ISと無気力な救世主   作:憲彦

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さてさて、今回は結婚式。これでVシネならぬ、Nシネの草加編が終わります。

2人の過去を木場に話した一夏がブーケに選んだ花とは?最後まで見守ってくださいね。


新たな門出

「何か、かなり壮絶な事があったんだね……」

 

「確かに壮絶だが、病室でのアレが原因で今みたいになったのかと思うと……」

 

一夏が木場に話した草加の過去。木場はそれを壮絶だと言ったが、それを話した一夏は、自分のせいであんな草加になってしまったのかと思うと、少し後悔している。

 

「ま、まぁ、今の性格の草加君の方がスマートブレイン内でも評判は良いから、プラスマイナス0だよ。」

 

一夏が草加を良い方向に歪めてしまったのを悔やんでいるが、逆に木場は草加の評判が良くなったので問題は無いと思っているようだ。

 

だが、結婚する前、交際中は過去の草加のイメージが強い人には、千冬と恋人関係と言うと必ず驚かれる。今はそんなことは無いがな。

 

「で?花はどうするんだい?」

 

「さっきの話してたら決まったよ。」

 

一夏のえらんだ選んだ花は、それは、

 

「スイートピー。これで良いだろ。花言葉もあの2人に合ってる」

 

「スイートピーの花言葉?」

 

スイートピーの花言葉

 

「門出」「至福の喜び」「優しい思い出」「別離」「さようなら」「永遠の喜び」

 

「結構多いね。」

 

「そこに関しては同感だ。1つの花に何個の言葉付けてんだよ。」

 

因みに、スイートピーには上の花言葉以外にも「微妙」や「偽りの謙遜」と言う言葉もある。これから誰かに花を送ろうとしている画面の前のお友達の皆さんは、余り花言葉を意識しすぎないように。喧嘩の原因になります。まぁ、伝わらなければ意味なんて無いんだけどね。

 

「草加君が最初に選んでた花の言葉は?」

 

スイートピーの花言葉を聞いた後に、木場は興味本意で草加の選んだ花の言葉を聞いてみた。

 

「青バラは「神の祝福」アブローズは「夢叶う」だ。」

 

「……よく知ってるね」

 

一夏があまりにも詳しいので、少し驚いた。こんな事には疎いと思っていたのに、聞いてみたら意外とホイホイ出てくる。

 

※花言葉は調べた本、サイトによって変わってきます。その為、調べて違う言葉が出て来る可能性もあるので悪しからず。

 

「因みに、バラは色によって意味も変わってくる。赤いバラは情熱、黄色は嫉妬、オレンジは信頼と絆、白は純潔、紅は死ぬほど恋い焦がれている、赤黒は憎悪や恨み、黒は貴方はあくまで私の物。ただし本数によっては真逆の意味になることもある。送るときには気を付けろ」

 

「へ、へぇ~。き、気を付けないとな~……」

 

既に何処かで何かをやらかしたようだ。木場の目が今滅茶苦茶バタフライしている。物凄い水飛沫をあげてバタフライしてる。

 

「その、向日葵の花言葉って……?」

 

「崇拝、私は貴方だけを見つめます。意外と重たい言葉だよな~」

 

「あぁ……ポコポコポコ」

 

何故か溺れた。水も無いところで溺れた。

 

「本音~。AED持ってきてくれ。」

 

「は~い」

 

必要無いだろうが、木場の状態を見た一夏が、本音にAEDを持ってくるように言った。

 

「持ってきたよ~」

 

「そこに置いといてくれ。木場、さっさと上がってこい」

 

木場を水から引き上げ、花も決まったので早く連絡をしようとしたとき、本音から結婚式に花嫁が付ける青い物は?と聞かれた。

 

「結婚式に花嫁が付ける青い物って何だっけ?」

 

「確か英語だったような気がするけど~……え~っと……あ!マリッジブルー!」

 

マリッジブルー、結婚を控えた女性が間近に迫った結婚生活に不安や憂鬱を覚える精神的な症状の総称。

 

「それは1番持っちゃダメなヤツだな」

 

「え?違った?じゃあ……マタニティーブルー?」

 

マタニティーブルー、妊娠中~産後にかけ、ホルモンバランスの変化によって情緒不安定になったり落ち込みやすくなったりすること。

 

「姉貴にはまだ早いな。て言うか、サムシングブルーだろ。それ。」

 

「あ~!それそれ!」

 

本音があげた2つは、字は似ているが全くの別ものだ。木場と本音が悩んでも出せなかったものを、一瞬で出した一夏は一体何者なのだろうか……?

