ISと無気力な救世主 作:憲彦
第2世代量産型→第4世代程度のスペック
専用器等の第3世代型→第7世代程度のスペック
束の作った第6世代無人機→第11世代程度のスペック
となっています。まぁ、程度ですので正確に言うとまた変わってきますけどね。第2世代40機を相手に全力で一夏達が戦っても半分を倒すので精一杯だったんですから。これ以下には成らなくても以上には成ります。
倒す方法は体となる機体を破壊して、コアを回収するしかありません。機体を中途半端に壊すと、戦線から急速離脱し、そこら辺に転がっている戦闘機、戦車、ヘリ、ライオトルーパー、人間を使って新しい体を作り出し、再び襲い掛かってきます。コアは放置すると他のISが回収してまた体を作ります。うわぁ~、面倒だね。
そして、彼らISの大半には具体的な感情と言うものはありません。命令に従っていると言う事を除いては、無機質に無感情に破壊を繰り返すだけです。ですので、作者自身が持っているイメージとしては、トラウマウルトラ怪獣であるグリーザです。ウルトラマンエックスに出てきたあれです。力には各々差がありますが、平たく言えばそれが大量に居るような状況です。単なる悪夢だね笑
戦線を離脱した草加達。一夏が重傷を負ったことで戦闘の続行は不可能と判断し、スマートブレインへと引き返したのだ。一夏は木場との戦闘のダメージでいまだに目覚めない。ギプスや包帯、酸素マスクを付けられて今はベッドの上で眠っている。本音と千冬が付きっきりで看ている。
「では、現状を整理します。まず一夏くん。全身に大きなダメージがあり、右腕の前腕が骨折。左脚の骨にもヒビが入っており、頭部を強く打ち付けた為に意識不明。ファイズギアは完全に壊れているので、修理は不能。ファイズフォン以外は全て廃棄処分です」
現在指令室として使っている社長室では、村上が草加と一音に説明をしていた。やはりファイズギアはファイズフォン以外廃棄になるようだ。破損具合からして仕方無い事だろう。
「続いて草加さん、左手首は中度の捻挫。右肩は1回外れたので、しばらくの間は無理に動かさないで下さい。カイザギアは自己修復でじきに直ります。あと10時間と言うところですね」
「10時間か……怪我はすぐに治るとして、相手が攻めてこないことを祈るしか無いな」
「そうですね。バッシャーは通常メンテ後、即時発進が可能です。オートモードで出て貰います」
一夏程ではないが、草加も少しの間は戦えないようだ。バッシャーがすぐに出られることが救いだろう。しかし木場の一撃を食らってこの程度で済んだのは、相当運が良かったのだろう。
「最後に一音くん。怪我は無いようですが、デルタギアは離脱する直前にフォトンブラスターとの臨時接続で不具合が発生。直るまでは変身が出来ません」
「面目ない……」
「あの状況では仕方ありません。現在急ピッチで修理をしていますので、それまでの我慢です。場合によってですが、生身の状態で出るかも知れません」
「了解しました」
かなりの痛手を負ったのは間違いないだろう。木場の裏切りと一夏の重傷。カイザギアの一時的な使用不能にデルタギアの修理。この間に相手が大軍で攻めてこよう物なら、一気に殺られてしまうだろう。
「ん?そのケースは?」
一音が村上の机の上に置かれていたアタッシュケースに気が付く。サイズ的にはデルタギアを入れる物と同じだ。
「予備のデルタギアです。これのみ完成していたので持ってきました」
「ならそれを使えば!」
「と言いたい所ですが、これは調整していないので、一音くんには使わせられません。調整が済んでいない分、出力その物は高いですが、貴方の場合は体が持ちません」
それを聞くと、一音はがっかりしたように首を落とす。だが仕方無い。こればっかりはどうにもならない。調整にも時間がかかるからだ。今は自分のベルトが戻ってくるのを待つしかない。
