ISと無気力な救世主   作:憲彦

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一応今回でディケイド編は次回で最終回です。このあとはギャグ回を数回やったら最終回の製作に入ります。

一夏と本音の結婚式……どうするかな~


ISと救世主達の世界

10000体と2人の敵。相手をするのは6人の仮面ライダーと2人のIS乗り。数も戦力も圧倒的に不利だ。

 

「1人頭1250体って所か……」

 

「随分と中途半端だな~」

 

まぁ、数の不利は気にしなくて良さそうだな。この数の敵を目の前にしても、こんなに楽観的な態度をとっているのだ。恐らくすぐにでも巻き返すだろう。

 

「草加くん達と一夏くん達はあの2人を頼む。他は俺達が引き受ける!」

 

「お前は良いのか?仇をとらなくて」

 

「俺は一度仇はとった。もう十分さ」

 

「その他大勢は私達に任せてください!千冬さんと織斑くんは早く行ってください!」

 

木場と真耶の言葉に、草加、千冬、一夏、士の4人は束と箒に向かって突っ走った。

 

「バジン!一音達の手伝いをしろ!!」

 

『了解!!』

 

ファイズエッジを一夏に投げ渡し、いつも通りにプラカードで返事をした。そして、近くにいた無人機にプラカードを全力で投げ付けた。ヒットすると綺麗に首のパーツがボロリと斬れ落ちて機能を停止させた。アイスラッガーか?

 

「バジン。一緒に戦うぞ」

 

『おう!』

 

デルタに変身した一音と拳を軽くぶつけ合うと、もう1枚プラカードを出して戦う準備をした。そしてプラカードを構えて投げ飛ばした。ちょうどブーメランの要領でだ。

 

「いつからウルトラセブンになったんだよ……アイツも呼ぶか!」

 

アイツとはジェットスライガーの事だ。一音がデルタを受け継いだ時に、正式にスライガーが一音の専用ビークルになったのだ。

 

「さ~てと……吹っ飛ばすか!」

 

やって来たスライガーに飛び乗ると、全砲門を開放して大量のミサイルを撃ち込んだ。その様子をディエンドは地上から無人機を破壊しながら見ていたのだが、カードホルダーから1枚のカードが輩出された。

 

「ん?このカードは……そう言うこと」

 

この世界に着いたときに獲得したカードだ。さっきまでブランク状態だったが、スライガーの登場で絵柄が浮き出てきたのだ。

 

「よっと。お邪魔するよ」

 

「あぶねーな。なんか用か?」

 

「君じゃなくてこっち」

 

そう言ってスライガーを指差しながら、ディエンドライバーに先程のカードを差し込んだ。

 

『FINAL FOMA RIDOE JEJEJE JETSLIGER!』

 

「痛みは一瞬だ」

 

相手は機械だ。痛覚は一応無い。

 

「あ!テメ何しやがる!!」

 

痛覚があるか無いかはこの際どうでも良いが、撃ち抜かれたスライガーは徐々に姿を変えていった。

 

「え!?ちょ!何これ!?」

 

「君らの新しい力さ。上手く使いこなしてくれたまえ。じゃあ~ね」

 

「ふざけんな!!!!」

 

スライガーの新しい姿。それは馬だ。かなりメカメカしいデザインの。銀牙騎士絶狼の魔導馬を思い浮かべてくれれば分りやすいと思う。

 

「スライガー!敵を蹴散らすぞ!!後!あの馬鹿も蹴飛ばせ!!」

 

ファイナルフォームライドしたお陰か、スライガーにも自我的な物が表に出てきたようだ。一音と随分と相性が良さそうな性格だな。それに普段は出来ないような機動性も手に入れている。その為、かなり小回りがきくようになった。

 

「すぐに慣れたじゃないか」

 

「まぁ~な」

 

『Reaey』

 

「Check!」

 

『Exceed Charge』

 

『FINAL ATTACK RIDOE DIDIDI DIEND!』

 

ディエンドは空からこちらに向かってくる無人機に。一音は正面の敵にそれぞれ攻撃を放った。だが、一音の場合はスライガーが姿を変えたお陰か、放ったポインターがいつもの比では無かった。かなり巨大で、しかも複数の敵を拘束しているのだ。

 

「ハアァァァァァ!!!」

 

スライガーと一緒にポインターの中に飛び込み、拘束していた無人機を全て撃破した。

 

「ノルマ達成だね。おめでとう」

 

「スライガー、こいつを敵のど真ん中に蹴飛ばせ」

 

「え?」

 

ガン!!

