神話の世界へようこそ!   作:ぐらみす

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どうもぐらみすです。
今回は処女作と言う事で、どんなお話を書こうかとても悩んだのですが、神話を題材にしたお話にすることにしました。
拙い文ですが、どうか最後までお付き合い頂ければ嬉しいです。


神話の世界と最初のお仕事
天界に来た!?


 みんなは、"神話"というものを知っているだろうか。

 神話……それは、簡単に言ってしまえば、天地の創造、人類の誕生、文化の起源や、自然・社会現象などの様々な事を、神々や英雄にかこつけて説く、伝承的な説話の事だ。

 そんな神話は、今から何千年も前に生み出され、そして現在に至るまで、多くの人々を惹きつけてきた。

 君の友達にも、神話が好きな人は少なからずいるんじゃないだろうか。それとももしかしたら、君もその神話好きな人かもしれない。

 実は俺もつい最近からこの神話とやらにハマっているんだが……っと、その前にここらで俺の自己紹介をしとこうかな。

 俺の名前は「空上 融希《そらかみ ゆうき》。」ついニヶ月ほど前に高校二年生になった16歳だ。

 俺の通う高校では、一年のときは地理を習い、二年で世界史を習う。

 俺は二年なので当然世界史について習う訳なんだが、その世界史の授業でトロイア戦争というものが出てきた。そしてどうやらその戦争には神話が関わっているらしく、先生が神話とその戦争の関係について説明してくれる……はずだったんだが、徐々に話は脱線し、トロイア戦争そっちのけで神話について熱く語り始めたのだ。

 正直もう先生の脱線癖には慣れっこだったので、初めは適当に流していたが、聞いているうちにに神話の織りなす独特な世界観に引き込まれていった。

 俺はその日、家に帰ると真っ先に自室のPCで神話について調べた。

 その日をキッカケに俺は、神話に深くハマってしまったという訳だ。

 そんな俺だったが、まあ神話なんて実際の話じゃないし、所詮人の作った想像の産物だと思っていた。だってあそこまで人間味のある神様なんて普通いるか?もしいたら今頃世界はめちゃくちゃだろう。と、そんな具合に、神話なんて全くの作り話で、書かれていることは全て架空の物事だろうと、そう思っていたんだ……

 

あの時までは。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「ふぅ……。」

 と、俺は一息つき、読んでいた分厚い本から顔を上げた。

 テーブルの上に置かれたアイスコーヒーに手を伸ばし、ごくりと一口飲む。冷たい感触が喉を滑り落ちるのを感じながら、再び眼下のテーブルにそれを置く。と、同時に、コップに入った氷がカラン……と涼しげな音を響かせた。

 ついさっき入れてきたばかりなので、まだあまり溶けていないようだ。

 今日は、五月にしてはかなり暖かく、夏が近づいているのをしみじみと感じる。窓から射し込む太陽の光が、確かな熱をもちながら俺の部屋を満たす。

 ふと壁に掛けられている時計に目をやると、その針は既に三時を指していた。

 もうこんな時間か……と思いつつも、俺は再び本に視線を落とす。

 この本は、午前中に駅前の書店で買ったものだ。神話についてあれこれと書かれていて、なかなかに面白い。

 大体十時頃から読み始めたので、大体四時間は読んでいるだろうか。それでもまだ、全体の三分のニ程度しか読めていない。

 昼飯も食っていなかったので、もう少しだけ読んだら何か食おうなどと考えながらページをめくると……

 次のページはなんと白紙だった。驚いた事に、見開き丸々一ページがすっかり白紙だ。

「印刷ミスかな…? 珍しい事もあるもんだな。」

と、小さく呟きながらそのまっさらなページを軽く撫でたその瞬間

 

世界が歪んだ。

 

 何が起こっているのか理解する暇も与えられずに、突然視界が暗転し、何か硬いものに身体を打ち付けられた。

 「いっててて……。一体何が起きたんだ……。」

 とりあえず起き上がりながら軽く目蓋を開けてみる。

 そしてその世界の変わりように呆然とした。どうやら、俺が今居るのは直径が五十メートル程の巨大なドーム状の部屋みたいだ。ぐるりと周囲を見渡してみると、壁が全面ガラス張りだという事が分かった。透き通ったガラスの向こうには、無限の蒼穹が広がっている。

 再び視線を前に戻すと、十メートルほど先に、精緻な装飾が施された巨大な椅子に座る人影が見えた。ガラスから射し込む強烈な光のせいで顔まではよく見えない。

 「我の世界へよくぞ来た。人の子よ。」

と、目の前の人物が声を発した。

 初めて聴くその声は、よく通る低音で、神のような威厳さえ感じさせる声だった。

 少し間をおいてから再びその人が口を開いた。

 「お前は我によってこの神の世界に召喚された。」

 ほう、神の世界か……って、え?

 「そして我の名はゼウス。この世界を統べる者だ。」

 ……ええええええ!?!?

 

 何がなんだかもう訳が分からなかったが、神話は架空の物語だという俺の概念が粉々に吹き飛ばされた事だけは理解できたのだった。




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