「そう言えば、避難の方はどうなってるんだ?まだ残ってる所があるはずだが」
「えぇ。100%完了はしていません。ISが無差別に破壊活動をやっているので、中々作業が進まないようです。付近の避難所では、完了したと言う連絡があったのですが、確認できてない所もあるので不明です」
「この近くで確認に行けてない場所は?」
「IS学園と倉持技研、聖都大学附属病院ですね。ですが聖都大学附属病院の方は院長から患者を含め全員の避難が完了したと報告があったので、大丈夫でしょう。後の2ヶ所は私が回ります」
村上自身が行く。それについては反論はない。何故なら、今の自分達がそれを証明しているからだ。一夏は意識不明でベルトは破壊され、草加はそこそこの怪我を負って10時間の間変身不能。一音は動けはするものの、自分の行動が原因でベルトは修理中。村上の指示が間違っている訳でも無ければ自分達が動ける訳でもない。黙って受け入れた。
「他の国はどうなんだ?日本だけこの有り様なんてことは無いだろ?」
「えぇ。ISを多く保有している国ほど酷い状態です。現に第6世代無人機の7割を保管していた上に、世界一のIS保有国であるアメリカは、ほとんど国の機能が麻痺してきます。ライオトルーパー部隊も、避難所の警備に当たっている者以外は全滅したと思われます」
「逆に良くまだ残ってたな。ライオトルーパー部隊」
「まさに奇跡とでも言うべきでしょうか?」
村上も草加も長く持つとは思っていなかったようだ。まぁ確かにライオトルーパーのみで現在のISを相手にすることには無理がある。全員それは理解しているようだ。
「続けます。マドカさんの担当している地域ですが、ギリギリと言うところです。マドカさんの率いる部隊は9割がベルトを破壊され、軍の残していった対IS用の装備で持ちこたえています」
「帝王のベルトでも、片割れではキツいか……」
「しかし軍の装備が残ってるってのはどう言う事だ?」
「マドカさんの連絡では、3割が戦闘で死亡し、残りは捨てて逃げていったとの事です。まぁ対IS用装備とライオトルーパーのベルトが残ってるだけ良かったと言えるでしょう」
「それが残ってなかったら、もっとヤバかったな……ん?ライオトルーパーのベルトが残ってるだけ?」
「えぇ。ドイツのパトリックさんのライオトルーパー部隊。彼らはレーゲンの攻撃を受けて、5人全員ベルトを破壊されました。連携を取っていた黒兎隊を含むドイツ軍全体が大きな打撃を受けました」
「ベルト全部が破壊?!」
「彼らは大丈夫なんですか!?」
「はい。籠城作戦を取っている様なので、被害は小さい範囲で済んでいます」
「なら良かった……」
「まぁ不死身のコーラサワーですからね。自然と周りも不死身要素を貰ってしまったんじゃないんですか?」
「スゲー迷惑な要素貰ってんな……」
「では、報告も終わったので、私はこれで。しばらくの間、指令は草加さんに任せます」
そう言って、村上は予備のデルタギアを持ってスマートブレインから出ていった。行き先はまだ避難完了の報告が無い2ヶ所へと向かっていった。
単なる現状説明回です。
村上が持ってきた予備のデルタギア。それはファイズ本編の物と同じです。ですので、精神汚染の可能性があります。フォトンブラッドも強いものですので、下手すれば死にます。
山田真耶。書いている当初は、おっとり穏やか控え目なキャラの予定でしたが、書いている途中に「普通の真耶は飽きた!」となって、今のキャラになりました。過去に辛い記憶のある木場を、文字通り全力で愛するキャラで木場が暴走しない理由に成って貰いました。ディケイド編で木場を姫にした結果このポジションで定着することに。どの辺からフルスロットルに成ったのか、それは覚えていません笑
次回もお楽しみに!感想と評価、その他作品もよろしくお願いします!!
さてと、次回はパトリック達ドイツサイドの話にでも行きましょうかね。