クロムクロは真っ直ぐ鞠戸のアレイオンに襲いかかる。
当然回避しながら銃撃が来るのだが、お構い無しで力押しで接近する。
たまらず鞠戸はナイフを出して対応しようとするも接近戦では完全にクロムクロに分があるため、アレイオンが袈裟斬りにされて行動不能に追い込まれた。
ユキのアレイオンもクロムクロに銃を向けるも、機体の相性が明らかであり掴み合いの末に腕や頭部を引きちぎられる。
アレイオン二機がベイルアウトしてコクピットからユキと鞠戸が脱出しようとするも、伊奈帆から連絡の入っていた鉄華団のメンバーに捕縛される。
その伊奈帆は早々とロックヘッドの両足と両腕をビームライフルで撃ち抜いて身動きを取れなくして、オーガに対して煙幕弾を放つ。
「触手の軌道は既に解析済みだ。盾の無力化が終われば、その巨体は的に過ぎない」
「クソっ!ちょこまかするんじゃねぇ!」
スレイプニール改が実弾とビームを乱射してオーガを蜂の巣にすると、オーガから別のエフィドルグ製グロングルが出てくる。
ロングアーム。かつて黒部ダムを襲撃した機体とトムが契りを交わした存在だ。
「まだ終わりじゃねぇぞ!」
「いや、終わりだ。」
ビルの影からクロムクロが奇襲。
アレイオンとの戦いを終らせてスレイプニール改の援護に駆けつけたのだ。
「トム殿!覚悟!」
「クソ!このクソ侍っ!」
呆気なくロングアームも無力化。
両手を上げて拘束されるトム。
シェンミーも同様だった。
「……剣之介、由希奈さん。彼らは僕に任せて直ぐに三日月の援護に向かってほしい。かなり押されてる」
「承知した」
「伊奈帆さんも無理しないでね」
走り去るクロムクロを見送り、伊奈帆はスレイン達の後を追った。
「何てことだ…君の罪は止まらない、加速する…!」
グレイズ・アインがバルバトスを圧倒して追い込む。
「クランク二尉…このままでは、貴方の涙は止まらない…」
バルバトスが後方へ飛び退こうとしても、二機のダイミダラーがそれを包囲する。だが手は出さない。
「清廉なる正しき人道を、理解しようとしない野蛮な獣!」
スラスターのガスが残り僅か、武装も限られている。
「あろうことか…!その救いに手をかけ、冷たい墓標の下に引きずり込んだ!」
レンチメイスを破壊され、装甲を破壊される。
「なっ!?」
突然グレイズ・アインの機関砲が爆散する。
「手を貸そうか?三日月」
「キラ・ヤマト……」
ストライクフリーダムが借り物の太刀をバルバトスへ投げ渡す。
「……いや、こいつの指名を受けたのは俺だ」
「そうか」
三日月はグレイズ・アインを睨み付ける。
「おいバルバトス……もっとだ、もっとよこせ。お前の全部」
阿頼耶識を通してバルバトスと三日月の繋がりが強くなる。
長時間バルバトスとグレイズ・アインが切り結んでいると、オルガが騎士ユニコーンと共に戻ってくる。
既に蒔苗やクーデリアを議事堂に送り届けていたのだ。
「なにやってんだ、ミカぁぁっ!」
バルバトスは敵機体を捕らえる。
「この化け物ガァァッ!」
「お前にだけは言われたくないよ」
「クランクニ尉、ボードウィン特務三佐……ワタシは!」
「うるさいな……オルガの声が聞こえないだろ」
太刀がグレイズ・アインを貫き、停止させる。
「……殺したよ?あんたは俺をどうする?」
キラは三日月の言葉に。
「どうもしない。君は家族の為に戦った。それは尊重する。だから約束してほしい」
「殺さなくていいやつは殺さないし、その為の力をつける。でもさ」
「あぁ、犠牲のない戦場は有り得ない。現実も受け入れるよ。僕は僕の、君は君のやり方でやるしかない」
オーバーヒートしたバルバトスに、騎士ユニコーンに担がれたオルガが。
「よう、随分苦戦したな」
「ねぇオルガ。ここがオルガの目指した場所なの?」
「そうだな。ここもその一つだ」
「オルガ。次は何をすればいい?」
「決まってんだろ……」
二人が話をしていると再びダイミダラーが二機、バルバトスに襲いかかった。
「オルガ!」
「大丈夫だ」
二機のダイミダラーが同時に弾き飛ばされる。
「間に合ったんだよ。万丈も、そして」
現れたのはダイターン3、そしてマクギリスの連絡を受けて駆け付けた太陽騎士ゴッドだった。