ISと無気力な救世主 作:憲彦
提供 鋭利な刃さん
あ、今回は物語の都合上、登場するディケイドキャラは士だけです。もしかしたら海東も出てくるかな?
通りすがりの男
「ここは何の世界だ?」
突然現れた灰色のオーロラ。その中から1人の青年が出てきた。IS学園の制服を身に纏っており、首からはピンクカラーの2眼トイカメラのBlackBirdFlyを首からはぶら下げている。
「しかしこの服は……全く、俺って奴は何を着ても似あっちまうな」
近くの建物のガラスに反射して写る自分の姿に、自画自賛している。まぁ実際に着こなしている為、似合ってはいる。
「あ、居ました。本日からIS学園に転入する方ですよね?迎えに来ました」
「門矢士だ。まぁ、よろしく頼む」
「はい!よろしくお願いします!私は門矢さんが所属するクラスの担任の木場真耶です!よろしくお願いしますね!」
近くにはIS学園の公用車が停められており、真耶は運転席に、士は後ろの座席に座った。その中でIS学園に着くまでの間、IS学園の説明を受けている。
「知っての通り、IS学園は数年前から男女共学となり、現在はISの運用の他に、スマートブレインと協力して、ライダーズギアの変身者の育成も行っています」
「そうか……大体分かった(スマートブレイン……ファイズの世界か?しかしISとは……)」
話なんか全く聞いていなかった。今自分のいる世界について考えていた様だ。
「ISは現在も原則女性にしか使うことが出来ませんが、数年前の事件を切っ掛けに兵器としての運用が全面的に禁止され、様々な企業が協力して現在は宇宙開発に利用されています。ライダーズギアも一部の例外を除き、宇宙開発や災害支援等に運用されています。ここまでは大丈夫ですか?」
「あぁ。問題ない」
そんな感じで説明を聞いていると(ほぼ聞き流していた)、IS学園に到着した。真耶は士をIS学園の総合案内所に連れていき、転入に必要な書類への記名を頼んだ。
「あんまり人が居ないんだな……」
「今日はIS学園OBの方とスマートブレインの方が来て、イベントをやっていますからね。皆アリーナに向かってるんでしょう」
「イベント?」
「はい。世界初の男性IS操縦者の織斑一夏君と、スマートブレインの仮面ライダーである勇治さんと草加さんが試合をするので」
「兵器としての運用は禁止されてるんじゃ無いのか?」
「はい。ですがISの世界大会のモンド・グロッソは行いたいと言う声が多いので、試合のための最低限の武器の製作と使用が許可されています。厳しい条件をクリアした上でですけどね……そろそろ始まりますが、ご覧になりますか?」
「そうだな。せっかくだし見て行くか」
「では案内しますね。こちらです」
IS学園にある最も多くの観客席を設けている第1アリーナまで士を案内した。しかし、もう既にほとんどの席が埋まっていた。この試合は生徒も教員もかなり期待しているようだ。
「ほとんど埋まっちゃってますね……座席はありませんが、ピットに行きますか?ここよりは見やすいですよ?」
「ならそっちで頼む」
少々態度が大きいような気もするが、別に真耶は気にしていない様だ。ピットには椅子こそは無いが、先程の観客席よりは見やすい。この試合に参加しているのは、
仮面ライダーファイズ/織斑一夏
仮面ライダーカイザ/草加雅人
仮面ライダーデルタ/織斑一音
仮面ライダーオーガ/木場勇治
今回サイガは参加していない。マドカは現在日本には居ない。別の国のスマートブレインで働いている。
「ISは居ないのか?」
「仮面ライダー相手だと、ほとんどのISは歯が立ちませんので……」
仮面ライダーが公となってからかなりの時間が経ったが、今も仮面ライダーに勝てるISは現れていない。1つ1つの性能では勝っているが、トータルした場合の性能はどうしても劣るのだ。まぁ、戦闘用としては開発されなくなったので、競う必要は無いのだがな。
『555/913/000』
『ENTER』
『『『Standingby』』』
「「「「変身!!」」」」
『Standingby』
『『『『Complete』』』』
アリーナにいる4人が変身すると、それを見ていた観客全員が一気に沸いた。しかしそれだけに留まらず、四つ巴のバトルが開始すると、更に会場全体が熱くなった。
「あれがライダーズギアです。たまにではありますが、一応戦闘の訓練も授業で行っています。特に、国家代表になってモンド・グロッソに出場する事を目標としている生徒は2年になってから、専門的な授業も受けることになっています」
「成る程。大体分かった」
そう言うと、どう言う訳かアリーナへと出ていこうとした。
「ちょっ!?どこ行くんですか!?危ないですよ!」
「まぁ見てろ。変身!」
『KAMEN RIDOE DECADE』
「うそ……仮面、ライダー……?」
ベルトに巻かれた白いベルト。展開したバックルにカードをさし込み回転させると、士はマゼンタと白、黒の3色の体色の仮面ライダーに変身した。4人が試合をしているど真ん中に飛び込むと、ライドブッカーのソードモードを構えた。
「俺も混ぜてもらおう」
「お前……誰だ?」
「転校生だ。気にするな!」
『ATTACK RIDE SLASH』
「グワァ!?」
まずはカイザを切り飛ばした。刀身にエネルギーが纏わりつき、一時的に分裂して数太刀の斬撃が草加を襲った。
『ATTACK RIDOE BLAST』
ライドブッカーの刃をしまい、ガンモードに変えると、再びカードをベルトに入れて技を発動させた。今度は銃口が一時的に分身して、デルタとオーガの2人にダメージを与えたのだ。
「スマートブレインのライダーシステムじゃないな……一体何者なんだ?」
「転校生じゃあ納得出来なかったか?」
「当たり前だ」
「じゃあ俺に勝ったら教えてやるよ」
「面白い」
『READY』
ファイズショットにミッションメモリーを差し込んで何時でも攻撃できるように構えた。その状態でディケイドとの距離を詰めると、間合いに入ったところでENTERボタンを押してグランインパクトを叩き込んだ。
しかし、ソードモードのライドブッカーに受け止められた。それでもそこそこのダメージを与えられたようだ。
「ファイズ相手ならこれだ!」
『FORM RIDE BLADE』
「姿が変わった!?」
一夏が驚いている所に、ライドブッカーソードモードで斬りかかった。ブレイドになったことで、斬撃が少し強化されているようだ。草加を切り飛ばした時よりも少し強烈になっている。
「なら!」
『Complete』
『Startup』
士に対抗して、ファイズアクセルのミッションメモリーをベルトに差し込み、アクセルフォームへと姿を変えた。スピードで翻弄する様だ。
「アクセルフォーム……なら!」
『ATTACK RIDE MACH』
マッハのカードをさし込み使って一夏と同じスピードで動き始めた。一夏は残りの時間を確認すると、一直線に士に拳を構えて突っ込んだ。士も同じだ。避けはせずに自分も攻撃を叩き込む様だ。
攻撃を受けると、お互いに吹っ飛びベルトが外れた。両者引き分けに終わった。突然の乱入者と、アリーナの地形が変わるほどの戦い。観客は唖然として、口を開けたまま固まっている。
「「やべー……やり過ぎた……」」
確かに、完全にやり過ぎだ。弾丸よりも速いスピードでお互いに突っこみ、攻撃を叩き込んだのだ。変身しているとは言え、身体へのダメージは大きいだろう。
2人の変身が解除されると、気を失った。そんな2人を、意識のある草加達が保健室まで運んだ。目覚めると次の日になっているので、士の転入の報告が遅れてしまった。
ディケイドの音声マジでめんどくせー!!
次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!