 

「ウワァァ!!!」

 

スライガーに蹴飛ばされ、敵が多く居る場所の中心に着地した。ドンマイ。

 

コンっ!

 

「いて!ん?」

 

『バ~カ笑』

 

バジンのプラカードに短くメッセージの書かれたものが飛んできた。文字的にバジンが直接投げたようだ。様子を全部見ていたのだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「視界に敵の位置情報を表示します!」

 

「頼んだ!!」

 

一音とスライガーが海東をいじめている時、木場と真耶は連携しながら敵無人機を撃破していた。ライダーズギアが一般に受け入れられ、IS学園でもライダーズギアの量産型が扱われる様になると、今後のことを考えて連携した訓練も多くなる。その為、ISにはライダーと協力するためのシステムが搭載されてる。因みにmade in SMART BRAINなので、全てのライダーにも使用が可能だ。

 

視界に情報が表示されると、真耶は上空から木場の範囲外の敵を破壊している。そして木場は確実に目の前の敵を斬っている。

 

『Exceed Charge』

 

「真耶!乗れ!!」

 

オーガストラッシュを発動すると、オーガストランザーから伸びるフォトンブラッドの刃に真耶を乗せて、フルスイングした。乗っている真耶は斬り溢した物やその他色々を破壊していた。

 

「よっと。そろそろですね。勇治さん!残ってるのを引き付けて指定した場所まで来てください!!」

 

木場の視界には真耶の言う場所が指定されている。しかし、相手は機械だ。どう引き付けるかは全く分からない。と言う事は指定した場所までコイツらを送る方法は1つしかない。

 

「フルメンテ覚悟で行くか!ハァァ!!」

 

無人機の真上に飛ぶと、オーガストラッシュで地面を丸く斬って、着地したとき更にそれを地面に刺して持ち上げた。

 

「おりゃあ!!」

 

そのままだとヤバイので、抉り取った部分はその場所に戻した。これだけで結構な体力を使っている。だが、休んでる暇は無いので真耶の居る場所まで急いで向かった。

 

「勇治さん!離れて!!」

 

「え?ウワァァァ!!!!」

 

真耶を見た瞬間、一瞬にして隠れた。比較的丈夫そうな岩影に。と言っても、無駄だ。だって、大砲が鎮座してるもん。

 

クアッドガトリングパッケージ。通常兵器である口径25ミリ7砲身のガトリング砲を4門追加装備し、4本の脚部、ドラム型マガジン、制御装置を追加したISの絶対防御さえも飽和させる事が可能なラファールの追加パッケージだ。しかし、その巨大さ故に動くことが出来ない。機動力が一気に0になるのだ。その為敵を誘き寄せてからぶっ放すしかない。

 

そもそも何でIS学園にこんなものが残っているかだが、これはそろそろ廃棄される予定の物だ。他は全て廃棄されている。これが最後なのだ。一音が入学する前までは記念品として取って置き、ISの歴史を見るための展示物として取っておいたのだが、立体投影出来る時代だ。現物は必要ない。そもそも何がきっかけでこれが戦争に投下されるかは分からないからな。しかし、これは相当な大きさがある。廃棄に手間取っていたのだ。だが幸運だった。これが廃棄される前の最大にして最後の仕事になる。兵器として本望だろう。

 

大量に射出される銃弾の音。着弾して破裂する金属の音。周りの岩を砕く音。それらが辺り一体を支配した。木場は岩影で丸くなって耳の辺りを手で押さえている。よほど怖かったのだろう。とてもイイエガオ(←誤字ではありません)をした真耶が。

 

「こ、怖い……」

 