 

「聞きなれないけど、何それ?」

 

「意味は本音が言った通り、結婚式に花嫁が青いものを付けると幸せになる言い伝えの事だ。欧米では主に花嫁のガーターに付けたりするのが一般的だ。」

 

一体どこから仕込んだ知識なのかに興味はあるが、決まったものを全部まとめて草加の携帯に送り、式を準備してくれる会社の人達にも送っておいた。

 

「じゃあ俺スーツ買いに行ってくる。」

 

「え?無いの?」

 

「俺のじゃねーよ。バジンのだ。取り敢えずデカイの買っておけば問題ないだろ。」

 

「バジンも出席するの!?」

 

「招待状はバジンの分も来てるからな」

 

一夏は驚いてる木場に、バジンの分の招待状を見せ、納得させると、スーツを買いに向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~結婚式当日~

 

この結婚式には、親しいIS学園関係者とスマートブレイン関係者、そして、一夏と本音夫婦にバジンが出席している。

 

「この短期間に草加さんまで結婚するとは……。次は木場さんですか?」

 

「ちょっと!やめてくださいよ村上さん。まだ決まってませんからね!」

 

「そうですか。式を挙げる時は言ってくださいよ。それなりの余興を考えておくので。」

 

村上の考える余興とは一体……?この場に一夏の姿が見えないことから、木場の焦りは大きくなってくる。まともな余興なら良いんだけど、村上の考える余興だ。規模の予想が出来ない。

 

「ふぅ。間に合った」

 

色々と木場が不安がっていると、そこに一夏が現れた。物凄く焦ってここまで来たようだ。

 

「何やってたの?」

 

「バジンの着付け。と、その他色々」

 

そう言うと、スーツをキッチリと着こなしたバジンが現れ、関係者数名を驚かせた。

 

そんなことがあったが、取り敢えずすぐに馴染み、結婚式が執り行われた。花嫁が入場するときは父親と入ってくるのだが、生憎千冬と一夏には居ない。その為、全員のお父さん的な意味で、村上と一緒に歩いている。

 

「私たちは今、千冬さん雅人さんの結婚式を挙げようとしています。」

 

よく分からん説教の後↓

 

「それでは誓約をして頂きます。皆さまご起立ください。千冬さんと雅人さんは今結婚しようとしています。この結婚に正当な理由で異議のある方は申し出て下さい。異議がなければ今後何も言ってはなりません。」

 

当然ここで異議を申し立てるような人間は居ない。居たとしても当の昔に灰になっている。

 

「どうぞお座りください。雅人さん、貴方はこの女性を健康な時も病の時も、富める時も貧しい時も、良い時も悪い時も、愛し合い敬いなぐさめ助けて、変わることなく愛することを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「千冬さん、貴女はこの男性を健康な時も病の時も、富める時も貧しい時も、良い時も悪い時も、愛し合い敬いなぐさめ助けて、変わることなく愛することを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「あなた方は自分自身をお互いに捧げますか?」

 

「「はい、捧げます」」

 

「よろしい。では、指輪の交換を」

 

色々な説明(以下略↓

 

「千冬さん、貴方はこの指輪を雅人さんに対する愛の印として受け取りますか?」

 

「受け取ります」

 

「千冬さん、貴女はこの指輪を、雅人さんに対する愛の印として彼に与えますか?」

 

「与えます」

 

「雅人さん、貴方はこの指輪を千冬さんの貴方に対する愛の印として受け取りますか?」

 

「受け取ります」

 

「では、指輪を交換してください。そして、ベールを上げて誓いのキスを」

 

ここまでは普通だ。バジンがスーツを着ていること以外は。そして楽しいのはここからだ。ブーケトス前に、一夏はすぐに移動を開始して、準備に取り掛かった。

 

「あれ?一夏は……?」

 

千冬と草加が出てくると、一夏が居ないことに気が付いたが、すぐに居なくなった理由が判明した。

 

「姉貴!草加!夫婦になった2人への祝砲だ!!」

 

ファイズになった一夏が、サイドバッシャーに乗って突然現れたのだ。

 

『Battle Mode』

 

「はあ!?」

 

「ちょ!一夏!落ち着け!!」

 

「派手に行くぜ!!」

 

ドガァーーン!!

 

サイドバッシャーをバトルモードに変え、全ての砲門を大空へ向けると、一気に発射した。何も知らない者は顔を青くしたが、それはすぐに変わった。バッシャーから放たれたのはミサイルではなく、大量の紙吹雪と日中でも綺麗に見える花火だった。

 

「成功ですね」

 

村上が仕込んだようだ。

 

「うわ!……全く……」

 

「一言くらい言えば良いのに……」

 

祝砲を打ち上げた後に行うのはアレだが、まだブーケトスが残っている。誰が取るのか見ものだ。

 

未婚の女性陣は是が非でも取りたいだろうが、千冬の投げたブーケは弧を描いて、1番後ろに居た真耶の元へと飛んでいき、丁度手元に落ちた。

 

「ほえ?」

 

「あ……」

 

「木場さん。次は貴方でしたね」

 

受け取った本人が1番ビックリして、ポカーンとしていた。

 

「真耶~!次は君達の番だぞ!!」

 

「木場!しっかり支えろよ~!!」

 

「「えぇぇぇぇ!!」」




やっぱラストは後味が悪くなる。

Nシネ・草加編はこれにて終了となります。今までこの作者にお付きあい頂き、ありがとうございました。

次はクロノスで!と気持ちよく始められる訳ではありませんが、よろしくお願いします!

感想、評価もよろしくお願いします!!まだ色々と残っている気もしますが、恐らくこれで終わりです。

そして最後に、一夏から一言

「今までこの小説を読んでくれて、ありがとうな。小説はここで終わりだが、皆が忘れない限り、物語は終わらないぜ!ここまでありがとうよ!!」
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