自分らしく生きた結果、見事ぼっちになりました!   作:Narvi

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 UA2000越え、お気に入り数40越え、皆さん本当にありがとうございます! 感想くれたお二方には感謝してます! 毎回感想くれる方がいて、一人で舞い上がってます!

 というわけで、早く出来たので今回も早めに投稿! ベタな展開だけど、こういうのってやっぱりいいよね、っていうシーン書きました!

 読者に多大なる感謝を!


4話 意趣返し

「疲れた……」

 

 大きな溜息とともに、その言葉が吐き出された。

 

 とりあえず、何事もなく終わった。別に特別な何かが起こったわけでもなく、ただなぜか後半から慣れてしまったのか恥ずかしがらなくなった紗綾の積極的な行動に、俺が振り回されていただけ。

 

 紗綾に体を洗ってもらって、『よし、じゃあ交代ね!』とか宣う幼馴染を鉄の意志で断り続け、今に至る。

 

 今はリビングに、俺一人でいる。紗綾にはさっき自室となる場所へ案内したので、今頃ちょっとした小物や衣類の移動をしていることだろう。その部屋は元々俺のお母さんが来た時に使っていたので、クローゼットやベッドなどの必要最低限の物は揃っている。

 

 ――テレビでも見るか……。

 

 そう思って何の気なしにテレビを付ける。

 ソファに座ってジュース片手にのんびりテレビを眺めていると、急に「唯斗~!」という声と、大きな足音が聞こえた。

 何か不満でもあるのかもしれない。

 

「どうした?」

 

「なんであの部屋にベッドがあるのっ!?」

 

「い、いや、なんでって言われても。紗綾がこれから寝る場所になる、から?」

 

「同棲するのに寝る場所バラバラなの……?」

 

「当たり前だ!!」

 

 俺はご近所さんのことも忘れて思い切り叫んだ。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、俺は寝るけど……」

 

「うん。おやすみぃ、唯斗ぉ」

 

 俺の発言に笑顔でそう返す紗綾。紗綾の格好は可愛らしいピンク色の花柄のパジャマで、眠いのかくりっとした目は少し閉じかかっている。今日は色々あって疲れたのか、どこか発言もゆるっとした感じだ。

 いつもは元気で快活な幼馴染の、普段見られない姿。それはあまりに不意打ちで、思わずドキッとした。

 

 ――これもまた、同棲するってことだよな……。

 

 この幼馴染は可愛い。これも慣れていかないといけないな。

 

 だがその前に、俺には紗綾に言っておかないといけないことがあった。

 

「あまり言いたくないし、被害妄想みたいで恥ずかしいけどさ」

 

「うん」

 

「紗綾の部屋は、俺の部屋の向かいの部屋だからな」

 

「え――」

 

「ということだから、紗綾も早く寝ろよ?」

 

 俺はそれだけ言ってリビングから出た。

 

 ――これ言うと、むしろ俺が紗綾のことを意識してるみたいじゃねーか!

 

 心の中で自分にツッコミを入れる。いや、でもそれも仕方のないこと。幼馴染と同棲を始めて、紗綾が作るご飯を食べて、(不可抗力だが)一緒に風呂に入り、並んでテレビを見て、寝る。

 むしろ意識しない方が人間じゃない。そんな人はもう男として死んでいると思う。

 

 ただし、俺はぼっちだ。

 ぼっちという人種は勘違いを起こしやすい。それ故に数少ない友達を失う、なんてことも、無きにしも非ず。

 

 ――そもそも一緒に寝るのはさすがにないだろ……。

 

 高校生の男女が一緒に寝るのはどう考えてもまずい。しかも隣に紗綾が寝るとか、風呂の件も相まってもう完全アウトなルートしか生まれないまである。

 よって、先に念を押しておく。出る杭は打たれるのだ。

 

 さて、寝るか。

 俺はベッドに入る。色々あって疲れていたのか、何か思考する暇もなく、すぐに意識を暗転させた。

 

 

 

 

 

 

 

「気づ…………い、……ね?」

 

 ――ん、なんだ……?

