ISと無気力な救世主   作:憲彦

114 / 131
これを含めて後2話か3話か。

本屋でBL本を無表情で買えるかと言う実験をやった結果、「俺、表情筋固まってたわ」と言うのを思い出し、固まってたら変わる訳がない。と言う答えになりました。買った本はどうするべきか。……楽しんで読もうと思います!

因みに感情も全く動きませんでした。そう言った物に関しては全く偏見は無いのですが、俺は一体どうなってるんだろうか……


スマートブレインで

「聞き忘れた。何故0はIS適正の高い人間を拐っている?何か目的があるのか?」

 

『お前達人間に個人差があるように、私達ISにも個人差と言うものがある。ゼロはそれを無くすために、ISへの適正が高い人間を量子化して拡張領域へ収納。時間は少しかかるが、いずれ量子化された人間はコアの一部となる。そうなればコアの性能は上がる。私達に伝えられている理由はな』

 

空を飛びながら、聞き忘れていた事を白式に尋ねた。結果帰ってきた答えはコアの性能を上げるためとの事。だが、この理由は疑っているようだ。草加も同様に。

 

『もし私が0なら、他のコアの性能を上げるためには使わない。そもそもそうなってしまえば、自分に反旗を翻す存在が出現しかねない。私ならば、性能を底上げしたコアを自身に積んで、自分の能力向上に使う』

 

普通ならそうだ。わざわざ底上げしたのに、それを自分以外の誰かに使うことはしない。特に、無理矢理プログラムを書き換えて洗脳する様な存在が自分以外の為に使うとは思えない。人間の感覚で行けばなおのこと不思議だ。

 

『見えてきたぞ』

 

色々と草加が考えている内に、スマートブレインへと到着した。現在進行形で大量のISが攻め込んできて、それに一音と千冬を先頭として戦っていた。

 

「ッ!?増援のIS!……ん?草加さん?」

 

「え?雅人さん!?」

 

『ッ!?』

 

一音が白式にくっついた草加に気付くと、千冬とバッシャーが大きな反応を見せた。まぁ片や妻で片や相棒のマシンだから仕方無いが、ここは戦場のど真ん中だ。しかも白式に関してはノータッチ。

 

「無事だったか?皆」

 

「見ての通りですよ。貴方が戻ってくるまではこの通りねっ!」

 

「新しい友達も出来たみたいですねっ!随分変わってますけど」

 

まさかの敵を叩き斬りながらの会話だ。まだまだ全員余裕そうにしている。それを見て、少し驚いた様な表情を見せるが、すぐに草加もカイザブレイガンをブレードモードで展開。自分に向かってくるISを斬っていく。

 

『全然余裕そうだな』

 

「コイツらに負けてられると思うか?」

 

白式はなるべくISを傷付けない様に戦い、コアだけを正確に抜き取っていく。そんな正確な作業をしている中ではあるが、普通に草加に言葉を投げ掛けられた。しかし、まさか草加が戦えてる理由が殆んどプライドと意地だ。それが理由で立てることに驚きだ。

 

『……ブリュンヒルデ、力を貸せ』

 

「え?ウォッ!?」

 

少し強引にだが、千冬を自分へと搭乗させた。これは白式が現在の状況から判断して、1番最適と言える行動だろう。千冬も少し驚きはしたが、すぐに雪片を展開してカイザブレイガンと共に構えた。

 

「おい!何やってんだ白式!?」

 

『少し借りるだけだ。危害は加えん』

 

「私は大丈夫です!雅人さんも目の前のISに集中してください!!」

 

そう言って、少し離れた場所のISが密集している場所まで飛んでいった。草加はそれを見届けると、バトルモードのバッシャーへと飛び乗る。

 

「一音!合わせろ!!」

 

全砲門を展開。目の前にいるIS達に向けて一斉にミサイルやフォトンブラッド光弾を撃ち込んだ。残りなんかを気にせずに全てを放つ。当然何発かは弾かれるし相殺される。だが数で押し込もうとしている上に、少しでも動きを制限できれば、一音が斬り込んでくれる。白式との戦いで前に出て戦う体力が残っていないが、これくらいのサポートならやれる。

 

「ゼャア!ハァ!!」

 

「よし。バッシャー、お前も一音の援護に行ってくれ」

 

そう言ってもう1つのバトルモードへと変える。バジンみたいな人型の形のヤツだ。草加の指示を受け、了解したと合図を送ると、フルスピードで一音の元へと飛んでいく。

 

