 

「つまり?」

 

「暫くは力を貸します」

 

 ハサウェイはマクギリスと共にアークエンジェルに向かった。

 

 

 時を同じくして、市街戦を繰り広げるクロムクロ。目の前にはオーガ、二機のアレイオン。

 

「トムさん!どうしてこんな事」

 

「俺達は軍人だ。命令があればそれを遂行する」

 

「トム殿!お主に剣を向けたくはない!」

 

「この期に及んで何を日寄ってやがる。だが折角お嬢ちゃんと一緒になれたんだ。あの世で好きにイチャつきやがれ!」

 

 クロムクロはアレイオンの銃撃を回避しながらオーガの触手による斬撃を受け流す。

 

 次の瞬間。

 死角からの攻撃を受けてクロムクロがビルに叩き付けられる。

 

「……っ!嘘でしょ、なんでロックヘッドが」

 

 由希奈は目の前のロックヘッドを見て驚愕する。つまりオーガには別のエフィドルグ製機体が入っている事になる。

 

「油断大敵」

 

「この声。シェンミーさん!」

 

 四対一。アスランとシンの応答は無く、援護は期待できない。二人はアレイオンの電磁ネットにより意識を失ったようだ。

 

「……投降しろ由希奈、ケン」

 

 シェンミーは二人を捕縛する気でいた。

 

「ど、どうしよう剣之介……」

 

「時間を稼ぐ。上にいるキラとムウ殿にも通信が届いていないなら、気づいてもらうよう派手に暴れるまで」

 

 常に背後を取ろうとする二機のアレイオン。正面をとらずに左右に転回するオーガとロックヘッド。

 

「参る!」

 

 急速に振り返り、背後のアレイオンの鞠戸機に槍を投げ付ける。

 しかし致命傷にはならずに僅かな損傷しか与えられない。

 

 直ぐ様上空へ飛び上がるも、制空権はオーガに取られて落下させられる。

 反射的にクロムクロは立上がり走りながら刀を掴むも、ロックヘッドの振動杭をぶつけられ体制を崩す。

 距離を取ろうとするも、ロックヘッドの方が素速く移動している。

 

「剣之介!後ろ!」

 

「間に合わない!」

 

 電磁ネットを射出され、クロムクロを被う。

 

 しかし、電撃は機能せずに何もダメージは無かった。

 

「射ち出された瞬間に電磁ネットのコードを切り落とされた?」

 

 界塚ユキは’そんな神業が出きる人物‘に心当たりがあった。

 

「た、助かったの?」

 

「あぁ……」

 

 しかし剣之介は目の前の援軍を見て、自らの目を疑った。

 

「やぁ……いいタイミングだったかな?」

 

 オレンジ色のスレイプニール。

 界塚小隊が戦線に復帰したのだった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。