スーパーロボット大戦Re・disk2   作:jupi

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13話-戦いの先に

「……随分遅かったんだね万丈」

 

「あぁ。機体のワックス掛けに手間取っていたらしい」

 

「は?」

 

 若干イラっとした三日月とオルガは夕焼けに耀くダイターン3の背中を見ながら、自分達の隣にいる騎士ユニコーンから声をかけられた。

 

「バルバトスは動けないか?そろそろ移動を」

 

「大丈夫」

 

 ダイターン3と太陽騎士ゴッドがダイミダラー二機を前にして対峙している状況で動けないバルバトス。

 

「もう、この戦いは終わりなんだよ」

 

 いつの間にか、ビルの合間には仲間達が来ていてダイミダラー二機を包囲していた。

 

 地球軍の戦力を掃討したMS隊。

 この状況を予測して周辺戦力を集めた界塚小隊とクロムクロ。

 マクギリスに声を掛けられバルバトスの援護に駆け付けたガンダムグシオンリベイクとクスィーガンダム。

 

「もう戦わないで!霧子、孝一!」

 

 アークエンジェルから出撃したリッツ、超南極がダイミダラーの前に立つ。

 

「……ここらが潮時かもしれないな……」

 

「そうかもね……わかった。投降しましょう」

 

 包囲されながら、アークエンジェルが着陸した場所まで案内される事になる。

 

 

 

 

 

 捕虜の移送が行われるのと平行しながらも負傷した兵の治療も行われていた。

 

「なんか、右腕が動かなくなった。あと右目も駄目みたい」

 

 三日月はアトラとクーデリアに付き添われて指揮所に現れる。

 

「それがバルバトスの、阿頼耶識の代償か。まるでファフナー乗りの祝福だ」

 

「祝福?」

 

「力を得るための対価だ。我々はミールによる恩恵によって戦えている」

 

「ふーん。まぁ、バルバトスの反応も良くなったし、これが祝福だってのならいいかもね。仲間のためにも戦える」

 

 総士の後ろにいたキラに対しても穏やかな顔を見せた三日月は、伊奈帆の隣に座る。

 

「あんたはもう大丈夫なの?怪我したってオルガから聞いてたけど」

 

「問題ない、とは行かないけど無理しない程度にやっていくよ」

 

 指揮所には大体のパイロット達や指揮官が適当に座って休んでいたり、食事を取っていた。

 クーデリアがマクギリスに。

 

「マクギリス・ファリド。まさかあなたまで参加しているとは」

 

 注目されるのはマクギリス、太陽騎士ゴッド。

 さらに先程無力化され捕虜になったユキ、鞠戸、トム、シェンミー、ダイミダラーパイロット達。捕縛されたと言っても彼等には手錠も何もされていない。

 

「ワタシは言わばギャラルホルンの改革者。地球軍の中に潜む不要な悪性を排除するのが目的さ」

 

 マクギリスの台詞に反応したのは鞠戸だった。

 

「それは、101人評議会の事も含まれているんだろうな?」

 

「なんだと?」

 

 驚くのはエルエルフ。それに鞠戸は続けた。

 

「やっぱり知らなかったか。ジオールの連中には情報が流れないように仕組まれていたんだろうな。あんたらは評議会にとって戦いたくない存在になったようだから」

 

 さらにトムも。

 

「数年前の戦いでマギウスや評議会についての秘密を露呈されて、ヴァルヴレイヴという力を持つお前らには関わりたく無くなかったようだな」

 

 すると次にダイミダラーパイロットの孝一が。

 

「エフィドルグを地球に招いたのはそいつらだ。地球軍全体がその影響を受けちまった」

 

 孝一の言葉に数人が疑問を持つが、恭子が代わりに続けた。

 

「地球軍と友好関係をとろうとしていた、かつてのテロリストである私達美容室プリンスのメンバーはパイロット以外が拘束されているの。だから戦うしかなかった」

 

 すると孝一が皆の前で頭を下げる。

 

「勝手を言ってるのは承知の上で頼む。俺達は仲間を救いたい。だから……あんたらの力を借してほしい」

 

 静まり返る中、アークエンジェル艦長は周囲から反対意見が出ないのを確認してから。

 

「結構です。あなた達の合流を認めます」

 

「良かった!流石胸の大きい女は違うな!」

 

「は?」

 

「俺もこれで、恭子の胸を全力で揉めるってわけだ!」

 

 孝一が高々の宣言したのを、ダイミダラーパイロット達は呆れ顔になり、リッツも苦笑いすることに。

 もちろん、事情を知らない面々はドン引きだった。

 

 首をかしげながら伊奈帆が話を進める。

 

 

「それで、ユキ姉と鞠戸大尉はどうするの?」

 

「私たちは一緒には行けないわ。エフィドルグや101人評議会の動きを探りながら一般人に被害が出ないように少しでも手を回していきたいし」

 

「だけど、ミイラ取りがミイラになることもある」

 

「……少なくともエフィドルグの勢力拡大は停滞が始まっているのよ。多分あなた達のおかげ」

 

 既に火星と月、オーブでもエフィドルグが奪取した火星騎士の揚陸城を何隻も落としていた。

 

「今、エフィドルグは戦力を集中させ始めているらしい。場所の特定までは動けない」

 

 それを聞いた由希奈は。

 

「トムさん達も?」

 

「あぁ。オーガやロックヘッドに乗った纏い手なら、あのクソ野郎共の洗脳ウジ虫は効果がないらしい。俺達は鞠戸大尉らと行動するさ」

 

「そういう事だ」

 

「そうですか……」 

 

 

 由希奈の視界の角で伊奈帆がスレインの肩を借りて他の場所に向かったのを確認してから。

 

「そういえば騎士ユニコーンさんも仲間が見つかって良かったですよね」

 

「……」

 

「あれ?」

 

「苦手なのだ」

 

「えっと……太陽騎士ゴッドさんが?」

 

「……奴はその、暑苦しくてな」

 

 

 異世界の連中も色々あるんだなぁ、と何人かが思っていると、真矢が総士の所にくる。

 

「連絡来たよ、島から」

 

「手筈通りか?」

 

「うん。近くの海まで来てる」

 

 周囲からの視線に気付いた総士。

 

「竜宮島へ合流して、皆の回復に尽力したい」

 

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