はぁ...どうしたもんかな
目が覚めたのに周りが真っ暗だ。
なんか押し込まれてる感覚もあるしな。
手足は動かせる。それは問題ないんだがそれ以外が問題だ。
まず一つ。首が長くなった気がする。
まあ寝違えて感覚が麻痺ったんだろう。それ以外は有り得ない。
そして2つ。背中と頭に違和感がある。
絶対これ信じたくないがぶつけただけだろう。そう信じたい。
そして最後に尻尾があるんだよ。
なんでだよ!!!!!!!!俺人間やめてねぇよ!?
ああーそうか夢か夢だわ夢でドラゴンにでもなってんだろうな。
お...光が差し込んできた。そこを重点的に攻めよう。
あ、なんかカラって音がしたぞーこれ卵か。ドラゴンの卵かー。
お、行けそうだ。オルァ!
パキパキ
「ピギャアア!!(おっっしゃぁああ!)」
おぉ。声が出ない。
リアルだなぁ。試しに岩割れるか試してみよう。
ってかなんか見覚えある風景だなぁ...。
よーし!前方確認!突撃ーッ!
ガンッ
痛ってええええ!!!!!!!!
ん...痛い?...痛いってことは...夢じゃ...ない!?
「グルァアアアア!!(うわあああああ!!!!!)」
って言うかこの体...モンハンに出てくるラギアクルスやんけ...
弱肉強食の世界で生きるの俺!?
いや、これは楽しまなきゃ損だ。
生きてやる。死んでたまるかってんだ!
よし。まずは冷静になろう。
恐らくここは孤島。海の中の奥にある旧エリアステージだろう。
ラギアが寝てたとこだ。
そして俺は幼体のラギアだ。
親がいるはずなんだが...いないな。
んーそうだ!泳げるのかなこれ。
ちょっとエリア移動するとこの浅瀬で泳いでみよう...
ぶくぶく...
おお!苦しくない!
ザパァン!
勢いよく飛び出してみた。
特に意味は無い。
となるとやることはあと一つ。
ラギアの最大の武器と言ってもいい。放電と雷ブレスだな。
ラギアには背中に電気を貯める機関が背中にある。ちょっと背中に力を入れてみた。
ビリビリッ!
うおぉ!ビリってした!ビリってしたよ!
ちょっとだけ溜まったみたいだ。
そして放電なんだがどうすりゃいいんだ?
イメージしよう。体から電気を解放させるイメージ...
湧くわけねぇだろ!やらなければ良かった...
ザパァーン!
何かが飛び出る音がした。
「ウルァ!?(なんだ!?)」
それはラギアクルスだった。
「おぉ!我が子よ!生まれたか!やっと生まれたか!」
どうやら俺の親らしい。
ってか普通に喋ってるけど...どんな声帯してんだ...
「ピギァ?(お母さん?いやお父さんか?)」
とりあえず問いかけてみる。通じるかわからんがやってみる価値はある。
「おぉ...なんという事だ...もう喋られるようになっているとは...大事に育てなければ...!」
通じてるっぽいな。良かったー良かった!
グギュルルルルル
腹減った。食うもんねえか。
「腹が減っているのか?丁度いい!私のを食べなさい!」
あ、お母さんなのね。人妻...人じゃねえか
...おい待てこれ絶対ドスジャギィだよね?お母さん?食えんよ?
焼いて?あっ...焼けない...生で食うのか...仕方ない...食うか...
「モキュモキュモキュモキュ」
目の前がえぐい事になってるが慣れるしかない
案外美味いぞ。鶏肉と豚肉のいい所を足した感じがする。臭みすげぇけど。
「よく食べること!私はお前のような成長が早い娘にはたくさん食べて成長してもらいたいからな!」
ん?娘?まて俺は男のはずあれはついて...ない!?今気づいたけどラギアのメスなの!?なるなら人間のメスになりたかったよ!おっぱ((ry
「ん?電気が溜まっているな?そういう時は背伸びをする感覚で電気を出すんだ。まだ鱗が薄いかもしれないけど頑張るんだぞ。」
なるほどいいことを聞いた。
まずは食べていたドスジャギィを胃の中に。
そして背伸びをする感覚...