「ふぅ……ッ!ハァ!」

 

少し休もうと、息を着いた瞬間だ。目の前に2機のラファールが飛んできた。すぐにカイザブレイガンをガンモードにしてラファール目掛けて撃つ。見事急所にヒットしたのか、一撃で仕留める事が出来た。

 

「少しは休ませろよ……」

 

少し怨めしそうにしながら、スマートブレインの中へと入っていく。やれる事はやった。後は中から村上達と同じ場所から援護する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は少しずれて白式と千冬の場所になる。完全にリミッターを外している白式と戦っていると言うのに、白式に使われている感はない。むしろちょうど良いと言う感じに収まっている。流石はブリュンヒルデと言う称号を持った最強のIS使いと言う所だろうか?その動きはブランクを感じさせない。

 

『流石だなブリュンヒルデ。ここまで私の動きに着いてこれるとは』

 

「ブリュンヒルデではない!草加千冬だ。覚えておけ!が、ブリュンヒルデの称号は、伊達ではないと言っておこう!」

 

確かに、動きを見るからにブリュンヒルデと言う称号は伊達ではない。束復活事件以降は全く戦っていなかったが、ここまでの戦いが出来たのだ。人間離れ所の騒ぎではない。普通なら白式をまとって動いただけで体が壊れる可能性がある。一度精密検査をしてみたいと言うのが本音だ。

 

「ざっと数えて100体か……勘を取り戻すにはちょうど良い」

 

一緒に持ってきたカイザブレイガンを地面に突き刺し、雪片のみを正面に構える。その構えは、見た者全てが立ち向かう事に躊躇してしまいそうな威圧感を持っていた。それは機械も同様だろう。完全に操られているとは言え、千冬の構えを見た瞬間に動きを一瞬止めたのだ。

 

「雪片弐型。……世界最強と言われた私の剣技、とくと味わうが良い」

 

足を1歩前へ踏み出し、いよいよ始まろうとする。千冬が踏み出した瞬間に、動きを止めたIS達も一斉に武器を展開して向かってくる。刀、銃、爆弾と多種多様な武器を向けられているが、千冬は全く動じない。其れ処か自分から走って敵陣へと突っ込んでいく。

 

「ハァァァァァァ!!ティヤ!イィヤ!ハァ!!デリャア!!」

 

ISと接触後、大きく雪片を振るう。獣のように荒々しいが、正確な太刀筋で敵を斬り伏せていく。たった10回しか振っていないと言うのに、既に30機が機能停止へと追い込まれた。

 

「ッ!トゥァァァ!!テャア!イィヤァァア!!」

 

打鉄達が束になって斬りかかって来るも、正面で全て受け止めて弾き返し、逆に全てを切り裂いた。その姿は世界大会で戦ってきた千冬の姿とは違う。己の技と剣のみを信じて本能のままに戦っている。現役時代とは比べ物にならないほどの強さを発揮しているのだ。

 

「ハァ!ディヤ!ラァア!!」

 

更に自分に迫ってくるISの腹部を的確に斬る。数体まとめて斬ると、倒れたIS達がバラバラになっていく。それほどまでに重たいのだろう。

 

「ハァァア!ティヤ!…………フッ!ティ!ハァ!!ディヤアアアア!!!」

 

最後の密集している場所に飛び込むと、相手との間合いを計り、自分に近付いてきたタイミングで回転しながら一気に切り裂いた。これで100体全てを倒したことになる。

 

『まさか本当に勘を取り戻した上に、全てを倒すとはな。ッ!?』

 

「どうした?」

 

『……どうやら、0が私のプロテクトを破ろうとしている様だ。ここまで進化の速度が速いとは……コアの回収は後回しだ。早くデルタの元へと戻るぞ』

 

「了解した」

 

もうこの周りにISの反応はない。白式でも焦る事態の発生に、コアの回収を後回しにして一音の元へと急いで飛んでいく。流石にここで暴走したら確実に千冬を殺してしまう。せめてもの対策として、デルタである一音の元へ行こうと言うのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわっと!村上!まだデルタギアはまだか?!」

 

「もう少しで―今渡します!受け取って下さい!!」

 

もう少しで届けると言いたかったのだろうが、そのタイミングで修理が完了して社長室へ持ち込まれたようだ。村上はベルトを掴むと、全力で一音目掛けて投げ飛ばした。瓦礫を足場にして、ベルトの近くまで飛んでいく。

 

「よし!取った!!」

 

現在使っている剣を地面に突き立てると、ベルトを腰に巻いてデルタへと変身する。

 