銃声その他が鳴り止んだ頃に、岩影からヒョコっと顔を出してみた。

 

「あ!大丈夫でしたか?勇治さん」

 

「は、はい!(お、王子様!?)」

 

ラファールをまとった真耶が膝を着いてる木場に手を差し伸べた。仮面で顔は隠れているが、恐らく見せられない状態だ。かな~り乙女な感じの顔をしているからな。

 

「ノルマ達成しましたね!後、ようやく名前呼び捨てで呼んでくれましたね!」

 

「あ!ごめん!つい……」

 

「いいえ!壁がなくなった感じで嬉しかったですよ!さ!みんなの援護に向かいますよ!」

 

「は、はい!!」

 

別の意味で妻には逆らえなさそうだな。木場は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「束!これが最後だ……」

 

「ちーちゃん……いや。織斑千冬!お前を殺す!!絶対に!!」

 

「かつての友でも、私は手を抜かない。お前は私が葬る!!今度こそ、お前の暴走を止める。もう苦しませはしない」

 

「私が。じゃなくて私達が。だ」

 

どこの探偵だ。だが、この2人も2人で1人の様な感じだ。片方の足りないものをもう片方が補う。どっちが上も下も無い。

 

「この数を相手にして勝てると思うな!行け!!」

 

「千冬。俺が道を作る!」

 

「はい!」

 

バッシャーを呼ぶと、バトルモードに変えて、向かってくる無人機にミサイルを撃ち込む。無人機を破壊したときの爆煙の中を、千冬が突っ切り束に掴みかかった。

 

「暮桜を使わず、量産機ごときでこの私に勝てると思うな!!!」

 

「力の本質は全て同じだ!ISを作ったお前なら1番分かっていることだろ!!」

 

「クドい!所詮は第2世代の量産。私の機体には勝てない!力を引き出しても!システムは設定されたスペックを越えることはない!!」

 

「限界なんて越えるもんだ!それに、私は1人じゃない!!」

 

「ッ!?グワァ!!」

 

そう。千冬は1人では戦っていない。束の言うように、打鉄は第2世代の量産機。いくら力の本質が同じでも、圧倒的なスペック差を埋めるのは難しい。千冬1人ならな。

 

「束、1人の力には限界がある。だが、1人じゃなければ限界は存在しない。どこまでも強くなる事が出来る!ハアァァ!!」

 

バッシャーのミサイルを受けて怯んでいる束を地面に蹴り落とすと、千冬も地面へと降りていった。

 

「1人じゃ何も出来ない無能共が……!偉そうに粋がるな!!ウワァァァ!!」

 

近接ブレードを呼び出すと、束は千冬と草加に向かって突っ込んできた。激情に駆られたその一撃は、強力ではあるが直線的すぎだ。

 

『Reaey』

 

『ENTER』

 

『Exceed Charge』

 

「千冬!決めるぞ!!」

 

「はい!束!これが最後だ!!」

 

「「「ハアァァァァァ!!!」」」

 

お互いの攻撃が交差する。草加は変身が解除されて、千冬の打鉄はシールドエネルギーが0になって待機状態に戻ってしまった。しかし、それは束も同じだ。いや、束は灰になりかけている。

 

「ハハハハ!!無駄だ!いくら私を殺しても!復元させるほどのデータがあるかぎり私は蘇る!何度でも!!」

 

そんな束に近付くと、束の専用機の待機状態であるブレスレットを掴んだ。

 

「もう、良いんだ。楽になってくれ……束」

 

「え?」

 

「お前の作ったIS。欠陥は多いが私は好きだぞ。今度また生まれ変わったら、昔と変わらない関係なら、今度は協力して作ろうな?私はお前を暴走させないし、お前も私が暴走しそうになったら止めてくれよ。さよなら……私の心友」

 

「やっぱ君には勝てないか……ちーちゃん」

 

束が灰になると、専用機であるブレスレットを握り潰した。もうこれ以上、束がこの世界に恨みを抱かないように。これ以上、苦しまないように。

 

「あの時、誰もが苦しんだ。たくさんの人が……でも、それは束も同じだったんだ……何で気付いてやれなかったんだ……私は」

 