バチバチッ!
痛てぇ!めっちゃいてぇ!ちょこれ焼けるよ!
「やっぱりやけどしてしまったか...どれ。」
...でっかいラギアが俺を舐めている。なかなか見ない光景だ。
「今日はもう遅い。私と一緒に寝ようか。」
そうだな...俺も色々あって疲れたわ...
「さぁ...私のお腹に来なさい。」
包んでくれるらしい。優しいなぁ...こんなお母さんほしか...
おい、今更だけど記憶がねぇよ。嘘だろ。でも睡魔が...今日は寝よう。詳しいことは明日だ...
「...うるぅ...」
ため息をついたつもりだ。上手く出来ない。
〜1週間後〜
俺が生まれて1週間が経った。鱗もしっかりしてきた。放電しても痛くなくなった。角も硬く尻尾も、体も全てが大きくなってきている。動物は成長が早いのか。
おっとこんなことを考えてる暇はない。
今日は初めての狩りだ。
強くなってほしい!だからルドロスを狩ってこい!
だとさ。雷ブレスも覚えたしそれでやるか。
早速発見した。腹の電撃袋のある当たりに力を込める。背中にも電気を帯びてきている。
奴らは陸上でのんきに移動している。
ザパァ!
勢いよく飛び出てその瞬間に狙いを定めしゅーと★
超エキサイティン!
当てると気持ちがええんじゃ。
ビリビリしながら煙をたてピクピクしている。
そこをガブリと噛み付いて食べる!
ルドロスは水を多く含んでいて食べにくい。だが、そこら辺に多くいるからな。食料には困らん。
あらかたルドロスを殺りまくったぜ。
...俺TUEEEE!
初めてで威力は低いけどアクロバティックな動きで倒したぜ!
あ、まだ殺り残しが。
「や、やめてくれぇ...」
ルドロスも喋んのか。ビックリだ。多種でも話は繋がるらしい。
あ、ちなみに俺も喋れるようになったぜ!やったぜ!
「僕は君を襲うつもりはない!だから助けてくれ!」
調子狂うなー。まあいいや。見逃しとこ。
「次会ったら死んだと思えよー」
「(お、女の子だったのか...可愛い...)」
俺は海に飛び込みすみかに戻る。
口周りが血まみれなのでちょっと口を開けて洗浄だ。
このまま順調に行けば幸せに過ごせそうだ。
ところが異変はすぐに起こった。
次の日の事だった。
いつのものように母ラギアと散歩をしているとそれは突然現れた。
恐竜イビルジョー。
最悪にして最恐の生物。
見るものを喰らい尽くす凶悪な奴だ。
それは目の前に現れた。
母が目の前で食われた。
大きなダメージを与えていたはずなのに。
雷ブレスなど蚊に刺されたように気にするだけで母を食いちぎった。
俺は必死に逃げた。母の死を無駄にするわけには行かない。
イビルジョーは去っていた
母の死体が無残に残っていた。
「ウルァアアアアァァアゥゥアアウ!!!!!!!!!」
俺は言葉にならない叫びをあげた。
許せない。優しく育ててくれた母を。時には厳しくしてくれた母を。
絶対に復讐してやる。
母のことを思い出した。
「もし私が死んだりしたら...私を食べなさい。そうすれば私はあなたの一部になって一生居続ける。」
俺は全てを喰らった。悲しさ、苦しさ、怒りを覚えながら。
俺は喰った。
そして俺はそこで寝た。母を感じながら。
...ん...朝か...。どこにも動きたくない。母がいないなんて退屈だ。
いや、だめだ。ここで動かないでいたらダメだ。母は言ってくれたんだ。強くなれと。
ここで立ち止まっていたら何も始まらない。
こうして俺のラギアクルス人生が始まった。