「変身!」

 

『Standingby Complete』

 

変身が完了すると、いつもの様にデルタムーバーではなく、地面に突き刺した剣を手にとって構える。近くの敵を倒すならこれが手っ取り早いのだろう。

 

「さてと……覚悟しろよ。IS共」

 

顔は分からないが、かなりのゲス顔になっていることだろう。だって今まで厳しい戦い強いられてたもん。その憂さ晴らし位はしたくなる。

 

「ハァァァァ……ディヤ!!」

 

ベルトが来る前は柄の中に仕込んでたフォトンブラッドしか使うことが出来なかったが、今は変身している。つまりはフォトンブラッド使い放題だ。一気に剣にフォトンブラッドを流し込んで、斬撃として相手に飛ばす。かなり巨大な物を飛ばしたので、リミッターが完全に外れてるISでも相殺することが出来ずに倒されていく。

 

「THREE EIGHT TWO ONE!」

 

『Jet Sliger Come Closer』

 

デルタフォンに音声入力をすると、スライガーがスマートブレインの壁を突き破って現れた。馬の状態でだ。壁を突き破って出てくるのを確認すると、手綱に当たる部分を掴んで股がる。

 

「よし。行くぞスライガー!」

 

馬になったことで機動力は格段に上がっている。その機動力を活かしてISを切り裂いていく。どのISもその動きに付いていけない。気付いたときには斬られている。

 

『……苦戦してると思って来てみたが、余計な心配だったな』

 

「0によるシステム介入が止まったのか?」

 

『今は大丈夫だ。早く離れておけ』

 

白式は千冬を排出すると、取り敢えずの安全策として待機状態へと姿を代える。大人しく一音の戦いを観戦するようだ。

 

「苦戦するかよ!俺より苦戦しそうな人がいるのに、こんなところで負けてられるか!!」

 

一夏と木場の事だな。その2人のこの先、苦戦の一言では片付けられないであろう事が起ころうとしている。一音なりにではあるが、それはしっかりと理解している。そんな2人が自分の近い場所にいるのだ。こんなところで負けてられないと言う気持ちが強いのだろう。

 

「オラァァァア!!!CHECK!」

 

『Reaey Exceed Charge』

 

剣を槍投げの要領で投げ飛ばし、その直後にベルトからミッションメモリーを外してデルタムーバーに差し込む。音声コード入力後にポインターを放ち残っているISを一気に拘束する。

 

「行くぞ……ウオオォォォォォ!!!」

 

スライガーと共に高速でポインターに突っ込んでいき、入ると同時に光となる。そして拘束した全てのISを貫き、機体を灰へと変えていった。

 

「よし!終わり!いや~、使いやすかったな~。この剣」

 

剣を拾い上げてマジマジと見つめる。よほど気に入ったのだろう。この先ライダーズギアが存在していたら、確実にデルタのメインアームに使われるだろう。それほどまでの使いやすさだったのだ。

 

「さてと。後は親父を待つとしますか」




木場勇治

スマートブレイン2代目ファイズにして、現オーガギアの使用者。主に剣を使った戦いかたをする。地道な訓練の果てに今の強さを手に入れる。と言うかスマートブレイン関係の人間は全員そうなんだけどね。白騎士事件では目の前で心友を2人失ったが、その後の生活で立ち直ることが出来た。臨海学校で起きた福音暴走事件で束に復讐。自分の中で白騎士事件への踏み切りを付ける。それから一夏の策略で真耶と交際。そこそこの交際期間の末に見事結婚。その際夢に海堂が出てきた。結婚式当日には長田もだ。さらに真耶とデート中には結婚した海堂と束に遭遇。色々あったが、和解と言う結果になった。真耶との結婚生活は、尻に敷かれる生活はしていない。入れられる生活ではあるが。が、もうそれは受け入れている。そっとしといてあげよう。性格は至って穏やか。物腰柔らかい態度と表情が人気。しかし守ると決めたものは絶対に守り通す。そして守るものが傷付けられた時は、阿修羅をも凌駕する鬼神となる。まずやったヤツは無事では済まないだろう。

次回もお楽しみに!感想と評価、その他作品もよろしくお願いします!!

そして!恐らく次回が最終回。千冬の100体斬りのシーン。完全にデカマスターのあれです。インフィニット・デカレンジャーの外伝でいつか使いましょうかね。ハイヌーン・ドッグファイトや、一夏&千秋のストーリーとかを書きたいですからね笑
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。