ISと無気力な救世主   作:憲彦

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本日二度目。特に言うことは無い!


トイレでのお話

ここはスマートブレインの地下にある実験場。しかし余り使われない方の場所なので少し埃が溜まっている。そんな廊下を全力で走る者が1人。草加だ。何やら腹を押さえている。

 

「と、トイレ……!」

 

何か食べて腹を下した様だ。しかし妙だな。この世界の千冬は料理や家事などが出来る。ダークマターを錬成するとはまず無いはずだが……

 

バタン!

 

「はぁ~。間に合った……消費期限が3日過ぎたヨーグルトは食べない方が良かったな~。まさか腹を下すとは。」

 

ヨーグルトにあたったようだ。何故消費期限を3日過ぎたのに食べようとしたのだろうか?スナック系なら兎も角ヨーグルトは食べないだろう。

 

「あ~。漸く毒素が抜けてきた……。んあ?」

 

トイレットペーパーで拭こうと思い、手を伸ばしたが、何も無かった。トイレットペーパーが切れていたのだ。

 

(マジかよ!?無いし!どうする!……ん、人の気配)

 

トイレットペーパーがなく、少し絶望していた草加だが、このトイレに自分以外の人間の気配を感じた。そして紙を分けてもらうために大声で助けを求めた。

 

「すみませーん!!紙を下さい!拭けなくて大変な状況なんです!!」

 

「……紙も仏もねーよ。」

 

帰ってきた返答は、自分の求めていたのとは全くの逆の物だった。しかも入っていたのは

 

「ん?その声!一夏か!?何でここに!?」

 

「この前安売りしてた豆パンを買い込んでたんだが、消費期限が大分前で切れててな。朝から毒素を排出するのに手間取ってた……しかも紙は切れてるしよ」

 

「はぁ!?お前の所も切れてんのかよ!?まだ個室は2つあるんだ!どっちかには必ず!!」

 

「か、紙を下さい!!」

 

「ウワァァ!!」

 

草加が隣の個室を上から覗いて紙があるかを確認しようとしたが、急に悲鳴を挙げた。

 

「どうした?」

 

「な、なんか居た!村上みたいな何かが!」

 

「あ?村上?なにやってんの?」

 

「こっちに用事があったので来たのですが、急に便意に襲われて……。入ったらこの様ですよ……」

 

村上まで入って結構な時間を過ごして居たようだ。何やってんだこの3人は……

 

「仕方無い……木場でも呼ぶか……あ、ここ地下だった。電波悪いな。」

 

まさかの圏外。連絡の手段は無くなったようだ。しかしそこに足音が、これで助けを呼ぶことが出来る。しかも来てくれたのは連絡を取ろうと思っていた木場だった。

 

「木場!聞こえるか?」

 

「ん?一夏君?なにやってんの?」

 

「良いから、トイレットペーパー持ってきてくれ。3つ大至急」

 

「あぁ、紙切れてたのね。ちょっと待ってて―」

 

バタン!

 

「あ、朝食べた卵が!!」

 

「何やってんだ!お前まで!!どーすんだよ!この状況!!助けも呼べねーぞ!どうしてくれんだ!!」

 

「ご、ごめん。我慢できなくて。あぁ、楽になっていく。あ、やっぱダメだ」

 

木場もトイレに入ってしまい、誰も助けることが出来なくなってしまった。

 

「ヤベーよ。どうするよこの状況」

 

「普段使わないトイレなんかに入るからだよ……」

 

「補充させなかった私の責任でもあります……」

 

「使わないから補充させないのも納得ですけどね。それよりも取り敢えず」

 

「「「「誰か!!紙を持ってきて下さい!!!」」」」

 

ここのトイレは日常的に使われている訳ではない。その為、清掃はされるが、トイレットペーパーの補充は不十分。そして、ゴミは捨てるのがルールのこの会社では、芯はすぐに捨てるようにしている。つまり、芯を柔らかくして拭くことも出来ない。因みにウォシュレットも付いていないタイプだ。

 

「なぁお前ら、人間の腕が何故2本あるか知ってるか?それはな―」

 

「まて一夏!早まるな!!」

 

「…………」

 

「ちょっと村上さん!?真に受けないで下さい!!信じないでくださいよ!!」

 

一夏の発言で、場が一瞬乱れた。

 

「済まん。取り乱した。取り敢えず、全員持ってるもの出せ。大人が4人集まってんだ。何か使えるものくらいあるだろ」

 

「そんなものあったらとっくに拭いてるよ。俺は無いぞ。」

 

「俺もです。」

 

「あ、こんなのがありましたよ。あの紙ヤスリ」

 

((紙ヤスリだと?ふざけるな!肛門が血だらけになるわ!!))

 

「村上ナイスだな。全員に回すぞ」

 

一夏が指示をだすと、それに従い全員に回した。渡されたので一応手に取って触ってみた。

 

(嘘だろ……目が思ってたのより3倍荒い!!マジで肛門がシャア専用機みたいに赤くなるわ!!)

 

(しかも両面!!片方を使うことも出来ない!!)

 

流石に無理と判断し、草加と木場は自分の内ポケットを漁ってみた。

 

((ん?写真?って、これ紙じゃねーか!イヤでも))

 

2人の取り出した写真。それは千冬の写真と真耶の写真だ。何故真耶の写真を持ってるかって?一夏から「いい加減身を固めろ」との事で見合いを進められた相手だからだ。ここで共通の知り合いの上に自分の副担の教師を差し出す一夏の神経がどれ程図太いかが分かる。

 

(どっちで行く!?)

 

(写真かヤスリか!どっちで!!)

 

((写真!ヤスリ!写真!ヤスリ!写真!ヤスリ!))

 

「「ッ!!」」

 

両端のトイレから水を流す音が聞こえた。そして中から草加と木場が出てきた。お互いに目を合わせると、何かを悟った様な目をしていた。そして

 

ブシャァァ!!

 

尻から血を噴き出してお互いに倒れた。

 

「あの2人逝ったな」

 

「えぇ。逝きましたね」

 

紙ヤスリで行ったのを確認すると、自分達は安全策を取ることにした。だって目の前の2人が紙ヤスリで逝ったもん。

 

仕方無く、一夏は財布から1000円札を、村上は午後かの会議で使う重要な資料を使って個室から出てきた。

 

「傷は大きかったな」

 

「失った物もですけどね」

 

その後、2人を抱えてトイレから出ていき、肛門の手当てをした。そして、使わないトイレだろうとトイレットペーパーの補充は完璧にするようにと、係りの人間に義務付け、2度とこんなことが起きないようにした。




完全ギャグですね。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!
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