 

「よし……失れ…………す」

 

 何か、近くで声が聞こえるような気がする。

 目を瞑ったまま、覚醒しきらない頭でぼーっと、それを聞き流していく。

 

 掛け布団がめくられた気がした。

 

 近くで人の気配がする。

 

 布団の中でもぞもぞと動くナニカがいる気がする。

 

 それは、俺の背中に手を回して、耳元で一言呟いた。

 

「おやすみ、唯斗……」

 

 今度ははっきりと聞こえた。その主は、次第に「すぅ……すぅ……」と規則正しい寝息をたて始める。どうやら寝たみたいだった、

 

 俺も全然寝足りないし、寝直そう。そう思って、また意識を――

 

 ――あれ?

 

 そこで、気づいた。徐々に意識は鮮明になっていく。

 

 耳元で聞こえる呼吸音と、背中に回された二本の腕。完全に密着していて、小さいながらも柔らかい二つの膨らみがパジャマ越しに触れている。そのぬくもりを感じながら、思い出す。

 

 

 

 

 風呂場でみた、生まれたままの紗綾の姿を。

 

 

「ハァ!? って、あ……」

 

 思わず出てしまった声。近くで寝ている紗綾のことを思い出して、咄嗟に口を手で塞ぐ。

 

「すぅ……すぅ……」

 

 ――よかった……起きてない……。

 

 紗綾も相当眠たかったのか、どうやら起きる気配はないようだ。

 

 ――ちゃんと念押ししたんだけどなぁ……。

 

 どうやらうちの幼馴染は聞く耳を持たないらしい。

 俺に抱きついて、微かに笑みを浮かべる紗綾は、どこか小動物を連想させられる。いい夢でも見てるのだろうか。いつもはお姉さんぶる紗綾だが、なんか今は逆に妹みたいだ。

 そう思って体制を変えて、空いた右手で頭を撫でてやると、紗綾はまたふんわりとした優しい笑顔をみせた。

 

 ――可愛い……。

 

 紗綾は小さい頃から寝相が悪い。テレビで見るようなとんでもない動きをするわけではないが、かなり寝返りを打つし、無意識でゴロゴロと移動する。

 

 ――寝てる時くらい……いいよな?

 

 今回は、たまたま俺も寝相が悪かった。そう、疲れていたから。いつもより無意識で動いてしまったのだ。

 

 俺は頭を撫でるのをやめ、そっと紗綾を抱きしめる。

 

 ――温かい……。

 

 意識してしまって眠れなくなると思っていたが、それは幼馴染だからか、もしくは何か別の要因か。

 俺は紗綾を抱き枕に、確かな温もりを感じながら、再度意識を落としていった。




 紗綾(ゆ、唯斗が……!! 頭なでて……!! しかもだ、だ、抱きついてきた……!?)

 唯斗「すぅ……すぅ……」

 紗綾(うう~!! 可愛い……好き……!)ぎゅ……

 唯斗「う~ん……」←ちょっと苦しい

 実は起きてた幼馴染ちゃん。内心叫んでしまいたいテンションを無理やり押さえ込み、むしろ唯斗よりも眠れない紗綾さんでした!
 ちなみに寝相が悪いのには周りに言われたので知ってる紗綾さん。もちろん唯斗が寝相いい方だということも知っているので好き好きポイント加点→オーバーです。

 一応ここまでで紗綾との同棲開始編終了(のつもり)です! いかがでしょうか!?
 感想は全て返しますのでよかったらしていってね! くだらないことでも意欲につながるからお願いします!

 次回更新に関しては活動報告に詳しく書いたのでそちらを見てください。
 あと、活動報告にも書いたけど、この作品名長いので略称を考えててですね。いい案思いつかないので付け方またはいい案をください! 強制じゃないけどあったら教えて!

 次回は『5話 未定』でお送りします! ……新章に進むので内容は大体決まってますがほとんどが未定です。申し訳ない……。
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