1回研究の成果をバカにされた。彼女が起こした事件の規模からしたら、「そんな理由で」と誰もが言うだろう。しかし、その研究にかけた物が自分の全てだったら?完成した物が自分の全てだったら?それならば1回とは言え、一生を貶されたような物だ。

 

「ある意味。彼女も被害者だったんだな……」

 

そうでありたかった夢と、そうならざる負えなかった現実。最初は純粋に宇宙と言う無限の夢の舞台へ行くために作った。しかし現実では最強の兵器として使われた。貶された挙げ句、本来の使い道から逸脱された使い方をされた。彼女も世界によって歪められてしまったのだ。

 

「私の罪が1つ増えたな……」

 

「俺もだ……」

 

もしを言っても仕方無いが、束が歪まずに今まで生きていたら。白騎士事件を起こすのを自分が止められていたら。先頭に立って兵器としての運用を辞めるように呼び掛けていれば。全てが今更だ。しかし、それが頭の中を駆け巡る。

 

「仕事……増えたな」

 

「構いません。アイツの、いや私達の夢を叶えるためなら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏ぁぁぁ!!!」

 

「俺は負けない!明日を掴むために!アイツらと生きるために!!」

 

箒が差し向けてくる無人機を士と2人で破壊しながら進んでいく。

 

「埒が明かない!一夏!ちょっとくすぐったいぞ!」

 

『FINAL KAMEN RIDOE FAFA FAIZ!』

 

「うわ!?何だこれ!?」

 

『FINAL ATTACK RIDOE FAFA FAIZ!』

 

複数のポインターが放たれると、地上に居る箒を除いた機体全てにポインターが付き、士がトリガーを押すと一気に破壊された。

 

「よし!綺麗になったな」

 

「急にやるなよ……」

 

「チッ!使えないガラクタ共が!!」

 

紅椿の頃にも装備されていた近接ブレードを2本出して、一夏達に攻撃をした。昔とは違い、斬撃を飛ばせるようだ。

 

『555 ENTER』

 

『awakening』

 

『KUUGA! AGITO! RYUUKI! FAIZ! BLADE! HIBIKI! KABUTO! DENO! KIBA! FINAL KAMEN RIDOE DECADE!』

 

一夏はファイズブラスターのブレードモード、士はライドブッカーのブレードモードで攻撃をいなし、箒に斬りかかった。しかし、その一撃も箒には止められてしまったのだ。

 

「ハハハハ!!勝てると思っているのか?今の私は最強だ!!現役時代の千冬さんも!姉さんも!お前さえも!全てを超越している!!!」

 

「確かに……お前の力は強くなったさ!」

 

「だがな!人は自分を最強と認めると成長を止めてしまう!」

 

「常に進み続ける俺達は!そんな力もすぐに通り越して行く!!」

 

「「ハァァァ!!」」

 

「な!何!?ウワァァァ!!!」

 

『5532 ENTER』

 

『Exceed Charge』

 

『FINAL ATTACK RIDOE DEDEDE DECADE!』

 

「「ハァァァ!!」」

 

ファイズブラスターのクリムゾンスマッシュと、ディケイドのディメンションキック。その2つが箒を襲った。箒も負けじとブレード2本を使って受け止めるが、この2人の全力の攻撃だ。止められる筈がない。

 

「何故だ!最強の力を手に入れたと言うのに!!」

 

「俺達は常に成長している!」

 

「お前の手に入れた力もすぐに越える!」

 

「「お前の最強は、もう最強じゃない!!」」

 

「う、ウワァァァ!!!!」

 

箒を貫いたこの攻撃は、箒のISをISのコアをも砕いた。もう蘇ることは無いだろう。束と箒の2人が倒されたことで、動いていた無人機は機能を停止した。終わったのだ。戦いが。

 

「さてと……帰るか」




馬の声ってどうやって現せば良いんでしょうかね?良かったら感想欄にお願いします!すぐに書き足すので!!

次回もお楽しみに!感想、活動報告、評価もよろしくお願いします!!

ここまで時間がかかるとは……はぁ……
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