ISと無気力な救世主   作:憲彦

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ネタに困ったので、草加達の娘の名前が決まるまでの流れです。

※短いです。


草加家長女の名前

事件が起こった。仲睦まじい夫婦が喧嘩をしたのだ。まぁこの世界で仲睦まじい夫婦は沢山いるが、この場合はサブタイトルにもあるように、草加夫婦の事をさす。

 

(な~ぜ~……!!!)

 

ここに来ている一夏は完全に頭を抱えている。店は本音とバジンに任せてある故、大丈夫だろう。だが完全にこの状況に対する対応策を見失っている。端から見れば、ただの犬(草加)と猫(千冬)の喧嘩でしかない。

 

この2人が何故喧嘩をしたか。理由は簡単な話だ。簡単でシンプルな話だから譲れないのだ。まず、千冬の腹の中の子供は女の子だと判明した。そして女の子だと分かると、旦那、つまり草加は名前を決めようと提案する。だが、草加の考えた名前は千冬にはどれもシックリ来ず、逆に千冬の考えた名前は草加にシックリ来なかった。互いにヒートアップした結果、こうなってしまったのだ。お互いに武力行使しなかったのが唯一の救いだろう。この2人が本気でぶつかり合おう物なら、この家は勿論、町も無事でいられる保証は無いからな。因みに後始末をするのは全て一夏だ。

 

話を戻そう。確かに子の名前は重要ではあるが、その為に喧嘩をすると言うのも物悲しい。どこまでも話し合って決めなければならないことだが、もしかしたら2人が納得するまで一夏は家に帰れないのでは無いだろうか?

 

「はぁ……」

 

そう言えば、何故一夏がここにいるのかだが、それは近所の方に助けてくれと言われたからだ。もうこの2人を対処するには、警察では役不足と言うのがこの辺の常識になってしまったのだろう。なんと嘆かわしい……

 

もう嫌になったのか、溜め息を吐いて台所に向かった。冷蔵庫の中を開けて、期限の近い食材や調味料を使って食事を作り始めた。これは自分の昼食だ。成人して家を持ち、これから子供が産まれる姉夫婦の分まで作る義理は無いからだ。腹が減ったら自分で勝手に何かを食べるだろう。

 

「後何時間続くんだろうか……期限日近いのが多いな」

 

これは多少豪勢な昼食が作れそうだ。夫婦の喧嘩を尻目に、一夏は自分の昼食を作る。まぁ台所は2人のいる場所から離れてるし、話し合い(喧嘩)に夢中で、一夏が部屋を出たことには気付いていない。

 

「最悪の場合は止めないといけないからな~……はぁ」

 

溜め息しか出てこない。これから先、何時間続くか分からない夫婦喧嘩に、一夏は少し呆れながら少し遅めの昼食をとる。期限日の近いのが多いため、必然的に作る量も多くなってしまった。だが、自分が作った物も含めて、皿に出された物は残さないと言うのが、一夏に料理を教えた師匠の教えだ。当然残すような真似はしないだろう。

 

「終わっててくれよ…………まだ続いてたか……」

 

これりゃもうダメだ。そう思い、ソファーに深く腰をかけて目を閉じた。昼食の量が多かったため、眠ってしまった様だ。

 

次に目を覚ました時、一夏の耳に入ってきたのは、犬の吠える声でもなく、猫の威嚇するような声でもなく、大勢の人の笑い声の様だ。どちらが呼んだのかは分からないが、いつのまにか全員で考えることになっていた。

 

因みに全員と言うのは、村上、木場、真耶、本音、バジン、鈴、各国から引っ張って来られたオルコット、デュノア、ラウラ、パトリックの10人だ。初対面同士も居るが、すぐに全員馴染んだようだ。

 

「喋り場みたくなってねーか?これ」

 

確かに。不毛とは言わないが、当事者達はこれで良いのだろうか……?だが、全員が思ってくれていると言う事だし、産まれてくる子供は幸せであるだろうな。だが、結局議論では決着が付かず、くじ引きで決めることになった。が、最低限のルールとして、日本人らしい名前、きらきらネームの禁止、何かのアニメキャラの名前も禁止が義務付けられた。ここにいる人物は誰もが信頼している人物で、誰が名を付けても文句はない。2人に言わせるとそうなるらしいが、話を聞いていた一夏としては、少し驚きだろう。差し詰め、名付け親は運命と言うところだろうか?

 

千冬が名前の書かれたクジが入っている箱に手を突っ込み、中から紙を1枚引く。

 

「えっと……これは一夏の書いた名前か」

 

「ん?千花か」

 

「あぁ。この名前、少し良いな~って思ってたんだ」

 

「俺もだ」

 

一夏の表情的に、少し疑っている。悪くないとは自分でも思っているが、それほど良いとは思っていなかったのだろう。だが、草加と千冬は気に入っているようだ。

 

「千花……せんかかぁ~」

 

「気に入ったのか?」

 

「えぇ。女の子が産まれるのか~。楽しみですね」

 

「……女の子か~」

 

名前を呼びながら、これからの生活に少しニヤケている。この先の生活に不安が無いわけではない。だが、それでもこの夫婦には、その不安を掻き消す勢いで過ごすことだろう。2人には不安だの何だのと言うのは似合わないからな。

 

……一夏のアフターケアはどうするべきか……?




名付け親は運命ではなく、我が作品の読者のorotidaさんでした~!

次回もお楽しみに!感想と評価、ストーリーリクエストと教えて!!憲八先生!!の活動報告もよろしくお願いします!!
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